本記事では、実際に飲んだ土居珈琲のおすすめコーヒー豆19種類のランキング形式で紹介します。
結論から言うと、味のバランスや飲みやすさを重視する方には、「グァテマラ カペティロ農園(お店で一番人気のコーヒー豆)」がおすすめです。
すでにグァテマラを飲んだ方には、「エルサルバドル・ラ・レフォルマ農園」もしくは「コスタリカ エル・ペドレガル農園」がおすすめです。
まずは、土居珈琲の特徴やこだわりを紹介します。

ブログ管理人:山口 誠一郎
コーヒーの専門家としてTV出演。文藝春秋(文春オンライン)コラム掲載。1,000種以上のコーヒー豆をレビュー。イタリア「Caffè Arena Roma」元バリスタ。
土居珈琲とは

大阪の土居珈琲は、1971年創業の通販コーヒー豆専門のショップです。
「何杯飲んでも飽きない味」を40年以上にわたって追求し、高い技術で焙煎されたコーヒー豆は多くの賞を受賞しています。
取り扱うコーヒー豆はブレンド、ストレートあわせて40種類以上で、値段は100gあたり1,200円前後で販売されています。
Amazonや楽天のコーヒー豆と比較すると安くない値段ですが、ここでしか味わえない奥行きのある美味しさや、チョコレートのような甘みが楽しめます。
土居珈琲の3つの特徴
焙煎したばかりの新鮮なコーヒー豆を届ける

土居珈琲では、コーヒー豆の注文を受けてから焙煎して届けます。
コーヒー豆は焙煎直後から徐々に香り成分が揮発するため、鮮度が落ちてしまうと、どこか抜けたような味になったり、香りが薄くなることがあります。
また、鮮度が落ちると「コーヒーオイル」と言われる、豆に15%ほど含まれる「油脂」が酸化するため、口や喉に違和感を覚えることもあります。
そのようなことがないよう、土居珈琲では焙煎したばかりの新鮮なコーヒー豆を届けます。
注文後にコーヒー豆を焙煎するので、基本的に即日発送には対応していませんが、香りや美味しさを重視する方には最適なショップの一つです。
コーヒーの甘みにこだわる焙煎

焙煎(ばいせん)とは、生豆を炒る作業のことで、苦味と酸味のバランスにもっとも影響し、甘みの強さにも関わる重要な工程です。
土居珈琲では、コーヒーの甘みをもっとも強く感じられるベストなタイミングで焙煎を終えるため、正直シアトル系コーヒーショップのような「パンチのある味」はありません。(スモーキーな深煎りコーヒーが好きな人には向かない)
一般的には、大型マシンで大量のコーヒー豆をまとめて焙煎しますが、土居珈琲ではコーヒーの甘みを最大限引き出すために6台の小さな焙煎機を使って甘みのピークを見極めます。
大量生産ができないので非生産的ですし面倒なのですが、実はコーヒーの甘みをもっとも強く引き出せる焙煎方法です。
焙煎度合いを指定できる

