今回は「パオコーヒー」というお店の「煎りたてコーヒー豆 お試しセット」をAmazonで購入して飲んだので、正直な感想を述べます。
パオコーヒーは、1985年(昭和62年)の創業以来、「良いコーヒー豆を煎りたてで、少しでも安く」をコンセプトにしているお店です。
コーヒー豆の値段は相場より若干安く、低価格で煎りたてコーヒー豆(粉)をAmazonや楽天、Yahoo!ショッピング、調布市つつじケ丘の実店舗で販売しています。
パオコーヒーの評判をGoogleで調べると「コーヒー不味くはないが、店員の態度が悪い」という口コミが数件見られました。
初心者の方がコーヒー豆のことを尋ねると、冷たい態度をされるようです。
焙煎機は「フジローヤル製の直火を使用」という情報がありますが、正確には不明です。
お店の特徴を簡単に紹介したところで、次はコーヒー豆の情報をチェックしていきます。
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パオコーヒーの豆でおすすめは?
まず、パオコーヒーには6種類の飲み比べセットがありますが、これはおすすめしません。
理由は、味が薄く、Amazonレビューで評判が良くないコーヒー豆も入っているからです。
本記事のレビューを参考に、気になる商品だけを買うのが、もっともコスパが良いです。
参考までに、どのコーヒーが1番おいしかったか、ランキング形式で紹介していきます。
レビューに使用したコーヒー器具、抽出条件など
今回は、ペーパードリップで抽出して飲みました。使用したコーヒー器具は次の通りです。
三洋産業cafecの「スリーフォードリッパー」と、同じく三洋産業cafecの「アバカフィルター」を使います。
ドリッパーは小さな1つ穴のタイプで、お湯が一定の速度で落ちるようになっています。メリタのアロマフィルターと同じく、誰が淹れても美味しくコーヒーが作れる構造です。
コーヒーを淹れる人の技術に味が左右されないのでレビュー向き。一部のプロも愛用しますが、初心者の方にもおすすめのドリッパーです。
フィルターは特殊な加工がされていて、簡単にいうとペーパー自体がリブの役割を果たします。
コーヒーの旨味を余すことなく抽出できるフィルターで、もともとHARIOのペーパーフィルターを手掛けていた会社の商品です。(HARIOは現在コストカットのため安価な薄いフィルターに変えています)
使うコーヒーポットは琺瑯製のケトル「月兎印ホーローポット」。ホーロー製は持ち手が多少熱くなるので使いにくいと言われますが、金属の臭いがお湯に移りません。
使用するコーヒーミルは、フジローヤルの小型高性能ミル「みるっこDX R-220」。微粉が混じりにくいように作られているので、突き刺さるような苦味が少なくなります。
性能は抜群ですが高価なのがネック。カリタの手挽き&微粉ふるい器でも性能は申し分ないです。
豆の挽き具合はペーパードリップに適した中挽きに設定します。
▼抽出環境
- 使うコーヒー豆:15g
- お湯の量:150cc
- お湯の温度:85℃
- コーヒー粉の蒸らし時間:1分
- コーヒーの抽出時間:1分
パオコーヒー|コーヒー豆おすすめランキング6選
1位:コスタリカ コーラルマウンテン
価格 | ¥4,162 |
内容量 | 1kg |
100gあたり | ¥416 |
豆の産地 | コスタリカ Tarrazu Corralillo地区 |
焙煎度合い | シティロースト(中深煎り) |
送料 | ¥480 |
いつ届く? | 最短2日後 |
風味特性(フレーバー) | はちみつ |
▼コーヒー豆を5段階評価
香り:2
コク:3
苦味:2
甘味:2
酸味:3
お湯を落とすと、コーヒー粉がドーム状にふわっと大きく膨らみ、豆の鮮度が良いことを示します。
ひとくち飲むと、ハチミツのような甘みとコクがあり、ほどよい苦味が感じられます
苦味と酸味のバランスが良く、味全体がまとまっている印象です。多くの人にとって飲みやすい味わいに仕上がっていると思います。
コーヒーの熱が冷めてくると、酸味がやや強くなりますが、酸っぱいというほどでもありません。
飲みやすいコーヒーではありますが、特筆すべき美味しさがあるかと聞かれると、特にないように感じました。
味のクオリティは澤井珈琲、加藤珈琲店と同じくらいです。もう少し旨みがあれば嬉しいところ。
鮮度がよく粉も膨らみますが、味の点では、銘柄にもよりますがKALDIやジュピターに軍配が上がる商品もあります。(ドミニカなど)
▼実際に購入した方の口コミ・評判・レビュー(ブログ・SNSから抜粋)
コスタリカのコーヒー豆を購入させて頂きました。色々な入れ方を試してみましたが、味覚レベルが酸味・甘みがほぼ無く苦味が勝ってしまい残念でした。
1キロでの価格なので、業務用?コストパフォーマンスは有ると思います。残念でした。
好みの問題か?
