本記事では、初心者におすすめ飲みやすい人気のコーヒーをランキング形式で紹介します。
Amazon、楽天で人気のコーヒー豆などを中心に1,000種類以上飲みましたが、この記事では上位9商品だけ紹介します。
ブログ管理人:山口 誠一郎
コーヒーの専門家としてTV出演。文藝春秋(文春オンライン)コラム掲載。1,000種以上のコーヒー豆をレビュー。イタリア「Caffè Arena Roma」元バリスタ。
検証のポイント
品質の検証項目は次の3点です。
- 甘みの強さ
- 香りの強さ
- コク(旨味)の強さ
これらの総合点(最高15点)で順位を付けていますが、コスパの良さも多少考慮しています。
基本的に、おいしさが大きく変わらないなら「安い方が良いよね」という考えです。
ランキングの例
- 1位:無名ショップのブラジル 730円 8.4点
- 2位:有名ブランドのブラジル 800円 8.7点
また、味と香りがそこまで優れているわけじゃないけど、「この値段でこの味ならコスパ良い!」というコーヒー豆は、次のように補正がかかります。
ランキングの例2
- 1位:無名ショップのブラジル 500円 7.3点
- 2位:有名ブランドのブラジル 900円 10.1点
飲みにくいコーヒー2つの特徴
苦味・酸味が強すぎる
「飲みにくいコーヒー」「このコーヒーは苦手」と感じる一番大きな理由は、強すぎる苦みと酸味です。
逆に言うと、飲みやすいコーヒーは苦過ぎない、酸っぱくないと言えます。
苦味と酸味のバランスは焙煎とお湯の温度で決まります。
焙煎は、シティローストかフルシティローストを選ぶのがおすすめです。
細かい指定をできない店なら、「深煎り」を選ぶのがおすすめです。
お湯の温度は、85〜90℃くらいのお湯を使うのがおすすめです。
▲沸騰させたお湯を常温のコーヒーポットに移し替えれば、一気に90度前後まで下がります。
なお、沸騰直後の熱湯でドリップすると、コーヒー豆に含まれる成分が溶け出しやすくなります。
とくに苦味はお湯が熱いほど溶けやすいため、突き刺さるような苦味が出ます。
逆に、80度以下の低温だと苦味が溶けにくく、酸味が強調されて飲みにくくなります。
雑味が出ている
焙煎後のカビ豆
カビ豆や、加工する過程で発酵したものを「欠点豆」と言います。
これらは異臭を放ち、渋みがあるので普通は出荷前に取り除きます。
しかし、市販のコーヒー豆は基本的にこれを取り除かないので、飲みやすさを重視するなら専門店で買うのがおすすめです。
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コーヒーの欠点豆とは?種類と見分け方、どんな味か実際に飲んでみた
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専門店でブレンドを買えば失敗しない3つの理由
飲みやすくて美味しいコーヒー豆を買うなら、まず専門店でブレンドを買うことをおすすめします。
理由は以下の3つです。
- ブレンドはバランスの良さを重視して作られている
- アラビカ種100%使っている店がほとんど
- コーヒー豆が新鮮(香りと風味が強い)
1.ブレンドはバランスの良さを重視して作られている
ブレンドはいろんな産地のコーヒー豆を組み合わせて、バランスの良さや奥行きのある味を楽しめるように作られています。
そのお店の看板商品なので、まずいコーヒーに当たる確率はかなり低いです。
2.アラビカ種100%使っている店がほとんど
専門店のコーヒー豆は、高品質な「アラビカ種」というコーヒー豆だけを使っています。
逆に、市販のコーヒー豆はロブスタ種を混ぜているので、冷めると渋みが強くなって飲みにくいです。
▼アラビカ種とロブスタ種の特徴
アラビカ種 | ロブスタ種 |
値段は高め | リーズナブル |
冷めても美味しい | 冷めるとまずい |
甘い | 苦味と渋みが強い |
フルーティー | カフェインが多い |
3.コーヒー豆が新鮮(香りと風味が強い)
コーヒー豆は鮮度が落ちると香り(風味)が揮発するため、どこか抜けたような物足りないコーヒーになります。
ですが最近は、注文後にコーヒー豆を焙煎する専門店も多いため、新鮮なコーヒーが手に入ります。

【初心者におすすめ】飲みやすいコーヒー9選
No | 商品画像 |
商品名 |
味わい・香り ※タップで拡大 |
値段 内容量 |
100g あたり |
焙煎度合い 鮮度 香り+甘み+コクの合計 |
1 | ![]() |
ポストコーヒー 3種お試しBOX |
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1,480円 225g |
657円 | 浅煎り、中煎り、深煎りから選べる ★★★★★(焙煎後7日以内) 13.4点 |
2 | ![]() |
自家焙煎コーヒー専門店 きゃろっと お試しセット |
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2,138円 600g |
