コーヒーの楽しみ方は人それぞれですが、自分好みのコーヒー豆を選んだり、新たに見つけることもその楽しみの一つです。
苦味や酸味、香りなど幅広い種類があるなかで「フルーティー」と表現されるコーヒーもあり、オレンジやストロベリー、ジャスミンなどの果実味のあるジューシーな味わいや風味が人気となっています。
そこで、今回は実際に飲んで美味しいと感じた「おすすめのフルーティーなコーヒー豆」を9種類に絞り込んでランキング形式で紹介します。
【76種類を飲み比べ】Amazon、楽天などのコーヒー豆を飲んで比較してみた
Amazonや楽天、有名ブランドなどのコーヒー豆76種類を実際に飲み比べて、ランキング形式でおすすめを紹介しています。
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フルーティーなコーヒーとは

ベリー系の風味が強いグリッチ(ポストコーヒー)の豆
フルーティーなコーヒーとは「フルーツのような香りや味わいを感じることができるコーヒー」です。
コーヒー豆は「コーヒーノキ」とよばれる植物の果実の種なので、フルーツのような味わいを含むものですが、フレーバーや酸味からのフルーツ感がより強く感じられるものを指しています。
また、豆の種類だけでなく焙煎具合も関わっており、フルーティーなコーヒー豆は「浅~中煎り」に多いのが特徴です。
フルーティーなコーヒーの選び方
好みのフルーティーフレーバーで選ぶ

フルーティーと言ってもシトラス系やベリー系など多彩なフレーバーがある
フレーバーとは「口にいれた時に感じられる感覚」のことを指しています。
アメリカスペシャルティコーヒー協会(SCAA)が共通表現のために作成した図表によると、「フルーティー」というフレーバーは更にベリー系やシトラス系、ノーシトラス系など多くの種類に分けられています。
選ぶ数が多いと迷うかもしれませんが、自分の好みに合うものも見つけやすいのではないでしょうか。
【参考】豆の産地によるフレーバーの違い
近年は加工技術の発達により、一般的に言われるような産地ごとのフレーバーが当てはまらないケースもあります。(より複雑に、多彩になっている。)
以下は参考程度にチェックしておくのが良いでしょう。
エチオピア | 柑橘系、花のような香りがかなり強く、甘い。標高1000m~2400m |
タンザニア | 柑橘系。標高1200~1800m。 |
コロンビア | 基本は柑橘系。栽培エリアによって味がかなり異なる。標高900〜2300m |
コスタリカ | 甘みがかなり強い。ベリー系、柑橘系。標高1200〜1650m |
グアテマラ | 柑橘系、ベリー系。味のバランスが良い。標高1300〜2000m |
エルサルバドル | 柑橘系、はちみつのような濃厚な甘みとコク。標高1200〜1500m |
ケニア | 柑橘、ベリー系のフレーバーがかなり強い。標高1200~2100m |
ホンジュラス | オレンジ、キウイ、ストロベリーなど多彩なフレーバー。味のバランスが良い。標高1100~1650m |
ちなみに標高が高いほうが寒い=コーヒーチェリーに含まれる糖度が高くなる=コーヒーが甘くなる傾向があります。(冬野菜が甘いのと同じ理屈です。)
糖度が高いと酸味がマイルドになるので「酸っぱくないフルーティーなコーヒー」になりやすいです。
また、最近では「アナエロビックファーメンテーション」「カーボニックマセレーション」といった特別な製法のコーヒー豆も手に入ります。

元々フルーティーなルワンダのコーヒー豆をアナエロビック発酵させてワインのような味わいに仕上げている
上の写真はポストコーヒーで届いたルワンダのコーヒー豆です。
ルワンダなどアフリカのコーヒー豆はもともと柑橘系やベリー系のフレーバーを感じるものが多いですが、さらにアナエロビック発酵(無酸素状態にしてコーヒーチェリーを発酵させ、フレーバーを変化させる製法)させることで、普通のコーヒーとは別次元のフルーティーさになります。
なので、「とにかくフルーティーさが強いコーヒー豆がいい」という方は、アナエロコーヒー、カーボニックマセレーションと表記されたコーヒーを選ぶのもおすすめです。
ただ値段はちょっと高価になります。コーヒーショップで普通に購入すると100g単価1,000円を超えますが、ポストコーヒーなどのサブスクだと100g 600円台で飲めるので割安になります。
フルーティーさを求めるならブレンドよりストレート
ブレンドは「数種類のコーヒー豆をあわせてつくるもの」で、豆の特性を上手く配合されているため、バランスがよく初心者の方には向いています。
一方、ストレートは「単一の生産国のコーヒー豆でつくるもの」ですので、コーヒー豆独自のフルーティーな風味や味わいを楽しみたい方は、ストレートのコーヒー豆を選ぶことをおすすめします。
※ストレートコーヒー=ルワンダ、エチオピアなど単一国のコーヒー豆のこと。ブレンドはいろんな国のコーヒー豆を混ぜたもの。
フルーティーなコーヒー豆おすすめランキング9選
