今回は「フィロコフィア(PHILOCOFFEA)」というお店のコーヒー豆「012 ラダーブレンド ミディアム中煎り(RUDDER BLEND Medium)」を飲んだ正直な感想を述べます。
このコーヒー豆はAmazonの公式販売ページで買えます。
フィロコフィアは、抽出技術を競う大会「WORLD BREWERS CUP」の世界チャンピオン、粕谷哲さんとドトールコーヒー船橋駅前店のオーナーで船橋コーヒータウン化計画委員長でもある、梶真佐巳さんが運営するスペシャルティコーヒー専門店です。
同店のコーヒーは、船橋市民が選ぶ「ふなばしセレクション」に選ばれた認証品で、船橋で開催されたコーヒーフェスティバルには数千人が訪れました。
焙煎機は、丸山珈琲やロクメイコーヒー、ブルーボトルコーヒーなどでも使われるLoring社のスマートロースター。
完全熱風式の15kg釜で、きれいな味のコーヒーを作るのが得意なマシンです。
お店の特徴を簡単に紹介したところで、次はコーヒー豆の情報をチェックしていきます。
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フィロコフィア/ラダーブレンド ミディアム 中煎り
フィロコフィアのコーヒー豆「ラダーブレンド中煎り」は、公式ホームページで次のように紹介されています。
コーヒー本来の甘さと心地よい酸がバランス良くしっかりと感じられる味わい。
冷めるにつれてカラフルな甘さが増していくと思います。温かいうちに全て飲み切るよりも、時間をかけてゆっくりとコーヒーの味の移ろいを楽しんでもらえたら。その時間がコーヒーの楽しさ、美味しさかなと。
ブレンドには焙煎士である私(粕谷)の好みがより濃く反映されます。
弊社のブレンドが目指すのは「特別な一杯」ではなく、「日常の一杯」。日常を少し上質な時間にしてくれる、そんな一杯を目指しています。
大事に大事に飲んでいただいても勿論嬉しいことですが、何気なく、気構えすることなく飲んでいただけたらなによりです。
値段は200g 1,404円(送料無料)
ラダーブレンド中煎りの値段は200g 1,404円(税込)です。
※100gあたり=702円
※配送料 全国一律無料
なお、1kgと500gの大容量パックもあります。コーヒー豆をまとめ買いしたい方はこれらが割安です。
- 1kg=5967円(100g 597円)
- 500g=3159円(100g 632円)
200gで購入した場合は、一般的なスペシャルティコーヒーと同じくらいの値段ですが、1kgならグラム単価597円なので、これはリーズナブルだといえます。
※スペシャルティコーヒーとは、原料の品質から製法、香り、味、風味などの基準の中で高い評価を受けたものを指します。流通しているコーヒー豆の5%程度しか存在しないとされています。
▼有名店のコーヒー豆の値段一覧
商品名 | 値段/100g | 鮮度 | 欠点豆の割合 |
スターバックス 東京ロースト |
537円 | ▲ | 10% |
カルディ プレミアムブレンド |
429円 | ▲ | 7% |
猿田彦珈琲 恵比寿マイルド |
800円 | ◎(注文後焙煎) | なし |
丸山珈琲 丸山珈琲のブレンド |
710円 | ○ | なし |
珈琲きゃろっと 初回限定600gセット |
356円(最安) | ◎(注文後焙煎) | なし |
フィロコフィア ラダーブレンド |
702円 | ○ | 1%以下(ほぼなし) |
※鮮度が良いほど香り高く、風味がある。欠点豆が多いと焦げた味などの悪影響を及ぼす。
※ほかの豆に合わせて、200gパックの値段を掲載しています。
欠点豆の混入率は1%以下(ほぼなし)
「ラダーブレンド中煎り」をパッケージから開封して、欠点豆と良豆を選別しました。
選別の結果、割れたり欠けたりしている豆や枯れた豆などが10粒ほど。(この程度の量なら味には影響しない)
なお、スタバなどのチェーン店だと欠点豆が10〜20%。カルディが平均7%。
この数値を見ると、フィロコフィアは欠点豆が非常に少ないことが分かります。
自家焙煎店はピンキリですが、丸山珈琲や猿田彦珈琲などの有名店は、ほとんど入っていないことが多いです。
※欠点豆が多いと、焦げた味、酸っぱい味、カビ臭い、潜在的な健康被害などの悪影響を及ぼす。
【関連記事】
コーヒーの欠点豆とは?種類と見分け方、どんな味か実際に飲んでみた
焙煎度合いは中煎り
「ラダーブレンド中煎り」は苦味と酸味のバランスが良い、ハイロースト。
日本でもっとも親しまれる味で、市販のコーヒー豆に多い焙煎度合いです。
▼コーヒー豆の詳細情報
- ブレンド配合:エチオピア、コロンビア、グアテマラ
- 農園の高度:記載なし
- コーヒー豆の品種:アラビカ種
- 精製方法: 記載なし
- 豆の等級・グレード:記載なし
