世界最大のコーヒー生産国「ブラジル」のコーヒーは、日本でも昔から人気で、コーヒーといえばブラジルを思い浮かべる人も多いかと思います。
このブラジルに並んで飲みやすいと言われるのが、同じ南米にある「コロンビア」のコーヒーです。
- 味のバランスが良く、飲みやすいコーヒーが好きだけど、ブラジルとコロンビアどっちが良いのか?
- この2つのコーヒー豆には、どんな違いがあるのか知りたい
本記事では、ブラジルとコロンビアの特徴をわかりやすく表にまとめ、一目で違いをチェックできるようにしました。
結論から言うと、酸味が少ないコーヒーが好きな人にはブラジルがおすすめです。
ブログ管理人:山口 誠一郎
コーヒーの専門家としてTV出演。文藝春秋(文春オンライン)コラム掲載。1,000種以上のコーヒー豆をレビュー。イタリア「Caffè Arena Roma」元バリスタ。
ブラジルコーヒーとコロンビアコーヒーの違いを比較
ブラジルコーヒーとコロンビアコーヒーの違いを比較しました。
ブラジル | コロンビア | |
コクの強さ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
酸味 | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ |
フレーバー | チョコレート、ナッツ | キャラメル、チェリー バニラ、オレンジ |
飲み方 | エスプレッソ、ブレンド | シングルオリジン |
ブラジルのコーヒー豆は比較的リーズナブルで、かつ値段も安定しているため、ブレンド用として使われたり、市販のコーヒーにもよく使われます。
もちろん、コロンビアもブレンド用のコーヒー豆として使われることもありますが、個性的な酸味やフレーバーを持つコーヒー豆も多いです。
この個性をダイレクトに味わうために、ほかの豆とブレンドしない(シングルオリジンと言います。1つの農園で生産されたコーヒー豆のこと)で飲まれることも多いです。
▲ポストコーヒー コロンビア アグア ベンディタ(225g 1,480円)
上のコロンビアコーヒー豆は、オレンジ、ストロベリー、マンゴーなどのフレーバーがかなり強く感じられ、酸味もあります。
▲ポストコーヒー ブラジル サンタイネス(225g 1,480円)
コロンビアと同じ「浅煎り」のブラジルコーヒー豆です。ナッツ系のフレーバーと、ほんのりイチジクのような味がします。
焙煎度合いは同じですが、ブラジルのコーヒーにはフルーティーさをそこまで強く感じず、酸味も少ないと感じました。
この理由は、コーヒーの栽培環境が関係しています。
ブラジルとコロンビアコーヒーの味の違いは「標高の高さ」が関係している
▲主なコーヒー産地の標高一覧
ブラジルコーヒーの多くは標高600〜1,200mの低地で栽培されますが、コロンビアコーヒーは火山地帯の高地(標高900〜2,100m)で栽培されます。
標高の高さは、コーヒーの酸味の強さ、フレーバーの豊富さなど、味わいに大きな影響を与えます。
標高 1,300メートル (4,500フィート) 以上の高地で栽培された豆は、より「酸性」になる傾向があり、カップに入るとフルーツやベリーのような風味になります。
実際にエチオピア(モカ、イルガチェフェな、ゲイシャなど)や、ケニアは深煎りにしても酸味が残るコーヒー豆が多いです。(スタバのケニアなど)
ブラジルは浅煎りにしても酸味をそこまで強く感じず、深煎りにすると酸味はほとんど消失します。
結論:ブラジルのコーヒー豆のほうが万人受けする飲みやすさがある
コロンビアとブラジルのコーヒーはどちらも飲みやすいと言われますが、「コーヒーの酸味が苦手」という方も一定数いると思います。
この点を踏まえると、ブラジル産コーヒー豆のほうがコロンビアよりも万人受けする飲みやすさがあると言えます。
-
【マニアが選ぶ】ブラジルコーヒーおすすめランキング9選!実際に飲んだおいしい豆はこれ
続きを見る
-
コロンビアコーヒーの特徴とおすすめをバリスタが紹介
続きを見る
-
【口コミ】ポストコーヒーを2年継続した正直なレビュー。ネット上の評判も徹底調査
続きを見る