土居珈琲では、苦味と酸味のバランスを決める「焙煎度合い」を自分の好みで指定できるのが特徴です。
基本的には、土居珈琲が推奨する「お店におまかせ」の焙煎度合いがおすすめですが、スモーキーな風味が好きなら、「フレンチロースト」「イタリアンロースト」などの指定もできます。(甘みは少なくなります。)
反対に、フルーティーな味を楽しみたいなら「ハイロースト」「シティロースト」などの焙煎度合いに指定することも可能です。
土居珈琲おすすめコーヒー豆ランキング19選
今回のランキングでは、コーヒーの美味しさに直結する香り、甘味、コクの強さの合計点数で順位を決めています。(最高15点)
| 順位 | 商品画像 | 商品名 | 値段 内容量 |
100g あたり |
味わい・香り ※タップで拡大 |
点数 | 焙煎度合い | 産地 | 味わい | コーヒー 品種 |
| 1 | ![]() |
グァテマラ カペティロ農園 |
2,430円 200g |
1,215円 | ![]() |
14.4 | 深煎り フルシティロースト |
グァテマラ アンティグア地方 サカテペケス県パノラマ |
バランス | ブルボン |
| 2 | ![]() |
エルサルバドル ラ・レフォルマ農園 |
2,196円 200g |
1,098円 | ![]() |
13.3 | 深煎り フルシティロースト |
エルサルバドル サンタ・アナ県 |
バランス | ブルボン |
| 3 | ![]() |
コスタリカ エルペドレガル農園 |
2,700円 200g |
1,350円 | ![]() |
13.2 | 深煎り フルシティロースト |
コスタリカ タラス地方 レオン・コルテス、ジャノ・ボニート |
バランス | カトゥーラ、 カトゥアイ |
| 4 | ![]() |
ブラジル ダテーラ農園 |
2,430円 200g |
1,215円 | ![]() |
13.1 | 中深煎り シティロースト |
ブラジル ミナスジェライス州 セラード地区 パトロシーニョ |
バランス | ブルボン、カトゥアイ、ムンドノーボ、 ゲイシャ、ラウリーナ、アラモサ |
| 5 | ![]() |
モンドノーボ DOTバウ農園 |
2,614円 200g |
1,307円 | ![]() |
13.1 | 中深煎り シティロースト |
ブラジル ミナスジェライス州 スル・デ・ミナス |
バランス | イエロー・カトゥアイ ムンドノーボ、サンタローサ |
| 6 | ![]() |
ブルーマウンテンNo.1 | 14,256円 200g |
7,128円 | ![]() |
13.0 | 中煎り ハイロースト |
ジャマイカ セント・アンドリュー教区 |
バランス | ティピカ |
| 7 | ![]() |
バリアラビカ神山 | 2,268円 200g |
1,134円 | ![]() |
12.6 | 深煎り フルシティロースト |
インドネシア バリ島 キンタマーニ高原 バトゥール山 |
バランス | S-795、USDA762、 カルティカ |
| 8 | ![]() |
コロンビア エメラルドマウンテン |
3,456円 200g |
1,728円 | ![]() |
12.2 | 深煎り フルシティロースト |
ウィラ県、カウカ県、 ナリーニョ県、アンティオキア県など |
バランス | カトゥーラ、ティピカ、 カスティージョなど |
| 9 | ![]() |
パプアニューギニア シグリ農園 |
2,268円 200g |
1,134円 | ![]() |
12.2 | 深煎り フルシティロースト |
パプアニューギニア ワギ・バレー |
バランス | ティピカ、アルーシャ |
| 10 | ![]() |
エチオピア イルガチェフェ |
2,658円 200g |
1,329円 | ![]() |
11.8 | 中深煎り シティロースト |
エチオピア ゲデオゾーン | 酸味 | Heirloom(在来種) JARC品種:74110、74112など |
| 11 | ![]() |
コクを楽しむ ブレンド |
2,139円 200g |
1,070円 | ![]() |
11.8 | 深煎り フルシティロースト |
インドネシア、コロンビア グァテマラ |
バランス | - |
| 12 | ![]() |
ゴールデン マンデリン |
2,776円 200g |
1,388円 | ![]() |
11.6 | 深煎り フルシティロースト |
インドネシア スマトラ島北部 トバ湖周辺:リントンニフタなど |
バランス | オナンガンジャン、シガラルタン、 アテン、ラスナ、S795 |
| 13 | ![]() |
甘いブレンド | 2,085円 200g |
1,043円 | ![]() |
11.5 | 中深煎り シティロースト |
ブラジル、コロンビア、 メキシコ |
バランス | - |
| 14 | ![]() |
ブラジルアマレロ ボンジャルディン農園 |
2,268円 200g |
1,134円 | ![]() |
11.2 | 深煎り フルシティロースト |
ミナスジェライス州 サリトレ地区セラード・ミネイロ |
バランス | イエローブルボン、 ムンドノーボ、カトゥアイ |
| 15 | ![]() |
モカブレンド | 2,214円 200g |
1,107円 | ![]() |
10.6 | 中深煎り シティロースト |
エチオピア、コロンビア、 ブラジル |
酸味 | - |
| 16 | ![]() |
浅煎りブレンド | 2,106円 200g |
1,053円 | ![]() |
10.3 | 中煎り ハイロースト |
ブラジル、コロンビア、 グァテマラ |
酸味 | - |
| 17 | ![]() |
イエメン モカマタリ |
6,819円 200g |
3,410円 | ![]() |
10.1 | 中深煎り シティロースト |
イエメン サヌア州 | 酸味 | イエメニア:マタリ、 ダワイリ、ジャディなど |
| 18 | ![]() |
マンデリンG1 | 2,268円 200g |
1,134円 | ![]() |
7.1 | 深煎り フルシティロースト |
インドネシア アチェ地区 タケンゴン ガヨ |
酸味 | アテン、ティピカ、 ティムティム、ラスナなど |
| 番外 | ![]() |
デカフェ ビヨンド コロンビア |
1,512円 100g |
1,512円 | ![]() |
9.3 | 深煎り フルシティロースト |
コロンビア | バランス | - |
1位.グァテマラ・カペティロ農園

