カップオブエクセレンスとは、米国の非営利団体ACEが運営する「コーヒー豆の品評会」です。
コーヒー生産者の収入向上を目的として1999年にブラジルで始まりました。
COEの審査は開催国内外のコーヒー専門家によるカッピング評価により行われ、入賞した豆は世界中のロースターが参加できるオークションにかけられます。
厳正な審査方法により優秀な生産者が発掘できるシステムが支持されて、年々開催国が増え、2021年は12の国で開催されました。
今回はカップオブエクセレンスについて解説し、通販で購入できるカップオブエクセレンスの入賞豆を3つ紹介します。
この記事の監修者
タップできる目次
【COE】カップオブエクセレンスとは?
世界で最も権威あるコーヒー豆の品評会
カップオブエクセレンス(COE)は世界的なコーヒー豆の品評会で、1999年に高品質なコーヒーを生産する農家の収入向上を目的としてブラジルで初めて開催されました、
COEは国ごとに開催され、開催国のコーヒー専門家である国内審査員と、消費国も含めた世界のコーヒーエキスパートで構成された国際審査員によって審査が行われます。
豆の名前が伏せられた状態でカッピング評価によるコーヒーの味わいを評価しますが、品評会に参加する豆は約300に上り、上位10位を決める最終審査までには合計8,720カップが審査にかけられる計算です。
入賞した豆はインターネットオークションを通じて世界中に名を知らしめることになり、落札額の約8割が生産者の収入となります。
かつてコーヒーの評価は欠点豆の数など減点式で行われており、価格はNY市場での先物取引に左右される上、中間業者に利益を取られ、小規模で味わいのよいコーヒーが品質に見合った評価をされにくい構造がありました。
しかしCOEはコーヒー豆の味そのものを審査し、焙煎業者がオークションで直接生産者から買い付けるシステムにより、これまで埋もれていた優秀な生産者の発掘を実現し、生産意欲の向上に貢献しています。
ACE(Alliance for Coffee Excellence Inc.)が運営
カップオブエクセレンス は 米国のオレゴン州ポートランドに本社があるAlliance for Coffee Excellence Inc.が運営しています。
通称ACE(エース)と呼ばれ、米国だけでなく世界中の消費国・生産国からコーヒーの専門家が高品質なコーヒー生産者の発掘と農家の収入向上のために力を注いでいます。
日本人では、軽井沢発のスペシャルティコーヒー専門店「丸山珈琲」の丸山健太郎氏、SCAJ(日本スペシャルティコーヒー協会)の元会長、林英隆氏が名誉理事として参加。
さらに、コーヒー生豆の専門商社「株式会社ワタル」の伊藤聡氏が取締役として関わっています。
COEの審査は3段階のカッピング評価で行われる
COEの審査は開催国のコーヒー専門家による「予選」と「国内審査」、消費国の審査員による「国際審査」の3段階のカッピング評価で行われます。
第1段階である予選では、86点以上を獲得した最大150のサンプルのみが第2段階に進みます。
第2段階の国内審査では2回の審査が行われます。基準は予選と同じ86点以上で、1回目では90サンプル、2回目では40サンプルまで絞られます。
2週間後、3段階めの国際審査が行われます。国際審査も2回行われますが、基準点は87点以上に上がります。
まず1回目では30のサンプルが選ばれ、2回目で最終的に選ばれた10のサンプルがカップオブエクセレンスの称号を授与されます。
入賞したコーヒー豆はオークションで売買される
国際審査終了から約6週間後、カップオブエクセレンスを授与された10のコーヒー豆はACEのウェブサイトで行われるオンラインオークションで販売されます。
上位3つのコーヒーは、スコアが90点以上の場合、2つのロット(aとb)に分割して販売されます。
事前に登録しておけば誰でもオークションに参加できるので、小規模な焙煎業者にもチャンスがあります。
落札価格は相場の5倍~数百倍になり、落札価格の約8割は生産者に支払われます。
カップオブエクセレンスはいつ開催される?
