今回は、実際に飲んだ本当においしいデカフェ豆・カフェインレスのコーヒー豆をランキング形式で10商品ご紹介します。
デカフェのコーヒー豆はクオリティが高くなっていて、カフェイン入りのコーヒーと同じくらい美味しいものが増えています。
特にスペシャルティコーヒー専門店のデカフェはコクと香りが強く、Amazonなどの品と比較して、香りの質(フルーティーさ、華やかさ)が全然違います。
今回は、がっちりマンデーで紹介されたポストコーヒーのデカフェや、定番の「スターバックス ハウスブレンド」などを飲み比べて味わいを比較一覧表にまとめました。
ブログ管理人:山口 誠一郎
コーヒーの専門家としてTV出演。文藝春秋(文春オンライン)コラム掲載。1,000種以上のコーヒー豆をレビュー。イタリア「Caffè Arena Roma」元バリスタ。
結論!買うならこれ
1,480円 225g(75g×3種)
基本的に専門店のコーヒー豆は、豆のグレードそのものが高いので、味も美味しいものが多いですが、本当に美味しさだけを考慮したおすすめは、ポストコーヒーのデカフェです。
この店はコーヒーのサブスク(定期便)で有名ですが、カフェインレスコーヒーでは珍しい「スペシャルティコーヒー(高品質な豆のこと)」を使用しているため、チョコレートのような甘い香り、黒糖のような甘味が楽しめます。
酸味は少ないので飲みやすく、本当に美味しいカフェインレスコーヒーを買うなら「これ一択」といえる香り高さ、甘味の強さ、コクの深さを感じることができます。
ポストコーヒーで注文すると、毎月、味が異なる3種類のカフェインレスコーヒーが届くので、味に飽きないのもおすすめの理由です。
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「香りや味よりも、安くてうまいカフェインレスコーヒーがいい」という方には、無印良品のカフェインレスコーヒーがおすすめです(100gあたり375円)。
ランキング上位のカフェインレスコーヒー豆と比較すると、香りやコクは控えめですが、1位のポストコーヒーの約半額で購入できるので、コスパ重視の人に一番おすすめです。
タップできる目次
デカフェ豆・カフェインレスコーヒー豆の魅力
デカフェ(カフェインレスコーヒー)とは、カフェイン入りのコーヒー豆から、カフェインを90%以上除去したコーヒーを指します。
日本では明確な基準はありませんが、ヨーロッパでは「カフェイン含有量0.1%をデカフェと呼ぶ」など、カフェイン含有量が一定以下であることが定義されています。
なお、ポストコーヒー、イリーのデカフェはカフェイン99%除去、無印のデカフェは97%除去されています。
ノンカフェイン・カフェインフリーとの違い
わずかにカフェインが含まれるデカフェと違い、ノンカフェイン・カフェインフリーと呼ばれるコーヒーにはカフェインが一切入っていません。
例えば、玄米コーヒーや穀物コーヒーはノンカフェインに分類されます。
ただし、これらは原材料がそもそもコーヒーではないので、味は「コーヒーっぽいもの」という印象です。
実際にAmazonで評判の良いものを取り寄せて色々飲みましたが、正直「うーん」という感じ。
コーヒーが好きな人だと、あまり満足できないかなと感じました。
カフェインを一切摂取したくない人なら、ノンカフェインの商品もアリですが、コーヒーの味を楽しみたい人にはデカフェを強くおすすめします。
カフェインレスコーヒー豆の選び方
1.コーヒー豆の産地で選ぶ
デカフェのコーヒー豆も生産地によって味、香りが変わります。
それぞれの特徴を簡単に紹介します。
中南米 | 酸味と苦みのバランスがよく、クセがないのが特徴。コロンビア、ホンジュラス、ブラジル、グァテマラなど。 |
アフリカ | フルーティーな酸味が特徴。エチオピアモカ、タンザニアのキリマンジャロが有名。いずれも軽い口当たりで、柑橘系のジューシーな酸味がある。 |
アジア | ハーブやスパイスのような香りと、重厚な味わい。インドネシアのマンデリン、スマトラが有名 |
2.焙煎度合いで選ぶ