2,430円 200g
チョコレートのような重厚なコクと甘味、香り高さ、文句なし
第1位の「グァテマラ カペティロ農園(ブルボン)」は、世界的なコーヒーの品評会で3度にわたり1位を獲得しているコーヒー豆です。
僕が今まで飲んできたすべてのコーヒーの中でも最高の風味を味わえる逸品です。
世界中の農園が収穫量を増やすために品種改良を重ねた樹を育てるなかで、カペティロ農園は、あえて手間のかかるブルボン種の栽培を貫いています。(カペティロ農園のコーヒー豆を取り扱っているのは、日本国内においては土居珈琲のみ)。
ブルボンという品種は、アラビカ種の中でも特に高品質な「ティピカ」と並んで最も歴史が古く、最高級の風味を持つ伝統的な品種です。のちに紹介する「イエローブルボン(アマレロ)」と比較して、レッドブルボンはブドウ糖が多く、濃厚な甘みと厚みのあるコクが特徴です。この味わいが世界的にも非常に高く評価され、高値で取引されます。
風味は最高なのですが、「さび病」などの病気や害虫に弱く、さらに現代の改良品種に比べると収穫量も少ないので栽培に手間がかかります。
そんなカペティロ農園のブルボンは、ドリップすると、コーヒー粉が大きく膨らみ、カラメルやチョコレートのような香りが広がります。焙煎したばかりの豆ということもあり、非常に香りが強いです。
実際に飲むと、チョコレートのようなコクのある甘みが口に広がり、コーヒーを飲み込むと、香ばしい風味が鼻から抜けていきます。マイルドな苦味と、ほどよい酸味のバランスが良いことに加えて、「奥行きのある美味しさ」を感じます。全体的に甘さが目立っていて、深煎りなのに「苦い」と感じない、透明感のある旨味が秀逸です。
最近はコーヒー豆も高騰していて、Amazonでも100g1,200円のコーヒー豆が普通に売られるようになりましたが、実際に飲み比べると香りの強さもコクの深さもまるで違います。
| 100gあたり | ¥1,215 |
| 焙煎度合い | 深煎り(フルシティロースト) |
| 産地 | グァテマラ アンティグア地方 サカテペケス県パノラマ |
| 品種 | ブルボン |
2位.エルサルバドル・ラ・レフォルマ農園

2,196円 200g
完熟オレンジのような甘味と爽やかな後味、つい何度も口をつけてしまう
第2位の「エルサルバドル・ラ・レフォルマ農園」は、130年以上の歴史があり、数々の賞を受賞している名門農園です。この農園でも、1位のグァテマラと同じく伝統品種の「ブルボン」を栽培しています。
丁寧に栽培されたブルボンを、近年では「ハニープロセス」と呼ばれる甘味とコクを最大限に引き出す加工をしており、その味わいは世界一権威ある国際品評会「カップ・オブ・エクセレンス(CoE)」で評価され、各国のスペシャルティコーヒーロースターから高く評価されています。
最初はオレンジのような風味が感じられますが、次第にチョコレートのような甘みに変わっていくのが印象的です。グァテマラよりも爽やかな仕上がりで、後味のきれいさが特徴的です。ついつい何度も口をつけてしまう美味しさがあります。
香りの強さ、華やかさも申し分なく、値段に見合った価値をしっかりと感じられる「特別感」にあふれています。
| 100gあたり | ¥1,098 |
| 焙煎度合い | 深煎り(フルシティロースト) |
| 産地 | エルサルバドル サンタ・アナ県 |
| 品種 | ブルボン |
1位と2位が一緒になった「お試しセット」が用意されている

2,545円 200g(100g×2種)
土居珈琲では、今まで紹介した1位の「グァテマラ カペティロ農園」と2位の「エルサルバドル ラ レフォルマ農園」が100gずつセットになった「お試しセット」も用意されています。
2つのコーヒー豆はどちらも甘くて香りとコクが強いですが、微妙にテイストが異なるため、飲み比べることをおすすめします。2つの国の、異なる製法で生産されたブルボン種を一度に味わえる、贅沢な一品です。
| 100gあたり | ¥1,273 |
| 焙煎度合い | 深煎り(フルシティロースト) |
3位.コスタリカ エル・ペドレガル農園

