ゲイシャは、「コーヒーの香水」と称されるほどに華やかでフローラルな香りが特徴のコーヒーです。
繊細な酸味と複雑なアフターテイストに、初めて飲む方はいつものコーヒーとの違いに驚くことでしょう。
他のコーヒーと比べて栽培条件も非常に厳しく、トリュフに例えるならば「白トリュフ」のように希少で格別な存在と言えます。
この記事では、ゲイシャ種のコーヒーの特徴や名前の由来、さらにゲイシャが世界的に注目されるようになった興味深いエピソードも解説します。
ブログ管理人:山口 誠一郎
コーヒーの専門家としてTV出演。文藝春秋(文春オンライン)コラム掲載。1,000種以上のコーヒー豆をレビュー。イタリア「Caffè Arena Roma」元バリスタ。
【76種類を飲み比べ】Amazon、楽天などのコーヒー豆を飲んで比較してみた
Amazonや楽天、有名ブランドなどのコーヒー豆76種類を実際に飲み比べて、ランキング形式でおすすめを紹介しています。
▼ランキング結果を見る
タップできる目次
ゲイシャ種のコーヒーとは
世界的に有名で高価なコーヒーとして、必ず名前が挙がるゲイシャ。
特別感がありギフトにも最適なので、実際にプレゼントとしてもらったり、贈り物としてゲイシャを検討している方もいるのではないでしょうか。
ゲイシャとは、コーヒー豆の高級品種のひとつです。詳しくみていきましょう。
エチオピアのゲシャ地区に自生していたコーヒー
まず、気になるのは「ゲイシャ」という名前です。
日本語の「芸者」と同じ発音で、さらに日本風のパッケージで販売されていることもありますが、実は日本とは何の関係もありません。
植物名として「ゲイシャ種(英:Geisha)」という品種で、東アフリカ内陸部に位置するエチオピアの「ゲシャ」地方に自生していたことが由来とされています。
もともとはゲシャ種と呼ばれていましたが、やがてゲイシャ種と呼ばれるようになりました。
ゲシャからゲイシャに変化した理由には諸説ありますが、現地に出入りしていた日本人業者が「ゲイシャ」と聞き間違えたという一説もあります。
アラビカ種のコーヒー品種のひとつ
そして、ゲイシャはデリケートで栽培が難しい希少性の高いコーヒーです。
商業用として栽培されるコーヒーには、主にロブスタ種とアラビカ種の2種類がありますが、植物学的にゲイシャは「アラビカ種」に属します。
ロブスタ種は栽培しやすいものの風味が洗練されていないのに対し、アラビカ種は上質な風味を持つ反面、病害や干ばつなどに弱い品種です。
スペシャルティコーヒーの需要が世界的に高まる中、品質が良く育てやすいアラビカ種を生み出すために異種交配などの研究が盛んに行われ、現在では品種改良された新種のアラビカ種が主流となりました。
しかし、アラビカ種の原種に近いとされるゲイシャは、厳しい条件を満たした高地でしか栽培できず、収穫量も他の半分程度と少ない品種です。
それでもなお、コーヒー愛好家を魅了するような素晴らしい香りと味わいを持つため、特定の農園でのみ栽培が行われています。
関連→アラビカ種とは?有名な16種類の品種の特徴を解説|味や香りが分かる
関連→ロブスタ種とは?アラビカ種との違いと見分け方をバリスタが解説
関連→スペシャルティコーヒーとは?基準や定義を簡単にわかりやすく解説
ゲイシャ種のコーヒーの歴史
ゲイシャが脚光を浴びるようになったのは、長いコーヒーの歴史の中ではごく最近のことです。
2000年代、ある農園がコーヒー業界を驚かせる「ゲイシャショック」と呼ばれる出来事を起こしたのです。
1931年にエチオピアのゲシャ地域で発見される
コーヒーの歴史は古く、13〜14世紀には現在と同じように焙煎したコーヒーが飲まれていましたが、ゲイシャ種の発見はそれから数百年後のことになります。
