今回は、コーヒーの味を左右する「コーヒードリッパー」の特徴と選び方、実際に使ってみて良かったおすすめを7つに絞って紹介します。
結論から言うと、常にコーヒーの味を安定させるなら台形ドリッパーがおすすめです。
コーヒー豆によって味を変えたいなど、自由度を重視するなら円錐形がおすすめです。
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※当ページの情報は執筆時点の情報です。商品に関する最新の情報は各メーカー、販売店にお問い合わせください。※当サイトのコンテンツではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。コーヒードリッパー6つの選び方
1.形状による味の違い
コーヒードリッパーには、大きく分けて円すい形と台形の2種類があります。
結論から言うと、コーヒーの味を常に安定させたいなら台形ドリッパーがおすすめです。
台形ドリッパーは、コーヒー粉全体にお湯を浸からせて抽出するタイプで、お湯の注ぎ方で味の変化が起きにくいのが特徴です。
逆に、豆によって味を変えたいなど、自由度の高いドリップをするなら円錐タイプが向いています。
円錐タイプは、注ぐお湯の太さで味の濃さを調節しやすいので、豆によって味を変えたい人におすすめです。
2.穴の大きさによる味の違い
1つ穴(三洋産業)
3つ穴(カリタ)
「穴の数」「穴の大きさ」も大事なポイントです。
台形タイプの場合、1つ穴のドリッパーだとお湯が落ちるスピードがゆっくりなので、コクのあるコーヒーになりやすいです。
逆に、3つ穴のドリッパーはお湯が落ちるスピードが速いので、すっきりとしたコーヒーになりやすいです。
3.濃い味にするなら下部にリブ(溝)が入ったタイプを選ぶ
リブとは、ドリッパーの内側にある溝で、お湯の通りをよくする役割があります。
ドリッパー全体にリブが入っていれば、抽出がスムーズですっきりとした味になります。
一方、底面にのみリブがあるドリッパーは抽出がゆっくりになるため、まろやかな味になります。
濃い目のコーヒーが好きなら、底面にリブが入ったドリッパーがおすすめです。
4.ペーパーと金属フィルターの違い
ペーパーフィルターを使うドリッパーと、 ペーパーを使わない「金属フィルター」があります。
ペーパーフィルターは、 金属フィルターと比較してクセのない味になります。
金属フィルターは、オイル感のあるコーヒーになりやすく、ナッツなど豆自体のフレーバーを感じやすいです。
5.陶器製とプラスチック製の違い
結論から言うと、家庭で使うリーズナブルなドリッパーを求めるならプラスチック製がおすすめです。
陶器に比べて劣化しやすいと言われますが、毎日使用しても5年10年は普通に使えます。
金属製や陶器製のドリッパーは、ビジュアルを重視する場合に向いています。
6.大きすぎるサイズは使いにくい
ハリオなどの円錐形ドリッパーを使う場合、サイズは大きすぎない方が良いです。
例えば、1杯分のコーヒーを淹れるために2〜4人用のドリッパーを使うと、以下のデメリットがあります。
- 粉とお湯(ケトルの注ぎ口)の距離が遠くなり、お湯を狙った場所に落としにくい
- 粉の面積が小さいため、お湯を狙った場所に落とすのが難しい
結果的に、味にムラが出やすくなるので、いつも1人分を入れるなら1〜2人用のドリッパーがおすすめです。
コーヒードリッパーのメーカー一覧
ハリオ(HARIO)
ハリオは日本の耐熱ガラスメーカーです。
デザイン製に優れたアイテムが多く、中でも「V60」が有名です。
リブが螺旋状に入っており、抽出速度が早いため、雑味のないクリアなコーヒーになります。
お湯を太く注げば早くコーヒーが完成するので、時間がない朝などはコーヒー豆を多めに使って、いつもの半分の時間でドリップする使い方もできます。