2,700円 200g
甘い香りとハーブのような風味
「エル・ペドレガル農園」の特徴は、コスタリカ屈指の標高が生み出す「驚くほどの甘みと透明感」にあります。
この農園は、コーヒーの名産地「タラズ地方」という場所にありますが、タラズの中でも特に標高が高い約1,800m〜1,900mに位置しています。高地ゆえに夜間の気温がぐっと下がり、コーヒーの実がゆっくりと熟成されます。これにより、豆の中に糖分が凝縮され、非常に密度が高く、風味の詰まったコーヒーになります。(冬野菜が甘くておいしいのと同じ原理です)
※この農園のコーヒー豆も2位のエルサルバドルと同じく「カップ・オブ・エクセレンス」を受賞、2020年には優勝を果たし、その年で一番おいしいコーヒーに選ばれました。
お湯を静かに落とすと、チョコレートのような甘い香りが広がり、粉はドーム上に大きく膨らみます。その後、ハーブのような、若干スパイス感のある香りに変化していきます。
いざ飲むと、どっしりとしたコクのある味わいと、芳醇な甘みが口に広がります。このコーヒーは「旨味」に満ちていて、何度も口をつけてしまう美味しさを感じます。とにかく飲みやすいし雑味が一切ないので、純粋なコーヒーの旨味だけを味わえます。
| 100gあたり | ¥1,350 |
| 焙煎度合い | 深煎り(フルシティロースト) |
| 産地 | コスタリカ タラス地方 レオン・コルテス、ジャノ・ボニート |
| 品種 | カトゥーラ、カトゥアイ |
4位.ブラジル ダテーラ農園

2,430円 200g
黒蜜のような甘味、カラメルの甘い香り
ブラジルのダテーラ(Daterra)農園は、世界中のコーヒーファンやプロのバリスタから「革新の象徴」として尊敬されている名門中の名門です。土居珈琲がこの農園を扱うのは、その圧倒的な品質管理の高さがあるからです。
ダテーラ農園の最大の特徴は、「ペンタ・システム」と呼ばれる、最新鋭の技術を用いた品質管理です。通常、コーヒー豆は麻袋で輸送されますが、ダテーラ農園は劣化を防ぐために真空アルミパックに詰め、箱に入れて出荷する先駆けとなりました。これにより、ブラジルから日本に届くまで「農園の鮮度」が保たれます。
また、ダテーラ農園は、世界最高峰の競技会「ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ(WBC)」で、優勝者がこぞってこの農園のコーヒー豆を選ぶことでも有名です。
いざお湯を注ぐと、心地よいカラメルのような甘い香りが広がります。実際に飲むと、コーヒーらしい香ばしさと黒蜜のような甘み、ビターな美味しさがじわっと口に広がります。雑味が一切なく、クリアな後味で上品な仕上がりです。
このコーヒー豆はヤナセの会報誌『YANASE LIFE』でも紹介されましたが、それも納得できる「品のある美味しさ」を楽しめます。
| 100gあたり | ¥1,215 |
| 焙煎度合い | 中深煎り(シティロースト) |
| 産地 | ブラジル ミナスジェライス州 セラード地区 パトロシーニョ |
| 品種 | ブルボン、カトゥアイ、ムンドノーボ、ゲイシャ、ラウリーナ、アラモサ |
5位.モンドノーボ ドライオンツリー バウ農園

2,614円 200g
非常に強い甘味、クセになる美味しさ
「モンドノーボ ドライオンツリー バウ農園」は、日系2世の農家が手掛けるブラジルのコーヒー豆です。
「コーヒーチェリーを樹の上で完熟させる(甘くする)」という特別な製法で作られていて、非常に強い甘みが感じられます。ほどよい酸味とコク、マイルドな苦味と甘みのバランスが良く、洗練された上質な美味しさが楽しめます。
後味もスッキリとキレが良く、「もう一口」「もう一口」と何度も口をつけてしまう「クセになる美味しさ」が印象的です。
非常に美味しかったのですが、農園オーナーのトミオ・フクダ氏は、このモンドノーボ種によるドライオンツリー農法に終止符を打つ決断を下しました。なぜなら、樹上で実を乾燥させる手法は、コーヒーの樹そのものや大地に対して非常に大きな負担を強いてしまうからです。
現在は、ミナスジェライス州にある「バレ・ド・クリスタル農園」でコーヒーを栽培し、その生豆を土居珈琲が焙煎しています。農園名の「バレ・ド・クリスタル」は、ポルトガル語で「クリスタルの谷」を意味します。その名の通り、ナッツやキャラメルのような甘みと、クリーンな後味が魅力で、「ブラジル=苦い」というイメージを変えてくれる味わいです。
| 100gあたり | ¥1,307 |
| 焙煎度合い | 中深煎り(シティロースト) |
| 産地 | ブラジル ミナスジェライス州スル・デ・ミナス |
| 品種 | イエローカトゥアイ、ムンドノーボ、サンタローサ |
6位.ブルーマウンテンNo.1