1931年、エチオピア南西部のカファ地方・ゲシャ地域で発見されました。
その後、エチオピアからケニア、タンザニアにも広がり、主にアフリカ大陸で栽培されるようになります。
関連→実際に飲んだエチオピアコーヒーのおすすめ10選!本当に美味しい豆はこれ
1953年にコスタリカに持ち込まれる
1953年になると、中南米のコーヒー産業振興を目的に、コスタリカの国際研究機関「熱帯農業研究高等教育センター(CATIE)」に持ち込まれます。
1963年には、コスタリカの隣国パナマでもゲイシャの栽培がはじまりました。
関連→実際に飲んだコスタリカコーヒー豆おすすめランキング10選
1970年代に姿を消す
しかし、他のアラビカ種に比べて収穫量が半分以下で、標高の低い農園では風味が安定しないゲイシャは人気がなく、導入した農園の多くはより生産性の高い品種に切り替えていきました。
さらに、1970年代から1980年代にかけて、アラビカ種の大敵とされる「さび病」が大流行します。
中南米のコーヒー農園が大打撃を受けたことも重なり、より病害に強く収穫量の多い品種が重要視されると、ゲイシャはその姿を消してしまいました。
2004年の品評会で過去最高の落札額を記録
ところが2004年、パナマで開催されたコーヒーの国際品評会「ベスト・オブ・パナマ」で奇跡のような出来事が起こります。
標高1,600mほどに位置する「エスメラルダ農園」で育ったゲイシャが品評会で初めて出品されました。
オリーブのように大きな赤い実を結び、並外れた香りと風味を持ったこのゲイシャは驚きのスコアで優勝し、当時としては破格の落札額「1ポンドあたり約21ドル」という新記録を打ち立てます。
この出来事は「ゲイシャショック」として世界中に知れ渡り、2007年には1ポンド約130ドル、2013年には350ドルを突破。
2021年には当時の100倍以上の約2,568ドルという驚異的な落札価格を記録します。
かつて忘れ去られていたゲイシャは、こうして最高級品種「パナマ・ゲイシャ」として名を馳せるようになったのです。
ゲイシャショックを起こしたパナマ エスメラルダ農園
パナマ エスメラルダ農園とゲイシャ栽培
ゲイシャの特徴的なフレーバーを引き出した「エスメラルダ農園(Hacienda La Esmeralda)」は、パナマ西部のチリキ県、バル火山のふもとに位置する農園です。
現在の農園主ダニエル・ピーターソン氏が「ゲイシャショック」を起こした当の本人ですが、エスメラルダ農園は、ダニエルの祖父ルドルフ・ピーターソン氏がこの地域の農園を購入したことがはじまりです。
標高1,600mほどに位置する豊かな土壌と天然林に囲まれた環境が特徴で、農薬を極力使わず、完熟したコーヒーの実だけを手摘みしています。
パナマの中でもエスメラルダ農園はスペシャルな存在で、高品質コーヒーを生産する農園としてブランド化されています。
2008年からは「エスメラルダ・ゲイシャ」だけのオークションが開かれ、そこで出品されるコーヒー豆は、ほかを大きく引き離す高値で取引されています。
関連→パナマのゲイシャコーヒー豆「エスメラルダ農園」を本音レビュー
同時にパナマ産コーヒー豆も高評価を得る
さらに、エスメラルダ農園のゲイシャショックは、パナマ産コーヒーそのものの評価まで一変させてしまいました。
国土の80%が山岳地帯のパナマでは風味豊かなコーヒーが育ちますが、多くが家族経営の小規模農園であり、生産量の少なさから知名度は高くありませんでした。
それが、ゲイシャショックをきっかけに隠れていたパナマ産コーヒーの魅力がコーヒー愛好家に知れ渡り、評価されるようになったのです。
