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コーヒーレビュー

パオコーヒーの豆「エチオピア・モカ」おすすめ?正直な感想をレビュー

2021年12月17日

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パオコーヒーの豆「エチオピア・モカ」おすすめ?正直な感想をレビュー

2021年12月17日

今回は「パオコーヒー(pao coffee)」というお店のコーヒー豆「エチオピア・モカ・イルガチェフェ」を飲んだ正直な感想を述べます。

パオコーヒーは、1985年(昭和62年)の創業以来、「良いコーヒー豆を煎りたてで、少しでも安く」をコンセプトにしているお店です。

コーヒー豆の値段は相場より若干安く、低価格で煎りたてコーヒー豆(粉)をAmazonや楽天、Yahoo!ショッピング、調布市つつじケ丘の実店舗で販売しています。

Googleの評判では「コーヒー不味くはないが、店員の態度が悪い」という口コミが数件見られました。

初心者の方がコーヒー豆のことを尋ねると、冷たい態度をされるようです。

焙煎機は「フジローヤル製の直火を使用」という情報がありますが、正確には不明です。

お店の特徴を簡単に紹介したところで、次はコーヒー豆の情報をチェックしていきます。

著者のプロフィール

コーヒーマニア 山口誠一郎

山口 誠一郎
焙煎士/バリスタ

TV出演。文藝春秋(文春オンライン)コラムを掲載。

1,000種以上の通販コーヒーを飲むマニア。

※当ページの情報は執筆時点の情報です。商品に関する最新の情報は各メーカー、販売店にお問い合わせください。※当サイトのコンテンツではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。

パオコーヒー/エチオピア・モカ・イルガチェフェ

パオコーヒーの豆「エチオピア・モカ」おすすめ?正直な感想をレビュー

パオコーヒーのコーヒー豆「エチオピア・モカ・イルガチェフェ」は、公式ホームページで次のように紹介されています。

心地よいモカの香りが和やかな気持ちにさせてくれます。

モカ特有の甘いチョコレートのような風味だけでなく、どこか爽やかでフルーティーな香りも漂うプレミアム・モカコーヒー。

かぐわしい不思議な香りをたっぷりご堪能下さい。

引用:パオコーヒー エチオピア・モカ・イルガチェフェ 公式通販ページ(Amazon)

値段は1kg 4,162円(送料480円)

エチオピア・モカ・イルガチェフェの値段は1kg 4,162円(税込)です。

※100gあたり=416円
※配送料:480円

※100g単位でも買えますが割高です。(545円。送料980円)

1kgで購入した場合、スタバや自家焙煎店の豆と比較して値段がもっとも安いです。

▼有名店のコーヒー豆の値段一覧

商品名 値段/100g 鮮度 欠点豆の数
スターバックス
エチオピア
585円 10%
カルディ
モカブレンド
359円 7%
猿田彦珈琲
恵比寿マイルド
800円 なし
丸山珈琲
丸山珈琲のブレンド
710円 なし
パオコーヒー
エチオピア・モカ・イルガチェフェ
416円 ◎(注文後焙煎) なし

※鮮度が良いほど香り高く、風味がある。欠点豆が多いと焦げた味などの悪影響を及ぼす。

欠点豆なし

パオコーヒーの豆「エチオピア・モカ」おすすめ?正直な感想をレビュー

「エチオピア・モカ・イルガチェフェ」をパッケージから開封して、欠点豆と良豆を選別しました。

選別の結果、中身のない貝殻豆や、穴が空いた虫食い豆などは1粒も確認できませんでした。

なお、スタバなどのチェーン店だと欠点豆が10〜20%。自家焙煎店はピンキリですが、丸山珈琲や猿田彦珈琲では今回のように、ほとんど入っていないことが多いです。

※欠点豆が多いと、焦げた味、酸っぱい味、カビ臭い、潜在的な健康被害などの悪影響を及ぼす。

【関連記事】
コーヒーの欠点豆とは?種類と見分け方、どんな味か実際に飲んでみた

焙煎度合いは中煎り

パオコーヒーの豆「エチオピア・モカ」おすすめ?正直な感想をレビュー

「エチオピア・モカ・イルガチェフェ」は苦味と酸味のバランスが良いハイロースト(中煎り)。

日本でもっとも親しまれている焙煎度合いで、スーパーなどで買える市販のレギュラーコーヒーなども中煎りがもっとも多いです。

コーヒー豆をパッケージから開封すると、粒は比較的揃っていて、焼きムラも目立ちません。

▼コーヒー豆の詳細情報

  • コーヒー豆の産地:記載なし
  • 農園の標高:記載なし
  • コーヒー豆の品種:記載なし
  • 精製方法: 記載なし
  • 豆の等級・グレード:G2(上から2番目の優れた豆)

エチオピアのコーヒー豆は5つのグレードに分けられます。

実際にはG9までありますが、輸出されるのはG5までで、日本にはG4より下のグレードが入ってくることはほとんどありません。

  • G1 :300g中の欠点豆が0~3個
  • G2 :300g中の欠点豆が4~12個
  • G3 :300g中の欠点豆が13~27個
  • G4 :300g中の欠点豆が28~45個
  • G5 :300g中の欠点豆が46~90個

