今回は、HARIO(ハリオ)のコーヒーメーカー「V60オートプアオーバーSmart7」を使ってみたので、正直な感想を述べます。
このマシンは「コーヒーマニアも絶賛」とネットでも評判で、「お湯の注ぎ方」にこだわれるのが特徴のコーヒーメーカーです。
豆を挽く機能(ミル)などは付いておらず、基本的にお湯を注ぐだけというシンプルな機種です。
僕はこれまで、ツインバード全自動コーヒーメーカー【CM-D457B】などを使ってきましたが、Smart7は抽出に特化しているためか、味はSmart7の方が美味しいと感じました。
HARIO V60オートプアオーバーSmart7の主な特徴
- 杯数を選ぶだけで簡単にコーヒー抽出(オートモード)
- お湯の温度、蒸らし時間、お湯の量、注湯スピードを調節できる(マイレシピモード)
- 他社製ドリッパーも使える
- スマホアプリ操作も可能(Bluetooth接続)
▼正直に感じたこと
- タッチパネルの反応が悪い時がある(スマホアプリで操作したほうが楽)
- 2杯分 270mlからしか作れない(大きめのマグカップで飲む方なら問題なし)
さっそく、開封レビューしていきます。
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【開封レビュー】HARIO V60オートプアオーバーSmart7
オートプアオーバーSmart7には次の付属品が入っています。
- 本体(電源コード付き)
- ドリップトレイ
- 転倒防止スタンド
- 豆計量スプーン
- V60 コーヒーサーバー02サイズ(耐熱ガラス製)
- サーバー用のフタ
- V60 ガラスドリッパー02サイズ(耐熱ガラス製)
- ドリッパーをはめる部品(ステンレス製。シリコンゴム付)
- ペーパーフィルター白 40枚
コーヒーサーバーとドリッパーは透明の耐熱ガラス製
付属のコーヒーサーバーとドリッパーは透明の耐熱ガラス製。
V60ガラスドリッパーは重さと厚みがあり、しっかりとした作りです。
他社製のドリッパーを使うことも可能です。
リブはV60ドリッパーの特徴的な「スパイラルリブ」。
ペーパーフィルターのサイズは円錐型の1〜4杯用です。
ハリオのほかに、アバカフィルターなんかも使えます。
V60ガラスドリッパーはコーヒー5杯分をストックできます。
杯数を選ぶだけでハンドドリップを再現したコーヒーが飲める
まず最初に、ウォータータンクに水が入っていないかどうか確認されます。
「いいえ」を押せば、そのまま抽出画面に移行します。
一度マシン内部を洗浄する場合は、ここで水を排出しておきます。
「はい」を押すとマシン内部の水が排出されるので、ドリッパーをセットしておきましょう。
洗浄が終わったら、マシン裏側の蓋を開けて抽出に使うお水をセットします。
このマシンは必要な湯量だけを抽出に使う仕様なので、多めにお水を入れても大丈夫です。
現在発売されているコーヒーメーカーは「タンクに入れた水を使い切る」仕様が主流です。
そのため、タンクに水を入れるときにカップ3杯分を抽出するなら事前に3杯分を計る必要があります。
しかし、Smart7はタンクに必要量より多くの水を入れておけばOKなので、これは便利です。
挽いたコーヒー粉をドリッパーにセット。
杯数を2杯〜5杯までの間で選びます。
最小270mlから最大660mlまでのコーヒーが作れます。
30mlのお水は蒸らしに使うので、実際に飲める量は最小で240mlとなります。
1カップあたり120mlです。
オートモードでもドリップの湯温とドリップのスピードを選べます。
酸味を出したい方は90℃、苦味と酸味のバランスを重視する方は93℃、苦味を強くしたい方は96℃がおすすめ。
すっきりしたコーヒーが好きな方は「はやい」を選び、コクのあるコーヒーが好きな方は「おすすめ」を選ぶのがおすすめです。
スタートボタンを押せば抽出がスタートします。
まずは30秒、コーヒー粉を蒸らします。
再度お湯がシャワーのように注がれます。
オートモードでも4投に分けてお湯を注ぐ(注ぎ止めをする)仕様なので、「お湯の勢いが強く、粉が浮いてしまい抽出不足になる」ということがありません。
コーヒー粉全体にお湯がしっかり行き渡り、抽出ムラがなさそうです。
本体の液晶画面には出来上がりまでの残り時間が表示されます。
「pause」ボタンを押せば注湯を一旦ストップすることもできます。
抽出を終えたコーヒー粉はすり鉢状に。
実際に飲んでみると、本当にハンドドリップしたようなコクのある味わいと旨味が感じられます。