サザコーヒーの「ゲイシャまつり」でも有名
そして、日本でエスメラルダ農園のゲイシャといえば、サザコーヒーが特に有名です。
サザコーヒー代表取締役社長の鈴木太郎氏は、パナマのコーヒー業界で「ゲイシャハンター」と呼ばれるほどのゲイシャ好きで、エチオピアのゲシャ村へ原産地探しに幾度となく赴くほどのマニアとしても有名です。
エスメラルダ農園のゲイシャを2009年から3年連続で最高価格で落札した後も、パナマ産ゲイシャを最高額で競り落とす常連になっています。
近年では、年に一度の「ゲイシャまつり」がサザコーヒーのお楽しみのひとつになっており、世界最高のゲイシャが驚きの割引価格で提供されています。
関連→実際に飲んだサザコーヒーおすすめランキング10選!本当に美味しいのはこれ
ゲイシャ種のコーヒーの特徴
ジャスミンのような香りと繊細な甘み
ゲイシャコーヒーの特徴は、圧倒的に華やかな香りと繊細な甘みにあります。
口に含んだ瞬間にぱっと広がる明るい風味は、ジャスミンの花と柑橘系のフルーツによくたとえられます。
華やかさの奥には、熟したパイナップルやパッションフルーツのような濃厚な甘味と酸味がかすかに感じられ、ワインのように口の中で表情が変化するのもおもしろいところです。
香水、ジャスミン、アールグレイなど、栽培する国や農園(土壌)によって印象が変わるのもゲイシャの大きな特徴です。
関連→実際に飲んだフルーティーなコーヒー豆おすすめランキング9選!
ゲイシャはまずい?酸っぱい?
ゲイシャは、コーヒーの中でも強烈な個性を持つ品種です。
その独特の香水や花のようなフレーバー、サラリとした舌触りは、まるで紅茶のようだと表現する人もいるほどです。
コーヒー特有の苦みやボディの厚みは控えめなので、深煎りのコーヒーやエスプレッソのような重厚さを求める方には向かない可能性があります。
また、明るい酸味もゲイシャの特徴のひとつですが、冷めたコーヒーに感じるえぐみのような酸っぱさとは全く異なる上質な酸味を楽しむことができます。
収穫量が少なく希少価値が高い
ゲイシャは収穫量が少なく栽培に手間がかかる品種です。
樹高が4m近くもあり枝と枝の間隔が狭いうえに、ゲイシャ特有のフレーバーを引き出すためには標高1,500m以上の山岳地で育てる必要があります。
山の急斜面で栽培されることから手作業での収穫となり、収穫量も他の品種の半分ほどなので希少価値が極めて高い品種です。
結果として、普通のコーヒーと比べて値段も高くなる傾向にあります。
普通のコーヒー豆と比べて10倍以上の値段も
実際に、オンラインで購入できるコーヒー豆について、一般的なブレンドとゲイシャの値段を比較してみました。(2023年8月時点)
定番ブレンド(豆) | ゲイシャ(豆) | |
カルディ | マイルドカルディ 200g:691円(税込) |
パナマゲイシャ 200g:4,536円(税込) |
サザコーヒー | 将軍珈琲 200g:1,500円(税込) |
パナマゲイシャ エスメラルダ マリオ 100g:9,000円(税込) |
丸山珈琲 | 丸山珈琲のブレンド 200g:1,494円(税別) |
ペドロ・ロドリゲス ゲイシャ アナエロビック/ウォッシュト 80g:2,778円(税別) |
スターバックス | ハウス ブレンド 250g:1,320円(税込) |
コロンビア セロ アズール ゲイシャ バライエタル 250g:8,900円(税込) |
丸山珈琲のゲイシャは80g単位で販売されているため、ブレンドと同じ200gに換算すると約7,000円(税抜)で、約5倍の価格になります。
前述のエスメラルダ農園のゲイシャを販売するサザコーヒーの価格は、なんと将軍珈琲の12倍。
