ラオスでコーヒーが生産されていることは一般的にあまり知られておらず、ラオス産のコーヒーを飲んだ事がある方も少ないのではないでしょうか。
本記事では、未知の世界に包まれたラオスコーヒーの魅力に迫りながら、おすすめのコーヒー豆も紹介していきます。
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コーヒーの産地ラオスとは
ラオス(ラオス人民民主共和国)は、1953年にフランスから独立したあと1975年に成立した国です。
国土の面積は日本の約6割ほどで、産業の中心は農業。その農業の中身のほとんどがコーヒー豆で占められており、現在のラオスの経済を支える重要な作物です。
まずは、ラオスという国の特徴や栽培環境について解説します。
ラオスの産地について
ラオスという産地は、まず縦に長い形状をしていることが特徴です。コーヒー豆は90%近くを赤道に近い南部にあるボーラウェン高原というところで栽培しています。
ここは標高1000〜1500mほどの高原で最低気温が10℃で最高気温30℃とコーヒーに適している気温であるほか、コーヒー以外にもキャベツなどの野菜も栽培されています。
ラオスにおけるコーヒー栽培の歴史
ラオスにおけるコーヒー栽培の歴史は比較的浅く、1915年が始まりです。
フランスからコーヒーノキの苗木が持ち込まれたことから始まったラオスコーヒーですが、当初はラオスの政治や内戦の情勢などから、あまり発展しませんでした。
政府がコーヒー豆の生産を復興する改革支援を開始したことで、ラオスコーヒーの発展はようやく始まりを迎えます。
というのも、植民地時代にコーヒー豆の生産を始めた小規模農園が多かったためです。支援のため海外諸国は2000年頃、小規模農園とフェアトレード契約を結びます。
これにより、ラオスのコーヒー豆を保護する動きが高まりました。
フェアトレードを推進する企業や国の働きかけによって、今までのようなカネフォラ種(ロブスタ種)ではなく、アラビカ種(ティピカ種)の栽培を応援するような流れになり、今のラオスのコーヒー文化があります。
ラオス産コーヒー豆の栽培環境
ラオス産コーヒー豆の栽培環境は、乾季と雨季のある「モンスーン性気候」です。また、何百年も前に火山の噴火があったことで火山灰性の土壌を持つことも特徴です。
ミネラルを多く含んだ土壌や、乾季と雨季があることなど、ラオスはコーヒー豆の栽培に適した環境を有しています。
ラオス産コーヒー豆の生産状況
世界のコーヒー豆生産量国別ランキングでは、ラオスは第13位です。
ラオス産コーヒー豆は、ほとんどが小規模農家で行われ、生産されるコーヒー豆のほとんどがアラビカ種(ティピカ種)です。
ラオス産コーヒー豆の等級・グレード
多くの国ではコーヒー豆に等級・グレードを付けますが、ラオスではコーヒー豆に等級・グレードを付けていません。
とはいえ、ラオスのコーヒー文化は急成長を遂げている最中なので、今後はコーヒー豆に格付けする可能性もあります。
ラオス産コーヒーの特徴
ではここから、ラオス産コーヒーの精製方法、味わい・香りの特徴を解説します。
コーヒー産地ごとの味や香りの特徴が分かると、自分好みのコーヒー豆を選びやすくなるので、チェックしてみてください。
ラオス産コーヒーの精製方法
ラオス産コーヒーの精製方法はウォッシュドが主流です。
ウォッシュドとは収穫したコーヒーチェリーの果肉を水で洗い流し、「ミューシレージ」と呼ばれる粘液質を取り除いたあと、乾燥させて「パーチメント」という薄皮を剥ぎ取った後に生豆を取り出す手法です。
水を大量に使う精製方法ですが、すっきりとした「透明感のある美味しさが」楽しめます。
ラオス産コーヒーの味わい・香りの特徴
ラオス産コーヒーの味わいの特徴はほのかな酸味や甘味です。苦味は控えめで、比較的すっきりとしていることが特徴です。