コーヒーの苦味と酸味のバランスを決めるのが「焙煎度合い」です。
デカフェのコーヒー豆は基本的に「深煎り」か「中煎り」が多く、浅煎りはほとんど流通していません。
迷ったら、酸味が少ない「深煎り」のデカフェがおすすめです。日本でもっとも親しまれている焙煎度合いで、カフェオレにも深煎りのコーヒー豆が使用されます。
アメリカンコーヒーのようにさっぱりと飲みたい人や、フルーティーな味わいが好きなら「中煎り」のデカフェがおすすめです。
【参考】カフェインの主な除去方法は2つ
日本で販売されるデカフェコーヒー豆は、2つの方法でカフェインを取り除いています。
- 水を使う方法(ウォータープロセス)
- 水と二酸化炭素を使う方法(二酸化炭素抽出法)
デカフェが広く普及している海外ではウォータープロセスの方が美味しいと評価されていますが、コーヒー豆の品質も関係してくるので、カフェインの除去方法はそこまで気にする必要はありません。
一応、もう少し詳しく解説します。
1.水を使ってカフェインを除去する方法(ウォータープロセス)
ウォータープロセスは、水を使ってコーヒー生豆からカフェインを取り除く方法です。
海外では一番人気があり、「コーヒーが最高の風味になる」と言われています。実際に飲みましたが、デカフェと言われなければ気づかないくらい、コーヒーらしい香ばしさと深いコクがちゃんと感じられます。
ちなみに、ウォータープロセスには以下の2種類があります。
- マウンテンウォータープロセス
- スイスウォータープロセス
ウォータープロセスの元祖は、スイスで考案された「スイスウォータープロセス」です。
スイスの方法に一工夫加え、さらにコーヒー本来の香りと味を保持したのが、メキシコDESCAMEX社の「マウンテンウォータープロセス」です。
2.水と二酸化炭素でカフェインを除去する方法(超臨界二酸化炭素抽出法)
「超臨界二酸化炭素抽出法」は、イリーなど大手メーカーで採用されているカフェイン除去の方法です。
海外では、ウォータープロセスよりもあっさりした味になると言われています。
実際イリーのデカフェは、ウォータープロセスの商品よりもさっぱりした味わいが楽しめます。
カフェインレス・デカフェコーヒー豆おすすめ10選
今回のランキングでは、各項目0.1〜5.0の50段階で評価し、これらの総合点(最高15点)でランキングの順位を決定しています。
順位 | 商品画像 | 商品名 ※タップでレビューへ |
値段 内容量 |
100g あたり |
味わい ※タップで拡大 |
点数 | 鮮度 |
カフェイン 残留率 |
焙煎度合い | 産地 |
カフェイン除去方法 |
1位 | ポストコーヒー デカフェ3種類セット |
1,480円 225g |
658円 | 12.1点 | ★★★★★ 焙煎後7日以内 |
0.1%以下 | 深煎り |
コロンビア、 メキシコ |
マウンテンウォータープロセス | ||
2位 | TAIVAS COFFEE インドネシア バリ神山デカフェ |
1,690円 200g |
845円 | 9.5点 | ★★★☆☆ | 0.1%以下 | 深煎り | インドネシア | スイスウォータープロセス | ||
3位 |
スターバックス ディカフェハウスブレンド |
1,940円 140g×2 |
693円 | 9.3点 | ★★☆☆☆ | 0.1%以下 | 中煎り | コスタリカ | 二酸化炭素抽出法 | ||
4位 | タリーズコーヒー デカフェ エチオピアモカ |
1,380円 200g |
690円 | 9.1点 | ★★☆☆☆ | 3% | 中煎り | エチオピア | マウンテンウォータープロセス | ||
5位 | Tokyo Coffee エチオピア オーガニック カフェインレス |
2,170円 200g |
1,085円 | 8.3点 | ★★★☆☆ | 3% | 深煎り | エチオピア | ウォータープロセス | ||
6位 | odeカフェインレス オーガニック スマトラ |
2,220円 200g |
1,110円 | 8.2点 | ★★★☆☆ | 3% | 深煎り |