その希少性から値段も特別であることがわかります。
関連→サザコーヒーの豆「徳川将軍珈琲」飲んだ感想を正直に述べる
ゲイシャ種のコーヒー豆を選ぶポイント
同じゲイシャ種でも産地によって味わいが異なる
ゲイシャはコーヒーの品種のひとつなので、りんごで例えると「ふじ」「王林」などと同じです。
生育環境や土壌の違いが影響を与え、産地によって個性が生まれることからブランド力などで価格差が発生します。
ゲイシャの多くはパナマをはじめとしたアメリカ大陸で栽培されていますが、徐々にアフリカやアジアでの栽培も進んできました。
ゲイシャ種の主なコーヒー産地
ゲイシャの主な産地は以下のとおりです。
- パナマ
- エチオピア
- グァテマラ
- コロンビア
- コスタリカ
- エルサルバドル
- ホンジュラス
- メキシコ
- ペルー
- エクアドル
- ブラジル
- 台湾
- マラウイ
日本で購入できる機会が多いのは「パナマ産」「エチオピア産」「コロンビア産」のゲイシャです。
香りが一番強いのはパナマ産ゲイシャ!プレゼントにも最適
世界にその名をとどろかせるパナマ産ゲイシャの香りの強さは、やはり段違いとされています。
パナマ・ゲイシャのブランド力は圧倒的で、プレゼントにも最適です。
国土の80%が山岳地帯という標高の高さを生かし、実のひきしまった良質なゲイシャコーヒーを生み出しています。
特に、ゲイシャを一躍有名にした「エスメラルダ農園」のオークションロット(出品されるコーヒー豆のこと)は、入手が極めて難しいことでも有名です。
価格も希少性に比例しますが、コーヒー好きの方はもちろん、そうでない方も興味をひかれるコーヒーであることは間違いありません。
コーヒー発祥の地、原産国エチオピア
パナマで有名になったゲイシャですが、原産国であるエチオピアでも生産されています。
エチオピアにはゲイシャだけを専門に栽培する農園があります。
もともと自生していた森で直接採取したゲイシャ種が栽培されるため、発祥の国ならではの深みのあるフレーバーが楽しめます。
また、パナマ産に比べると安価に入手できることもあり、取扱店もどんどん増えています。
コロンビア産のゲイシャはパナマと同じ中南米の土壌で栽培される
コロンビアはパナマと陸続きの隣国で、南北にアンデス山脈がまたがる世界有数のコーヒー産地です。
気候や環境がコーヒーの生育に適していることに加え、栽培技術が高い農園が多いことから、ゲイシャを取り扱う農園も増えてきました。
コロンビア産のゲイシャはパナマ産より価格は控えめですが、同じ中南米の土壌が生み出す香り豊かで高品質なゲイシャを楽しむことができます。
日本でゲイシャコーヒーが飲める店
サザコーヒー(東京、茨城、埼玉)
パナマ・ゲイシャを楽しむのであれば、サザコーヒーがおすすめです。
代表取締役社長の鈴木太郎氏は、今では品評会の審査員としてパナマから呼ばれるようになったほどゲイシャにこだわりを持つ人物です。
サザ全店で年に1度行われている「ゲイシャまつり」では、驚きの価格でエスメラルダ農園のゲイシャが提供されることもあります。
茨城県ひたちなか市に本店を構え、同県を中心に東京、埼玉へも進出し、2023年8月時点で17店舗を構えています。
地元・茨城の歴史や文化をもとづく「徳川将軍珈琲」や茨城県岩間産の栗を使用した「モンブランケーキ」など地域に密着した商品展開も人気の理由のひとつです。
店名 | サザコーヒー 本店 |
所在地 | 茨城県ひたちなか市共栄町8−18 |
アクセス | JR常磐線「勝田」駅(東口)から徒歩8分勝田駅から505m |
営業時間 | 10:00〜20:00(L.O. 19:00) |