カップオブエクセレンスは参加国ごとに年1回、予選からオークションまで約2か月にわたって開催されます。
開催時期は年によっても異なりますが、コーヒー豆の収穫期に合わせて国ごとに概ね決まっています。
ニカラグア、グァテマラ、メキシコなど多くの国では5月下旬から準備が始まり、6~8月にかけて予選・国内審査員による審査、国際審査員による審査が行われています。
ブラジル・エクアドル・ペルーでは11~12月にかけて行われ、インドネシアでは2~3月ごろです。
1年に2回の収穫期があるコロンビアでは、3~5月ごろの年と9~11月ごろの年があります。
審査の結果はACEのウェブサイトでも発表されますが、COEのFacebookでも速報が閲覧でき、品評会の臨場感が伝わってきます。
カップオブエクセレンスが開催される国は?
※出典:allianceforcoffeeexcellence
1999年にブラジルから始まったカップオブエクセレンスは、年々参加国が増え続けています。
中にはブルンジ、ルワンダのようにある年から開催を見合わせままの国もありますが、2022年時点では15か国が参加国となっています。
以下にCOEの参加国を参加した年の早い順に記載します。
国名 | 参加年 |
ブラジル | 1999年~ |
グァテマラ | 2001年~ |
ニカラグア | 2002年~ |
エルサルバドル | 2003年~ |
ホンジュラス | 2004年~ |
ボリビア | 2004年~ |
コロンビア | 2005年~ |
コスタリカ | 2007年~ |
ルワンダ | 2008年~ |
メキシコ | 2012年~ |
ブルンジ | 2012年~ |
ペルー | 2017年~ |
エチオピア | 2020年~ |
エクアドル | 2021年~ |
インドネシア | 2021年~ |
カップオブエクセレンス入賞コーヒー豆の特徴
カップオブエクセレンスの評価は次の8項目の基準について行われます。
2. 後味
3. 酸味の質
4. 口に含んだ質感
5. 味のきれいさ
6. 甘さ
7. 味のバランス
8. 総合的評価
COEの参加国が中南米諸国に集中しているため、よく聞く入賞豆の品種は中南米の気候に合った品種が多いです。
上位で入賞するのはゲイシャ・ティピカ・パカマラなど香りが豊かで風味が優れているものの栽培が難しく希少な品種です。
ただし2020年代から開催が始まったエチオピアとインドネシアでは、それぞれの国で開発または発見された独自の品種が上位で入賞しています。
国や品種に関わらず上位の豆は、花や果物のような豊かなフレーバーと爽やかな酸味が感じられる傾向にあります。
産地の個性を備えつつも、口当たりが丸く、後味はどこまでもすっきりして甘みや芳香などよい要素だけが残る、洗練された味わいの豆がCOEの入賞豆の特徴といえるでしょう。
カップオブエクセレンスの歴史
1999年10月にCOEの前身「ベスト・オブ・ブラジル(Best of Brazil)」というコーヒーの品評会がブラジルで開催されました。
入賞した10ロットの豆には「カップ・オブ・エクセレンス」という品質証明書が授与され、それまで素晴らしい味わいの豆を生産しながらも評価されることのなかった生産者達は、世界に名を知られることとなりました。
同年12月、この10ロットの豆は世界初のオンラインオークションにかけられ、生産者たちが品質に見合った報酬を得られるようになっただけでなく、世界の小規模なロースターが高品質の豆を入手できる機会が広がりました。
2001年にはグァテマラで現在と同じ「カップオブエクセレンス」と名付けられた品評会が開催され、この品評会を発展させる目的で2002年に米国で非営利団体ACEが設立されました。
2003年、ACEは独自のオークション・プラットフォームを持つ会員制の組織となり、年々参加国が増えていきました。
2020年にはACEとCOEが別の組織に分かれました。
COEは独立性を保ちながら、品評会の開催や生産者・鑑定士の教育などの非営利活動を行い、ACEはオークションや会員の管理などを担ってCOEを支援しています。