もう少しコーヒー感(香り・苦み・渋み)が強い物を期待しておりましたが,今一つ足りない気がします。
好みによると思います。
えぐみもなく、あっさりしていて、この味は好みによるかも知れません。
まずくはないですが、美味しいかと言われると、微妙です。
おいしかったというコメントもありますが、微妙だったというコメントも目立ちます。
カルディより安いコスタリカのコーヒー豆なので、あまり贅沢はいえませんが、美味しいと感じる要素は少ないように感じました。
▼詳細レビュー
パオコーヒーの豆「コスタリカ コーラルマウンテン」おすすめ?正直な感想
2位:コロンビア サンアグスティン
価格 | ¥3,388 |
内容量 | 1kg |
100gあたり | ¥339 |
豆の産地 | コロンビア ウイラ県サン・アグスティン村 |
焙煎度合い | フルシティロースト(深煎り) |
送料 | ¥480 |
いつ届く? | 最短2日後 |
風味特性(フレーバー) | ローストナッツ |
▼コーヒー豆を5段階評価
香り:2
コク:2
苦味:3
甘味:2
酸味:2
お湯を落とすと、コーヒー粉がドーム状にふわっと大きく膨らみ、豆の鮮度が良いことを示します。
カップに顔を近づけると、ローストナッツのような芳ばしい香りが感じられます。
ひと口飲むと、マイルドな苦味があり、コロンビアらしいまろやかな味わいがあります。
ほどよい苦味と優しい甘みがあります。酸味は少ないので、多くの人にとって飲みやすい味わいかと思います。
後味もすっきりしていて、口に残る嫌な苦味などもありません。
コーヒーの熱が冷めてくると、ナッツのような香ばしい風味が感じられます。
このコーヒーに特に悪い印象はないですが、個人的には深煎りらしいコク、甘み、旨みがもう少し欲しいところでした。
同列に並ぶコーヒー豆としては加藤珈琲店が思いつきます。あちらは同価格で2kgなので、僕なら加藤珈琲店の方をおすすめします。
鮮度はパオコーヒーが勝りますが、おいしさはどちらも同じくらい。なら安い方がみんな嬉しいかと思います。なので加藤珈琲店を勧めます。
▼実際に購入した方の口コミ・評判・レビュー(ブログ・SNSから抜粋)
速い、安価、新鮮が売り。しかし・・・
評価できる点は速いこと、煎りたてが来ること、値段がリーズナブルであることです。
一方、品質に関しては必ずしも満足ではありません。別の生豆専門店の店頭で焙煎してもらったサン・アグステインと直接比較をしてみると香り、コク共にはっきり劣ります。
従って、サン・アグスティンっぽいコーヒーを大量に安価で求めたい方にとっては良いお買い物だと思います。
少し深煎りなのでマイルドな感じ
ペーパードリップ、金属フィルター、フレンチプレス、モカエクスプレスで飲んでみましたが、完全な深煎りではないのでモカエクスプレス以外どれも美味しくいただけました。
僕個人としては、一人目の方のコメントに激しく同意します。
▼詳細レビュー
パオコーヒーの豆「コロンビア サンアグスティン」おすすめ?正直な感想
3位:ブラジル・ピーベリー
価格 | ¥3,223 |
内容量 | 1kg |
100gあたり | ¥322 |
豆の産地 | ブラジル |
焙煎度合い | ハイロースト(中煎り) |
送料 | ¥480 |
いつ届く? | 最短2日後 |
風味特性(フレーバー) | はちみつ |
▼コーヒー豆を5段階評価
香り:3
コク:2
苦味:3
甘味:2
酸味:1
お湯を落とすと、コーヒー粉がドーム状にふわっと大きく膨らみ、豆の鮮度が良いことを示します。
カップに顔を近づけると、蜂蜜のような甘い香りが感じられます。
ひとくち飲むと、キレの良い苦味が感じられます。深煎りなので酸味はほとんどありません。
ただ、コク、甘み、旨みなどコーヒーを美味しいと感じる要素が少ないように思います。
あくまで個人的な感想ですが、このブラジルはリーズナブルですが、値段なりの味だと正直に感じました。
僕の抽出レシピは一般的なレシピよりも多くの豆を使っているため、もっと濃い味になることが多いです。ですが、このコーヒーは味が薄いです。
アメリカンコーヒーのような印象です。さっぱりした味が好みなら良いかもしれませんが、僕の口には合いませんでした。
▼実際に購入した方の口コミ・評判・レビュー(ブログ・SNSから抜粋)
ブラジル・ピーベリーの味は?
