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今回は札幌の自家焙煎店「森彦」のコーヒー豆「No.4深モカ」の正直な感想をレビューします。
※記事中の値段は全て税込です。
著者のプロフィール
No.4深モカの基本情報
コーヒー豆の特徴
華やかなフレーバーが特徴のエチオピア・モカをフレンチローストに仕上げた「深モカ」。
森彦では深煎りのコーヒーを多く手掛けますが、中でもひと際個性的なコーヒーという位置付けの商品です。
モカはそもそも深煎りにすると「華やかさ」が損なわれて台無しになる場合が多く、浅煎り〜中煎りにすることでジューシーな酸味やフルーティーな香りが際立ちます。
しかし、適切な焙煎で深煎りにするとチョコレートのような甘みが引き立ちます。
値段、豆の量、焙煎度合い
価格 | 1,674円/200g |
100gあたり | 837円 |
送料 | 500円〜(5,000円以上の購入で半額、10,000円以上の購入で無料) |
豆の産地 | エチオピア |
品種 | アラビカ種 |
精製 | 記載なし |
焙煎度合い | 中煎り |
「No.4深モカ」は店舗、オンラインストアで購入できます。
森彦ではコーヒーを次の状態で購入できます。
- 豆のまま
- 粉:ペーパー・ネルドリップ用
- 粉: エスプレッソ用
- 粉:コーヒープレス用
豆、粉いずれも値段は変わりません。
レビュー
抽出環境・条件
豆の量:16g
豆の挽き具合:中挽き
お湯の量:160cc
お湯の温度:85℃
蒸らし時間:30秒
自社工場で直火焙煎された豆からは、スモーキーな香ばしさとオレンジのような香りが感じられます。
豆は粒がキレイに揃っていて、欠点豆も焼きムラもありません。
ドリップすると、チョコレートのような甘くビターな香りが辺りに広がります。
実際に飲むと、どっしりとした苦味と深いコク、余韻の長さが印象的です。
モカ特有の「オレンジのような味わい」が苦味の少し後ろで感じられます。
モカを敢えて深煎りにすることで味に奥行きが出て、立体感のあるおいしさが楽しめます。
酸味はほとんどないので、どなたにも飲みやすい味です。
長い余韻のなかで、チョコレートのような甘みがほんのり感じられます。
カリタ3つ穴ドリッパーで抽出すると、苦味がやや控えめになり香ばしい風味がより際立ちます。
フレンチプレスで抽出すると、モカの爽やかさが際立ちます。
ネルドリップすると、苦味がマイルドになり飲みやすくなります。舌触りもまろやかになって、一層深いコクと甘味を感じます。
総評
モカという一つの銘柄だけでここまで味に奥行きが出せるのは見事です。
適切な焙煎と豆の品質があわさって、ここまでの味に昇華できたという印象です。
他店でも深煎りのモカは口にしてきましたが、頭ひとつ抜けているクオリティです。
味が似ているコーヒー豆は?
今のところ紹介できるコーヒー豆がありません。
強いて言うなら、土居珈琲のモカブレンド(100g 996円)が近いですが、値段は森彦の方が安いので、敢えてあちらを買う必要はないでしょう。
No.4深モカより安くて味が近いコーヒーを見つけたら追記します。