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CAFECフラワードリッパーの特徴・淹れ方|ハリオV60と味を比較してみた

2022年4月26日

CAFECフラワードリッパーの特徴・淹れ方|ハリオV60と味を比較してみた

三洋産業cafecフラワードリッパーの特徴、淹れ方を解説します。また、もっともポピュラーな円錐形ドリッパー「HARIO V60」と味を比較してみました。

結論から言うと、ハリオV60とフラワードリッパーで仕上がりのコーヒーの味を比較したところ、味に大きな違いは感じられませんでした。

どっちを購入するか迷っているなら、見た目の好みや値段で決めればOKです。細かい違いは多少ありますが、どちらもほとんど同じです。

著者のプロフィール

コーヒーマニア 山口誠一郎

山口 誠一郎
焙煎士/バリスタ

TV出演。文藝春秋(文春オンライン)コラム掲載。

1,000種以上の通販コーヒーを飲むマニア。

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CAFECフラワードリッパーの特徴・淹れ方

お湯の太さ(量)で味を決められるのが特徴

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フラワードリッパーはお湯の太さ(量)で味を決められるのが特徴です。

このドリッパーは真ん中に大きな穴が1つ空いています。穴が小さい「メリタドリッパー」などと比べ、お湯を太く注げば、それだけたくさんのお湯がサーバー内に落ちます。

CAFECフラワードリッパーの特徴・淹れ方|ハリオV60と味を比較してみた

▲メリタ アロマフィルター

メリタは粉の量、粉の挽き具合、お湯の温度で味を決めます。お湯の太さは味に影響しません。太く注いでも細く注いでも落ちるお湯の量は一定だからです。抽出で味がブレないようドリッパー側で制御してくれます。

しかし、フラワードリッパーのように大きな穴が開いている円錐型のタイプは上記に加え、「お湯の太さ」でも味が変わります。

お湯を太く注げば抽出したコーヒーの液体は早く落ちます。コーヒー粉との接触時間が短くなるので、すっきりした味のコーヒーになります。

逆に細くじっくり時間をかけて抽出すれば、より多くの成分が溶け出すので味が濃くなる、雑味が出る、酸味が強くなるなどの影響が出ます。

その他のフラワードリッパーの特徴は、内部の表面をくり抜いた「フラワーリブ」を採用していることも一応挙げられます。このリブがあることでペーパーがドリッパーにピタッと張り付かず、ペーパーとドリッパーの間に空気層ができます。

空気層がない場合、コーヒーの粉に含まれるガスの抜け道がないため、ガスが抽出の邪魔をします。つまり、結果的に「抽出不足」になると考えられています。(物足りない味になる)

ですが、空気層があれば粉に含まれる「ガス」の抜け道ができ、結果的にコーヒーの成分をムラなく抽出できると考えられています。

しかし、これらはほとんど気にしなくて良いでしょう。なぜならリブは味の決め手にならないからです。

抽出はコーヒーの味に1割程度の影響しか及ぼしませんが、少なくともリブよりもペーパーの方が味に及ぼす影響が大きいです。

2つの淹れ方で味を比較|円を描くように注湯すると酸味が豊富。1点注湯だとクリアな味に

CAFECフラワードリッパーの特徴・淹れ方|ハリオV60と味を比較してみた

フラワードリッパーの淹れ方は2つあります。一つは真ん中だけ1点に注湯する方法(写真左)。もう一つはV60などで行われている円を描くように注湯する方法(写真右)。どちらを選ぶかで味が変わります。

真ん中1点に注湯したコーヒーは右のコーヒーに比べてクリアな味です。酸味が控えめですっきりした苦味。

粉の中心に大きな穴が空いているので、周りの粉からは成分を十分に抽出できていない可能性があります。つまり、抽出不足の味です。

一方で、円を描くように注湯した右のコーヒーは酸味が豊富。コーヒーの成分の中でも酸味は特に溶けやすいため、コーヒー粉全体から成分をしっかり抽出できている、と言えます。

結論として、円を描くように注湯するのがベターです。

フラワードリッパーとハリオV60で味を比較

CAFECフラワードリッパーの特徴・淹れ方|ハリオV60と味を比較してみた

左がフラワードリッパー。右がV60です。

CAFECフラワードリッパーの特徴・淹れ方|ハリオV60と味を比較してみた

両者を比べると、高さはフラワードリッパーの方が低いです。

CAFECフラワードリッパーの特徴・淹れ方|ハリオV60と味を比較してみた

同じ量の粉をセットすると、フラワードリッパーはV60よりも下に沈みこむような見た目になります。

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どちらもジャスト2分で連続抽出します。出来上がったコーヒーを飲んでみますが、味に大きな違いはありません。

CAFECフラワードリッパーの特徴・淹れ方|ハリオV60と味を比較してみた

抽出後の粉もV60とフラワードリッパーで大きな違いは見られません。

この2つのドリッパーはリブの形状など細かい違いはあるものの、味には大きな違いはありません。

どちらもお湯を太く注げば、すっきりした味になります。逆にお湯を細く注いで時間をかけて抽出すれば、味が濃くなります。

結論として、どちらのドリッパーを選んでもお湯の太さ(量)で味を変えることができます。

フラワードリッパーは早くコーヒーを抽出したいときにおすすめ

コーヒーのレビューに使用する器具

僕は普段CAFECの1つ穴ドリッパーを使います。メリタと同じシステムなので、お湯の太さに関係なく、一定量の抽出液がサーバー内に落ちます。

味がブレないので便利ですが、早く座ってゆっくりコーヒーを飲みたい時などは、「早く抽出を終わらせたい」と感じることがあります。

こういう時に役立つのがフラワードリッパーなどの円錐形タイプ。

粉の量を2割増にし、お湯を太く注げば普段3分かかるところ、2分30秒で抽出が完了します。粉の量を増やしているので味はいつもと同じです。

コーヒーメーカーで淹れるよりも幾分おいしく仕上がります。

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