ハワイコナのピーベリーも以前試したことがありますが、正直何が違うのかは分かりません。
ただ、今回購入したものはストレートに味が伝わるような気がしています。
今回中挽きを購入しましたが、少し細かすぎる感じもしますので、次回は粗挽きを試してみようと思います。
ピーベリーと言うことで判断すると、コストパフォーマンスはなかなか良いと思います。
これは美味しい
甘み、コク、酸味のバランスが良くて、個人的には水出しで飲むと美味しく感じます。コスパ抜群だと思います、リピートしたいと思います。
▼詳細レビュー
パオコーヒーの豆「ブラジル・ピーベリー」おすすめ?正直な感想
4位:トラジャ カロシ ランテカルア
価格 | ¥4,224 |
内容量 | 1kg |
100gあたり | ¥422 |
豆の産地 | スラウェシ島トラジャ高原カロシ地区 |
焙煎度合い | フルシティロースト(深煎り) |
送料 | ¥480 |
いつ届く? | 最短2日後 |
風味特性(フレーバー) | スモーキー |
▼コーヒー豆を5段階評価
香り:2
コク:1
苦味:2
甘味:1
酸味:1
お湯を落とすと、コーヒー粉がドーム状にふわっと大きく膨らみ、豆の鮮度が良いことを示します。
深煎りらしいスモーキーな味わいが感じられますが、焦げたような味とも言えます。
いざ飲むと、トラジャとは思えないほどコクが控えめで、まるでスーパーで売っているコーヒー豆のような「味が薄いコーヒー」という印象です。
苦味がメインの味わいで酸味はほとんどありません。個人的には甘みも旨みもコクも少なく、物足りない味わいだと正直に感じました。
グラム単価422円と値段はそこまで高くないですが、値段なりの味です。
▼実際に購入した方の口コミ・評判・レビュー(ブログ・SNSから抜粋)
豆が本物のカロシ・トラジャであれば焙煎しすぎです
カスタマーレビューの評価をみて買ってみましたが、着いたときに焦げの臭いがしたことで炒り過ぎと思いました。
カロシ・トラジャの柔らかで豊かな香りは飛んでしまい、焦げの臭いと苦みだけであり、残念かつもったいないなと思いました。
カロシの本当の香りと味を出すためには浅炒りが基本と思います。是非試してみてください。
好みの焙煎で仕上げていただけるのならまた注文したいと思っています。
品質良し。価格良し。
頑なまでのコクテール堂のファンでしたが、いつの間にかこちらの豆のリピーターになってしまいました。
ペーパードリップで淹れています。今回は焙煎あがりの状態が小生の好みにピッタリ!でした。
数多あるトラジャの中でもランクは上の方だと思います。
ミディアムローストのトラジャ希望
残念ながらトラジャの味がしませんでした。理由はわかりませんが驚くほど味わいのないものでした。ドリップして飲む価値はないのでエスブレッソマシンに放り込みました。
これでミディアムロースト?
他の方も評価しておられますが、焙煎しすぎだと思います。こちらの店は総じて焙煎が強いですね。もったいないです。まだ価格の低いモカの方が、許せるかも。
おいしかったという高評価のコメントもあるので、この商品は当たり外れがあるのかも知れません。
▼詳細レビュー
パオコーヒーの豆「トラジャ カロシ ランテカルア」おすすめ?正直な感想をレビュー
5位:ニカラグア・ラコパ・カサブランカ
価格 | ¥4,743 |
内容量 | 1kg |
100gあたり | ¥474 |
豆の産地 | ニカラグア カサブランカ農園(COE入賞農園(カップオブエクセレンス)) |
焙煎度合い | ハイロースト(中煎り) |
送料 | ¥480 |
いつ届く? | 最短2日後 |
風味特性(フレーバー) | 特になし |
▼コーヒー豆を5段階評価
香り:2
コク:2
苦味:2
甘味:1
酸味:2
お湯を落とすと、コーヒー粉がドーム状にふわっと大きく膨らみ、豆の鮮度が良いことを示します。
カップに顔を近づけると、ナッツのような香りが感じられます。
一口飲むと程よい苦味と酸味があり、後味はスッキリとしています。
味の主張が少ないスペシャルティコーヒーで、特筆すべき風味特性は無いように思います。
一応スペシャルティコーヒーということですが、個人的にはパオコーヒーのほかの銘柄と大して変わらない印象です。