苦いコーヒーが苦手な人、酸っぱいコーヒーも苦手だという人でも「飲みやすい」と感じる味わいが、ラオス産コーヒーの個性とも言えます。
逆に個性的な味わいを求める方にとっては、少々パンチが足りないと感じるかも知れません。
ラオス産コーヒーの品種・種類
ここから、ラオス産コーヒーの品種・種類について解説します。
ティピカ種
植民地時代にラオスに持ち込まれたもので、アラビカ種の中でももっとも古い変異種です。
味は甘味と綺麗な酸味が特徴です。品質の高さが評価される一方で、病気や害虫に弱いなどデリケートな面もあります。そのため生産性が低く、ラオスでは後述するロブスタ種の栽培を優先する農園も数多く存在します。
海外に輸出されているのは、おもにこのティピカ種です。
ロブスタ種
カネフォラ種の中の変異種の一つで、デリケートなアラビカ種に比べ、病気や害虫に強いことが特徴です。
独特の苦味、力強い味わいと香りを持つため、現地ではブラックコーヒーとしてではなくコンデンスミルクを加えて飲むのが主流です。
アラビカ種に比べて味が劣ると言われていますが、生産性の高さやインスタントコーヒーへの加工のしやすさから広く栽培されている品種です。
ラオス産コーヒーの美味しい飲み方
品種や種類について理解を深めたところで、次はラオス産コーヒーの美味しい飲み方を紹介します。
ラオス産コーヒーは豆の焙煎度合いや、コーヒー豆の挽き具合、淹れ方によって様々な味わいが楽しめます。
おすすめの焙煎度合い
ラオス産コーヒーのおすすめの焙煎度合いは、ハイロースト(中煎り)です。
中煎りを選ぶことで、バランスが良く飲みやすいコーヒーを楽しめます。
おすすめの挽き具合
ラオス産コーヒーのおすすめの挽き具合は、中挽きから中粗挽きです。
ちょっと粗めに挽くと雑味の元となる微粉が少なくなり、繊細な甘味が楽しめるようになります。
おすすめの淹れ方
ラオス産コーヒーのおすすめの淹れ方は、すっきりとした味を楽しめるペーパードリップです。
なるべくクリアな味になる抽出方法を選ぶことで、特有の繊細な甘みと酸味を楽しめます。
ラオスのおすすめコーヒー豆3選
ここから、ラオス産のおすすめコーヒー豆3選を紹介します。
今回は、Amazonなどの通販や市販で気軽に買えるラオス産コーヒーをセレクトしました。
グリーンアイズ ラオス
オーガニック栽培されたラオスのコーヒー豆です。さっぱりとした味でクセがなく後味がすっきりとしているのが特徴。焙煎度合いはミディアムローストです。
また、豆のままか挽くかを選べるため、コーヒーミルを持っていない方も楽しめます。
藤田珈琲 プレミアムラオスブレンド
バランスの取れた味が好みなのであればこちらがおすすめです。焙煎度合いは中深煎りで、ラオスの他にベトナムなどの豆をブレンドしています。
香りはナッツを感じさせ、マイルドな酸味と柔らかな苦味を楽しめるおすすめコーヒーです。
ジエットコーヒー ラオス・アラビカG1
味に深みが出るように、フルシティロースト仕上げのラオスコーヒーです。
苦味も後味もウォッシュドらしくすっきりとしています。また、ラオスのコーヒーらしいエキゾチックで芳醇な香りと風味が楽しめます。
ラオス産コーヒーの特徴まとめ
今回は、ラオス産コーヒーの特徴について解説してきました。
輸出されているラオス産コーヒーはティピカ種と呼ばれるデリケートな品種ですがその分選び抜かれた高品質なものが多く、信頼できると言えるでしょう。
この機会にラオス産にこだわってコーヒーを選ぶのも良いかもしれません。
ぜひご家庭やお仕事の合間などに、ラオス産コーヒーでゆったりしたひとときを過ごしてください。
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