僕は毎日ハンドドリップしたコーヒーをすっきり目に抽出して飲んでいますが、Smart7で淹れたコーヒーは違和感なく美味しく飲めるクオリティです。
一般的なコーヒーメーカーは注ぎ止めをする機能がないのでコクがないコーヒーになりがちですが、Smart7はオートモードで淹れてもコクがあって美味しいです。
僕はSmart7を導入してから、このマシンで淹れたコーヒーだけを飲むくらい愛用しています。
すっきりした味のコーヒーが好きな方は、今回の「オートモード」でも満足できるかと思います。
数タップでコーヒーが簡単に作れるので、忙しい朝なんかは本当に重宝します。
マイレシピの設定方法
オートプアオーバーSmart7の「マイレシピ」機能では、次のことができます。
- 湯量・お湯の温度・抽出スピードがコントロールできる
- お気に入りのレシピを保存
- レシピ共有サイトからダウンロードも可能
湯量・お湯の温度・抽出スピードがコントロールできる
オートプアオーバーSmart7では、本体のタッチパネルを操作して、お湯の温度や蒸らし時間などを設定できます。(My Recipes(マイレシピモード)
お湯の温度は80℃から96℃までの間で設定できます。
コーヒーの苦味は高温の方が出やすく、酸味は低温の方が出やすいので、豆の種類に応じてお湯の温度を変えるという使い方ができます。
抽出するコーヒーの量は270mlから700mlの範囲で、10ml単位で設定可能です。
この製品は2杯から5杯の抽出に対応しているので、大きめのマグカップで飲む方や、家族みんなで飲むような場合に向いています。
参考までに、大きめのマグカップなら1杯分が300ml程度。
コーヒーカップだと1杯分が150ml程度です。
蒸らし時間の設定では、湯量とお湯を注ぐ時間、蒸らす時間(インターバル)を決められます。
お湯の量は20mlから10ml単位で設定できます。
標準の蒸らし時間は30秒ですが、トータル1分に設定すると味が濃厚になります。
最後に、コーヒーを抽出する際に使うお湯の量、お湯を注ぐ時間(注湯スピード)を設定します。
インターバルを挟んで、最大10投に分けてお湯を「注ぎ止めをする」という設定もできます。
お湯を注ぐ時間を長くすればするほど味が濃くなるので、オートモードでは物足りない味だった方は、お湯を注ぐ時間を長くすると良いです。
時間をかけてじっくり抽出するイメージです。
かなり細かく抽出のカスタマイズができるので、味にこだわる方も満足できるコーヒーが作れます。
お気に入りのレシピを保存、レシピ共有サイトからダウンロードも可能
マイレシピは最大4つまで保存できます。
保存したレシピを読み込めば、美味しかったコーヒーの味を簡単に再現できます。
自分で作ったレシピを「レシピ共有サイト」にアップロードすることも可能です。
また、レシピ共有サイトでは、コーヒー抽出の世界チャンピオンに輝いたバリスタ「粕谷 哲」さんのレシピをダウンロードし、そのレシピでコーヒーを作ることもできます。
粕谷さんのレシピはオートモードよりもコクが出て美味しいので、マイレシピの設定が面倒な方は試してみることをおすすめします。
専用のアプリをダウンロードすれば、オートプアオーバーSmart7をスマホで操作することもできます。(Bluetooth接続)
冒頭でもお伝えしましたが、Smart7の唯一のデメリットは本体のタッチパネルが反応しないことがあること。
また、タッチするボタンがちょっと小さいため、指が大きめの男性だと「ボタンが押しにくい」と感じるかもしれません。
僕は指が太い方なので、スマホで操作している方が楽でした。
総評
- 本体のタッチパネルは反応が良くないことがある
(スマホアプリでの操作がおすすめ) - 水を計量する必要がないから楽
- オートモードでもおいしいコーヒーが作れる
- 一般的なコーヒーメーカーで作るよりもコクがある
- マイレシピを使えば、ハンドドリップコーヒーにかなり近い味わいを再現できる
Smart7の購入を検討している方は、味にかなりこだわりがある方だと思います。
ここまでレビューしたように、マイレシピ機能を使えば普段ハンドドリップして作っているコーヒーにかなり近い味を再現できるので、ニーズを十分に満たしてくれます。
僕はこれまでツインバード全自動コーヒーメーカー【CM-D457B】など色々なマシンを使ってきましたが、Smart7は抽出に特化しているためか、味はSmart7の方が美味しいと感じました。
Smart7は粉を挽く手間がかかりますが、忙しい方や、家族みんなでコーヒーを飲む家庭におすすめできる一台です。