定休日 | 不定休 |
丸山珈琲(東京、長野、山梨)
1991年に軽井沢で創業された丸山珈琲も、最上級クラスのゲイシャを取り扱っているお店です。
丸山珈琲の代表、バリスタでありコーヒースペシャリストの丸山健太郎氏が海外の生産地を飛び回りながら厳選したコーヒー豆を、高い専門性と知識を持ったスタッフが抽出して提供してくれます。
2023年8月時点で、長野、山梨、東京に店舗を構えており、カフェ併設店舗では、店頭で販売中のコーヒー全銘柄を試飲することもできます。
関連→【美味しくない?】丸山珈琲のコーヒー豆3種類を本音レビューと評判まとめ
店名 | 丸山珈琲 西麻布店 |
所在地 | 東京都港区西麻布3-13-3 |
アクセス | 東京メトロ日比谷線 広尾駅 3番出口より徒歩8分 広尾駅から661m |
営業時間 | 9:00~19:00(L.O. 18:00) |
定休日 | 年中無休 |
GESHARY COFFEE ゲシャリーコーヒー(東京 日比谷)
GESHARY COFFEE (ゲシャリーコーヒー)は、東京・日比谷駅からすぐという好立地にあり、世界各地から厳選されたゲイシャを味わえます。
ゲイシャの特徴をより引き出す、世界初の全自動スペシャルティコーヒーマシン「FURUMAI」を使った抽出が特徴で、ドリップコーヒーだけでなくコールドブリューやエスプレッソでも希少なゲイシャを楽しむことができます。
最高品種のゲイシャのコーヒー豆を常に数種類揃えているほか、ゲイシャのエスプレッソアフォガートやシェイクなどの珍しいスイーツも揃います。
ゲイシャの魅力をとことん堪能できるカフェです。
店名 | GESHARY COFFEE(東京 日比谷) |
所在地 | 東京都千代田区有楽町1-6-3 有楽町東宝ビル 1F~4F |
アクセス | 日比谷駅から56m |
営業時間 | 10:00~20:00 |
定休日 | 不定休 |
スターバックスコーヒー(全国)
より洗練されたコーヒーを楽しみたい方のためのスターバックスの特別ブランド「STARBUCKS RESERVE®(スターバックス リザーブ®)」でも、2012年から期間限定・数量限定でゲイシャの販売を開始しています。
2021年10月から販売されていた「コスタリカ ハシエンダ アルサシア® ゲイシャ」は、コスタリカにあるスタバの自社農園で栽培されたもの。
長年、研究開発を重ねた集大成として販売されたゲイシャは、大きな注目を集めました。
2023年8月現在は、「コロンビア セロ アズール ゲイシャ バライエタル」が全国のスターバック リザーブ®店舗で多彩な抽出方法から選んで楽しめます。
また、スターバックスのオンラインショップからも購入できます。
関連→【2024年版】スタバのコーヒー豆おすすめランキング15選
お店が近くにない方へ|ゲイシャ種のコーヒー豆は通販でも買える
パナマ ゲイシャ エスメラルダ農園 プライベートコレクション
2,950円 100g
ゲイシャを一躍有名にした「パナマ・エスメラルダ農園」のコーヒー豆です。
ベストオブパナマで優勝を重ね、「エスメラルダ農園のゲイシャは別格」と言われるほど世界中で高く評価されています。
花やジャスミンのような香りと柑橘系や桃、アプリコットなどが合わさったような複雑なフレーバー、甘味を伴った驚くほどきれいな酸味が楽しめます。苦味は少なく、濃厚なコクが特徴的です。
楽天では常に人気上位のゲイシャコーヒーで、50人以上が高評価の口コミをしています。
焙煎したての新鮮なコーヒー豆を全国送料無料で届けてくれるので、香り高いコーヒーを楽しめます。