356円 | 深煎り(フルシティロースト) ★★★★★(4日以内) 11.6点 |
3 | ![]() |
東京コーヒー オーガニックブレンド |
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1,660円 200g |
755円 | 深煎り(フルシティロースト) ★★★☆☆ 10.5点 |
4 | ![]() |
パロットコーヒー タナトラジャ |
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1,680円 200g |
840円 | 深煎り(フレンチロースト) ★★★★★(注文後焙煎) 10.4点 |
5 | ![]() |
ラバッツァ クオリタロッサ |
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4,380円 400g |
438円 | 中深煎り(シティロースト) ★★☆☆☆ 10.7点 |
6 | ![]() |
サザコーヒー スペシャルブレンド |
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1,900円 200g |
950円 | 深煎り(フルシティロースト) ★★★☆☆ 9.3点 |
7 | ![]() |
カカシコーヒー マンデリンシナール |
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999円 100g |
999円 | 中深煎り(シティロースト) ★★★★★(注文後焙煎) 9.6点 |
8 | ![]() |
assez COFFEE ブレンドダーク |
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2,830円 400g |
708円 | 中深煎り(シティロースト) ★★★★☆ 8.4点 |
9 | ![]() |
自家焙煎珈琲やすらぎ 飲み比べセット |
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2,240円 300g |
747円 | 中深煎り(シティロースト) ★★★★★(注文後焙煎) 8.6点 |
▼11位以降のコーヒー豆
- bearscoffee(特筆すべき旨さはない)
- ラボカフェ/コーヒー豆研究所(特筆すべき旨さはない)
- 自家焙煎コーヒーマウンテン(味が薄い)
- 澤井珈琲ゴールデンブレンド(カビ豆などの欠点豆多い)
- キーコーヒーLPトラジャブレンド(コスパ微妙)
- 神戸ファクトリーナコーヒーロイヤルキリマンジャロ(酸味やや強め)
- カカシコーヒーモカイルガチェフェG1(旨いが酸味強め)
- ブルーボトルコーヒー全般(旨いが酸味あり。好みが分かれる香り)
- スターバックスハウスブレンド(かなり苦い。カフェオレ向き)
- 土居珈琲(旨いが、かなり高級)
- 小川プレミアムブレンド(冷めると渋みが出る)
- UCCゴールドスペシャル(冷めると渋みが出る)
- AGFちょっと贅沢な珈琲店シリーズ(冷めると渋みが出る)
bearscoffeeなどは「まずい」わけでは無いですが、上位10商品と比較すると「敢えて選ぶ理由がない」というのが本音です。
また、小川珈琲店などの市販コーヒーは「ロブスタ種」という、ちょっとクセのあるコーヒー豆を使っているので、冷めると渋みが出るのでおすすめしません。
1.ポストコーヒー初回お試しBOX【初回限定500円OFF】
1,480円 225g(75g×3種類)
ポストコーヒーは、全国の専門店から好みのコーヒー豆が3つ届くサービスです。
ずばり、「コーヒーに詳しくないけど、好みの範囲内で色んなコーヒーを飲みたい」という人には、ポストコーヒーが一番おすすめです。(会員数6万人超)
ポスト投函されるので受け取る必要がなく、今なら初回限定500円割引になるのでコスパが最強レベルで良いです。
実際に購入しましたが、豆の鮮度がよく、パッケージを開けた瞬間に甘い香りが広がります。
ここで扱うコーヒー豆は冷めても美味しくて、淹れたてより甘みが強く感じられるのが印象的です。
また、デカフェも非常にクオリティが高く、コーヒーの風味が損なわれていないことに驚きました。
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クーポンコードを入力すれば1,980円→1,480円に割引される
500円割引クーポン
coffee-t7yp9w
価格 | 初回1,480円/225g 2回目以降 1,980円/225g |
鮮度 | ★★★★★(焙煎後7日以内) |
コーヒー豆の種類 | 75g×3種類 |
焙煎度合い | 浅煎り・中煎り・深煎りお好みで |
関連→ポストコーヒーの正直なレビュー。口コミや評判どおり美味しい?
