今回は「フィロコフィア(PHILOCOFFEA)」というお店のコーヒー豆「013 ラダーブレンド ミディアムダーク 中深煎り(RUDDER BLEND Medium Dark)」を飲んだ正直な感想を述べます。
このコーヒー豆はAmazonの公式販売ページで買えます。
フィロコフィアは、抽出技術を競う大会「WORLD BREWERS CUP」の世界チャンピオン、粕谷哲さんとドトールコーヒー船橋駅前店のオーナーで船橋コーヒータウン化計画委員長でもある、梶真佐巳さんが運営するスペシャルティコーヒー専門店です。
同店のコーヒーは、船橋市民が選ぶ「ふなばしセレクション」に選ばれた認証品で、船橋で開催されたコーヒーフェスティバルには数千人が訪れました。
焙煎機は、丸山珈琲やロクメイコーヒー、ブルーボトルコーヒーなどでも使われるLoring社のスマートロースター。
完全熱風式の15kg釜で、きれいな味のコーヒーを作るのが得意なマシンです。
お店の特徴を簡単に紹介したところで、次はコーヒー豆の情報をチェックしていきます。
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フィロコフィア/ラダーブレンド ミディアムダーク 中深煎り
フィロコフィアのコーヒー豆「ラダーブレンド中深煎り」は、公式ホームページで次のように紹介されています。
ほんのりとした苦味とその中に甘みを強く感じる味わい。
重厚感のある甘さをお好みの方へ。013は弊社のブレンドの中で一番バランスの取れたものにしていて、「酸味も苦みもちょうどいいのが好き」という方にはまずおすすめするブレンドです。
誰に贈ってもきっと喜んでいただけると思います。
私(粕谷)がこのコーヒーを選ぶのは昼過ぎが多いです。ちょっと一休みしたいとき、お昼ご飯を食べて午後の仕事のちょっと前、少しの疲れを癒やしたいときに013はとてもいいと思います。
少し濃い目に淹れて一日の仕事の後にもいいかも。夕方にはちょっと濃い目の、深煎りのコーヒーがよく合いますね。そんなときは014がいい。
値段は200g 1,404円(送料無料)
ラダーブレンド中深煎りの値段は200g 1,404円(税込)です。
※100gあたり=702円
※配送料 全国一律無料
なお、1kgと500gの大容量パックもあります。コーヒー豆をまとめ買いしたい方はこれらが割安です。
- 1kg=5967円(100g 597円)
- 500g=3159円(100g 632円)
200gで購入した場合は、一般的なスペシャルティコーヒーと同じくらいの値段ですが、1kgならグラム単価597円なので、これはリーズナブルだといえます。
※スペシャルティコーヒーとは、原料の品質から製法、香り、味、風味などの基準の中で高い評価を受けたものを指します。流通しているコーヒー豆の5%程度しか存在しないとされています。
▼有名店のコーヒー豆の値段一覧
商品名 | 値段/100g | 鮮度 | 欠点豆の割合 |
スターバックス 東京ロースト |
537円 | ▲ | 10% |
カルディ プレミアムブレンド |
429円 | ▲ | 7% |
猿田彦珈琲 恵比寿マイルド |
800円 | ◎(注文後焙煎) | なし |
丸山珈琲 丸山珈琲のブレンド |
710円 | ○ | なし |
珈琲きゃろっと 初回限定600gセット |
356円(最安) | ◎(注文後焙煎) | なし |
フィロコフィア ラダーブレンド |
702円 | ○ | 1%以下(ほぼなし) |
※鮮度が良いほど香り高く、風味がある。欠点豆が多いと焦げた味などの悪影響を及ぼす。
※ほかの豆に合わせて、200gパックの値段を掲載しています。
欠点豆の混入率は1%以下(ほぼなし)
「ラダーブレンド中深煎り」をパッケージから開封して、欠点豆と良豆を選別しました。
選別の結果、中身のない貝殻豆と、枯れた豆が2粒のみ。(この程度の量なら味には影響しない)
なお、スタバなどのチェーン店だと欠点豆が10〜20%。カルディが平均7%。
この数値を見ると、フィロコフィアは欠点豆が非常に少ないことが分かります。
自家焙煎店はピンキリですが、丸山珈琲や猿田彦珈琲などの有名店は、ほとんど入っていないことが多いです。
※欠点豆が多いと、焦げた味、酸っぱい味、カビ臭い、潜在的な健康被害などの悪影響を及ぼす。
【関連記事】
コーヒーの欠点豆とは?種類と見分け方、どんな味か実際に飲んでみた
焙煎度合いは中深煎り
「ラダーブレンド中深煎り」は苦味と酸味のバランスが良い、シティロースト。
苦味がメインの味ですが、ほどよく酸味も感じられるため、上品な味になりやすい焙煎度合いです。
煎りムラは多少見られますが、全体的に綺麗なコーヒー豆と言えます。
▼コーヒー豆の詳細情報
- ブレンド配合:ケニア、ブラジル、ホンジュラス
- 農園の高度:記載なし
- コーヒー豆の品種:アラビカ種
- 精製方法: 記載なし
