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コーヒーレビュー

蔵前のカフェ「蕪木」のコーヒー豆を通販で購入した正直なレビュー

2022年6月15日

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蔵前のカフェ「蕪木」のコーヒー豆を通販で購入した正直なレビュー

2022年6月15日

蔵前のカフェ「蕪木」のコーヒー豆を通販で購入した正直なレビュー

今回は、蔵前のカフェ「蕪木(かぶき)」というお店のコーヒー豆を通販で購入して飲んだので、正直な感想をレビューします。

同店はブレンド、ストレートあわせて5種類ほどのコーヒー豆を取り扱い、値段は100g800円からの販売となっています。

蕪木は焙煎したコーヒー豆の販売に加えて、チョコレートの製造販売も行っています。併設の喫茶室ではコーヒーとチョコレート、それにあわせた酒類も楽しめるのが特徴のお店です。

今回は、蕪木を代表する定番ブレンド「オリザ」と 2種類のストレートコーヒー「モカ・シェカ 」「モカ・ヤンニハラール」のレビューをします。

著者のプロフィール

ブログ管理人:山口 誠一郎

コーヒーの専門家としてTV出演文藝春秋(文春オンライン)コラム掲載。1,000種以上のコーヒー豆をレビュー。イタリア「Caffè Arena Roma」元バリスタ。

※当ページの情報は執筆時点の情報です。商品に関する最新の情報は各メーカー、販売店にお問い合わせください。※当サイトのコンテンツではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。

蕪木(かぶき)とは

蔵前のカフェ「蕪木」のコーヒー豆を通販で購入した正直なレビュー

有名コーヒーロースターが多い蔵前で、「東京の名店」とまで言われる蕪木は、ネルドリップコーヒーを提供するお店。

蕪木の読み方は(かぶき)といいます。オーナーの苗字をそのまま店名にしている形になります。

蕪木は、チョコレートメーカーで勤務されていたオーナーの蕪木祐介さんが、ダークな木のテーブルを配した静けさに満ちた空間で、自家焙煎コーヒー豆を提供します。

ブレンド、シングルオリジンともに使用するコーヒー豆はエチオピアがメイン。

餡やチョコレート、ケーキなどしっかりした質感のデザートとの相性を考えて、蕪木では中深煎り(シティロースト)から深煎り(フルシティロースト)のコーヒー豆をおもに提供します。

蕪木のコーヒー豆3種類のレビュー

珈琲 「オリザ」

蔵前のカフェ「蕪木」のコーヒー豆を通販で購入した正直なレビュー

価格・容量 900円/100g
コーヒー豆の産地 記載なし
コーヒー豆の品種 記載なし
農園の標高 記載なし
精製方法 記載なし
豆の等級・グレード 記載なし
焙煎度合い 中深煎り

蕪木のコーヒー豆「オリザ」はお店を代表する看板ブレンドですが、コーヒー豆に関する情報はほとんど公開されていません。

コーヒー豆は焙煎してから間もないものを週末(木〜土)に発送してくれるので鮮度は非常に高いですが、それ以外のブレンドの配合などは公式ホームページにも記載がありません。