エチオピア・モカ・イルガチェフェの感想・レビュー

ここから、エチオピア・モカ・イルガチェフェを飲んだ感想・レビューを行います。

今回は、ペーパードリップで抽出して飲みます。使用するコーヒー器具は次の通りです。

コーヒーのレビューに使用する器具

三洋産業cafecの「スリーフォードリッパー」と、同じく三洋産業cafecの「アバカフィルター」を使います。

ドリッパーは小さな1つ穴のタイプで、お湯が一定の速度で落ちるようになっています。メリタのアロマフィルターと同じく、誰が淹れても美味しくコーヒーが作れる構造です。

コーヒーを淹れる人の技術に味が左右されないのでレビュー向き。一部のプロも愛用しますが、初心者の方にもおすすめのドリッパーです。

フィルターは特殊な加工がされていて、簡単にいうとペーパー自体がリブの役割を果たします。

コーヒーの旨味を余すことなく抽出できるフィルターで、もともとHARIOのペーパーフィルターを手掛けていた会社の商品です。(Harioは現在コストカットのため安価な薄いフィルターに変更しています)

使うコーヒーポットは琺瑯製のケトル「月兎印ホーローポット」。ホーロー製は持ち手が多少熱くなるので使いにくいと言われますが、金属の臭いがお湯に移りません。

フジローヤル小型高性能ミル みるっこDX R-220

使用するコーヒーミルは、フジローヤルの小型高性能ミル「みるっこDX R-220」。微粉が混じりにくいように作られているので、突き刺さるような苦味が少なくなります。

性能は抜群ですが高価なのがネック。カリタの手挽き&微粉ふるい器でも性能は申し分ないです。

カリタの手挽きミルと微粉ふるい器

カリタのグラインダーは約3,000円。微粉ふるい器は茶こし+計量カップを合わせたもの。100均で揃います。

豆の挽き具合はペーパードリップに適した中挽きに設定します。

▼抽出環境

  • 使うコーヒー豆:15g
  • お湯の量:150cc
  • お湯の温度:85℃
  • コーヒー粉の蒸らし時間:1分
  • コーヒーの抽出時間:1分

▼コーヒー豆を5段階評価

コーヒー豆を5段階評価

香り:2
コク:1
苦味:1
甘味:1
酸味:2

パオコーヒーの豆「エチオピア・モカ」おすすめ?正直な感想をレビュー

お湯を落とすと、コーヒー粉がドーム状にふわっと大きく膨らみ、豆の鮮度が良いことを示します。

カップに顔を近づけても、特有のモカらしい香りがほとんど感じられません。

いざ飲んでみると、コーヒーらしい味もほとんどせず、黒い液体を飲んでいるような感覚になります。

モカらしさが全くなく、これはひどいと思います。

パオコーヒーの豆「エチオピア・モカ」おすすめ?正直な感想をレビュー

正直、KALDIやジュピターコーヒーはおろか、小川珈琲店の市販のコーヒー豆にも及ばない味のクオリティだと思います。

鮮度は良いですし、欠点豆もないですが、ただそれだけ。

見た目だけを取り繕っても、味は誤魔化せません。華やかな風味のコーヒーをお求めの方は、別のコーヒー豆を選んだ方が良いかもしれません。

少なくとも僕はハズレを引いたようです。

▼実際に購入した方の口コミ・評判・レビュー(ブログ・SNSから抜粋)

うーん、香りが・・・

エチオピア・モカ・イルガチェフェはもっと華やかな香りがして・・・と思いました

不味くはないですが、期待していたものとはちょっと違うかな?他の評価の高いコーヒーを試してみます

ちょっと感動してしまいました。

手挽きミルで極粗挽きにして、フレンチプレスで淹れました。
豆挽きの際の香りは言うまでもなく、非常に良い香りが湧き上がります。

フレンチプレスを初めて使う際に、豆のままのコーヒーが必要になったため、こちらを購入しました。

ドリップコーヒーでは出ないような濁りが出たため、苦そうな感じに仕上がってしまったな、と思っていたのですが、あらまあ不思議、苦味や雑味はほとんど感じられず、芳醇な甘み、旨みが感じられ、思わず感動してしまいました。

価格も高くなく、本当に買ってよかったです。毎日の豆挽きが楽しみです。

おいしかったという高評価のコメントもたくさんあるので、本当に僕はハズレをひいたようです。

コーヒー豆を通販で買うと、こういうことが往々にして起こります。

どれだけお金を使って経験を積んでも、実際に買ってみるまでは分かりません。

コーヒー豆の通販購入は博打の要素を秘めています。(それがコーヒーの面白いところでもありますが)

エチオピア・モカ・イルガチェフェがおすすめな人・おすすめしない人

  • おすすめな人:大量のコーヒー豆を安く買いたい人
  • おすすめしない人:モカらしい華やかな風味を期待する方

まとめ(総評)

「パオコーヒー」というお店のコーヒー豆「エチオピア・モカ・イルガチェフェ」を飲んだ正直な感想をレビューしました。

総評すると、特有のモカらしい華やかな香りがほとんど感じられません。

コーヒーらしい味もほとんどせず、黒い液体を飲んでいるような一杯でした。香りも風味も味も、モカらしさが何一つなく、これはひどいと思いました。

同じくらいの値段で大量のコーヒー豆を買うなら、加藤珈琲店のコーヒー福袋(2kg 3000円。グラム単価150円)で良いかと思います。

加藤珈琲店の豆は欠点豆も混じってますし、鮮度も悪いですが、まだコーヒーらしさはあります。

同じ味なら加藤珈琲店の方がずっと安いので、「この値段なら、まぁいいか・・・」と思えるかと思います。

美味しくて鮮度も良い、コスパ高いコーヒー豆なら、北海道の自家焙煎店の初回限定セット(グラム単価356円。合計600g)がおすすめです。

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ここは焙煎の全国大会で優勝している専門店なので、美味しさは折り紙付きです。(初回限定、数量限定という制限はありますが、旨いです)

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