今回は「ジュピターコーヒー」で通年販売されるコーヒー豆「マイルドブレンド」を飲んだ正直なレビューを述べます。
ジュピターコーヒーは、東京の駒込に本社を置く企業。自家焙煎のコーヒー豆や、コーヒー器具、輸入食材や酒類なども扱います。
おもに駅ビルや地下街、イオンなどのショッピングモールに出店していて2021年11月現在、全国に78店舗あります。
公式ホームページもありますが、ネット通販は行っていません。
取扱商品や、コーヒー豆の価格帯などが「カルディ/KALDI」に激似ですが、この2つのお店は全く関係ありません。
お店の特徴を簡単に紹介したところで、次はコーヒー豆の情報をチェックしていきます。
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ジュピターのコーヒー豆「マイルドブレンド」はおすすめ?感想を正直にレビュー
ジュピターコーヒーのコーヒー豆「マイルドブレンド」は、公式ホームページで次のように紹介されています。
まろやかな口当たりの香り高いブレンドです。
引用:ジュピターコーヒー マイルドブレンド (公式ページ)
値段は200g 594円
マイルドブレンドの値段は200g 594円(税込)。100gあたりに換算すると297円です。
スタバなど大手コーヒーチェーンと比較して、非常に安い「格安コーヒー豆」といえます。
▼有名店のコーヒー豆 比較表
商品名 | 値段/100g | 鮮度 | 欠点豆の割合 |
スターバックス ハウスブレンド |
454円 | ▲ | 20% |
カルディ マイルドカルディ |
248円 | ▲ | 5% |
ジュピターコーヒー マイルドブレンド |
243円 | ○ | 4.7% |
※鮮度が良いほど香り高く、風味がある。欠点豆が多いと渋み、焦げた味などの悪影響を及ぼす。
欠点豆の混入率は4.7%(少ない)
マイルドブレンドをパッケージから開封して、欠点豆と良豆を選別します。面倒ですが、これをやるとコーヒーが美味しくなります。
選別した結果、次の欠点豆が9.6g混入していました。
- 虫食い豆(カビ豆)
- 発酵豆
- 割れた豆・欠けた豆(欠豆)
- 中身のない貝殻豆
- 未成熟豆(未熟豆)
- 枯れた豆
※1〜2の豆は取り除いた方が美味しく飲めます。3〜6の欠点豆は風味が喪失しています。取り除かなくても変な味はしませんが、混じっていると味がぼやけます。
欠点豆の割合は全体の4.7%なので、同じ価格帯のカルディと比較して、やや少なめ。
カビ豆など、コーヒーの風味に致命的な影響を与える欠点豆だけは取り除くことをおすすめします。
とりあえず、小さな穴が空いた「虫食い豆」と、発酵槽の汚れが原因で黒くなった豆だけでも取り除いておくのが良いです。黒い豆は渋み・酸っぱい味があります。
虫食い豆は、多くの場合で内部にカビが生えています。
虫食い豆(カビ豆)には、オクラトキシンA(非遺伝毒性発がん物質・かび毒)が含まれます。
※健康被害云々よりも、風味が著しく損なわれて、カビ臭がするので、取り除いた方が美味しく飲めます。
焙煎により毒性が最大で90%ほど減少するため、健康に悪影響を及ぼす可能性は低いとされていますが、口に入れないに越したことはありません。
どういう豆を取り除けば良いのか?詳しく知りたい方は下記をどうぞ。
【関連記事】
コーヒーの欠点豆とは?種類と見分け方、どんな味か実際に飲んでみた
焙煎度合いは中煎り
ジュピターコーヒーのマイルドブレンドは、苦味と酸味、甘味のバランスが良いハイロースト(中煎り)。
日本でも古くから親しまれている焙煎度合いで、市販のコーヒーにもっとも多い焙煎度合いです。
▼コーヒー豆の詳細情報
- コーヒー豆の生産地:ブラジル、コロンビア、エチオピア、他
- 農園の高度:記載なし
- コーヒー豆の品種:アラビカ種
- 精製方法: 記載なし
- 豆の等級・グレード:記載なし
口コミ・評判
昨日からジュピター のマイルドブレンド飲み始めた
苦味がなく飲みやすいからいくらでも飲めてしまう