比較的リーズナブルなので、まず最初におすすめしたいゲイシャ種のコーヒー豆です。
豆の産地 | パナマ エスメラルダ農園 |
焙煎度合い | 中煎り(ミディアムロースト) |
Scrop パナマ エスメラルダ農園 ゲイシャ
4,370円 100g
こちらも、パナマ・エスメラルダ農園の中で、トップクオリティのゲイシャ「プライベートコレクション」です。
焙煎元の「Scrop COFFEE ROASTERS(スクロップコーヒーロースターズ)」は、日本国内に自社焙煎工場をもち、その秀逸な焙煎技術はコーヒー特有の魅力と特徴を明確に引き出します。
このコーヒーは、CQI認定 Qアラビカグレーダー(国際的な資格を持つコーヒー鑑定士のこと)により「AAAグレード」と評価されています。
最高峰の「エスメラルダ・ゲイシャ」ならではのフローラルな香りと酸味が最大限に引き出された、他にはない風味が特徴です。
豆の産地 | パナマ エスメラルダ農園 |
焙煎度合い | 中煎り(ミディアムロースト) |
エチオピア産ゲイシャ ゲレナ農園
3,547円 400g
ゲイシャの原産地エチオピアのコーヒーを楽しみたい方には、「Dr-i-gama STYLE Beans selection」のゲレナ農園「ゲレザ ゲイシャ ナチュラル」がおすすめです。
ゲイシャは、その繊細な甘みと酸味を楽しむために、浅煎りが推奨されることが多いですが、このショップでは極深煎りのイタリアンローストまで7段階の焙煎度から選ぶことができます。
1〜2杯用のお試し20gでの購入も可能なので、気になる焙煎度をいくつか試して自分好みのゲイシャの味わいを見つけてみるのもおもしろいです。
豆の産地 | エチオピア グジ地区 ゲレナ農園 |
焙煎度合い | 7段階から選べる |
ゲイシャ ドリップバッグ(ギフトにも最適)
2,680円 4種x3枚(12杯分)
他のスペシャルティコーヒーとゲイシャを飲み比べてみたい方には、ゴールドキャッスルコーヒー【4種x3枚 ドリップバッグ 飲み比べ】詰合せをおすすめします。
エチオピア産ゲイシャ、ブルーマウンテンブレンド、ブラジル産ボンジョルディン農園ブルボンアマレロ、コロンビア産サンアグスティンの4種類のコーヒーが、1杯ずつ手軽に楽しめるドリップバッグになっています。
上位5%のスペシャルティコーヒーを中心に取り扱う「ゴールドキャッスルコーヒー」は高評価の口コミも多く、コーヒー好きの方へのギフトにも最適です。
豆の産地 | エチオピアなど |
焙煎度合い | 中煎り(ミディアムロースト)など |
カルディ パナマゲイシャ
4,536円 200g
コスパ抜群で安定感のある品質のコーヒー豆を購入できるカルディでも、希少な「パナマ・ゲイシャ」がオンラインストア限定で販売されています。
ジャスミンのような香りと洋梨やストロベリーを思わせるフレーバー、一度飲んだら忘れられないジューシー感が特徴のパナマ産のゲイシャ。
やや浅めのローストにより、華やかな酸味も引き出されています。
カルディのオンラインストアでは、税込6,480円以上のご購入で送料無料(北海道・沖縄を除く)となるので、コーヒーに合うお菓子やコーヒー器具と合わせて購入するのもおすすめです。
豆の産地 | パナマ |
焙煎度合い | 浅煎り |
ゲシャビレッジ(生豆も買える)
4,104円 500g
ゲイシャの自家焙煎を楽しみたい方におすすめなのが、ゲシャヴィレッジの「ゲシャ種 ナチュラル」生豆です。
ゲイシャ種が発見されたエチオピアの「ゴリ・ゲシャの森(Gori Gesha Forest)」にあるゲシャビレッジ農園は、標高1,909m〜2,069mの高地で、先住民メアニット族と協力しながら世界最高峰のゲイシャを生産しています。
