カメルーン産コーヒーは生産量が少なく、そのほとんどがヨーロッパに輸出されています。
日本ではまだ馴染みがなく貴重ですが、アフリカ産のコーヒー豆らしいフルーティーな風味やほのかな甘い後味が楽しめます。
本記事では、カメルーン産コーヒーの特徴とおすすめコーヒー豆も紹介していきます。
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カメルーンのコーヒー栽培について
アフリカ中部に位置するカメルーンは自然に恵まれ、多彩な文化が行き来し育まれたことから「アフリカ文化の十字路」と呼ばれています。
コーヒーの栽培はカメルーン北部から北西部で行われています。栽培エリアは火山帯で標高が高く、水源と土地が豊かでコーヒーの栽培に適しています。
カメルーンでは主にロブスタ種が栽培されている
カメルーンで生産されるコーヒーのうち、80%がロブスタ種、20%がアラビカ種となっています。インスタントコーヒーや缶コーヒーに使われ、低品質と言われるロブスタ種ですが、カメルーンのロブスタはチョコレートやナッツの風味を感じるものが多いです。
何度かカッピングしたことがありますが、日本に流通するロブスタ種よりも品質が高い印象のコーヒー豆が多いです。そのため、エスプレッソに使うコーヒー豆としてイタリアをはじめとするヨーロッパで親しまれています。
優れた香りをもつアラビカ種は柑橘系のフルーティーな酸味があり、花や紅茶の香りを感じるものが多いです。なお、近年はアラビカ種を栽培するコーヒー農家が増加しています。
カメルーンのコーヒー栽培の歴史
カメルーンで本格的にコーヒーの栽培が始まったのは1928年のフランス領時代です。
コーヒー生産量は第二次世界大戦後に順調に伸びていき、1985年ごろには年間約14万トンもの生産量を誇るようになりました。
しかしその後、他国でのコーヒーの生産量が増え、世界的にコーヒーの価格が下落してしまったことや、政府と世界銀行からの支援が受けられなくなったことが原因で、コーヒー生産量は年間1万トン以下にまで落ち込みました。
しかし、2008年に政府がコーヒー産業の再生計画を打ち出し、農家もコーヒーを持続的に生産できる作物として見直し始めたことから、現在のコーヒー生産量は年間4.2万トンほどに回復しています。
カメルーン産コーヒー豆の等級・グレード
カメルーン産コーヒーの等級(グレード)は、高い順から以下のようになっています。
- CHOIX(ショワ)
- EXTRA PRIMA(エクストラ プリマ)
- PRIMA(プリマ)
- SUPERIEUR(スペリュール)
- COURANT(クーラン)
- LIMITE(リミット)
カメルーンでは、基準量の中に含まれる欠点豆の割合でコーヒー豆のグレードが決まります。
さらに豆のサイズによって、ロブスタ種はGRADE1〜3、アラビカ種はTYPE A〜Fに分けられます。
カメルーン産コーヒーの特徴
カメルーン産コーヒーで有名な「カプラミ ジャバ ロングベリー」は、浅煎りだとイルガチェフェのようなフルーティーな酸味が感じられ、深煎りにするとカカオのようなほろ苦さとハーブのような香りが現れて、マンデリンを思わせるフレーバーが楽しめます。
ちなみに「ロングベリー」とは、コーヒー豆の粒が細長いことが由来になっています。
ほかにも、「カメルーン クンボ」というアラビカ種のコーヒー豆は紅茶のような風味があります。酸味がありますが、華やかな香りを楽しみたい人はハイロースト〜シティローストあたりの中煎りに焙煎されたコーヒー豆を選ぶのがおすすめです。
カメルーンのおすすめコーヒー豆2選
KAANAPALI COFFEE カメルーン カプラミ ジャバ ロングベリー
840円 100g
KAANAPALI COFFEEが焙煎する本品は、 ライトローストからイタリアンローストまで8段階の焙煎度合いから選ぶことができます。
店舗ではシティローストで焙煎したものを提供しているため、まずはシティローストから試してみることをおすすめします。
ウォッシュドと呼ばれる水洗式加工が行われているため、クリアな風味が特徴ですっきりとした苦味、チョコレートのような甘味が感じられます。
コーヒーは豆の状態と粉の状態、どちらでも購入できるので、コーヒーミルを持っていない方でも楽しめます。
カメルーン クンボ
1,404円 1kg
カメルーン クンボは、アフリカのコーヒー豆らしい華やかな香りと、落ち着いた苦味、酸味が特徴です。
焙煎元のニシナ屋珈琲は、おいしいコーヒー豆をリーズナブルに提供することで有名な専門店です。本品についても「安くて香りも良い」と高評価のコメントが見られます。
コスパが良いので、保存場所に困らない人におすすめのコーヒー豆です。
【特価 1kg】カメルーン クンボ 焙煎 コーヒー豆
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まとめ
冒頭でお伝えした通り、カメルーン産のコーヒー豆は生産されるほとんどがヨーロッパに輸出されるため、日本では手に入りにくいレアなコーヒーと言えます。
しかし、芳醇で深い味わいと、ほのかに残る酸味と甘味は素晴らしく、一度は味わってみる価値があります。レアとはいえ価格はゲイシャ種のように高くないので、見つけたらぜひ購入することをおすすめします。
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