今回はCroaster Select Coffee(シーロースター セレクト コーヒー)というお店のコーヒー豆「エチオピア」を飲んだ正直な感想を述べます。
シーロースターセレクトコーヒーは、2020年11月にオープンしたリピート率44%のコーヒー豆通販サイト。鮮度にこだわった自家焙煎スペシャルティコーヒーを取り扱い、注文後に焙煎し、当日もしくは翌日に出荷するのが特徴のお店です。
まだオープンして日が浅いためか、今回飲んだエチオピアに関しては、参考になりそうな口コミや評判はネットで見られませんでした。
お店の特徴を簡単に紹介したところで、ここからコーヒー豆のレビューなどを書いていきます。
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コーヒー豆通販レビュー|シーロースターセレクトコーヒー/エチオピア
シーロースターセレクトコーヒーのコーヒー豆「エチオピア」は、公式ホームページで次のように紹介されています。
あっさりとした鮮やかな酸味 エチオピア コンガ農協G3 200グラム (浅煎り)
大人気のエチオピアの豆をスペシャルティーコーヒーらしく浅煎りで仕上げました。フルーティーな香りと際立つ甘味は、いままで飲んでいたコーヒーとの違いをしっかりと感じられることでしょう。
チョコレートや甘いスイーツといっしょにお召し上がりください。
エチオピアの値段・容量
200g 1,200円(税込)
100gあたりに換算すると600円なので、スペシャルティコーヒーとして販売される豆の中では比較的リーズナブルな価格といえます。
※スペシャルティコーヒーとは、原料の品質から製法、香り、味、色などの基準の中で、高い評価を受けたものを指す。素晴らしい風味と美味しさのコーヒーだけが「スペシャルティコーヒー」と名乗ることができます。
コーヒー豆の状態
「エチオピア」をパッケージから開封すると、粒がきれいに均一に揃っていて焼きムラもほとんど見られません。割れたり欠けたりしている欠点豆も混入しておらず、コーヒー豆の状態は良好です。
なお、このエチオピアを含む同店のコーヒーはすべて豆、粉(エスプレッソ用の細挽き、ペーパードリップ、コーヒーメーカー用の中挽き、ネルドリップ、フレンチプレス用の粗挽き)から選べます。
コーヒーミルやグラインダーをお持ちでなくても手軽に飲めるのは嬉しいポイントです。
エチオピアの焙煎度合い
公式サイトの説明では「浅煎り」となっていますが、実際はハイロースト寄りの中浅煎り。「酸味があるコーヒー=浅煎り」と広く認知されているため、わかりやすさを重視して「浅煎り」と表記したのだと思われます。
私の経験上、浅煎りより深く焼き上げる「中浅煎り」の方が、苦味と酸味、甘みのバランスが整っていて飲みやすいことが多い。そのため、このエチオピアは多くの人にとって飲みやすい焙煎度合いと言えます。
なお、シーロースターセレクトコーヒーで使用している焙煎機は「NOVO MARK2(ノボ マーク2)」という全自動の熱風式(ダイイチデンシ社製)。豆の中心からしっかり火を通すことができ、ムラのない味わいに仕上げることが得意な焙煎機です。
▼コーヒー豆の焙煎度合いについて、下記で詳しく解説しています。
コーヒー豆のローストや焙煎度合い・焙煎方式ごとの味の違いを解説
コーヒー豆の情報
- 生産地:エチオピア コンガ農協
- コーヒー豆の等級・グレード:G3
- 精製方法:ナチュラルプロセス
- 品種:アビシニカ種(エチオピア原種)
エチオピアコーヒーの名産地であるイルガチェフェ地区にあり、品質の高いコーヒーを生産することで知られる有名な「コンガ農協」が手掛けています。コンガ農協は精製技術が高く、ここで生産されたアビシニカ種はスペシャルティコーヒーの中でも選りすぐりのトップ スペシャルティとして貴重な存在となっています。