14,256円 200g
濃厚な甘みが感じられ、香りが非常に強い
「ブルーマウンテンNo.1」は、もはや説明不要のジャマイカ産コーヒー豆で、「甘み・酸味・苦味・コク」のすべてが完璧な調和を保っていることが特徴です。
ブルーマウンテン山脈の特定エリア(標高800〜1,200m)で栽培された豆の中でも、特に大粒で欠点豆が少ないなど、厳しい基準をクリアしたものだけが「No.1」を名乗れます。
実際に飲むと、パンチのある味ではないのですが、透明感のあるクリアな味のなかに、濃厚な甘みが感じられ、香りが非常に強いです。土居珈琲の中では酸味がわりと強い方なので好みは分かれるかもしれませんが、1口目から最後まで、どこまでも澄んだ味わいを楽しめます。
非常に高価ですが、世界最高峰とも言われる高級コーヒー豆なので、贈答用などにもおすすめです。
| 100gあたり | ¥7,128 |
| 焙煎度合い | 中煎り(ハイロースト) |
| 産地 | ジャマイカ セント・アンドリュー教区 |
| 品種 | ティピカ |
7位.バリアラビカ神山

2,268円 200g
苦味と酸味、甘みが高いレベルでまとまっている
「神の島」バリ島で育まれたこの銘柄は、一言で言えば「苦味と甘みのバランスが完璧な優等生」です。
バリ島の活火山「バツール山」の標高1,000m〜1,500mの高原地帯で栽培されていて、無農薬栽培にこだわり、手摘みで収穫されます。そのため、雑味の元となる欠点豆がほとんど混入しないので、クリーンな後味になります。
実際に飲むと、フルボディのワインのようなコクと、濃厚な甘みが特徴のコーヒー豆です。さすがインドネシア産コーヒーの最高峰と言われるだけあって、苦味と酸味、甘みが高いレベルでまとまっています。
フルシティローストですが、しっかりと酸味も感じられて、この酸味が後味を爽やかに演出しています。同じインドネシア産の「マンデリン」のような「重量感のあるコーヒー」が好きな方におすすめです。
| 100gあたり | ¥1,134 |
| 焙煎度合い | 深煎り(フルシティロースト) |
| 産地 | インドネシア バリ島キンタマーニ高原 バトゥール山 |
| 品種 | S-795、USDA762、カルティカ |
8位.コロンビア エメラルドマウンテン

3,456円 200g
ふくよかな味わい。冷めると酸味が出て爽やかに
日本でも有名な「コロンビア エメラルドマウンテン」は、コロンビア国立コーヒー生産者連合(FNC)が認定した、完熟した手摘みの実だけが原料となります。さらに、サイズ(スクリーンサイズ)や欠点豆の有無など、何段階もの厳しいチェックをクリアしたものだけが、この「エメラルドマウンテン」の名を冠することを許されます。
エメラルドマウンテンは日本でも人気ですが、その理由は「標高の高さ」「昼夜の寒暖差」「手摘みによる収穫」にあります。
このコーヒーは、アンデス山脈の標高1,600mを超える高地で栽培されていて、昼夜の寒暖差が激しい場所です。この環境がコーヒー豆の身を固く引き締め、凝縮された甘味と旨みを作り出します。また、機械が入れないほど険しい土地なので、収穫はすべて人の手で行われます。完熟したコーヒーチェリーのみを一粒ずつ摘み取るので、欠点豆が混じらず、結果的に甘みが強く、きれいな後味のコーヒーになります。
実際に飲むと、豊かな甘みを含んだ「ふくよかな味わい」を感じます。苦味、酸味ともに主張するわけでもなく、コロンビアらしいバランスの良い「マイルドな味わい」です。重厚感のあるコクと甘みが口に広がり、体に染み渡ります。どっしりとした味のコーヒーが好きな方におすすめです。
コーヒーが冷めてくると、ちょっと酸味が出てくるのですが、このマイルドな酸味が良いアクセントになっています。万人受けしそうなバランスの良いコーヒーで、非常に美味しいです。
| 100gあたり | ¥1,728 |
| 焙煎度合い | 深煎り(フルシティロースト) |
| 産地 | ウィラ県、カウカ県、ナリーニョ県、アンティオキア県など |
| 品種 | カトゥーラ、ティピカ、カスティージョなど |
9位.パプアニューギニア シグリ農園

2,268円 200g
ブルーベリーやカシスのような香りが特徴
パプアニューギニアで一番有名な「シグリ農園」が手がけるコーヒー豆です。シグリ農園の最大の特徴は、その「苗木」にあります。1950年代、ジャマイカから持ち込まれた最高級品種「ブルーマウンテン」の苗が植えられたのが始まりです。
本家ジャマイカのブルーマウンテンは高価ですが、シグリはその血統を受け継ぎつつ、パプアニューギニアの豊かな土壌で独自の進化を遂げました。「リーズナブルに楽しめるブルーマウンテン」と言われることもありますが、今やそれ以上の個性を持つブランドとして確立されています。
また、シグリ農園でも熟練の収穫者が、真っ赤に熟したコーヒーチェリーだけを手摘みするので、結果的に品質の高いコーヒーになります。
ペーパードリップして飲むと、ナッツのような香ばしい風味とベリーのような香りが感じられます。どっしりしたコクの中に爽やかさもあり、立体感のあるおいしさが印象的です。まるでフルボディの赤ワインを彷彿とさせる味わいを楽しめます。まさに「エレガント」という言葉がぴったりの、バランスの取れたコーヒー豆です。
| 100gあたり | ¥1,134 |
| 焙煎度合い | 深煎り(フルシティロースト) |
| 産地 | パプアニューギニア ワギ・バレー |
| 品種 | ティピカ、アルーシャ |
10位.エチオピア イルガチェフェ