カップオブエクセレンス歴代の入賞豆
カップオブエクセレンスの開催国には、高品質の豆が生産できる地域が多い国と、そうでない国があるため、国によって全体的なレベルの差があります。
例えば、ニカラグアCOE優勝豆の得点はメキシコの2位に及ばない得点です。
ただし今回はいろいろな国の豆を紹介する目的で、各国の優勝豆のみを比較した中で上位3位を紹介します。
2021年
2021年に行われたCOE優勝豆の上位3位は次のとおり。
順位 | 1位 | 2位 | 3位 |
国名 | エルサルバドル | メキシコ | ニカラグア |
農園名 | Mileydi農園 | Finca Santa Cruz農園 |
Jesus Mountain Coffee Company農園 |
得点 | 91.68点 | 91.58点 | 90.96点 |
品種 | パカマラ | ゲイシャ | パカマラ |
精製方法 | セミウォッシュド | ナチュラル | ウォッシュド |
落札価格 ※1ポンド単価 |
70.0ドル | 55.80ドル | 25.90ドル |
落札業者 | ハニー珈琲 (井崎珈琲) |
カルディ | 京都カフェタイム (Time's Club)などが 共同落札 |
1位はエルサルバドルの「Mileydi農園」で、得点は91.68、品種はパカマラ、セミウォッシュドで精製された豆です。
落札価格は1ポンドあたり70.0ドルで、日本のスペシャルティコーヒー専門店「ハニー珈琲(井崎珈琲有限会社)」が落札しています。
2位はメキシコのFinca Santa Cruz農園です。得点は91.58で1位と近差、品種はゲイシャ、精製方法はナチュラル式です。
aのロットは中国のロースターなどが共同で55.80ドルで落札。bのロットはカルディコーヒーファームが同額で落札しました。
3位はニカラグアのJesus Mountain Coffee Companyで得点は90.96点、ウォッシュド式で精製されたパカマラ種。
京都のスペシャルティーコーヒー豆専門店「カフェタイム」(Time's Club)などが共同で25.90ドルにて落札しました。
ほかにも、2021年は精製過程に「アナエロビックファーメンテーション」という発酵過程を加えた方法で精製された豆がエチオピアで優勝しており、今後アナエロビックがコーヒーの精製方法にどれだけ取り入れられていくかが注目されています。
-
コーヒーの精製方法とは?ナチュラル、ハニーなど発酵で変わる味の特徴を解説
続きを見る
2020年
2020年に行われたCOE優勝豆の上位3位は次のとおり。
順位 | 1位 | 2位 | 3位 |
国名 | ニカラグア | グァテマラ | エチオピア |
農園名 | Un Regalo de Dios農園 |
El Socorro 農園 |
Niguse Gemeda Mude農園 |
得点 | 91.2点 | 91.06点 | 91.04点 |
品種 | マラカトゥーラ | ゲイシャ | 74158 |
精製方法 | ナチュラル | ウォッシュド | ナチュラル |
落札価格 ※1ポンド単価 |
36.90ドル | 180.20ドル | 185.10ドル |
落札業者 | 丸山珈琲、スギコーヒー ロースティングなど 共同落札 |
丸山珈琲、 猿田彦珈琲など 共同落札 |
丸山珈琲、 サザコーヒーなど 共同落札 |
2020年の最高得点91.2点を獲得したのはニカラグアのUn Regalo de Dios農園でした。
品種はマラカトゥーラ、精製方法はナチュラル式です。
マラカトゥーラはニカラグアで発見されたマラゴジッペとカトゥーラの交配種で、ニカラグアではよくCOE上位入賞をしている品種です。
落札価格は36.90ドルで、丸山珈琲やスギコーヒーロースティングを含む5社による共同落札でした。
2位はグァテマラのEl Socorro農園で得点は91.06点です。品種はゲイシャ、ウォッシュド式で精製された豆です。
