今回は、スペシャルティコーヒーの頒布会(サブスク)として、様々なコーヒーブログで紹介されている「チャンバーコーヒー」の正直な感想をレビューします。
ネットの口コミでは「香りが強い」「バランスが良い」「深みのある味」と評判が良いので試してみましたが、味わいに関しては冒頭の図で示しているように、コクと甘味が強く、香りに関しては平均以上のスコアをつけました。
このブログでは、コーヒー豆おいしさを「甘味」「コク」「香り」の合計点で評価しており、最高15点です。市販のコーヒー豆なら8点取れば良いほうで、有名な猿田彦珈琲が平均10点でした。これを踏まえると、猿田彦より100g単価が安いチャンバーコーヒーはコスパが高いと言えます。
ただし、チャンバーコーヒーは自分でコーヒー豆を選ぶことはできず、届く豆はハイロースト〜フルシティローストの焙煎度になるため、浅煎りが好きな人には向かず、酸味が少ないコーヒーが好きな人向けです。
このサブスクでは、ブラジルやブルーマウンテンの兄弟的銘柄「ハイマウンテン」など、日本で昔から人気のコーヒー豆が届くので、クセがなくて飲みやすいコーヒーが好きな人に向いているサービスだと感じました。
コーヒー豆は月替わりで届くので、詳しくは公式サイトをご覧ください。
この記事のまとめ
- 毎月2種類のコーヒー豆が届き、基本どれもクセがなくて飲みやすい
- COE入賞農園のコーヒー豆も届く
- ブルーマウンテンの兄弟的な銘柄も届く
- 届くコーヒー豆は毎月360g。毎日1杯飲む人に向いている
- 解約はいつでも可能。定期縛りなし
- 初回は100gあたり594円で試せる。スタバのコーヒー豆くらいの予算で収まる
ブログ管理人:山口 誠一郎
コーヒーの専門家としてTV出演。文藝春秋(文春オンライン)コラム掲載。1,000種以上のコーヒー豆をレビュー。イタリア「Caffè Arena Roma」元バリスタ。
チャンバーコーヒーとは
チャンバーコーヒー(chamber coffee)とは、焙煎後8日以内の新鮮なコーヒー豆が毎月届くコーヒー豆の定期便サービスです。
このお店のコンセプトは「プライベートで飲むコーヒーを最高に」というもの。
前述したように、「COE」と呼ばれる世界一の品評会に入賞する名門農園のコーヒー豆が届くのが大きな特徴です。
商品名 | スペシャルティコーヒー頒布会(180g×2種) |
値段 | 初回2,138円(34%OFF) 2ヶ月目以降:3,207円 |
鮮度 | ★★★★★(焙煎後8日以内) |
実際に、チャンバーコーヒーの定期便を1年ほど継続していますが、以下のようなコーヒー豆が届きました。
▲ハイマウンテン(実勢価格100g 3,000円ほど)
チャンバーコーヒーのサブスクは月額3,207円で180gのコーヒー豆が2種類届きますが、1種類でほとんど元が取れてしまうような高級銘柄も含まれます。
例えば、写真のハイマウンテンはキーコーヒーで5,616円で販売されています。
ブルーマウンテンと同じく、ハイマウンテンも価格が高騰しており、もはや自分で買えるような代物ではなくなっています。そんな高級コーヒー豆をお得に試せるのは嬉しいです。
チャンバーコーヒーの特徴
チャンバーコーヒーでは、焙煎後8日以内の新鮮な「飲み頃のコーヒー」を届けてくれるのが特徴です。
コーヒー豆は焙煎直後だと味が発揮できず、数日経過した方が苦みなどの角がとれておいしくなります。鮮度が良いので香りがしっかりと立ち、ドリップするとコーヒー粉もしっかり膨らみます。
風味を損ねる欠点豆も少なく、品質に問題は見られません。
180g中の欠点豆は0.7gなので、かなり少なく優秀です。
チャンバーコーヒーの評判・口コミ
Twitterでチャンバーコーヒーの評判・口コミを調べました。
結論から言うと、ネガティブな口コミは見られませんでした。
一方、ネットでは以下のような口コミがありました。
- 180gが2袋でボリュームがある。送料無料でこの値段ならお得かも
- ブレンドは毎月飲んでも飽きない
- 深煎りが多め。浅煎りも選べると嬉しい
- サイトが縦スクロール方式で胡散臭さを感じる
- 値段が少し高い
「値段が少し高い」という口コミがあったので、チャンバーコーヒーと同じスペシャルティコーヒーを取り扱うショップの定期便と比較します。
月額料金 | 1杯あたり | 縛り |
ブルーボトルコーヒー 4,158円/400g |
104円 | なし |
ミカフェート 4,000円/320g |
125円 | 1年縛り。途中解約できない |
チャンバーコーヒー 2,138円/360g |
初回59円 2回目以降89円 |
なし |
有名なブルーボトルコーヒーの定期便が100g単価1,000円ほど、1杯に換算すると100円なので、チャンバーコーヒーが特別高いこともないと言えます。
もっと安いコーヒー豆の定期便なら、澤井珈琲の定期おトク便(1杯14円)などが挙げられますが、さすがに豆の品質と味が違いすぎるので比較対象としていません。
関連→【低評価】澤井珈琲はまずい。本音の口コミ評判を知りたい方へ
コーヒーが好みじゃなかった場合は?