2,658円 200g
エレガントで華やかなコーヒーが好きな人におすすめ
数あるコーヒー豆の中でも「一度飲んだら忘れられない」と多くのファンを虜にするイルガチェフェは、「華やかな香水」とでもいうべきでしょうか。一般的にイメージされる「苦い飲み物」という常識を、良い意味で裏切ってくれる存在です。
イルガチェフェの最大の特徴は「圧倒的なアロマ」です。 お湯を注いだ瞬間に立ち上がる香りは、コーヒーというよりも「淹れたてのレモンティー」や「ジャスミンの花」に近い、非常にエレガントで華やかなものです。 ただ、こういうフレーバーのコーヒーは酸味が強いものも多いですが、土居珈琲では酸味が少ない「シティロースト」で仕上げることが可能なので、酸味が苦手な人でも楽しめます。
実際に飲むと、赤ワインを思わせるコクと酸味が印象的です。イルガチェフェの酸味は、胃にくるような嫌な酸っぱさではなく、完熟した桃やマスカットのような、フルーツ由来の「明るく爽やかな酸質」です。後口には、蜂蜜のような上品な甘みが長く続きます。
| 100gあたり | ¥1,329 |
| 焙煎度合い | 中深煎り(シティロースト) |
| 産地 | エチオピア ゲデオゾーン |
| 品種 | Heirloom(在来種)JARC品種:74110、74112など |
11位.コクを楽しむブレンド


2,139円 200g
土居珈琲でしか飲めない、本気でコクに振り切った商品
土居珈琲の「コクを楽しむブレンド」は名前の通り、本当にコクの深さを「これでもか!」と言わんばかりに感じられます。僕の経験上、ここまでコクに振り切ったコーヒーは飲んだことがありません。
まるでバターを溶かしたような濃厚なコクがありますが、しつこさはなくて飲みやすく、ほどよい苦味、ほどよい甘み、ほのかな酸味があります。この味は土居珈琲でしか飲めない言っても過言ではなく、非常にユニークな逸品です。
ちなみに、コーヒーの「コク」の正体は、焙煎によって生成されるクロロゲン酸類や多糖類、油分(コーヒーオイル)などによるものです。
たとえば油分は、舌の上を滑らかにコーティングし、「クリーミーさ」「オイリー感」「持続性」を生みます。(エスプレッソのクレマ形成にも寄与している)。また、焙煎によって起こる「メイラード反応」では、「メラノイジン」が生成され、これはコーヒーに「粘性」を与え、口に含んだときの「厚み」や「重さ」にかかわります。多糖類は、豆の細胞壁を構成していた成分が溶け出したもので、コーヒーを「とろみ」のある感触へと変化させます。
こうした深いコクを引き出すには高い焙煎技術が必要ですが、それと同じくらい大切なのが鮮度です。豆に含まれる油脂分は時間が経つと酸化してしまい、そうなると本来の心地よい重厚感は失われてしまいます。「コクを楽しむブレンド」は、注文を受けてから焙煎する土居珈琲だからこそ味わえる逸品といえます。
| 100gあたり | ¥1,070 |
| 焙煎度合い | 深煎り(フルシティロースト) |
| 産地 | インドネシア、コロンビア、グァテマラ |
| 品種 | - |
12位.ゴールデンマンデリン


2,776円 200g
バターを溶かしたような「まろやかさ」と「深いコク」
普通の「マンデリン」も十分に個性的ですが、ゴールデンマンデリンは言わば「選ばれしエリート」です。
インドネシアのスマトラ島で収穫された豆の中から、さらに大きな粒だけを選別し、欠点豆を徹底的に取り除きます。この厳格な選別基準をクリアしたものだけが、その名の通り「黄金(ゴールデン)」の称号を手にできます。
そんなコーヒー豆を3ヶ月間、熟成させたものが、土居珈琲で販売される「ゴールデンマンデリン」です。こちらも濃厚なコクが特徴です。
一口飲むと、バターを溶かしたような「まろやかさ」と「深いコク」が味わえます。一般的な深煎りマンデリンのような「強い苦味」「ハーブのような香り」はなく、マイルドな苦味と豊かな甘みが楽しめます。
| 100gあたり | ¥1,388 |
| 焙煎度合い | 深煎り(フルシティロースト) |
| 産地 | インドネシア スマトラ島北部 トバ湖周辺:リントンニフタなど |
| 品種 | オナンガンジャン、シガラルタン、アテン、ラスナ、S795 |
13位.甘いブレンド