落札価格は180.20ドルという高額で、丸山珈琲など5社による共同落札でした。
3位は初開催されたエチオピアのNiguse Gemeda Mude農園で得点は91.04点です。
ナチュラル式で精製された強い耐病性と収量を誇る「74158」という品種の豆ですが、落札価格は2位を上回る185.10ドルで丸山珈琲、サザコーヒーなど8社による共同落札でした。
2019年
2019年に行われたCOE優勝豆の上位3位は次のとおり。
順位 | 1位 | 2位 | 3位 |
国名 | ホンジュラス | メキシコ | コロンビア |
農園名 | Santa Lucia 農園 |
Santa Cruz 農園 |
Mikava 農園 |
得点 | 94.84点 | 93.07点 | 92.71点 |
品種 | ゲイシャ | ゲイシャ | ゲイシャ |
精製方法 | ウォッシュド | ナチュラル | ナチュラル |
落札価格 ※1ポンド単価 |
120ドル | 35.40ドル | 35.10ドル |
落札業者 | 丸山珈琲、猿田彦珈琲、 27 COFFEE ROASTERS など共同落札 |
丸山珈琲、猿田彦珈琲、 など3社が共同落札 |
丸山珈琲、猿田彦珈琲、 など7社が共同落札 |
2019年の最高得点94.84点を獲得したのはホンジュラスのSanta Lucia農園です。
ウォッシュド式のゲイシャで落札価格は120ドルの高額でした。
落札者は丸山珈琲・猿田彦珈琲・27 COFFEE ROASTERSや、韓国の業者を含む8社でした。
2位はメキシコのSanta Cruz農園で93.07点です。ナチュラル式のゲイシャですが、落札価格は35.40ドルで1位のホンジュラスの4分の1です。
丸山珈琲・猿田彦珈琲・山田コーヒーの3社による共同落札でした。
3位はコロンビアのMikava農園で得点は92.71点でした。やはりナチュラル式のゲイシャで、落札価格も2位と同じぐらいの35.10ドル。
落札者は丸山珈琲・猿田彦珈琲、サザコーヒーなどを含む7社による共同落札でした。
COE史上、過去最高価格で落札されたコーヒー豆
▲COE史上、過去最高価格の「リカルド・カルデロン ゲイシャ ハニー」
カップオブエクセレンス史上、最も高値で落札された豆は、2018年のコスタリカで優勝した豆です。
落札価格は1ポンドあたり300ドル(100gあたり約8,807円)。日本円で総額およそ1750万円の値がつけられました。
品種はゲイシャ、ハニープロセスで精製された豆で、生産者のDon Cayito農園は1850~2000mの高地に位置する農園です。
その味わいは審査員達の間で、ジャスミンやラベンダーなどの花のような香り、マンゴーやレモンピールなど複雑な果物の風味、バニラや蜂蜜のような甘さなどと表現されています。
落札者は日本の丸山珈琲、猿田彦コーヒー、山田コーヒーの3社による共同落札でした。
※COE優勝ロットは非常に高額になるため、共同落札はよく行われる手段です。
ちなみに、1999年に行われた初回の最高額2.6ドルと比べると100倍以上の価格です。
このことから、いかにカップオブエクセレンスがコーヒー生産農家の収入向上に貢献しているかが良くわかります。
「ベストオブパナマ」というCOEとは別の品評会では驚愕の落札価格
ゲイシャ種を一躍有名にしたパナマでも2001年からカップオブエクセレンスが開催されていましたが、現在は「ベストオブパナマ」というCOEとは別のコンペティションが開催されています。
こちらはパナマスペシャルティコーヒー協会(SCAP)が運営する品評会で、ACEが運営するCOEとは別のコンペです。
ちなみに、ベストオブパナマ史上もっとも高値で落札された豆は、2021年に優勝したFinca Nuguo(フィンカ・ヌグオ)農園のナチュラルプロセスのゲイシャでした。
価格は1ポンドあたり2568ドル(100gあたり約75,436円)で世界最高値を更新。
サザコーヒーなど複数のロースターが共同で落札しました。