ジュピターのコーヒー記録①マイルドブレンド。コーヒーデビューにと、一番無難そうなマイルドを購入。ちょっと酸味のある、軽い口あたりのコーヒー。マイルドというよりはライト、という感じ。甘いお菓子と一緒に頂くのが合う。
ジュピターのマイルドブレンドは苦くない酸味も少なく、性に合う。
マイルドブレンドの感想・レビュー
ここから、マイルドブレンドを飲んだ感想・レビューを行います。
今回は、ペーパードリップで抽出して飲みます。使用するコーヒー器具は次の通りです。
三洋産業cafecの陶器製「スリーフォードリッパー」と、同じく三洋産業cafecの「スリーフォーフィルター」を使います。
フィルターに特殊な加工がされていて、簡単にいうとペーパー自体がリブの役割を果たします。
コーヒーの旨味を余すことなく抽出できるフィルターです。
使用するコーヒーミルは、フジローヤルの小型高性能ミル「みるっこDX R-220」。
微粉が混じりにくいように作られているので、突き刺さるような苦味が少なくなります。
豆の挽き具合はペーパードリップに適した中挽きに設定します。
使うコーヒーポットは琺瑯製のケトル「月兎印ホーローポット」。
ホーロー製だと、金属の臭いがお湯に移らないです。
湯温は85℃に設定してコーヒー粉に注いでいきます。
▼抽出環境
- 使うコーヒー豆:15g
- お湯の量:150cc
- お湯の温度:85℃
- コーヒー粉の蒸らし時間:1分
- コーヒーの抽出時間:1分
▼コーヒー豆を5段階評価
香り:3
コク:2
苦味:3
甘味:2
酸味:3
ジュピターコーヒーのマイルドブレンドをペーパードリップすると、中挽きにした粉が小さく膨らみ、鮮度がほどほどに良いことを示しています。
ひとくち飲むと、キャラメルのような香ばしい甘みとコクが印象的です。
そこから、ゴーヤのような苦味が口に広がり、酸味が追随します。
個人的には、この苦味の質が向上すれば、さらに素晴らしいコーヒー豆になりそうだと感じました。
苦味自体は強くないのですが、キレがあまり良くないため、イガイガした感じが口にずっと残るのです。
これが、いわゆる雑味と呼ばれるものですが、気になる方はミルクを入れて飲めばOKです。シロップなどを入れても良いです。カフェオレにすると、多少の雑味も旨味として感じられます。
総評として、最初の1口目は香ばしい風味や甘味が感じられ、値段以上のクオリティを感じましたが、ゴーヤのような苦味が個人的には気になる部分でした。
ただし、カルディのマイルドブレンドよりも甘味、旨味などが強い印象で、酸味も少なくて飲みやすいです。
鮮度もジュピターのマイルドブレンドの方が良いです。この価格帯では、かなりレベルの高いコーヒー豆だと正直に感じました。
スーパーやコンビニで買える値段と同じくらいですが、それらをはるかに上回る味わいだと思います。
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同じ価格帯のおすすめコーヒー豆
今のところ、珈琲きゃろっとのグァテマラ グアヤボ農園(100g 356円/初回限定)しか思いつきません。
ほかに良いコーヒーに出会ったら改めて紹介したいですが、この値段でおいしいコーヒー豆は正直少ないです。
おいしいコーヒー豆は世の中にたくさんありますが、私が好きな銘柄は100g 700円前後のものが多く、ジュピターのコーヒー豆が2つ買える値段なので、ここでは紹介しません。
このコーヒー豆は、ほどよい苦味と酸味、豊かな甘み、深いコクのバランスが絶妙に調和しています。おいしさの要素が一つ一つ、口の中で鮮明にわかるほど「透明感」があります。
全体的な味のバランスが整っており、飲み手を選ばないだろう味わいです。
グアテマラなど中南米のコーヒーは飲みやすいものが多いですが、このグァテマラのシングルオリジンは頭1つ抜けている印象です。コスパの良いコーヒーをお探しの方におすすめ。
▼詳しいレビュー
きゃろっとのグァテマラは定価で買うと100g 990円しますが、初回限定で356円でお試しできます。
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