2,085円 200g
砂糖を入れたような濃厚な甘み
甘いブレンドは、土居珈琲が理想とするコーヒーの味を具現化するために作られた豆で、さまざまなメディアでも紹介されている人気商品です。
僕の友人にこのコーヒーを淹れたら「こんな美味しいコーヒーを飲んだのは初めて」と評判でした。本品は名前のとおり、ミルクチョコレートのような「豊かな甘み」が感じられるのが特徴です。
「本当に美味しいコーヒーは砂糖を入れなくても十分な甘みがある」と言われますが、このコーヒーは本当に砂糖を入れたような濃厚な甘みが感じられます。
「料理王国100選」にでは7年連続でこのコーヒー豆が選ばれています。また、「ジャパン・フード・セレクション」でも最高位のグランプリを受賞しています。お値段的にも試しやすいので、かなりおすすめです。
| 100gあたり | ¥1,043 |
| 焙煎度合い | 中深煎り(シティロースト) |
| 産地 | ブラジル、コロンビア、メキシコ |
| 品種 | - |
14位.ブラジルアマレロ

2,268円 200g
欠点が一切感じられないコーヒー
「ブラジルアマレロ」は土居珈琲のロングセラーで、キャラメルを思わせる香ばしい甘みと深いコクが感じられるコーヒーです。
「アマレロ」とは、ポルトガル語で「黄色」という意味です。 通常、コーヒーの実は熟すと真っ赤になりますが、このアマレロは熟しても鮮やかな黄色のままです。
1位のグァテマラを紹介する際に「ブルボン種」の話をしましたが、アマレロは別名「イエロー・ブルボン(Yellow Bourbon)」と呼ばれ、特にブラジルの名門農園などで大切に育てられています。
ブルボン種は多くのコーヒーファンに愛されていますが、それも納得の「万人受けするおいしさと飲みやすさ」が特徴です。いざ飲むと、苦味と酸味のバランスが整っていて、「欠点が一切感じられないコーヒー」という印象でした。
| 100gあたり | ¥1,134 |
| 焙煎度合い | 深煎り(フルシティロースト) |
| 産地 | ミナスジェライス州 サリトレ地区 セラード・ミネイロ |
| 品種 | イエローブルボン、ムンドノーボ、カトゥアイ |
15位.モカブレンド

2,214円 200g
モカの入門におすすめのコーヒー豆
土居珈琲で根強い人気を誇るのが、モカ系のコーヒーです。ただ、モカは個性が強いため、好みがはっきりと分かれます。そこで、モカにコロンビア産、ブラジル産の豆をブレンドして、モカの華やかな個性を生かしつつ、誰でも楽しめる味にしたのが、この「モカブレンド」です。
お湯を注ぐと花のような、果物のようなフルーティーな香りが広がるのが特徴です。一口飲むと、ハチミツのような甘みが口に広がり、徐々にマイルドな苦味が口に広がります。一般的なカフェなどで楽しめるモカと比較すると酸味が控えめなため、多くの方にとって飲みやすい「モカの入門」のようなコーヒー豆です。
| 100gあたり | ¥1,107 |
| 焙煎度合い | 中深煎り(シティロースト) |
| 産地 | エチオピア、コロンビア、ブラジル |
| 品種 | - |
16位.浅煎りブレンド

2,106円 200g
酸味はそこまで強くない。軽めの味わい
土居珈琲ではハイローストを浅煎りと表現していますが、実際は中煎りの「ハイロースト」仕上げのコーヒー豆です。スペシャルティコーヒー専門店で見かけるような浅煎りとは全然違うので、そこはご注意ください。
土居珈琲の浅煎りブレンドは、「チョコレートのようなビターな香り」と、「はちみつのような甘み」が特徴です。酸味は強くないので、多くの人にとって飲みやすい味です。
いざ飲むと、雑味のないクリアな味とマイルドな苦味が感じられ、コーヒーが冷めてくると、次第に甘みが強く感じられます。浅煎りブレンドは「軽い味のコーヒーが好きだけど、酸っぱいコーヒーは苦手」という方におすすめです。
| 100gあたり | ¥1,053 |
| 焙煎度合い | 中煎り(ハイロースト) |
| 産地 | ブラジル、コロンビア、グァテマラ |
| 品種 | - |
17位.イエメン モカマタリ