インドネシア |
スイスウォータープロセス |
||
7位 |
銀河コーヒー バリ神山デカフェ |
1,340円 150g |
893円 | 7.8点 | ★★★★☆ | 0.1%以下 | 中煎り |
インドネシア |
スイスウォータープロセス |
||
7位 同率 |
イリー(illy) デカフェ |
1,246円 250g |
498円 | 7.8点 | ★★★☆☆ | 0.1%以下 | 深煎り |
ブラジル・ エチオピア 他 |
超臨界二酸化炭素抽出法 |
||
9位 |
無印良品 カフェインレス |
750円 200g |
375円 | 7.5点 | ★★☆☆☆ | 3%以下 | 中煎り |
ホンジュラス |
記載なし |
ほかに、「澤井珈琲のデカフェコロンビア」なども飲みましたが、正直味がイマイチだったので取り上げていません。
また、今回は「豆」だけを紹介しているので、粉の状態でしか販売されていない「ライオンコーヒー」などは除外しています。
1位.ポストコーヒー デカフェ3種類セット
1,980円 225g(75g×3種)
ポストコーヒーは、毎月3種類のデカフェ豆を届けてくれるコーヒーの定期便(サブスク)サービスです。
このお店のデカフェはほぼ全種類飲みましたが、正直「デカフェ」と言われなければ気づかないくらい香りとコクが強く、カフェイン入りのコーヒーと遜色ない美味しさでした。
この店では、好みのコーヒー豆を届けてもらえるのが特徴です。酸味が苦手なら「深煎り」のデカフェが毎月3つ届きます。
左の「デカフェ インドネシア」は、有名なマンデリンという高級コーヒー豆からカフェインを99%除去したものです。チョコレートのようなコクと甘みが特徴です。
右の「デカフェ チルブレンド」は、柑橘系フルーツのような香りが特徴で、ほどよい酸味と苦味のバランスが絶妙で、苦すぎず、後味がさっぱりしています。
どちらも体に安全な「マウンテンウォータープロセス」という製法でカフェインを99.9%カットしているので、カフェイン摂取を気にすることなくコーヒーらしいコクのある美味しさが楽しめます。
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ポストコーヒーのデカフェは、次のクーポンを使えば初回500円割引で購入できます。
500円割引クーポン
coffee-t7yp9w
100gあたり | 658円 |
鮮度 | ★★★★★(焙煎後7日以内) |
コーヒー豆の産地 | コロンビア、メキシコ |
焙煎 | 好みで選べる |
カフェイン残留率 | 0.1%以下 |
カフェイン除去方法 | マウンテンウォータープロセス |
2位.TAIVAS COFFEE インドネシア バリ
1,690円 200g
TAIVAS COFFEEのカフェインレスコーヒーも、インドネシア産のコーヒーを化学薬品を使わない方法でカフェインを99.9%カットしています。
実際に飲むと、カフェインレスコーヒーとは思えない力強いコクと強い香りが感じられます。チョコレートのような風味とカカオのようなほろ苦さが印象的です。
Amazonのレビューでも「ダントツ美味しい」と高評価を得ている人気のコーヒー豆ですが、それも納得の深みのある味わいが楽しめます。
100gあたり | 845円 |
鮮度 | ★★★☆☆ |
豆の産地 | インドネシア |
焙煎度合い | 深煎り |
カフェイン残留率 | 0.1%以下 |
カフェイン除去方法 | スイスウォータープロセス |
3位.スターバックス コーヒー ディカフェ ハウス ブレンド
1,943円 140g×2袋
デカフェの中でも美味しいと評判のスタバのカフェインレスコーヒー。
ナッツやカカオのような香りが特徴で、スタバの店舗で飲むコーヒーと同じような、スモーキーなフレーバーが楽しめます。大手チェーンのデカフェコーヒーを色々と飲み比べましたが、スタバのコーヒーはコクが強いので、1杯で満足できるのが高評価でした。
中煎りのわりに味がしっかりしているので、 ミルクを加えてカフェオレにするのもおすすめです。