オリザについて、公式ホームページでは次のように紹介されています。

ブレンド珈琲『オリザ』

独特の華やぎと鮮やかな味わい。
甘く、豊かな余韻。
凛とさせる輝きと美しさ。

力強さはありません。
程よく明るい印象を持ち、軽めに淹れていただくと、華やかさが引き立ちます。朝の一杯にも好適で、清々しく、とても気持ちの良い珈琲です。

ー「オリザ」とは稲の学名。
秋に黄金色に輝く田園風景の美しさや、恵みの象徴である稲穂。そんな美しい珈琲を作りたいと思いました。引用:蕪木

コーヒー豆を5段階評価
蔵前のカフェ「蕪木」のコーヒー豆を通販で購入した正直なレビュー 香り:4.5
コク:4.1
苦味:3.1
甘味:3.5
酸味:3.1

蔵前のカフェ「蕪木」のコーヒー豆を通販で購入した正直なレビュー

オリザをペーパードリップすると、深煎りコーヒーらしいローストナッツのような香ばしい香りと、モカのような華やかな香りが感じられます。

また、コーヒー粉もフワッとドームのように大きく膨らみ、豆の鮮度が良いことを示しています。

早速飲んでみると、ピーチのような甘くてジューシーな味わいが感じられ、モカ特有のワインのようなフレーバーが鼻から抜けていきます。

透明感のあるクリアな苦味で後に残らずキレが良いです。

苦味が突き刺さる感じが一切なく、優しさと上品さを感じるコーヒーという印象です。

蔵前のカフェ「蕪木」のコーヒー豆を通販で購入した正直なレビュー

飲み進めていき、コーヒーの熱が落ち着いてくると、モカ華やかなフレーバーがより一層際立ちフルーティーさが増す。

スペシャルティコーヒーのような複雑なフレーバーを持ちながらも、コーヒーらしい香味も兼ね備えるため、どんな人にも「おいしい」と言って貰えそうな味わいが感じられます。

熱がさらに冷めると、黒糖のような香りがカップの中から感じられ、芳醇な甘みが口に広がる。

温かいうちのオリザももちろん美味しいが、冷めてからもひと味違う美味しさが感じられます。

1杯で2度おいしい、そんなコーヒー豆でした。

珈琲 「モカ・シェカ 」

蔵前のカフェ「蕪木」のコーヒー豆を通販で購入した正直なレビュー

蕪木のコーヒー豆 「モカ・シェカ 」の基本情報は次のとおり。

価格・容量 900円/100g
コーヒー豆の産地 エチオピア シェカ・マシャ MOPLACO社
コーヒー豆の品種 エチオピア原種
農園の標高 1900m-2100m
精製方法 ナチュラル
豆の等級・グレード 記載なし
焙煎度合い 深煎り

モカ・シェカについて、公式ホームページでは次のように紹介されています。

エチオピア西部に広がる野性の珈琲原生林から収穫した珈琲。
品格のある苦味の中に、エキゾチックで華やかな香りが感じられます。

珈琲の原産地エチオピアには、手付かずの珈琲の野性の森が点在しています。2018年に初めて訪れた珈琲の原生林。そこは珈琲農園の景色とは全く異なる景色が広がっていました。

苔むした珈琲の木々が静かに、そしてどこか神々しく広がる森。木々に実った果実は、自然と土壌に散り、そして芽生える。人の手も加えられることなく、脈々と命が受け継がれてきた珈琲の森です。

焙煎して、抽出した風味はどんなものだろうか。一歩一歩、歩みを進めながら、そんなことを想っていました。

その夢を叶えさせてくれたのが、モプラコ社のエレアンナさん。伐採が進む貴重な珈琲の森を守るために森を買い取り、野性の珈琲の潜在的な力に加えて、彼女の情熱と技術をつぎ込まれて収穫、加工された珈琲豆です。引用:蕪木

コーヒー豆を5段階評価
蔵前のカフェ「蕪木」のコーヒー豆を通販で購入した正直なレビュー 香り:3.4
コク:3.1
苦味:2.2
甘味:3.2
酸味:3.1

蔵前のカフェ「蕪木」のコーヒー豆を通販で購入した正直なレビュー

モカを深煎りにローストした「モカシェカ」はオリザほどの華やかさはないものの、ワインのような香りとカカオのような香りが感じられます。

早速飲んでみると、ビターチョコレートのような甘みとカカオのようなほろ苦さが感じられます。

モカらしい華やかな風味がガツンと鼻を抜けていく感じではなく、あくまでコーヒーらしい香味がメインの味わい。

若者から年配の方までどんな人にも愛されそうなコーヒーという印象。

舌触りがなめらかで、本当にチョコレートを舐めているかのような感覚。コクのあるコーヒーが好きな人におすすめの銘柄です。

珈琲 「モカ・ヤンニハラール 」

蔵前のカフェ「蕪木」のコーヒー豆を通販で購入した正直なレビュー

蕪木のコーヒー豆 「モカ・ヤンニハラール 」の基本情報は次のとおり。

価格・容量 850円/100g
コーヒー豆の産地 エチオピア ハラール
コーヒー豆の品種 エチオピア原種
農園の標高  1500m~1800m
精製方法 ナチュラル/サンドライ
豆の等級・グレード 記載なし
焙煎度合い 深煎り