ラダーブレンド中煎りの感想・レビュー
ここから、ラダーブレンド中煎りを飲んだ感想・レビューを行います。
今回は、ペーパードリップで抽出して飲みます。使用するコーヒー器具は次の通りです。
三洋産業cafecの「スリーフォードリッパー」と、同じく三洋産業cafecの「アバカフィルター」を使います。
ドリッパーは小さな1つ穴のタイプで、お湯が一定の速度で落ちるようになっています。メリタのアロマフィルターと同じく、誰が淹れても美味しくコーヒーが作れる構造です。
コーヒーを淹れる人の技術に味が左右されないのでレビュー向き。一部のプロも愛用しますが、初心者の方にもおすすめのドリッパーです。
フィルターは特殊な加工がされていて、簡単にいうとペーパー自体がリブの役割を果たします。
コーヒーの旨味を余すことなく抽出できるフィルターで、もともとHARIOのペーパーフィルターを手掛けていた会社の商品です。
※Harioは現在コストカットのため、安価な薄いフィルターに変更しています。
使うコーヒーポットは琺瑯製のケトル「月兎印ホーローポット」。ホーロー製は持ち手が多少熱くなるので使いにくいと言われますが、金属の臭いがお湯に移りません。
使用するコーヒーミルは、フジローヤルの小型高性能ミル「みるっこDX R-220」。微粉が混じりにくいように作られているので、突き刺さるような苦味が少なくなります。
性能は抜群ですが高価なのがネック。カリタの手挽き&微粉ふるい器でも性能は申し分ないです。
豆の挽き具合はペーパードリップに適した中挽きに設定します。
▼抽出環境
- 使うコーヒー豆:15g
- お湯の量:150cc
- お湯の温度:85℃
- コーヒー粉の蒸らし時間:1分
- コーヒーの抽出時間:1分
▼コーヒー豆を5段階評価
香り:4
コク:2
苦味:2
甘味:2
酸味:4
お湯を落とすと、コーヒー粉が小さく膨らみ、豆の鮮度は悪くないように見受けられます。焙煎してから1週間程度の豆だと思います。
カップに顔を近づけると、花のような香りが感じられます。華やかなエチオピアらしい香りが感じられて心地よい気分に誘われます。
一口飲んでみると、紅茶のような華やかなフレーバーが鼻から抜けていきます。
苦味やコクは控えめで、ほどよい甘みとジューシーな酸味が口に広がります。
飲み進めていくと、渋みと雑味が口の中に蓄積されていくように感じます。
これはコーヒー生豆を洗うことで改善できますが、僕らでは対処できないので、抽出時間を少し早める(150ml 1分半など)ことで、すっきりした味にできます。(コーヒー感はさらに薄くなりますが)
自家水洗コーヒーを提供するWabisukeのエチオピア イリガチェフG1のように、透明感のある味わいの中に感じられる「旨み」と、「甘味」が加われば、もっとおいしくなりそうな予感です。
▼実際に購入した方の口コミ・評判・レビュー(ブログ・SNSから抜粋)
バリスタ粕谷さんのスペシャルティコーヒー豆!
バリスタ粕谷さんのスペシャルティコーヒー豆です。自宅用のため少し多めに購入。長期保存用にも空気バルブもしっかりついており鮮度維持も大丈夫そう
これまで飲んだことのない、おだやかな味とほんわり落ち着い香りで、ブレンドと焙煎の奥深さを感じました。
012。しっかりした味で個性的。妻はお気に入りで私はやや好みとは違うが悪くない。
ラダーブレンド中煎りがおすすめな人・おすすめしない人
紅茶のような華やかなコーヒーをお得にまとめ買いしたい方には良いかと思います。
アマゾンのレビューを見ていても、普段この価格帯のコーヒーを買わない人の8割は満足している印象です。
「値段に見合ったおいしさがある」と、多くの方が感じる一品なのだと思います。一部のマニアを除けば、ほとんどの方が後悔しない中煎りコーヒーだと思います。
なお、カフェオレには向かないので、ブラックで飲むことをおすすめします。
▼カフェオレと相性が良い「おいしいコーヒー豆」まとめ
カフェオレ向きのコーヒー豆おすすめ5選|スタバ・カルディなど紹介
まとめ(総評)
「フィロコフィア」というお店のコーヒー豆「ラダーブレンド中煎り」を飲んだ正直な感想をレビューしました。
総評すると、華やかな香りと、紅茶のような味わいが印象的なブレンドコーヒーでした。
酸味が強いので、人によっては酸っぱいと感じる可能性がありそうです。
他の方がアマゾンでレビューをしているように、個性的な味です。なので、まずは少量試してみて、気に入ったら1kgでリピートするのがお得です。
なお、本当に美味しいコスパの良いコーヒー豆なら、北海道の専門店の初回限定セット(100g 356円。合計600g)もおすすめです。
ここは焙煎の全国大会で優勝している専門店なので、美味しさは折り紙付きです。(初回限定、数量限定という制限アリですが、旨いです)