今回は「土居珈琲」というお店のコーヒー豆「コロンビア エメラルドマウンテン」を飲んだ正直な感想を述べます。
土居珈琲とは?
「料理王国100選」など数々の賞を受賞するコーヒー専門の通販会社です。
創業者の土居博司によって40年以上の歳月と経験を重ねて構築された焙煎技術が光るお店です。
土居珈琲では常時40種類ほどのシングルオリジン(単一農園で生産されたコーヒー豆)とブレンドコーヒーを取り扱っています。
コーヒー通の芸能人の方にも愛飲している方が多い「高級コーヒー豆」のブランドです。
お店の特徴を簡単に紹介したところで、次はコーヒー豆の情報をチェックしていきます。
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「コロンビア エメラルドマウンテン」とは?
エメラルドマウンテンは「コロンビアコーヒーの宝石」とも称される希少なコーヒー豆です。
コロンビアで生産されるコーヒーの中でわずか1%に満たない厳選された豆だけが「エメラルドマウンテン」として認定されます。
力強いコクとバランスの良い味わい、甘い香りが特徴です。
エメラルドマウンテンは土居珈琲の公式サイトで次のように紹介されています。
この銘柄独特の深いコク、柑橘系のフルーツを感じさせる豊かな酸味は、特に女性のお客さまからリピート注文を多数いただく銘柄となっています。
コロンビア産独特の深いコクと、チョコレートや柑橘系フルーツなど多種類の混ざりあう香りが特徴。
値段は200g 3,186円
「コロンビア エメラルドマウンテン」は200g 3,186円で販売されています。
毎月200g届く「単品定期便」で注文すると約100円割引の3,091円で購入できます。
- 100gあたり:1,593円
- 配送料:送料全国一律550円(税込)
2021年より、環境の変動によって世界的に生豆の価格が大幅に上がっていますが、100gあたり1500円超というと、かなりの高級銘柄と言えるでしょう。
同じエメラルドマウンテンや、コロンビアの単一農園の豆を取り扱う専門店と比較しても、今回のエメラルドマウンテンは強気な価格設定といえます。
【参考】有名店のコーヒー豆の値段一覧
店名/商品名 | 値段/100g | 鮮度 | 欠点豆の数 |
南蛮屋 エメラルドマウンテン |
1,058円 | 未検証 | 未検証 |
堀口珈琲 ラ・クンブレ農園 |
864円 | 未検証 | 未検証 |
ミカフェート フェダール農園 フェダール ヴェルデ |
1,156円 | 未検証 | 未検証 |
土居珈琲 コロンビア エメラルドマウンテン |
1,593円 | ◎(注文後焙煎) | 1%以下(ほぼなし) |
土居珈琲を除く上記3つの専門店では別の銘柄を飲んでレビューしていますが、いずれも鮮度が良く欠点豆はほとんど混入していません。
※鮮度が良いほど香り高く、風味があります。
欠点豆が多い場合、「焦げた味」など豆本来の味わいに悪影響を及ぼすことがあります。
焙煎度合いは深煎り
土居珈琲のエメラルドマウンテンは、苦味と深いコクが楽しめる「フルシティロースト」。
他のお店で販売されているエメラルドマウンテンも深煎り仕上げが多い印象です。
酸味が少なく、コーヒーらしい香味が楽しめる焙煎度合いです。
土居珈琲では焙煎度合いを指定することが可能です。
このコーヒー豆は、さらに焙煎が浅い「シティロースト」「ハイロースト」に指定することも可能です。
また、より深い焙煎度合いの「フレンチトースト」に指定することも可能です。
コーヒー豆の詳細情報
- ブレンド配合:公式情報なし
- 農園の標高:公式情報なし
- コーヒー豆の品種:アラビカ種(品種に関する詳細情報なし)
- 精製方法: ウォッシュド(水洗式)
- 豆の等級・グレード:記載なし
コロンビアコーヒーの等級
コロンビアでは、産地・豆のサイズ、外部組織による各種の認証、SCAスコア、カッププロファイルなどさまざまな観点からコーヒーの評価が行われ、格付けされます。
- エクセルソ プレミアム【最上級】
- スプレモ【2番目に大きい】
- エクセルソ マラゴジッペ
- エクストラ
- ヨーロッパ
- UGQ
- エクセルソ カラコル
と続きます。
欠点豆はほぼ混入していない(2粒のみ)
コーヒー豆をパッケージから開封すると、粒がきれいに均一に揃っていて焼きムラもほとんど見られません。
欠点豆と良豆を選別した結果、割れた豆が1粒だけ見つかったのみ。
ものによっては全体の20%にも及ぶ大量の欠点豆が混入していることもありますが、この価格帯のコーヒー豆となると、さすがに欠点豆はほぼ入っていません。
どういう豆を取り除けば良いのか?
