ボリビア産コーヒーは生産量がかなり少なく、希少価値の高いコーヒーとして注目されています。
まだまだ日本で売られていることが少ないのですが、コーヒー好きの間では「一度飲んだら忘れられない味」ともいわれています。
今回は、そんな魅力たっぷりのボリビア産コーヒーについてご紹介します。
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コーヒーの産地ボリビアとは
ボリビアについて
ボリビアは南アメリカ大陸の中央部にあり、アメリカ大陸では8番目に大きな国です。
日本の約3.3倍の広さがあり、標高が6000mを超えるアンデス山脈や熱帯のアマゾンなど、多様な自然環境を有しています。
国内西部にある都市ウユニには絶景で有名な「ウユニ塩湖」があり、一年を通して世界中の人々が訪れる観光名所となっています。
ボリビア産コーヒー|栽培の歴史
ボリビアでのコーヒー栽培は、19世紀のスペイン植民地時代に始まったといわれています。
1952年のボリビア革命による農地改革などの影響で、コーヒー栽培が盛んに行われるようになりました。
ボリビア産コーヒー|栽培環境
ボリビアは標高が高いところにある国ですが、標高が高すぎる場所はコーヒー栽培に向きません。
そのため、標高1000~1500m超のユンガス地方を中心にコーヒー豆の栽培が行われています。
ユンガス地方は寒暖差の激しいボリビア国内でも比較的気候条件が穏やかで人口密度も高く、国内のコーヒー生産の9割以上を占める一大産地となっています。
ボリビア産コーヒー|生産状況
かつては盛んに栽培されていたボリビア産コーヒーですが、現在の世界シェア率は1%以下で、年間の生産量は約10万袋。世界のコーヒー生産量と比較しても圧倒的に少ないといわれています。
ですが、ボリビアでは高い標高や特有の品種などを活かした栽培方法によって、他の豆では味わえない素晴らしいコーヒーが作られています。
ボリビア産コーヒー|等級・グレード
ボリビア産コーヒー豆の等級・グレードについて解説します。
大半のコーヒー生産国では、栽培する高度やスクリーンサイズ等で豆の品質基準や等級が決められていますが、ボリビア産コーヒーには明確な判断基準がありません。
ボリビア産コーヒーの特徴
ここからは、ボリビア産コーヒーの精製方法、味わい・香りの特徴を解説します。
産地ごとの味や香りの特徴が分かると、自分好みのコーヒー豆を選びやすくなるので、是非チェックしてみてください。
ボリビア産コーヒー|精製方法
コーヒー豆の精製方法である「ウォッシュド」は水洗処理方式とも呼ばれており、乾燥させる前に水で洗い流す方法のことをいいます。ミューシレージといわれる粘液質を、この工程で洗い流していきます。
この粘液質をどの段階で除去するかによって、ウォッシュドはさらに3種類に分けられます。
- フルウォッシュド:発酵槽につけて発酵した後に除去する方法
- セミウォッシュド:機械を使用して除去する方法
- ダブルウォッシュド:発酵槽で除去⇒洗浄⇒水に漬ける方法
このうち、ボリビア産コーヒーはフルウォッシュドで精製されています。
ボリビア産コーヒー|味わい・香りの特徴
ボリビア産コーヒーは、スッキリとして雑味が少ない味わいが特徴です。
香りは華やかで、バランスのよい酸味と甘み、そしてチョコレートに似た深い風味があります。
他のコーヒー豆と違い、焼き菓子のようにフワッとした甘い香りが特徴的です。
ボリビア産コーヒーの品種・種類
ここから、ボリビア産コーヒーの品種・種類について解説します。
ティピカ種
コーヒー豆の中で最も古い品種です。コーヒーの大本ともいえる品種で、他の品種はこのティピカ種の突然変異や交配によって生まれました。
味の特徴としては、風味がとても華やかでさわやかな酸味があり、繊細な味わいを楽しめます。しかし、カビや病気にとても弱く、生産性の少ない貴重な豆になっています。
カトゥーラ種
ブラジルで発見されたもので、「カツーラ」と呼ばれることもある、ブルボン種の突然変異種です。
生産量が多く、現在は中米地域の主要品種にもなっています。
雑味が少なくすっきりとしたバランスの取れた味わいが特徴で、甘酸っぱいフレーバーが楽しめます。
ボリビア産コーヒーの美味しい飲み方
ここからは、ボリビア産コーヒーの美味しい飲み方を紹介します。
ボリビア産コーヒーは豆の焙煎度合いや、コーヒー豆の挽き具合、淹れ方によって様々な味わいが楽しめます。
おすすめの焙煎度合い
ボリビア産コーヒーのおすすめの焙煎度合いは、中浅煎り~中深煎りです。
おすすめの挽き具合
ボリビア産コーヒーの味を楽しむには、中挽きがおすすめです。
おすすめの淹れ方
ボリビア産コーヒーの淹れ方は、コーヒーの風味と甘さを十分に楽しめるペーパードリップ方式がおすすめです。
150mlを2分(2分のうち蒸らしは1分)で抽出すれば、甘い酸味を含んだボリビア産コーヒーが楽しめます。
甘味、酸味を感じやすい85〜90℃の間で淹れるのがおすすめです。※沸騰させたお湯を常温のドリップケトルに移せば、90℃前後まで下げられます。
ボリビア産のおすすめコーヒー豆3選
ここから、ボリビア産のおすすめコーヒー豆3選を紹介します。
今回は、Amazonなどの通販や市販で気軽に買えるボリビア産コーヒー豆をセレクトしました。
やなか珈琲店:ユンガスグリーンバレー ボリビア産
カシスのような柔らかい風味が特徴の豆です。酸味と苦みが少なく飲みやすい銘柄。初めてボリビア産コーヒーを飲む方にもおすすめです。
TSUJIMOTO coffee:スペシャルティコーヒー豆 ボリビア プマプンク農園
スペシャルティコーヒーとは、豆の生産段階から徹底した品質管理を行った、コーヒーの中でも最高品質のものを指します。
苦みが少なくまろやかな口あたりで、ボリビア産コーヒー特有の華やかな風味に加え、少し甘味もあるおすすめのコーヒーです。
しげとし珈琲:ボリビア・コパカバーナ農園ティピカ種フリーウオッシュ
ボリビアの適度な湿度と穏やかな気温がコクと酸味を作り出し、他にはない甘い香りを持つコーヒーに仕上がっています。
この深い味わいを知ってしまうと、他のコーヒーでは物足りなさを感じてしまうかもしれません。
ボリビア産コーヒーの特徴まとめ
今回は、ボリビア産コーヒーの特徴について紹介しました。
なかなか日本で売られていることの少ない希少なボリビア産コーヒーですが、一度味わうと他にはない風味とコクに驚かされます。
是非ご家庭やお仕事の合間などに、魅力たっぷりのボリビア産コーヒーでゆったりしたひとときを過ごしてください。
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