モカ・ヤンニハラールについて、公式ホームページでは次のように紹介されています。

濃厚なコクと苦味の中に佇む蜜のような甘み。どっしりと沈み込む味わい。少し濃く抽出すると、良さがより発揮されます。

エチオピアハラール地域、樹齢80年以上の古木の残るジェルジェルツーの村から収穫された珈琲豆。ゴールデンビーンズと呼ばれる生豆の状態で黄金色に輝く豆を多く含んでいます。

ー私にエチオピア珈琲の奥深い魅力を伝えてくれたエレアンナさん。彼女はエチオピア珈琲商社MOPLACO社の代表であり、農園や精選所も管理しています。

「ヤンニ」とは、彼女のお父さんで前社長の故ヤンニさんの名前から取ったもの。とても愛着を持って使っている珈琲豆です。引用:蕪木

コーヒー豆を5段階評価
蔵前のカフェ「蕪木」のコーヒー豆を通販で購入した正直なレビュー 香り:4.1
コク:3.1
苦味:3
甘味:2.4
酸味:1.3

蔵前のカフェ「蕪木」のコーヒー豆を通販で購入した正直なレビュー

深煎りに仕上げた「モカ ヤンニ ハラール」。

ダークローストらしい香ばしい香りがドリップした瞬間あたりに広がる。

早速飲んでみると、透き通るようなクリアな苦味が印象的。

苦味と呼ぶべきか、香味と呼ぶべきか。深煎りなのに苦さをまるで感じない

モカの華やかなフレーバーは深煎りでも健在で、非常に上品な香りを放っています。

ほどよいコクと甘みがあり、味全体のバランスが美しく整っています。

酸味もほんのわずかに感じられ、このわずかな酸味が味に品をもたらしています。

この深煎りコーヒーは豆を焦がしている感じが一切なく、非常に完成度が高い逸品。

クリアな味わいの深煎りモカを試してみたい人におすすめのコーヒー豆です。

蕪木のコーヒーの特徴

蔵前のカフェ「蕪木」のコーヒー豆を通販で購入した正直なレビュー

今回レビューしたオリザなどのコーヒーは、もちろん蕪木の店頭でも飲むことができます。

カフェで飲むコーヒーの特徴は、コーヒー豆を25gを使って110cc、35g220ccを抽出すること。

一般的な喫茶店やカフェでは豆12g使って150ccを抽出するので、だいぶ濃いレシピです。

※今回のレビューでは15gを使って150ccを抽出しました。

しかも、蕪木ではコーヒーをまろやかにする「ネルドリップ」という方法で抽出します。

蔵前のカフェ「蕪木」のコーヒー豆を通販で購入した正直なレビュー

▲ネルドリップしたコーヒーは、豆に含まれる油脂分(コーヒーオイル)を楽しめるのが特徴

蕪木のレシピは北海道の名店「森彦」に似ているので、あれくらい濃厚でまろやかな舌触りのコーヒーが好きな人なら気に入りそうです。

FAQ(よくある質問)

Q:コーヒー豆が美味しく飲める期間はどれくらいですか?

A:コーヒー豆は焙煎して3日後から2週間が最も「香り」「風味」が強く感じられる傾向にあります。時間が経つと香り成分が揮発しますが、品質上は2ヶ月ほど経過しても全く問題ありません。

Q:ほかのコーヒー豆でおすすめはありますか?

蕪木のコーヒー豆の感想を忖度なしでまとめると

蔵前のカフェ「蕪木」のコーヒー豆を通販で購入した正直なレビュー

今回は、蔵前のカフェ「蕪木」というお店のコーヒー豆3種類を飲んだ正直な感想をレビューしました。

総評すると、コーヒー豆の鮮度が非常によく、豆も粒が揃っていてどれも綺麗でした。

実際に飲んでみると、深煎りながらもガツンとくる苦味がなく、華やかな風味とのバランスが絶妙でした。

3種類の中でも、個人的に一番おすすめのコーヒー豆は「オリザ(100g 900円)」です。

苦味と酸味のバランスが良く、モカを思わせる華やかなフレーバーと香味のバランスが非常に良いです。

2種類のモカも美味しかったですが、それよりも断然おいしいと僕は感じました。

蕪木でコーヒー豆を購入するなら、まずはオリザから試すことをおすすめします。

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