詳しく知りたい方は「コーヒーの欠点豆とは?種類と見分け方、どんな味か実際に飲んでみた」をご覧ください。
コロンビア エメラルドマウンテンの感想・レビュー
ここから、コロンビア エメラルドマウンテンを飲んだ感想・レビューを行います。
今回は、ペーパードリップで抽出。使用するコーヒー器具は次の通りです。
使用するコーヒー器具
- スリーフォードリッパー
- CAFEC アバカ ペーパーフィルター
- 月兎印ホーロー製ポット
- みるっこDX R-220
三洋産業cafecの「スリーフォードリッパー」と、同じく三洋産業CAFECの「アバカ ペーパーフィルター」を使います。
ドリッパーは小さな1つ穴のタイプで、お湯が一定の速度で落ちるようになっています。
メリタのアロマフィルターと同じく、誰が淹れても美味しくコーヒーが作れる構造です。
コーヒーを淹れる人の技術に味が左右されないのでレビュー向き。
プロも愛用しますが、初心者の方にもおすすめのドリッパーです。
このフィルターは特殊な「両面クレープ加工」が施されています。
通常のペーパーは「片面クレープ」ですが、CAFECのアバカペーパーは独自の抄紙技術によって作られたフィルターです。
簡単にいうと、ペーパー自体がリブの役割を果たします。
さらに、ほぼ全てのコーヒー微粉がクレープ上に付着し、コーヒーの中に入り込まないため、濁りのないクリーンなコーヒーになります。
使うコーヒーポットは琺瑯製のケトル「月兎印ホーローポット」。
金属の臭いがお湯に移りません。
使用するコーヒーミルは、フジローヤルの小型高性能ミル「みるっこDX R-220」。
微粉が混じりにくいように作られているので、「突き刺さるような苦味」が少なくなります。
手挽きミルでレビューの味を再現するなら、カリタの手挽き&微粉ふるい器でも構いません。
豆の挽き具合はペーパードリップに適した中挽きに設定します。
抽出環境
- 使うコーヒー豆:15g
- お湯の量:150cc
- お湯の温度:85℃
- コーヒー粉の蒸らし時間:1分
- コーヒーの抽出時間:1分
コーヒー豆を5段階評価 | |
香り:3 | |
コク:4 | |
苦味:3 | |
甘味:4 | |
酸味:2 |
蒸らすために少量のお湯を当てると、コーヒー粉がドームのような形に大きく膨らみます。
そして、まるで呼吸をしているかのように粉がブクブクと動きます。
これは、コーヒー豆の鮮度が良いことを示しています。
1分後に注湯すると、香り成分を含んだ炭酸ガスが勢いよく放出され、カラメルのような香ばしく甘い香りが広がります。
抽出が終わり、カップに顔を近づけるとローストナッツのような香ばしさと甘い香りが感じられます。
早速飲んでみると、豊かな甘みを含んだ「ふくよかな味わい」が印象的です。
苦味、酸味ともに主張するわけでもなく、コロンビアらしいバランスの良い「マイルドな味わい」。
重厚感のあるコクと甘みが口に広がり、体に染み渡ります。
どっしりとした味のコーヒーが好きな方なら、きっと気に入るであろう味だと感じました。
コーヒーの熱が冷めてくると、やや酸味が全面に出てくる印象を受けます。
豊かな甘みと交わった、マイルドな酸味が良いアクセントになります。
土居珈琲のエメラルドマウンテンは、万人受けするであろうバランスの良い味わいです。
しかし、正直「これがグラム1500円のコーヒーなのか」という印象を受けました。
このエメラルドマウンテンは欠点こそありませんが、「値段に見合った価値を見出せない」というのが正直な感想です。
購入した方の口コミ・評判・レビュー(ブログ・SNSから抜粋)
土居珈琲のエメラルドマウンテン、ちょっと高かったけど美味しかった。変な癖が全くない。
エメラルドマウンテンを豆から挽いてネルドリップ
やっぱ土居珈琲の豆は一味違う
元々好きな銘柄でした。いろいろなところから取り寄せましたが、土居珈琲さんがいちばんでした。
お湯を入れた瞬間の、オレンジピールチョコレートの香りがステキです!(テレワークのストレス解消になっています)酸味の強い珈琲はあまり得意ではなく、ブラジルやコロンビアといった中南米系の味が好きなのですが、香りよし、苦みほどほど、酸味なしと、非常にバランスが取れた味だなあと、毎回感動しながらブラックでいただいています。
土居珈琲のエメラルドマウンテンは値段が高いからか、レビュー数はあまり多くないですが、「美味しい」というコメントが多く、価格設定を指摘するようなコメントはありません。
Amazonレビューでは口コミの記入はありませんが、つけられた評価は星2.5と微妙です。
僕のように、値段に見合った価値が感じられない人も少なからず居るのではないかと思います。
コロンビア エメラルドマウンテンがおすすめな人・おすすめしない人
おすすめな人
- 高価なエメラルドマウンテンを飲んでみたい方
おすすめしない人
- 値段なりの価値を求める方
繰り返しになりますが、土居珈琲のエメラルドマウンテンは堀口珈琲などの有名店と比較して1.5倍〜2倍近い値段で販売されています。
せめて100gあたり1000円ほどならリピートの余地もありましたが、今回の銘柄はリピートは難しい、というのが正直な感想です。
FAQ(よくある質問)
Q:美味しく飲める期間はどれくらいですか?