メリタ(Melitta)
メリタは、世界で初めてペーパードリップを考案したドイツの老舗メーカーです。
小さな1つ穴式を採用し、お湯をドバッと注いでも一定のスピードでお湯が落ちるように設計されています。
他のドリッパーと違って、雑味がカップに落ちない特殊構造になっているので、非常にクリアなコーヒーになります。
飲みやすいですが、「うまみ」も少ないため、今回は紹介しません。
※コーヒーは雑味がなさすぎても単調な味になります。
カリタ(Kalita)
カリタは、日本の大手コーヒー機器メーカーです。
直線的なリブが入った台形型の3つ穴ドリッパーが有名で、適度な濃さのバランスのいいコーヒーに仕上がります。
コーノ(KONO)
1925年に創業した「珈琲サイフオン株式会社」が製造したドリッパーで、長年コーヒー愛飲家に支持されています。
下部にだけ直線的なリブが入った円錐型の「名門ドリッパー」が有名です。
円錐型で有名なハリオV60と比較して、抽出速度が若干ゆっくりなので、コクのあるコーヒーになります。
三洋産業
▲台形「スリーフォードリッパー」
▲円錐形「フラワードリッパー」
三洋産業からは台形と円錐形ドリッパーが発売されていますが、有名なのは台形ドリッパーです。
台形は構造的にカリタのドリッパーに近く、誰が入れても安定したコクのあるコーヒーになります。
お湯を一定の速度で注ぐだけで、誰でも美味しく入れられるのが特徴です。
円錐形のフラワードリッパーも人気ですが、味はハリオV60と大差なく、自分で味を調節したい人向けです。
コーヒードリッパーおすすめ7商品の一覧表
商品名 | 画像 | 値段 購入先 |
コーヒーの味 ドリッパーの形 |
穴の数 素材 |
コーノ(KONO) 名門2人用フィルター |
1,527円 Amazon |
濃厚 円錐 |
1 PCT樹脂 |
|
HARIOV60V60 透過ドリッパー01クリア |
346円 Amazon |
好みで調節可能 円錐 |
1 AS樹脂 |
|
Kalita(カリタ) コーヒードリッパー101- |
227円 Amazon |
さっぱり 台形 |
3 AS樹脂 |
|
E-PRANCE ステンレスフィルター |
2,278円 Amazon |
さっぱり 円錐 |
1 ステンレス |
|
KIKKERLAND(キッカーランド) ブラスコラプシブルコーヒードリッパー |
1,970円 Amazon |
さっぱり 円錐 |
6 真鍮 |
|
三洋産業 スリーフォードリッパー 1~2人用 |
310円 Amazon |
濃厚 台形 |
1 樹脂 |
|
ハリオV60耐熱ガラス 透過ドリッパー02オリーブウッド |
3,192円 Amazon |
好みで調節可能 円錐 |
1 ガラス |
コーノ(KONO)MDK型名門2人用フィルターMDK-21
1,527円
本体下部にのみリブが入った円錐型のドリッパーです。一つ穴タイプで抽出速度はやや遅めで、コクのあるコーヒーになります。
コーヒーの味 | 濃厚 |
ドリッパーの形 | 円錐 |
穴の数 | 1 |
素材 | PCT樹脂 |
HARIOV60V60透過ドリッパー01クリア
346円
HARIOの中でも人気な円錐型のドリッパー「V60」です。螺旋状のリブに大きめの一つ穴が特徴です。お湯の太さで抽出のスピードをコントロールできるので、好みの濃さに調整できます。自由度が高い反面、味に一貫性はありません。
コーヒーの味 | 好みで調節可能 |
ドリッパーの形 | 円錐 |
穴の数 | 1 |
素材 | AS樹脂 |
Kalita(カリタ)コーヒードリッパー101-D#04001
227円
台形型に3つの穴が開いているドリッパーです。淹れ方による味のブレが少ないので、自宅、店舗どちらでも使われます。抽出スピードが速いのですっきりとしたコーヒーになりますが、ちゃんとコクもあるバランスの良い味が楽しめます。