この豆を使用したコーヒーは、「 世界一のパナマゲイシャ」とされ、サザコーヒーにて2日間限定で1杯500円で販売されました。
※通常価格1杯36,000円
▲2833万円で落札された世界一のパナマゲイシャ
また、 世界一のパナマゲイシャだけを使用したドリップバッグは、サザコーヒーにて1パック20,000円で販売されました。
※1パック=1杯分12g
▲サザカップオン単品(一杯どりコーヒー)BOP 2021 GN-1
通販で買えるカップオブエクセレンス入賞コーヒー豆3選
ここから、通販で買えるカップオブエクセレンス入賞コーヒー豆を3つ紹介します。
価格的にもお求めやすく、COE入賞豆ならではの特別感のあるフレーバーが楽しめるコーヒー豆を選びました。
1.COE2021 11位 エクアドル ヌエストラ・セニョーラ・デ・グアダルーペ農園
価格 | 3,024円 |
内容量 | 100g |
1杯あたり(10g) | 302円 |
豆の産地 | エクアドル ヌエストラ・セニョーラ・デ・グアダルーペ農園 |
精製方法 | 水洗式(ウォッシュド) |
豆の品種 | カトゥーラ・ブルボン・ティピカ |
焙煎度合い | 記載なし |
2021年に初めて行われたエクアドルのカップオブエクセレンスにて88.39点を獲得し11位になったロットです。
ヌエストラ・セニョーラ・デ・グアダルーペ農園はエクアドル南部のロハ県に位置します。
2001年7月に農園主となったエラディオ氏は、COE以前からエクアドル国内の歴史ある品評会で入賞経験を持つ実力派です。
年間生産量は60~80kgとまだ少量ですが、丁寧な栽培と精製が入賞に結び付きました。
後味のよさや口当たりは言うまでもなく、りんご・ピーチ・ベリーに例えられる甘酸っぱい風味が特徴です。
2.COE2021 12位 ペルー エル・ボスケ農園
価格 | 1,674円 |
内容量 | 100g |
1杯あたり(10g) | 167円 |
豆の産地 | ペルー エル・ボスケ農園 |
精製方法 | 水洗式(ウォッシュド) |
豆の品種 | カトゥーラ・ティピカ・ブルボン |
焙煎度合い | 記載なし |
ペルーで2021年に行われたカップ・オブ・エクセレンスにてスコア87.69点を獲得し12位になったロットです。
エル・ボスケ農園はペルーのコーヒー産地の1つであるクスコ県の中でも、1,850mの高地に位置する家族経営の農園です。
蜂蜜のような味わいやベリー・チョコレート・ドライフルーツなどの甘いフレーバーが特徴です。
酸味はりんごのようにマイルドで、後味はナッツのような甘みと香ばしさが続きます。
3.COE2021 エチオピア ナショナルウィナー アブドゥラマン・ハジカバト・サディン
価格 | 3,492円 |
内容量 | 200g |
100gあたり | 1,746円 |
1杯あたり(10g) | 175円 |
豆の産地 | エチオピア 西アルシー ナンセボ シエンブレ・ベルデ農園 |
精製方法 | ナチュラル |
豆の品種 | 74112 |
焙煎度合い | 中煎り(ミディアムよりのハイロースト) |
「ナショナル・ウィナー」とは、カップオブエクセレンスの国際審査にてCOEを受賞するには至らなかったものの、国内審査で入賞を果たしたロットのことです。
このコーヒー豆は、エチオピアで2021年に行われたカップオブエクセレンスで87.21点を獲得したロットです。
87点以上をクリアしているためCOE受賞に必要な得点は獲得していますが、上位30ロットという制限があるがゆえに受賞には至らなかったという経緯があります。
品種は、先ほど紹介した2020年3位の「74158」と同じ74シリーズ。
このシリーズは直近のエチオピアCOE2022で上位を独占しており、今後さらに注目されていることが予想されます。
※出典:Ethiopia 2022 - Alliance For Coffee Excellence
柑橘系の爽やかな風味が豊かで、蜂蜜のような甘みが感じられます。
口あたりは濃厚でも後味はすっきりとしていて、上品な味わいが心ゆくまで楽しめます。