まずは、ランキングを一覧にまとめました。商品名をタップすれば商品ページに飛ぶので、Amazonのレビューなども参考にできます。
結論、フルーティーさを求めるならポストコーヒーが最強だと思います。(味、コスパ、サービス内容すべて含めて)
順位 | 商品画像 |
商品名 |
味わい・香り ※タップで拡大 |
値段 内容量 |
100gあたり | 焙煎度合い 鮮度 香り+甘み+コクの合計 |
1 | ![]() |
ポストコーヒー 3種お試しBOX |
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1,480円 225g |
657円 クーポン coffee-t7yp9w |
浅煎り、中煎り、深煎り ★★★★★(焙煎日7日以内) 14.2点 |
2 | ![]() |
Tim Wendelboe Caballero ティム ウェンデルボー カバジェロ |
![]() |
3,460円 250g |
1,384円 | 浅煎り ★★☆☆☆(到着まで1ヶ月ほど) 12.2点 |
3 | ![]() |
ブルーボトルコーヒー ベラドノヴァン |
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2,150円 200g |
1,075円 | 中浅煎り ★★★★★(焙煎後48時間以内) 11.6点 |
4 | ![]() |
カカシコーヒー エチオピア モカシダモG1 |
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2,600円 300g |
867円 | 浅煎り ★★★★☆(焙煎後10日ほど) 11.1点 |
5 | ![]() |
ゴールドキャッスルコーヒー エチオピア産ゲイシャ |
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2,480円 200g |
1,240円 | 中浅煎り ★★★★☆ 11.0点 |
6 | ![]() |
REC COFFEE エチオピア イルガチェフェ |
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1,350円 100g |
1,350円 | 中煎り ★★★★★(焙煎後7日以内) 10.9点 |
7 | ![]() |
銀河コーヒー モカ イルガチェフ ナチュラル |
![]() |
1,280円 150g |
853円 | 中煎り ★★★★★(注文後焙煎) 8.3点 |
8 | ![]() |
カルディ モカブレンド |
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1,382円 200g |
691円 | 中煎り ★☆☆☆☆ 6.4点 |
9 | ![]() |
キーコーヒー モカブレンド ライブパック |
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1,794円 300g |
598円 | 深煎り ★★☆☆☆ 5.5点 |
1位.ポストコーヒー3種お試しBOX【初回限定500円OFF】
1,480円 225g(75g×3種)
ポストコーヒーは、全国の専門店(提携している国内外の自家焙煎店)から、好みにマッチしたコーヒーが3つ届くのが特徴です。
ずばり、好みの範囲内(苦すぎない、酸っぱくない)でフルーティーなコーヒーを飲みたい人に一番おすすめのサービスです。(会員数6万人超)
フルーティーなコーヒーというと、酸っぱくて飲みにくいものもあります。
しかし、この店には品質を管理する有資格者(コーヒーカッパー)を中心に複数人でカッピングを行い、顧客に提供できる味かどうかを確認しているため、酸っぱくて飲めないような豆は基本的にありません。(ポストコーヒーの豆は全体的にどれも糖度が高いため、甘みによって酸味がマイルドになっている。)
実際に飲んでみると、パッケージを開けた瞬間に甘い香りが強く感じられます。
また、デカフェも非常にクオリティが高く、コーヒーの風味がほとんど損なわれていないことには驚きました。
クーポンを使えば500円割引になる
「コーヒー診断スタート」をタップ
食べ物の好みなどから豆が3つ選ばれる
クーポンコードをコピペ
500円割引される
500円割引クーポン
coffee-t7yp9w
クーポンを使えば500円割引になるので、まずは一回試してみて、微妙だと思ったら解約すれば良いと思います。縛りもなく、いつでも自由に解約できます。

個人的には、自分でコーヒー豆を探す手間もないので忙しい時にはかなり便利です。値段に関しても、品質を考えると安いと思います。(コスパだけじゃなくタイパもいい)
100gあたり | 657円(コスパかなり良い) |
鮮度 | ★★★★★(焙煎後7日以内) |
焙煎度合い | 浅煎り・中煎り・深煎りお好みで |
関連→ポストコーヒーの正直なレビュー。口コミや評判どおり美味しい?
