今回は「神戸ファクトリーナコーヒー」というお店のコーヒー豆「エチオピア イルガチェフ」を飲んだ正直な感想を述べます。
こちらのお店は、注文後に直火焙煎を行い、焙煎後4日以内の鮮度の良いコーヒー豆が買えます。
使用している焙煎機は、ラッキーコーヒーマシンの「BONMAC/ボンマック SLR-4」の4kg釜。
コーヒー豆はAmazonで販売。60件以上のカスタマーレビューあり。評価は星5つ中、4という高評価を得ています。
焙煎へのこだわりは「角の取れた苦味、円やかな甘み」を出すこと。ミルクや砂糖を入れず、ブラックで香りや苦味を楽しむコーヒー作りを目指しています。
お店の特徴を簡単に紹介したところで、次はコーヒー豆の情報をチェックしていきます。
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神戸ファクトリーナコーヒー/エチオピア イルガチェフ
神戸ファクトリーナコーヒーのコーヒー豆「エチオピア イルガチェフ」は、公式ホームページで次のように紹介されています。
コーヒー発祥の地エチオピア、世界中から愛されるイルガチェフェ地区、マイルドで豊かな甘みが広がります。味のバランスが良くやすい。
中煎りイルガチェフの特徴は、フローラルな香りと豊かな甘みで「珈琲の貴婦人」の異名を持ちます。
口当たりも良く、一般的なモカが苦手と言われる方にもお試し頂きたい上質なコーヒーです。
※世界でも人気の産地ですので年間通しての販売は難しく売切れ次第、来期まで待つことになります。
値段は180g 1,780円(送料無料)
エチオピア イルガチェフの値段は180g 1,780円(税込)です。
※100gあたり=988円 ※配送料 全国一律無料
少量で試したい場合は、100gあたり733円の「飲みやすさで選ぶ コーヒー豆 3か国 飲み比べセット」がおすすめ。
3種類×90g(合計270g)のコーヒー豆がセットになっていて、Amazonでもこのセットが人気です。※スペシャルティコーヒーも入っています。
※スペシャルティコーヒーとは、原料の品質から製法、香り、味、風味などの基準の中で高い評価を受けたものを指します。流通しているコーヒー豆の5%程度しか存在しないとされています。
なお、100g 733円という値段は、スタバなどのチェーン店より高く、有名な自家焙煎店の豆と同じくらいです。
豆香洞は焙煎大会で世界1位になったお店なので、神戸ファクトリーナは強気な価格設定と言えます。
▼有名店のコーヒー豆の値段一覧
商品名 | 値段/100g | 鮮度 | 欠点豆の数 |
スターバックス エチオピア |
574円 | ▲ | 10%以上 |
カルディ モカブレンド |
405円 | ▲ | 7% |
豆香洞 エチオピア ハイレセラシエ |
778円 | ○ | 1%以下 |
神戸ファクトリーナコーヒー エチオピア イルガチェフ |
733円 | ◎ | 1%以下 |
※鮮度が良いほど香り高く、風味がある。欠点豆が多いと焦げた味などの悪影響を及ぼす。
欠点豆の混入率は0.7%(非常に少ない)
「エチオピア イルガチェフ」をパッケージから開封して、欠点豆と良豆を選別しました。
虫食い豆、割れた豆、欠けた豆などが見つかりましたが、わずか0.7g。
スタバのコーヒー豆が欠点豆10〜20%、カルディのコーヒー豆が5〜10%なので、今回のコーヒーは欠点豆が非常に少ないと言えます。
※欠点豆が多いと、焦げた味、酸っぱい味、カビ臭い、潜在的な健康被害などの悪影響を及ぼす。
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焙煎度合いは中煎り
「エチオピア イルガチェフ」は苦味と酸味のバランスが良い中煎り(シティロースト)です。
飲みやすく、多くの人に親しまれている焙煎度合いです。
粒はきれいに均一に揃っていて、焼きムラもほとんど見られません。
▼コーヒー豆の詳細情報
- コーヒー豆の産地:エチオピア イルガチェフ地区
- 農園の高度:記載なし
- コーヒー豆の品種:アラビカ種
- 精製方法: 記載なし(ウォッシュド or ナチュラル)
- 豆の等級・グレード:G1(最高品質)