関連→ポストコーヒークーポンコードで500円に割引【2025年最新】
2.自家焙煎コーヒー専門店きゃろっと 初回お試しセット
2,138円 600g(200g×3種)
次の飲みやすいコーヒー豆は、焙煎の大会で日本一に輝いた「珈琲きゃろっと」のコーヒー豆3種セットです。
このブログでもいろんな場面で紹介していますが、酸味が少なくて苦みがメインの味わいで飲みやすく、香りが非常に強いのがおすすめのポイントです。
キレイな味わいの「グアテマラ・ラ・クプラ農園」などが60杯分入っており、ハチミツのような甘味とコクが特徴です。
写真のようにコーヒー豆の鮮度が良いので、お湯を落とすとふわっとドーム状に膨らんで、あたりが香ばしさで包まれます。
しかも値段は100g当たりに356円なので、カルディのマイルドブレンドよりも安いです。(品質は段違い)
セット内容 *各200gずつ |
備考 | |
グアテマラ | バランスの良い味わい | |
コスタリカ |
はちみつのような甘味 |
コーヒーの国際品評会 「カップオブエクセレンス(COE)」 優勝農園のコーヒー |
マンデリン ※特典として同梱される |
チョコレートのような甘味 カフェオレとも相性が良い |
同梱される特典をあわせて合計600gのコーヒー豆が届きます。
100gあたり | 356円 |
鮮度 | ★★★★★(4日以内) |
コーヒー豆の種類 | グアテマラ200g、コスタリカ200g、インドネシア200g |
焙煎度合い | 中煎り〜深煎り |
3.東京コーヒーオーガニックブレンド
1,660円 200g
東京コーヒーは、有機栽培されたオーガニックコーヒーの専門店です。こちらはAmazonで2500件ほどの評価があり、オーガニックコーヒーの中ではAmazonで一番売れているコーヒー豆だと思います。
お店の人気商品「オーガニックブレンド」は、ハチミツを思わせる濃厚で深いコクと豊潤な甘みが特徴です。ほどよく酸味もありますが、酸っぱくないので誰にとっても飲みやすいと思います。
コーヒー豆は200gで購入することも可能ですが、400gで購入した方がお得です(100gあたり755円→720円になる)。また、200円などの割引クーポンをAmazon内で配布していることもあります。

定期的にクーポンを配布している
100gあたり | 755円 |
鮮度 | ★★★★☆ |
焙煎度合い | 深煎り(フルシティロースト) |
関連→東京コーヒーの豆「オーガニックブレンド」を飲んだ正直な感想
4.パロットコーヒー タナトラジャ
1,680円 200g
パロットコーヒーは品質の良いコーヒー豆を自家焙煎しているロースターで、僕もよく注文していました。ここの豆も基本的にどれも酸味が少なくて飲みやすく、あまりクセがないので万人受けするタイプです。
インドネシアの「タナトラジャ」は、チョコレートのような香りと微かなスパイス感があり、実際に飲むとチョコレートのような旨味と優しい苦みが感じられます。インドネシアの豆っていうと土臭い、泥臭いイメージあるかも知れませんが、このトラジャはそういったインドネシアっぽさが無く、すっきりと飲めます。
こちらも東京コーヒーと同じように400gで購入した方が割安ですが、200gでも購入できます。
100gあたり | 840円 |
鮮度 | ★★★★★(注文後焙煎) |
焙煎度合い | 深煎り(フレンチロースト) |
5.ラバッツァ クオリタロッサ
4,380円 1kg
ラバッツァは、イタリアでコーヒー豆のシェアNo.1を誇る人気ブランドです。僕は実際にイタリアで生活していた時期がありましたが、近所のスーパーでもラバッツァが一番多く陳列されている印象で、多くの家庭で飲まれています。(イタリアでは年間270億杯も飲まれています!)