ゲイシャ種が自生している自然環境が生み出すコーヒー豆は、焙煎する段階から楽しみたいこだわり派の方にも満足いただける品質です。
豆の産地 | エチオピア ゲシャビレッジ |
焙煎度合い | 生豆 |
コーヒー豆の売れ筋ランキング
Amazonや楽天で売れ筋のコーヒー豆ランキングを各サイトにて確認できます。
ゲイシャを買う時は偽物やロットの違いに注意
ゲイシャの希少性が世界的に有名になったことで、偽物が出回っている可能性があるので注意が必要です。
偽造品の出回りを防ぐために生産管理は厳しく行われていますが、通販サイトで「ゲイシャ」とだけ書かれている場合は、価格に見合ったものであるか見極めるようにしてください。
たとえば「ゲイシャブレンド」と書かれている場合、さまざまな国や地域、品種のコーヒー豆の中にゲイシャも含まれたブレンドの可能性があるので、ゲイシャ特有の風味を求めるのであれば、産地と農園が明記されたシングルオリジンのコーヒー豆を選ぶ方がおすすめです。
シングルオリジンとは
▼簡単にいうと
「生産者の顔が見えるコーヒー」のこと。
▼具体的にいうと
1つの国の1つの農場、農家、生産者、品種まで辿ることができるコーヒーのこと
また、シングルオリジンであっても、オークションロットやプライベートコレクションロット、それ以外のロットで品質に差があり、価格の幅が広い傾向があります。
ゲイシャは値段が高いコーヒーなので、気になる方は購入する前にショップに直接確認してみるのがよいでしょう。
ゲイシャ種コーヒーのおすすめの飲み方と淹れ方
せっかく手に入れたからには、ゲイシャの魅力を最大限に引き出す美味しい淹れ方で堪能したいものです。
最後に、ゲイシャコーヒーのおすすめの飲み方と淹れ方をご紹介します。
焙煎は浅煎りのミディアムローストがおすすめ
ゲイシャを自分で焙煎するのであれば、ゲイシャ本来の繊細な甘みと酸味を楽しめる浅煎り(ミディアムロースト)がおすすめです。
浅煎りはゲイシャのフルーティさを引き出す焙煎度合いなので、透明感のある味わいと軽やかな酸味をしっかり感じることができます。
関連→浅煎りコーヒーおすすめランキング12選!本当に美味しい豆はこれ
お湯の温度は85℃前後がおすすめ
また、一般的にコーヒーは湯温が高くなるほど苦味と雑味が出やすくなります。
75℃〜85℃のやや低めの温度で抽出することで、ゲイシャらしいフルーツジュースのような甘みがしっかり楽しめます。
挽き具合は中細挽きがおすすめですが、抽出器具によって最適解が異なるので好みに合わせて調整してください。
透明感を追求するならぺーパードリップ、まろやかな口当たりを楽しむならネルドリップもいいでしょう。
手軽に楽しむのであれば、抽出手順が簡単なフレンチプレスもおすすめです。
挽きたてのコーヒー豆をフレンチプレスで抽出すると、ゲイシャの本質的な香りや風味を丸ごと味わうことができます。
関連→ネルドリップとは?おすすめの器具と入れ方やお手入れの方法を紹介
関連→実際に飲んだフレンチプレス用のコーヒー豆おすすめランキング9選
ゲイシャ種のコーヒーを楽しもう!
ゲイシャは、その希少性から世界的にも有名なコーヒーの高級品種です。
他のコーヒーにはない独特の魅力を持つことや、値段が高い理由などについて詳しく解説しました。
ゲイシャは間違いなく特別なコーヒーなので、自分へのご褒美や、大切な方へのとっておきの贈り物としても最適です。
実際に味わってみたいと感じた方は、いつもよりちょっと贅沢なゲイシャコーヒーを淹れて特別な時間を楽しんでみてください。
-
ゲイシャコーヒーおすすめランキング19選!華やかさと繊細な甘みを楽しもう
続きを見る