エチオピア イルガチェフの感想・レビュー
ここから、エチオピア イルガチェフを飲んだ感想・レビューを行います。
今回は、ペーパードリップで抽出して飲みます。使用するコーヒー器具は次の通りです。
三洋産業cafecの「スリーフォードリッパー」と、同じく三洋産業cafecの「アバカフィルター」を使います。
ドリッパーは小さな1つ穴のタイプで、お湯が一定の速度で落ちるようになっています。メリタのアロマフィルターと同じく、誰が淹れても美味しくコーヒーが作れる構造です。
コーヒーを淹れる人の技術に味が左右されないのでレビュー向き。一部のプロも愛用しますが、初心者の方にもおすすめのドリッパーです。
フィルターは特殊な加工がされていて、簡単にいうとペーパー自体がリブの役割を果たします。
コーヒーの旨味を余すことなく抽出できるフィルターで、もともとHARIOのペーパーフィルターを手掛けていた会社の商品です。(Harioは現在コストカットのため安価な薄いフィルターに変更しています)
使うコーヒーポットは琺瑯製のケトル「月兎印ホーローポット」。ホーロー製は持ち手が多少熱くなるので使いにくいと言われますが、金属の臭いがお湯に移りません。
使用するコーヒーミルは、フジローヤルの小型高性能ミル「みるっこDX R-220」。微粉が混じりにくいように作られているので、突き刺さるような苦味が少なくなります。
性能は抜群ですが高価なのがネック。カリタの手挽き&微粉ふるい器でも性能は申し分ないです。
豆の挽き具合はペーパードリップに適した中挽きに設定します。
▼抽出環境
- 使うコーヒー豆:15g
- お湯の量:150cc
- お湯の温度:85℃
- コーヒー粉の蒸らし時間:1分
- コーヒーの抽出時間:1分
▼コーヒー豆を5段階評価
香り:4
コク:2
苦味:1
甘味:2
酸味:3
神戸ファクトリーナコーヒーのエチオピア イルガチェフは、シナモンのような香りと、花のような香りが複雑に絡み合ってます。
一口飲むと、非常に透明感のあるクリアな味わい。苦味はほとんどなく、ほのかな甘酸っぱさが口に広がります。
まるで紅茶のように軽やかな口当たりで、フルーティーな香りと風味を存分に楽しめる1杯です。
ミルク入れずに、そのままブラックでゆっくりと味わいたいエチオピア産コーヒーです。
正直な感想を述べると、香りは素晴らしいですが、個人的には「100g 600円前後ならリピートもありかな」というのが正直なところ。
100g 733円という値段は、焙煎の世界大会で優勝している専門店でも買える金額です。決して安くないです。
そのため「この豆は悪くないけど、ほかにもっとコスパの良い豆がありそう」と、多くの方が感じるのではないかと思います。少なくとも僕はそう感じました。
▼実際に購入した方の口コミ・評判・レビュー(ブログ・SNSから抜粋)
エチオピア|イルガチェフェ
まろやかなコクと甘みが口の中で広がる。とろけるような口当たり。
エチオピア独特の華やかな香りと味が十分に出ています。
ナチュラルかウォッシュトか分からない。
エチオピア イルガチェフがおすすめな人・おすすめしない人
値段は安くないですが、香りは本当に素晴らしいので、香りにこだわる方にはおすすめできます。
もっとコスパの良いイルガチェフを買いたいなら、銀河コーヒーのモカ・イルガチェフ(ウォッシュド精製 G1)が手頃です。(100g 617円)
正直、香りは今回レビューしたコーヒーほど強くないですが、オレンジやピーチのような風味が感じられます。
Amazonでも50件の評価中、星4つを獲得していて、多くの人に支持されている一品です。
▼本当においしいコーヒー豆まとめ
【2024年版】本当に美味しいコーヒー豆おすすめランキング20選
まとめ(総評)
「神戸ファクトリーナコーヒー」というお店のコーヒー豆「エチオピア イルガチェフ」を飲んだ正直な感想をレビューしました。
総評すると、鮮度もよく、欠点豆もほとんどなく豆の状態が良いです。紅茶のようなフルーティーな香りと風味が印象的でした。
ただ、100g 733円(お試しセットの場合)という値段の高さが、個人的にはネックだと感じました。
いろいろなコーヒー豆を飲み比べたい方には良いかもしれません。