もし口に合わなかったら、チャンバーコーヒーの定期便はいつでも解約できます。
コーヒーの味は、それぞれで好みがあるので試してみないと分からないと思います。
しかし、チャンバーコーヒーでは、「あまりに酸味が強すぎる」などの豆は届かないので、スタンダードな味を求める人に好まれると思います。
チャンバーコーヒーのレビュー
セット内容 | 2種類のコーヒー豆または粉(約36杯分) ・プレミアムブレンド:180g ・マンスリーセレクト:180g |
送料 | 無料 |
特典 | 保存容器2つ(初回に同梱) |
どんなコーヒー豆が届くの?
まず、ブラジルとケニアの豆をブレンドした「プレミアムブレンド」は毎月必ず届きます。
もう1種類は、「マンスリーセレクト」という月替りのコーヒーが1袋(180g)届きます。
実際に届いたマンスリーセレクトのコーヒー豆がこちらです。
コーヒー豆の種類 | 特徴 |
パナマ ハートマン農園 |
ワインのようなフレーバー。世界的に有名な農園 |
ジャマイカ バロンホール農園 ハイマウンテン |
ブルーマウンテンの兄弟的な銘柄。5000円以上で販売される高級品 |
ブラジル パッセイオ農園 |
最高品質のコーヒーを決める品評会「カップオブエクセレンス/COE」で称号を与えられた農園 |
ブラジル モンテアレグレ農園 |
カップオブエクセレンス上位の常連。ブラジルの有名農園 |
高級コーヒー豆の「ハイマウンテン」や「COE入賞農園の豆」が届いた月は、お得度が数段アップします。
レビューは以下の3銘柄に絞りました。
- プレミアムブレンド(毎月届く豆)
- ブラジル パッセイオ農園(COE受賞)
- ブラジル モンテアレグレ農園(COE受賞)
1.プレミアムブレンド
プレミアムブレンドは、濃厚な甘みが特徴のブラジルショコラと、ほどよいフルーツ感のケニアをブレンドしています。
実際に飲むと、チョコレートのような「コクのある甘み」と、ストロベリーのような酸味が微かに感じられます。
ほどよい酸味が味全体を上品にしていて、後味もさっぱりしています。
雑味がなく、スッキリとした味わいで何度も口をつけたくなる美味しさがあります。
2.ブラジル・モンテアレグレ農園
海外でも高く評価される「モンテアレグレ農園」のコーヒー豆は、どっしりとしたコクと、黒糖を思わせる濃厚な甘みが印象的です。
苦味もほどよく感じられますが、濃厚な甘みが苦味を包み込んでいて、味全体をマイルドにしています。
ほどよく酸味もあり、ブラジルらしいバランスの良い味わいが楽しめます。
3.ブラジル・パッセイオ農園
ブラジル「パッセイオ農園」のコーヒー豆も美味しさに定評があり、世界的に評価されています。
※その年で一番おいしいコーヒー豆を決める品評会「カップオブエクセレンス(COE)」上位の常連です。
実際に飲むと、オレンジのようなフルーツ感のある酸味と、ほどよい苦味のバランスが調和しています。
後味がスッキリとしていて、クリアな味わいの中に旨みと深いコクを感じます。
まるでブルーマウンテンを思わせる透明感のある美味しさで、万人受けしそうなコーヒー豆です。
チャンバーコーヒーをおすすめしない人
- 自分でコーヒー豆を選びたい人
- 浅煎りコーヒーが好きな人
酸味が強いコーヒー豆(浅煎りコーヒー)は基本的に届きません。
もう少し焙煎度が深い「中煎り」から「深煎り」が主に届きます。
おすすめな人
チャンバーコーヒーの豆は、基本的にどれも苦味と酸味のバランスが良いです。
飲みやすい「オーソドックスなコーヒー」が好きな方に向いています。
また、高級コーヒー豆をお得に飲みたい人にもおすすめです。
チャンバーコーヒーの解約方法
チャンバーコーヒーの定期便は電話、メールいずれかの方法で解約できます。
電話で解約する場合は、0120-918-358(平日11:00~18:00・土日祝は休み)まで連絡すればOKです。もしくは「info@chamber-coffee.com」に「解約希望」とメールを送信すればOKです。
また、コーヒー豆の不良・破損などにより返品・交換が必要な場合、商品の到着後1週間以内に連絡すれば、返金にも対応してもらえます。
忖度なしで感想をまとめると
初回はスタバのコーヒー豆「ハウスブレンド」と同等の価格で試せるため、まず一度試してみて、気に入ったら定期便を続けるのが良いかと思います。
定期便をスタートした当初は、僕もコーヒーが美味しくなければ、すぐ解約しようと考えて購入しました。
ですが、中煎りや深煎りコーヒーが好きな僕にとっては、わりと安定して美味しいコーヒー豆が届くので、1年ほど定期便を続けています。
スタバのコーヒー豆くらいの予算で考えていて、ちょっとお得に高級コーヒー豆を飲みたい人に向いている定期便です。