A:コーヒーは焙煎して3日後から2週間が最も「香り」「風味」が強く感じられる傾向にあります。
香り、風味があるコーヒーは、ゴクンと飲み込んだ後に「余韻」を感じやすいです。
余韻があると、コーヒーの味が豊かに感じられます。
味の「厚みが増す」と表現しても良いかもしれません。
品質上は2ヶ月ほど経過しても全く問題ありません。
Q:保存容器はどれを使えば良いですか?
A:キャニスターやジップロックなど様々な選択肢がありますが、僕は「アルミバッグ」だけを使用しています。
これは本当におすすめです。
スペシャルティーコーヒーの専門店などで豆を購入すれば、このような袋に入って届くことがあります。
中がコーヒーオイルで汚れていないなら、これは捨てずに取っておきましょう。
全く問題なく再利用できます。
【おすすめの理由】
キャニスターはどうしても中に空気が入ってしまい、これが鮮度を落とし「酸化」する原因となります。
一方でアルミバッグは、中の空気は外に排出し、外気は中に入らない構造になっています。
さらに、この容器は冷凍保存にも適しています。
外気が一切入らないため、冷凍庫の匂いが豆に移ることがありません。
実際にまとめ買いしたコーヒー豆をアルミバッグに入れて冷凍保存していますが、焙煎後2ヶ月が経過しても粉が膨らみます。
冷凍庫のスペースを圧迫せずに保存できる点もポイントです。
詳しくは「コーヒー豆の冷凍におすすめの保存容器はこれ|解凍は必要なし」をご覧ください。
Q:ほかにおすすめのコーヒー豆はありますか?
A:「【2024年版】本当に美味しいコーヒー豆おすすめランキング20選」で紹介しています。
忖度なしで感想をまとめると
「土居珈琲」というお店のコーヒー豆「コロンビア エメラルドマウンテン」を飲んだ正直な感想をレビューをしました。
総評すると、豆の鮮度は非常によく、欠点豆もほとんど入っていない。
豆の品質そのものは非常に高い印象を受けましたが、グラム1500円の価値が感じられるかと問われれば、返答に窮するというのが本音です。
「飲み比べセット」の方がおすすめ
今回のコロンビアはこのような結果でしたが、僕は土居珈琲で7年ほどリピート購入しています。
正直、コロンビアを買うよりもおすすめの銘柄が土居珈琲には用意されています。
値段も、今回のコロンビアよりお手頃です。
土居珈琲では、はじめての方に向けた「特別なセット」が用意されています。
このセットには、
- コーヒー豆の品評会で3度にわたり1位を獲得した豆(グァテマラ)
- 世界最高のコーヒーを決める大会で称号を与えられた豆(エルサルバドル)
が100gずつセットになっています。
グァテマラ カペティロ農園は、カラメルのような甘みと香ばしさ、ビターな旨味が感じられ、飲み手を選ばない味わいが楽しめます。
そのため、土居珈琲でも長きにわたって人気No.1の銘柄として、多くのファンに愛され続けています。
エルサルバドル・ラ・レフォルマ農園は、世界一のコーヒーを決める品評会「COE(カップ・オブ・エクセレンス)」で入賞した実績をもつ高級銘柄です。
オレンジのような爽やかさがありながら、口溶けのよいビターチョコレートのような味わいが印象的です。
このセットは、「土居珈琲を代表する2つの味わい」を一度に知ることができる贅沢なセットと言えます。
同店のブレンドコーヒーも十分においしいですが、シングルオリジンならではの「豆本来の個性的な味わい」も非常に魅力的です。
本当においしいコーヒー豆をお求めの方に、自信を持っておすすめできる逸品です。
詳しいレビューは「土居珈琲の人気銘柄セットを飲んだ正直な感想」をご覧ください。
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土居珈琲の初めてのセットを本音レビュー
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