100gあたり | 694円 |
鮮度 | ★★☆☆☆ |
豆の産地 | コスタリカ |
焙煎度合い | 中煎り |
カフェイン残留率 | 0.1%以下 |
カフェイン除去方法 | 二酸化炭素除去法 |
4位.タリーズコーヒー デカフェ エチオピアモカ
1,380円 200g
ブルーベリーのような果実味とチョコレートのようなコクのある甘みが楽しめる、タリーズ唯一のデカフェコーヒーです。
口あたりがよく飲みやすいと同時に、しっかりとしたコクもあります。カフェインレスコーヒーにありがちな、「薄くてあっさりしすぎな味」ではなく、飲んだ後しっかりとコーヒーの余韻が残ります。
「エチオピア タデGGハイランド農園」のオーガニックコーヒー豆を、薬品を使用しないカフェイン除去方法「マウンテンウォータープロセス」によって、約97%のカフェインが安全に除去されています。
体に優しいデカフェコーヒーを飲みたい人や、夕食後のコーヒーとしてもおすすめです。
100gあたり | 690円 |
鮮度 | ★★☆☆☆ |
豆の産地 | エチオピア |
焙煎度合い | 中煎り |
カフェイン残留率 | 3% |
カフェイン除去方法 | マウンテンウォータープロセス |
5位.Tokyo Coffeeエチオピア オーガニック カフェインレス
2,170円 200g
オーガニックコーヒーを専門に取り扱う東京コーヒーのデカフェは、「何杯飲んでも胸焼けしない」「気持ち悪くならない」ことを目指して作られています。
マイルドな酸味がほどよく感じられて、後味が爽やかで非常に飲みやすいです。
エチオピアらしい華やかさはそこまで感じませんが、Amazonで買えるデカフェの中ではかなり高品質な印象です。
100gあたり | 1085円 |
鮮度 | ★★★☆☆ |
豆の産地 | エチオピア |
焙煎度合い | 深煎り |
カフェイン残留率 | 3% |
カフェイン除去方法 | ウォータープロセス |
6位.odeカフェインレス オーガニック スマトラ
2,220円 200g
odeは、6位の東京コーヒーが手がけるAmazon専門ブランドで、同じようにオーガニックコーヒーだけを販売する専門店です。
インドネシアのコーヒーらしいどっしりとしたコクと苦味、黒蜜のような甘みが特徴です。酸味が少なくて飲みやすく、スタンダードな味わいが楽しめるデカフェです。
ウォータープロセスによってカフェインが97%除去されています。
100gあたり | 1,110円 |
鮮度 | ★★★☆☆ |
豆の産地 | インドネシア |
焙煎度合い | 深煎り |
カフェイン残留率 | 3% |
カフェイン除去方法 | スイスウォータープロセス |
7位.銀河コーヒー バリ神山デカフェ 無農薬栽培
1,340円 150g
「銀河コーヒー」は新鮮なコーヒー豆を届けるAmazonで人気のロースターです。
全体的にバランスの良い味わいで、マイルドな甘みとコク、苦味があり、ほどよく酸味も感じられます。
デカフェは苦味が強いコーヒー豆が多いですが、こちらは比較的さっぱりとした味で、何杯でも飲めるクリアな美味しさがあります。ドトールのブレンドコーヒーのような味わいが好きな方におすすめです。
100gあたり | 893円 |
鮮度 | ★★★★☆ |
豆の産地 | インドネシア |
焙煎度合い | 中煎り |
カフェイン残留率 | 3% |
カフェイン除去方法 | スイスウォータープロセス |
同率7位.イリー(illy)デカフェ
1,246円 250g
イタリアの老舗コーヒーブランド「イリー」が手がけるカフェインレスコーヒーです。
ナッツやカカオのような香りがあり、ミディアムボディのワインを思わせるコクがあります。苦味が中心の味わいで、酸味は少ないので、どなたにも飲みやすいコーヒーです。
味の方向性はスタバのデカフェに似ていますが、本品はよりさっぱりした苦味で、スモーキーさを感じません。また、 スタバのデカフェより安い値段で購入できるのも魅力的です。
100gあたり | 498円 |
鮮度 | ★★★☆☆ |
豆の産地 | ブラジル、エチオピア他 |