どのコーヒーを飲んでも物足りない味で、唯一まだコーヒーらしさがあったのがコロンビアとコーラルマウンテンのみ。
今回のニカラグアも、スーパーで買えるコーヒーと味は大して変わらない印象です。
▼実際に購入した方の口コミ・評判・レビュー(ブログ・SNSから抜粋)
リピート3回目
酸味が少なく苦みがほどよく継続しています。
美味しい
いろんなメーカーのコーヒーをたくさん試しましたが、このコーヒーに辿り着きました。
今まで一番美味しいと思います。値段が高めですが、毎日飲んでも飽きのこない味です。
▼詳細レビュー
パオコーヒーの豆「ニカラグア・ラコパ・カサブランカ」おすすめ?正直な感想
6位:エチオピア・モカ・イルガチェフェ
価格 | ¥4,162 |
内容量 | 1kg |
100gあたり | ¥416 |
豆の産地 | イルガチェフェ地区 |
焙煎度合い | ハイロースト(中煎り) |
送料 | ¥480 |
いつ届く? | 最短2日後 |
風味特性(フレーバー) | 特になし |
▼コーヒー豆を5段階評価
香り:2
コク:1
苦味:1
甘味:1
酸味:2
お湯を落とすと、コーヒー粉がドーム状にふわっと大きく膨らみ、豆の鮮度が良いことを示します。
カップに顔を近づけても、特有のモカらしい香りがほとんど感じられません。
いざ飲んでみると、コーヒーらしい味もほとんどせず、黒い液体を飲んでいるような感覚になります。
モカらしさが全くなく、これはひどいと思います。
正直、KALDIやジュピターコーヒーはおろか、小川珈琲店の市販のコーヒー豆にも及ばない味のクオリティだと思います。
鮮度は良いですし、欠点豆もないですが、ただそれだけ。
見た目だけを取り繕っても、味は誤魔化せません。華やかな風味のコーヒーをお求めの方は、別のコーヒー豆を選んだ方が良いかもしれません。
少なくとも僕はハズレを引いたようです。
▼実際に購入した方の口コミ・評判・レビュー(ブログ・SNSから抜粋)
うーん、香りが・・・
エチオピア・モカ・イルガチェフェはもっと華やかな香りがして・・・と思いました
不味くはないですが、期待していたものとはちょっと違うかな?他の評価の高いコーヒーを試してみます
ちょっと感動してしまいました。
手挽きミルで極粗挽きにして、フレンチプレスで淹れました。
豆挽きの際の香りは言うまでもなく、非常に良い香りが湧き上がります。フレンチプレスを初めて使う際に、豆のままのコーヒーが必要になったため、こちらを購入しました。
ドリップコーヒーでは出ないような濁りが出たため、苦そうな感じに仕上がってしまったな、と思っていたのですが、あらまあ不思議、苦味や雑味はほとんど感じられず、芳醇な甘み、旨みが感じられ、思わず感動してしまいました。
価格も高くなく、本当に買ってよかったです。毎日の豆挽きが楽しみです。
おいしかったという高評価のコメントもたくさんあるので、本当に僕はハズレをひいたようです。
コーヒー豆を通販で買うと、こういうことが往々にして起こります。
どれだけお金を使って経験を積んでも、実際に買ってみるまでは分かりません。
コーヒー豆の通販購入は博打の要素を秘めています。(それがコーヒーの面白いところでもありますが)
▼詳細レビュー
パオコーヒーの豆「エチオピア・モカ」おすすめ?正直な感想をレビュー
まとめ(総評)
「パオコーヒー」というお店のコーヒー豆6種類を飲んだ感想をまとめました。
総評すると、どのコーヒー豆も鮮度が非常によく、欠点豆がほとんど無い。
ただ、どれも味が薄い印象でコーヒー感が少ないように感じました。飲んでいて物足りないのです。
唯一、珈琲らしさがあったのが1位のコーラルマウンテンと2位のコロンビアでした。
安い値段で大量のコーヒー豆を買うなら、加藤珈琲店のコーヒー福袋(2kg 3000円。グラム単価150円)でも良いかと思います。
加藤珈琲店の豆は欠点豆も混じってますし、鮮度も悪いですが、味はパオコーヒーと同じくらいです。
同じ味なら加藤珈琲店の方がずっと安いので、「この値段なら、まぁいいか・・・」と思えるかと思います。
美味しいコスパの良いコーヒー豆なら、北海道の自家焙煎店の初回限定セット(グラム356円。合計600g)がおすすめです。
ここは焙煎の全国大会で優勝している専門店なので、美味しさは折り紙付きです。(初回限定、数量限定という制限アリですが、旨いです)