関連→ポストコーヒークーポンコードで500円割引に【2025年最新】
2位.Tim Wendelboe Caballero(ティム ウェンデルボー カバジェロ)
3,460円 250g
「Tim Wendelboe(ティム・ウェンデルボー)」という海外のお店で、日本でもかなり有名なショップです。というのも、2004年のワールドバリスタ・チャンピオンシップの優勝者が経営するお店で、コーヒー業界の人が「一度は飲んでおきたい」と大絶賛しているからです。
海外から届くため到着まで1ヶ月ほどかかりますが、頑丈なアルミバッグに入っているので強い香りがしっかり閉じ込められています。実際に飲むとチェリーのような味とチョコレートのような味がはっきりと感じられ、味全体がどっしりしています。酸味は強いですが、強い甘みが味全体をマイルドにしているおかげで「酸っぱい」と感じません。世界的に評価されているフルーティーなコーヒー豆を飲みたい人におすすめです。
100gあたり | 1,384円 |
鮮度 | ★★☆☆☆(到着まで1ヶ月ほど) |
豆の産地 | ホンジュラス(El Puente農園) |
焙煎度合い | 浅煎り |
3位.ブルーボトルコーヒー ベラ ドノヴァン
2,150円 200g
ブルーボトルコーヒーは、焙煎後48時間以内の豆しか取り扱わない、新鮮さを重要視するショップです。この「ベラ・ドノヴァン」 は、お店で一番人気の中浅煎りコーヒーで、柑橘系フルーツのような香りが非常に強いです。実際に飲むと「香料が入っているの?」と思うくらい強いオレンジの風味が感じられます。酸味はありますが、それを包み込むような濃厚な甘みがあり、正直チェーン店のコーヒーとは思えないクオリティで驚きました。
100gあたり | 1,075円 |
鮮度 | ★★★★☆ |
豆の産地 | ブラジル コロンビア メキシコ |
焙煎度合い | 中浅煎り |
関連→ブルーボトルコーヒーで一番人気のコーヒー豆「ベラドノヴァン」をレビュー
4位.カカシコーヒー エチオピア モカシダモG1
2,600円 300g
カカシコーヒーは注文後焙煎のコーヒー豆を届けてくれるショップで、Amazonでも高評価されているお店です。ただし全部の豆を注文後に焙煎するわけではなく、浅煎りは焙煎後10日ほどの豆を届けて、深煎りは注文後焙煎と分けているのが特徴です。(浅煎りは10日ほど経った方が酸味がマイルドになって飲みやすいため、敢えてこのように分けていると思われます。)
エチオピアコーヒー豆の最高グレード「G1」だけを使用したこの豆は、花のような香りとワインやぶどうのようなフルーティーな風味が強く感じられます。苦味はほとんどなく、はちみつのような甘みが感じられます。苦味が少ないので相対的に酸味が目立ちますが、酸っぱい感じが一切なくて飲みやすいです。Amazonで気軽に買えるスペシャルティコーヒーの中では非常にクオリティが高いと思います。160人以上が高評価の口コミをしている人気のコーヒー豆です。
100gあたり | 867円 |
鮮度 | ★★★★☆(焙煎後10日ほど) |
豆の産地 | エチオピア |
焙煎度合い | 浅煎り |
5位.ゴールドキャッスルコーヒー エチオピア産ゲイシャ
2,480円 200g
ゴールドキャッスルコーヒーのエチオピア産ゲイシャは、オレンジのような甘みと華やかなフルーティーな香りが強く感じられます。コーヒーらしいコク(ボディ)が強く、浅煎りながらも飲み応えがあります。後味にはストロベリーのような甘い余韻があり、1口目から最後までフルーティーな風味が味わえます。高価なパナマ産のゲイシャと比較すると、モカに近い柑橘感が強めの印象ですが、値段がグッとお手頃になっているので、多くの方が満足できるクオリティだと思います。この値段で買えるゲイシャの中ではかなり美味しいと思います。
100gあたり | 1,240円 |
鮮度 | ★★★★☆ |
豆の産地 | エチオピア |
焙煎度合い | 中浅煎り |
6位.REC COFFEE エチオピア イルガチェフェ
1,350円 100g