焙煎度合い | 深煎り |
カフェイン残留率 | 0.1%以下 |
カフェイン除去方法 | 超臨界二酸化炭素抽出法 |
9位.無印良品カフェインレス
750円 200g
無印良品のカフェインレスコーヒーは、人気のスターバックスやイリーのカフェインレスコーヒーに比べると香りは控えめですが、ほんのりとナッツの風味がします。
全体的にすっきりとした味わいで、どなたでも飲みやすいと思います。
しっかりとしたコーヒーの味を楽しみたい方は、コーヒー豆の量を2倍にして淹れると、コクのある味わいが楽しめます。コスパ重視の方におすすめのデカフェコーヒー豆です。
100gあたり | 405円 |
鮮度 | ★★☆☆☆ |
豆の産地 | ホンジュラス |
焙煎度合い | 深煎り |
カフェイン残留率 | 3%以下 |
カフェイン除去方法 | 記載なし |
カフェインレスコーヒー豆の美味しい淹れ方
カフェインレスコーヒーを入れる際に、バリスタの自分がコーヒーを抽出する際の手順や、気をつけていることをまとめました。
やること | やる理由 |
沸騰させたお湯を常温のドリップ用ケトルに移し替える | 湯温を90℃前後まで一気に下げる。沸騰直後のお湯を使うと、デカフェ特有の「刺さるような苦味」が出る |
ケトル内のお湯は満水にする | お湯の温度が下がりにくくなる。ケトル内のお湯が少ないと冷めやすい |
サーバーとカップを湯通しして温めておく | 冷めたままドリップするとコーヒーがぬるくなる。コーヒーは熱い方が香りが立ちやすい |
コーヒー豆を中挽き〜中細挽きにする | 中挽きだとさっぱり、中細挽きだと濃いめに。お好みで |
粉全体が湿る程度のお湯を注ぎ、30〜60秒蒸らす | 焙煎後1週間以内の豆なら60秒、それ以上なら30秒蒸らす。1週間以上の豆はガスの放出が少ないので60秒も蒸らす必要がない。 |
抽出量に達するまでドリップする | カップ1杯分150ccなら1分、2杯分300ccなら2分を目安に。 |
上記で重要なところだけ、もう少し丁寧に解説します。
【1】沸騰したお湯を常温のケトルに移し替える
コーヒーの苦味と酸味のバランスは、お湯の温度でも変わります。
ずばり、酸味のないコーヒーが好きな方は、90℃前後のお湯を使いましょう。
沸騰したお湯をコーヒーポット(抽出に使うもの)に移し替えれば、お湯の温度が90℃前後まで一気に下がります。
なお、85℃以下のお湯で抽出すると苦味成分が溶けにくく、酸味が目立つようになります。
※できれば満水に近い状態にした方がお湯が冷めにくいです。
【2】デカフェコーヒー豆を中挽き〜中細挽きにする
デカフェコーヒー豆は中挽き〜中細挽きにするのがおすすめです。
コーヒーの粉が細かいほど苦味が出やすく、粗いほど苦味が出にくくなります。(相対的に酸味が強調される)
ペーパードリップやコーヒーメーカーで抽出する場合、中挽き〜中細挽きにするのが一般的です。
【3】30秒〜60秒コーヒーを蒸らす
新鮮なデカフェコーヒーにお湯を注ぐと、「炭酸ガス」が放出されます。
このガスが出ている間は、コーヒーに含まれる様々な成分を抽出しにくいため、動きが落ち着くまで待ちます。
この工程を一般的に「蒸らし」と言います。
蒸らしの際には、粉全体を湿らせるように注いで、30秒〜60秒蒸らします。
時間の目安ですが、焙煎から1週間以内のデカフェ豆なら、30秒では動きがおさまらないことがあるので60秒蒸らします。
焙煎から1週間以上経過した豆は、炭酸ガスがある程度抜けているため、30秒で問題ありません。
【4】時間を測りながら、お湯を注ぐ
蒸らしが終わったら、抽出したい量に達するまでお湯を注ぎます。
抽出時間が早いと味がさっぱりして、ゆっくり抽出すると味が濃厚になります。
ただし、あまり抽出に時間をかけすぎると「過抽出」という状態になり、雑味が目立ちます。
抽出時間は、カップ1杯分(150cc)で1分。蒸らし時間と合わせて計2分を目安にすると良いでしょう。
300ml(2杯分)のコーヒーを抽出する場合は、抽出時間を倍にするだけで良いので計3分です。(抽出2分+蒸らし1分)