全体的にバランスが良くて飲みやすく、酸味もほどほどにありますが酸っぱくない、全部がちょうど良い感じで、毎日飲むコーヒーの決定版のような印象です。コスパが非常によく、100gあたり438円なのでスーパーのコーヒー豆よりもうちょっといいものを飲みたい、という方におすすめです。
100gあたり | 438円 |
鮮度 | ★★☆☆☆ |
焙煎度合い | 中深煎り |
6.サザスペシャルブレンド(豆)
1,900円 200g
サザコーヒーは茨城の本店や東京などにも実店舗をかまえる人気のコーヒーロースターです。
ここの豆も基本的にどれを飲んでも美味しいですが、なかでも飲みやすいのがほどよい苦味と上品さを感じさせる酸味、甘みのバランスが良くて飲みやすい「サザグァテマラ」です。
ファンに50年以上愛されているコーヒー豆というのも納得の味わいで、誰が飲んでも「美味しいと感じる味」を目指したことが分かります。味の方向性はドトールのマイルドブレンドに似ています。
100gあたり | 950円 |
鮮度 | ★★★☆☆ |
焙煎度合い | 深煎り(フルシティロースト) |
7.カカシコーヒーマンデリンシナール
999円 100g
カカシコーヒーの「マンデリンシナール」は、ハーブや草原のような香りが強く、タバコを思わせるスパイシーさが印象的です。
今まで紹介してきたコーヒー豆と比較すると、ちょっとクセがありますが、苦味と酸味のバランスは良く飲みやすいです。
野生味を感じるコーヒーで、男性に好まれそうな一品です。
鮮度 | ★★★★☆ |
焙煎度合い | 中深煎り(シティロースト) |
8.assez COFFEEブレンドダーク
2,830円 400g
仙台のロースターassez COFFEEは、そこまで知名度は高くないですが、品質の良いコーヒー豆をたくさん扱っていて焙煎も上手なロースターです。
お店の看板コーヒー豆の「assez COFFEE ブレンドダーク」は、ローストナッツのような香ばしさが楽しめます。突出した苦味がなく、全体的に穏やかな味で飲みやすいです。
200gでも購入できますが送料がかかるので、400gで購入したほうが送料無料になってお得です。
100gあたり | 708円 |
鮮度 | ★★★★☆ |
焙煎度合い | 深煎り(フルシティロースト) |
9.自家焙煎珈琲やすらぎ 受注後焙煎 お試し飲み比べセット
2,240円 300g
「自家焙煎珈琲やすらぎ」というお店は、注文後にコーヒー豆を焙煎して発送する鮮度重視のお店です。
この「飲み比べセット A」には、キリマンジャロとパプアニューギニアのコーヒー豆が入っています。
どちらもバランスの良い味で飲みやすいので、飲み比べたい人におすすめです。
100gあたり | 747円 |
鮮度 | ★★★★★(注文後焙煎) |
焙煎度合い | 中深煎り(シティロースト) |
飲みやすいコーヒー産地(銘柄)
ブラジル
低地で栽培されるブラジルのコーヒー豆は酸味が少なく、全体的にナッツのような風味があります。
味にクセがなく飲みやすいコーヒー豆が多いので、ブラジルコーヒーは初心者にも好まれます。
関連→ブラジルコーヒーおすすめランキング10選!実際に飲んだおいしい豆を厳選
トラジャ(インドネシア)
インドネシアで有名なコーヒーはマンデリンとトラジャが挙げられます。
野生的なフレーバーが強いマンデリンに対して、トラジャはチョコレートや黒糖を思わせる甘みが強く、ミルクとも相性が良いのが特徴です。
酸味も少ないので、オーソドックスなコーヒーが好きな人に向いています。
関連→【2025年版】実際に飲んだインドネシアコーヒーのおすすめ10選
パプアニューギニア
パプアニューギニアのコーヒー栽培は、もともと有名な「ブルーマウンテン」が持ち込まれたことからスタートしたため、ブルマンによく似たクリアな美味しさが特徴です。
酸味が少ないので、どなたにも飲みやすいです。
味の方向性はインドネシアのトラジャにしていますが、よりクリアな味で、チョコレートのような風味が感じられます。