- 豆の等級・グレード:記載なし
ラダーブレンド中深煎りの感想・レビュー
ここから、ラダーブレンド中深煎りを飲んだ感想・レビューを行います。
今回は、ペーパードリップで抽出して飲みます。使用するコーヒー器具は次の通りです。
三洋産業cafecの「スリーフォードリッパー」と、同じく三洋産業cafecの「アバカフィルター」を使います。
ドリッパーは小さな1つ穴のタイプで、お湯が一定の速度で落ちるようになっています。メリタのアロマフィルターと同じく、誰が淹れても美味しくコーヒーが作れる構造です。
コーヒーを淹れる人の技術に味が左右されないのでレビュー向き。一部のプロも愛用しますが、初心者の方にもおすすめのドリッパーです。
フィルターは特殊な加工がされていて、簡単にいうとペーパー自体がリブの役割を果たします。
コーヒーの旨味を余すことなく抽出できるフィルターで、もともとHARIOのペーパーフィルターを手掛けていた会社の商品です。
※Harioは現在コストカットのため、安価な薄いフィルターに変更しています。
使うコーヒーポットは琺瑯製のケトル「月兎印ホーローポット」。ホーロー製は持ち手が多少熱くなるので使いにくいと言われますが、金属の臭いがお湯に移りません。
使用するコーヒーミルは、フジローヤルの小型高性能ミル「みるっこDX R-220」。微粉が混じりにくいように作られているので、突き刺さるような苦味が少なくなります。
性能は抜群ですが高価なのがネック。カリタの手挽き&微粉ふるい器でも性能は申し分ないです。
豆の挽き具合はペーパードリップに適した中挽きに設定します。
▼抽出環境
- 使うコーヒー豆:15g
- お湯の量:150cc
- お湯の温度:85℃
- コーヒー粉の蒸らし時間:1分
- コーヒーの抽出時間:1分
▼コーヒー豆を5段階評価
香り:3
コク:4
苦味:2
甘味:3
酸味:4
お湯を落とすと、コーヒー粉が小さく膨らみ、豆の鮮度は悪くないです。焙煎してから1週間程度の豆だと思います。
カップに顔を近づけると、キャラメルのような甘く香ばしい香りが感じられます。
ペーパードリップして飲んでみると、濃厚で深いコクと、フルーツをかじったようなジューシーな甘みが口に広がります。
苦味はあまり感じられず、酸味が中心の味わい。ですが、豊かな甘みがあるので熱いうちは酸っぱいと感じることはないかと思います。
爽やかさがありながらも、コクがあるので1杯で充実感が得られるコーヒーです。
ただ、コーヒーの熱が冷めてくると酸味が増して、人によっては「酸っぱいコーヒー」と感じるかもしれません。
▼実際に購入した方の口コミ・評判・レビュー(ブログ・SNSから抜粋)
この豆、いくつかの番号(種類)がある様ですが説明文を読んで「013」というのを買ってみました。いざ飲んでみると...私の好みにピッタリ合いました!
美味しいですが価格は私には高め?なので再々の購入は躊躇します。でもまた飲みたくなり今回リピ買いしました。
コーヒーに詳しい訳でありませんが...豆が安定している、信頼できるショップさんだと思いました。
酸味強め?
きれいな豆で鮮度が良さそうでしたが、私には酸味が強くて苦手な味でした。
残念でした。
お店でよく買って飲んでいました。Amazonでみつけて購入してみましたが、酸味が強くなっていて残念でした。やはりお店で購入するのがいいと思いました。
ラダーブレンド中深煎りがおすすめな人・おすすめしない人
酸味がしっかり感じられるブレンドコーヒーをお得にまとめ買いしたい方には良いかと思います。
1kgで買うなら、このコーヒー豆はアリだと思います。グラム単価700円だったら、僕は別のコーヒー豆も試したくなります。(もっとコスパの良い豆がありそう)
また、袋のまま放置すると酸化して、酸味がさらに強くなる可能性があります。
酸化を防ぐために、届いたらキャニスターなどの保存容器に移し替えた方が良いです。
なお、カフェオレには向かないので、ブラックで飲むことをおすすめします。
▼カフェオレと相性が良い「おいしいコーヒー豆」まとめ
カフェオレ向きのコーヒー豆おすすめ5選|スタバ・カルディなど紹介
まとめ(総評)
「フィロコフィア」というお店のコーヒー豆「ラダーブレンド中深煎り」を飲んだ正直な感想をレビューしました。
総評すると、酸味がしっかり感じられるスペシャルティコーヒーらしい一杯でした。
冷めてくると酸味が際立ち、人によっては酸っぱいと感じる可能性がありそうです。
1kgで買うと、100gあたり597円とスターバックス並の値段で試せるので、まずは少量試して気に入ったら1kgでリピートするのがお得です。
なお、本当に美味しいコスパの良いコーヒー豆なら、北海道の専門店の初回限定セット(100g 356円。合計600g)もおすすめです。
ここは焙煎の全国大会で優勝している専門店なので、美味しさは折り紙付きです。(初回限定、数量限定という制限アリですが、旨いです)
▼レビュー記事