コーヒーの味 | さっぱり |
ドリッパーの形 | 台形 |
穴の数 | 3 |
素材 | AS樹脂 |
E-PRANCEステンレスフィルター
2,278円
直接粉を入れて使用できるペーパー不要のステンレスフィルターです。ペーパーフィルターとは一味違うコーヒーになります。豆の持ち味がしっかりと出るので、品質の高いコーヒー豆を使ってドリップする人に向いています。コーヒーオイルが付着しやすいので、毎回洗剤でしっかりと洗う必要があります。
コーヒーの味 | さっぱり |
ドリッパーの形 | 円錐 |
穴の数 | 1 |
素材 | ステンレス |
KIKKERLAND(キッカーランド)ブラスコラプシブルコーヒードリッパーCU170
1,970円
キャンプや旅行などのアウトドアに最適な折り畳み式コーヒードリッパーです。抽出速度が速く、すっきりとした口当たりのコーヒーに仕上がります。アウトドア用のおしゃれなドリッパーを探している方におすすめです。
コーヒーの味 | さっぱり |
ドリッパーの形 | 円錐 |
穴の数 | 6 |
素材 | 真鍮 |
三洋産業スリーフォードリッパー 1~2人用 AS101
310円
プラスチック製の台形ドリッパーです。お湯の太さに関係なく、一定の速度で抽出できるので、誰でも安定した味のコーヒーを淹れられます。コーヒー全体にお湯がまんべんなく浸透し、コーヒーのコクを抽出できる傾斜の高さが特徴です。初めてのドリッパーに一番おすすめの商品です。
コーヒーの味 | 濃厚 |
ドリッパーの形 | 扇型 |
穴の数 | 1 |
素材 | AS樹脂 |
ハリオV60耐熱ガラス透過ドリッパー02オリーブウッド
3,192円
ハリオの人気商品V60に、オリーブウッドのホルダーを組み合わせたおしゃれなドリッパーです。ガラスの美しさと天然木を使用したデザインは、他にはない雰囲気を醸し出しています。ホルダーは取外し可能なので手入れも簡単です。
コーヒーの味 | 好みで調節可能 |
ドリッパーの形 | 円錐 |
穴の数 | 1 |
素材 | ガラス |
コーヒーをドリップする手順
コーヒーは嗜好品なので、自分が美味しいと思えばそれで良いと思います。
一応、自分がコーヒーをドリップする手順や、香りが立つように気をつけていることを記しておきます。
やること | やる理由 |
沸騰させたお湯を常温のドリップ用ケトルに移し替える | 湯温を90℃前後まで一気に下げる。沸騰直後のお湯を使うと刺さるような苦味が出る |
ケトル内のお湯は満水にする | お湯の温度が下がりにくくなる。ケトル内のお湯が少ないと冷めやすい |
サーバーとカップを湯通しして温めておく | 冷めたままドリップするとコーヒーがぬるくなる。コーヒーは熱い方が香りが立ちやすい |
コーヒー豆を中挽き〜中細挽きにする | 中挽きだとさっぱり、中細挽きだと濃いめに。お好みで |
粉をフィルターに入れ、表面を平らにする | 抽出ムラを防ぐ。平らになっていないと、粉が少ない場所を中心にお湯が落ちるため、粉全体を使った抽出ができない(味がブレる) |
粉全体が湿る程度のお湯を注ぎ、30〜60秒蒸らす | 焙煎後1週間以内の豆なら60秒、それ以上なら30秒蒸らす。1週間以上の豆はガスの放出が少ないので60秒も蒸らす必要がない。 |
抽出量に達するまでドリップする | カップ1杯分150ccなら1分、2杯分300ccなら2分を目安に。※三洋産業のドリッパーの場合 |
コーヒーの味はドリッパーの形状だけでなく、豆の量、豆の挽き目、抽出時間でも変わるので、いろいろ試して好みの味を探ってみてください。
コーヒードリッパーの売れ筋ランキングもチェック
今回紹介したドリッパー以外のアイテムはこちらでチェックできます。