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ミャンマーコーヒーの特徴とおすすめコーヒー豆を紹介

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ミャンマーコーヒーの特徴とおすすめコーヒー豆を紹介

ミャンマーコーヒーの概要をまとめました。

地域 東南アジア
※シャン州、カレン州など
味わい・香り チョコレート、土、ハーブ
コーヒー生産量 世界第41位(8,600トン)
※2018年のデータ
品種 アラビカ種80%:ロブスタ種20%
カトゥーラ、カティモール、ブルボン、ティピカ、S795、SL34
精製方法 ウォッシュド、ナチュラル

ミャンマーコーヒーはブラジルのようなバランスの良さと、マンデリンのような野生的な風味を兼ね備えているのが特徴です。

ミャンマーは「東洋のパナマ」と言われるほど美味しいコーヒーができる新たな産地として、アメリカなどの国が注目しています。

隣国タイの生産量(年間32,684トン)と比較すると1/4程度ですが、ミャンマーのコーヒー研究センター「CRIETC」が栽培地域の拡大に関する支援をするなど、未来に向けた活動を積極的に行っています。

ブログ管理人:山口 誠一郎

コーヒーの専門家としてTV出演文藝春秋(文春オンライン)コラム掲載。1,000種以上のコーヒー豆をレビュー。イタリア「Caffè Arena Roma」元バリスタ。

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参考文献:stir-tea-coffee.Myanmar’s emerging coffee sector 

ミャンマーコーヒーの特徴

味わい・香り

ミャンマーコーヒーの特徴とおすすめコーヒー豆を紹介

ミャンマーのコーヒーは、チョコレートのような味と土、草原を思わせるワイルドな風味が特徴です

浅煎りや中煎りではチェリーのような優しい酸味があり、深煎りではチョコレート感が強くなります。

近年ではブレンドコーヒーにコクを加えるため、ミャンマーのコーヒー豆をブレンドするロースターも増えています。

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精製方法

ミャンマーコーヒーの特徴とおすすめコーヒー豆を紹介

収穫したチェリーからコーヒー豆を取り出す作業を「精製(せいせい)」と言います。

ミャンマーでは、「ウォッシュド」と「ナチュラル」という2つの方法で処理されます。

ウォッシュドはクリアな味になりやすく、ナチュラルは香りが強くなりやすい特徴があります。

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ミャンマーコーヒーの栽培環境

ミャンマーは良質なコーヒーが栽培できる「コーヒーベルト」に位置し、標高1,000m以上の立地であることから、非常に恵まれていると言えます。

主要産地はミャンマー北東部のシャン州、シャン州より南のカレン州で、どちらも昼夜の寒暖差が激しいエリアです。

(氷点下から高いときには38度まで気温が上がります)

この寒暖差によって、コーヒーチェリーが寒さから身を守るために水分を減らし、かわりに糖分を増やします。

コーヒー専門家
冬野菜が寒さで凍らないよう、細胞に糖分を蓄積するため甘くなるのと同じ原理です。

特に寒暖差が激しいシャン州のコーヒーは甘味が強くて美味しいため、国内有数のスペシャルティコーヒー産地として知られています。

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ミャンマーコーヒーの歴史

ミャンマーにおけるコーヒー栽培の歴史は、イギリス植民地時代の1885年に宣教師から伝わったとされています。

ビルマ南部のタニンダーリ州とカレン州でロブスタ種のコーヒー栽培が始まり、1930年代にはシャン州でアラビカ種の栽培がスタートしました。

しかし、イギリス植民地ということもあり、コーヒーよりも紅茶文化が主流だったミャンマー。

質の高い土壌を持ちながら、コーヒー栽培技術は高くありませんでした

しかし、経済的な発展とCRIETCの活動などによって、ミャンマーのコーヒー栽培技術は向上。

また、2014年にSCAA(アメリカスペシャルティコーヒー協会)の関連団体である、コーヒー品質協会「CQI」が、ミャンマーの中小規模コーヒー農家の生産支援を開始しました。

その結果、2016年に開催されたSCAAエキスポ(Specialty Coffee Expo)でミャンマーのコーヒーは高評価を得ることに成功します。

現在はアジアのスペシャルティコーヒー産地として、世界中から注目されています。

ミャンマーコーヒー豆の生産量

ミャンマーコーヒー豆の年間生産量は8,600トンで、世界のコーヒー豆生産量ランキングで41位です。(2018年の生産量)

一方、隣国のタイの生産量は32,684トンであることから、ミャンマーは栽培に適した土地をもちながら生産量の水準が低いことが分かります。

ミャンマーは紅茶文化が根強いため、今後はコーヒーの国内消費量を増やすことが生産量アップの鍵となりそうです。

ミャンマーコーヒー豆の等級・グレード

ミャンマーコーヒー豆の等級・グレードについては公式な等級規格がありません。

ミャンマーは2016年3月に同国で開催された品評会で、エントリーした60種のうち、56種がSCAAの基準で80点以上を獲得し、スペシャルティコーヒー産地の仲間入りを果たしました。

今後、さらなる成長を遂げていく中で等級に関しても公式規格が設定されていくことが予想されます。

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ミャンマーコーヒーの品種・種類

ミャンマーで主に生産されているのは以下のアラビカ種です。

ブルボン 豊かなコクと甘みが特徴。コーヒーの3大原種の1つ。
カトゥーラ 花や柑橘を思わせる香り。苦みは少ない。中程度のコクがある。ブルボンの変種。
ティピカ きれいな酸味と甘みが特徴。コーヒーの3大原種の1つ。
カティモール 直射日光と病気に強く、生産性が高い。ハイブリッドティモールとカトゥーラの人工交配種。
S795 高収量・高品質。モカを感じさせるバランスの取れた風味が特徴。リベリカ種を親に持つ品種(セレクション1)とケントとの交配種。
SL34 優しい苦味とコクが特徴。
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ミャンマーコーヒー豆おすすめ2選

銀河コーヒー 星山シティロースト(中煎り)

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1,080円 150g

銀河コーヒーの星山はクリアな味わいで、苦味と酸味のバランスが良いコーヒー豆です。

酸味が適度にある「中煎り」で、後味が爽やかなのが特徴です。

暑い時期は急冷式のアイスコーヒーにして飲むのもおすすめです。

マイクロミルプロジェクト ミャンマーレッドハニー精製(深煎り)

ミャンマーコーヒーの特徴とおすすめコーヒー豆を紹介

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1,620円 200g

大阪に実店舗を構える「The Coffee Market」が焙煎するミャンマーのコーヒー豆です。

レッドハニーと呼ばれる甘味が強くなる方法で精製され、ラム酒のような香りと蜂蜜のような甘みが楽しめます。

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