REC COFFEEは博多発祥のコーヒーショップで、バリスタのチャンピオンが在籍するお店です。このエチオピアコーヒー豆は、オレンジや白檀のような香りがあり、マイルドな酸味とほどよい苦味が特徴です。カクテルのように飲めるコーヒーという印象で、かなりフルーティーさが強いです。
鮮度 | ★★★★★(焙煎後7日以内) |
豆の産地 | エチオピア |
焙煎度合い | 中煎り |
7位.銀河コーヒー モカ イルガチェフ ナチュラル
1,280円 150g
銀河コーヒー「モカ イルガチェフ」は、オレンジやピーチを思わせるフルーティーさが特徴です。苦味がほとんどなく、まるで紅茶を思わせる優しい味わいです。酸味はほどほどにありますが、酸っぱいと感じるほどではありません。
100gあたり | 853円 |
鮮度 | ★★★★★(注文後焙煎) |
豆の産地 | エチオピア |
焙煎度合い | 中煎り |
8位.カルディ モカブレンド
1,382円 200g
カルディのモカブレンドは、モカ特有の華やかな香りがほんのり感じられます。香ばしさとフルーティーな香りのバランスが良いです。酸味はドトールのブレンドより強い印象ですが、酸っぱくはないです。時間が経つとレモンティーのような渋みを含んだ酸味が目立ちます。
100gあたり | 691円 |
鮮度 | ★☆☆☆☆ |
豆の産地 | インドネシア |
焙煎度合い | 中煎り |
関連→カルディのコーヒー豆「モカブレンド」の感想を正直にレビュー
9位.キーコーヒー モカブレンド
1,794円 200g
市販の「KEY COFFEE モカブレンド」は、モカ特有の華やかなフレーバーが感じられます。渋みはありますが、値段を考えると許容範囲かと思います。ほどよくフルーティーさも感じられます。ただし冷めてくると強烈な渋みが出てくるので、ゆっくり飲みたいような場面には不向きかもしれません。
100gあたり | 598円 |
鮮度 | ★★☆☆☆ |
豆の産地 | エチオピア |
焙煎度合い | 深煎り |
コーヒー豆の売れ筋ランキング
Amazonや楽天で売れ筋のコーヒー豆ランキングを各サイトにて確認できます。
フルーティーなコーヒーの淹れ方
フルーティーなコーヒーの淹れ方は簡単です。極論、「上からお湯をぶっかけるだけ」くらいの感覚でOKです。
浅煎りは深煎りよりも太めにお湯を注いで、サッと抽出することで渋みがなくなり、甘みが引き立ちます。
甘みが引き立つことで、酸味がマイルドに感じられて、結果的に美味しいフルーティーなコーヒーになります。
やること | やる理由 |
沸騰させたお湯を常温のドリップ用ケトルに移し替える | 湯温を90℃前後まで一気に下げる。沸騰直後のお湯を使うと刺さるような苦味が出る |
ケトル内のお湯は満水にする | お湯の温度が下がりにくくなる。ケトル内のお湯が少ないと冷めやすい |
サーバーとカップを湯通しして温めておく | 冷めたままドリップするとコーヒーがぬるくなる。コーヒーは熱い方が香りが立ちやすい |
コーヒー豆を中細挽きにする | 中挽きだと若干あっさり目になる。浅煎りは中細挽きの方が甘みが出やすい |
粉全体が湿る程度のお湯を注ぎ、30秒蒸らす | 蒸らさないと抽出不足になって甘みが弱くなる |
抽出量に達するまでドリップする | カップ1杯分150ccなら1分(抽出1分+蒸らし30秒=計1分30秒) |
抽出時間は最長で1分30秒。これより長くなると渋みが出ます。(150cc抽出の場合)
1分〜1分30秒の間に抽出を終える、くらいの感覚でOKです。
家庭で楽しむコーヒーなので、厳密に時間通りに抽出を終える必要はありません。
豆の品質がよければ、抽出を適当にやっても美味しくなります。
フルーティーなコーヒーのよくある質問
フルーティーなコーヒーおすすめTOP3は?
- ポストコーヒー3種お試しBOX【初回限定500円オフ】
- Tim Wendelboe Caballero (ティム ウェンデルボー カバジェロ)
- ブルーボトルコーヒー ベラ ドノヴァン
コスパ良い順のフルーティーなコーヒーTOP3は?
- キーコーヒー モカブレンド
- ポストコーヒー3種お試しBOX【初回500円OFF】
- カルディ モカブレンド