6,819円 200g
複雑で妖艶な香りを楽しめるコーヒー豆
イエメンのコーヒーといえば、最高級の「モカ・マタリ」が有名ですが、 そのコーヒー豆を育てているのが、「バニーマタル」という特別なエリアです。
※土居珈琲では以前はモカマタリという名前で販売していましたが、現在はバニーマタルで販売しています。結論、この2つは「ほぼ同じもの」です。ブランド名か、コーヒーの産地名かという違いだけです。最近のコーヒー専門店では、より産地の透明性を高めるために、あえて「モカマタリ」ではなく「イエメン バニーマタル」と産地名で表記するケースが増えています。
バニーマタルの最大の特徴は、なんといってもその複雑で妖艶な香りです。 ベリーや赤ワイン、スパイスやチョコレートを思わせる濃厚なアロマが特徴的で、最近流行りの浅煎りコーヒーのフルーティーさとは一線を画す、もっと「重厚で、深みを感じさせる」フルーツ感です。
実際に、ドリップをしている間にもワインのような芳香が感じられます。一口飲むと、透明感のある味わいと、ぶどうを思わせるフルーティーなフレーバーが感じられます。コーヒーの熱が冷めてくると、甘みがより際立ち、ブドウのような風味が強まります。飲み始めも、冷めた後も、いつまでも上品な香りが感じられます。
値段はかなり高いですが、そもそもイエメンのコーヒーを飲める場所も少ないので、今のうちに飲んでおいたほうがいいかも知れませんね。
| 100gあたり | ¥3,410 |
| 焙煎度合い | 中深煎り(シティロースト) |
| 産地 | イエメン サヌア州 |
| 品種 | イエメニア:マタリ、ダワイリ、ジャディなど |
18位.マンデリンG1

2,268円 200g
マンゴーのような甘みとチェリーのような爽やかな酸味
マンデリン最大の特徴は、他の豆とは異なる「クセをともなう重厚なコク」と「ハーブの香り」です。
昔ながらの純喫茶では、重厚な苦味を楽しむ深煎りのマンデリンが定番メニューとして親しまれてきましたが、実はマンデリンは、エチオピアやケニア産の豆と同じように、フルーティーな一面も備えています。
特に、「スペシャルティ」という高い基準を満たすマンデリンは、柑橘系やトロピカルフルーツのような果実味に加え、清涼感のあるハーブの香りや、はちみつのような甘いアロマが立ち上ります。さらに、きめ細やかでシルクのような滑らかな舌触りも、マンデリンならではの特徴です。
土居珈琲で扱うのは、このスペシャルティ品質のマンデリンG1です。実際に飲むとマンゴーのような甘みとチェリーのような爽やかな酸味があり、一般的な深煎りのマンデリンとは大きく異なります。もちろん、スパイスやハーブのような風味もしっかりと感じられます。
ただ土居珈琲の中では酸味が強めなので、スペシャルティコーヒーを飲みなれている人向けかもしれません。
| 100gあたり | ¥1,134 |
| 焙煎度合い | 深煎り(フルシティロースト) |
| 産地 | インドネシア アチェ地区タケンゴン ガヨ |
| 品種 | アテン、ティピカ、ティムティム、ラスナなど |
番外:デカフェ ビヨンド コロンビア

1,512円 100g
正直、デカフェと言われなければ気づかない
「デカフェ ビヨンド コロンビア」は通常の3倍の時間をかけてカフェインを取り除いています。カフェイン含有率は0.068%です。
時間がかかっている分、値段にも反映されていますが、正直デカフェと言われなければ、カフェインレスのコーヒーだと気づかないほど完成度が高いです。
コクのある味わいとコロンビアらしいマイルドな苦味があり、軽やかな甘味が感じられます。
このデカフェには「エクセルソ」という等級の豆が使われていますが、エクセルソはコロンビアコーヒーの中でも最高等級の豆で、その格付けにふさわしい「豊かな甘味」「旨味」がデカフェでも感じられます。
本当に美味しいデカフェをお探しの方には、自信を持っておすすめできる一品です。
| 焙煎度合い | 深煎り(フルシティロースト) |
| 産地 | コロンビア |
| 品種 | - |
初めての飲むなら「小さな焙煎お試しセット」がおすすめ

先ほども軽く触れましたが、土居珈琲には、人気商品2つをセットにした「小さな焙煎お試しセット」が用意されています。
1位のグァテマラと、2位のエルサルバドルを飲み比べられる内容で、土居珈琲でも売れ筋の人気商品です。
どちらもバランスが良く飲みやすいですが、チョコレートやオレンジのような風味をそれぞれで楽しめるので、気分によって飲み分けられます。
各コーヒー豆を10杯ずつ楽しめる内容になっています。
| 価格 | ¥2,545/100g×2 |
| 100gあたり | ¥1,273 |
| 焙煎度合い | 深煎り |



