豆の等級・グレードについてですが、エチオピア産のコーヒー豆は下記の5つのグレードに分けられます。
- G1 :300g中の欠点豆が0~3個
- G2 :300g中の欠点豆が4~12個
- G3 :300g中の欠点豆が13~27個
- G4 :300g中の欠点豆が28~45個
- G5 :300g中の欠点豆が46~90個
エチオピア国内では、ナチュラルプロセスのトップグレードをG3と表記し、水洗処理を施すウォッシュドをG1と表記します。
つまり、今回レビューする豆は「最高品質のエチオピアコーヒー」となります。
なお、ナチュラルプロセスとは、コーヒーの実のまま、果肉をつけた状態で乾燥させる精製方法のことで「コーヒーの果肉の甘さや風味が強くなる」のが特徴。完熟した果実のような味わいが好きな方に、ナチュラルプロセスのコーヒーはおすすめです。
▼エチオピアコーヒーの特徴など、こちらにまとめています。
エチオピアコーヒーの特徴|味や香り、おすすめコーヒー豆も紹介
エチオピアを5段階評価
香り 4
コク 2
苦味 2
甘み 3
酸味 4
シーロースターセレクトコーヒーのエチオピアを5段階評価した結果です。コーヒー豆を購入する際の参考にしてください。
使用するコーヒー器具(ペーパードリップ)
今回のレビューはペーパードリップで行います。使用するコーヒー器具は、三洋産業cafec「スリーフォードリッパー」と、同じく三洋産業cafecの「スリーフォーフィルター」を使います。
使用するコーヒーミルは、フジローヤルの小型高性能ミル「みるっこDX R-220」。豆の挽き具合はペーパードリップに適した中挽きにします。
使うコーヒーポットは琺瑯製のケトル「月兎印ホーローポット」。湯温を85℃に設定してコーヒー粉に注いでいきます。
【抽出環境】
- 使うコーヒー豆:15g
- お湯の量:150cc
- お湯の温度:85℃
- コーヒー粉の蒸らし時間:1分
- コーヒーの抽出時間:1分
ペーパードリップで飲んだ感想
シーロースターセレクトコーヒーのエチオピアをペーパードリップすると、花のような香りがふわっと辺りに広がります。カップに顔を近づけると、エチオピア特有の華やかなアロマが鼻から抜けていきます。
実際に飲むと、グレープフルーツを思わせるジューシーな味わいが口に広がります。酸っぱいと感じるような酸味ではなく、柑橘系フルーツのような甘味を含んだ酸味なので、非常に飲みやすいです。
フルーツのような甘みとともに、オレンジピールのようなほどよい苦味が感じられます。この苦味が良いアクセントになっており、コーヒーを飲んでいるという気持ちにさせてくれます。
あまりにも爽やかすぎる「紅茶のようなエチオピア」に出会うこともありますが、シーロースターセレクトコーヒーのエチオピアは、ほどよい苦味と酸味、甘みのバランスが取れた飲みやすいコーヒーという印象。
総評として、一度は試す価値があるコーヒー豆だと正直に感じました。もっと酸味が強くて飲みにくいかと勝手に想像していましたが、甘味がある分マイルドな酸味に仕上がっていて飲みやすいです。
後味もすっきりしていてグイグイ飲める。そして、気付いたらカップが空になっている、このエチオピアはそういうコーヒーです。
値段も100グラムあたり600円なので、スターバックスなどチェーン店のコーヒー豆と比較しても若干安い。
お手頃価格とは言えないにしても、エチオピアの最高品質コーヒーがこの価格で飲めるなら個人的には買いだと思います。
今回飲んだエチオピアはこちらで確認できます。
シーロースターセレクトコーヒーの店舗情報
所在地:東京都千代田区一ツ橋1−1−1
電話番号:03-6822-4734
営業時間:平日10:00~17:00
定休日:土日祝
備考:配送料 全国一律無料