本記事ではコーヒー豆の保存方法でどれが一番おすすめなのか?を検証しました。
▼結論
1ヵ月以内に飲みきるなら暗所で常温保存が良いです。
1ヵ月以上保存するならアルミバッグに入れて冷凍保存が良いです。ジップロックはNG。
保存容器は、一般的なキャニスター、ジップロックを使用。また、密封できないビニール袋に入れて常温保存したらどうなるか?も検証しました。
これらの容器に入れて、焙煎後30日目までの味の変化を記録しました。
タップできる目次
そもそも、コーヒー豆は劣化するとどうなる?
コーヒー豆の保存方法について知る前に、まずコーヒー豆が劣化するとどうなるかを確認していきましょう。
まず、コーヒー豆は腐らない
コーヒー豆は生鮮食品ですが、お肉や魚のように「腐って口にできなくなる」ということはありません。
しかし、コーヒー豆は劣化すると「酸敗」します。
酸敗とは、酸化してコーヒー特有の味わいや風味、香りなどが変化して酸味が強くなってしまうことを指します。
酸敗までの期間は、保存方法や保存容器によって変わってきます。
今回は、焙煎したばかりのコーヒー豆をジップロック(冷蔵庫、冷凍庫、常温)、キャニスター(常温)、密閉できないビニール袋などに入れて、期間毎の味の変化を記録しました。
結果から言うと、1ヶ月以内に飲み切るならキャニスターに保存して暗所保存が無難です。
まとめ買いしたコーヒー豆を1ヶ月以上保存するなら、匂い移りしないアルミバッグに入れて冷凍保存が良いです。
コーヒー豆が劣化する原因
コーヒー豆が劣化する原因のひとつに「酸化」が挙げられます。
コーヒー豆には約15%ほどトリグリセリドという油脂分が含まれていますが、この油脂分が空気中の酸素と結びつくことで「酸化」が進み、コーヒーの風味を劣化させてしまいます。
酸化による風味の変化として、コーヒーに酸味が発生してしまうのですが、この酸味はコーヒー豆本来のフルーティーな酸味とは異なります。
コーヒー豆は元々コーヒーチェリーという果実の種子を取り出して焙煎したもので、フルーツ由来のさわやかな酸味を持っています。
しかし油脂分が酸化することで発生する酸味は、ツンとした不快な酸味ですので、コーヒーの美味しさが大きく損なわれてしまうことになります。
加えて、コーヒー豆は焙煎から時間が経過するごとに風味が劣化してしまいます。
開封したばかりのコーヒー豆はとても良い香りがしますが、これはコーヒー豆に含まれる「風味」や「香り成分」が常に空気中に揮発しているからです。
新鮮なコーヒー豆は、焙煎時に発生した二酸化炭素(炭酸ガス)が豆の内部に内包されていて、「風味」や「香り成分」が揮発する速度を遅め、酸素や湿気といった劣化要因から豆を守ってくれています。
しかしこの二酸化炭素も時間経過によって外へ放出されていき、「風味」や「香り成分」も一緒に揮発してしまうのです。
コーヒー豆の賞味期限は?
コーヒー豆は、豆の状態によって賞味期限がそれぞれ違ってきます。
未開封の場合、開封後の場合、または粉の状態でそれぞれどのくらいの賞味期限なのか、詳しく説明します。
未開封の場合
製品によって賞味期限は違いますが、1か月から1年程度を賞味期限としていることがほとんどです。
また、賞味期限が記載されていないコーヒー豆の場合は、風味や香りが良い状態で飲める期間の目安が約30日程とされています。
賞味期限は目安ですが、未開封であってもコーヒー豆は焙煎した後時間が経過するとともに、「風味」や「香り成分」が揮発するため、どのメーカーであっても購入後はあまり放置せずに出来るだけ早く開封し完飲するのがいいでしょう。
開封後の場合
開封後のコーヒー豆は、賞味期限に関わらず早めに完飲することをおすすめします。
コーヒー豆は一度開封してしまうと空気に触れて劣化してしまう上に、酸化して風味や香りもどんどん悪くなってしまいます。
先述したアルミバックなどの密閉容器に移し替えて冷蔵庫で保存するようにして、出来るだけ早く使い切るようにしましょう。
粉の状態
コーヒー豆を挽いて粉の状態にしてある場合は、豆の状態よりも空気に触れる表面積が多くなり劣化が進むのも早くなってしまいます。
粉コーヒーの場合、風味が劣化しない目安は開封後14日程とされていますので、開封後は早めに完飲することが理想です。
豆を挽く手間が省けるので粉のコーヒーは手軽ですが、もし大容量でコーヒーを購入して保存したいという場合は、粉の状態よりもコーヒー豆を購入した方が美味しさが長持ちするのでおすすめです。
いずれの場合も賞味期限はあくまで目安として、新鮮なうちに早く飲み切った方が良いということになります。
ただし賞味期限はコーヒーの風味が劣化しない期間の目安としてメーカーが設定したものですので、期限が切れたからといってすぐに飲めなくなるということはありません。
また、期限切れのコーヒーを飲用しても身体に害はありませんが、場合によっては酸化した油脂でお腹を下すこともありますので、できるだけ新しいコーヒーを飲みましょう。
コーヒー豆を保存する上で気をつけたい2つのポイント
香り高いコーヒーを長く楽しむためには、保存方法が重要です。
特に重要なポイントは次の2つ。
- コーヒー豆の鮮度を保つ条件で保存すること
- コーヒー豆の保存には密閉容器を使用すること
開封した後のコーヒー豆は酸素や湿気に触れて劣化が進んでしまいます。
そのため、鮮度を保つ条件下で、密閉容器を使用して保存することで、コーヒー豆の劣化スピードを遅め、風味や香りを長持ちさせることができます。
【1】コーヒー豆の鮮度を保つ条件で保存する
コーヒー豆を保存する際は「鮮度を保つ条件で保存する」ことが重要です。
1.酸素に触れないようにする
コーヒー豆が酸素に触れると、酸化が進みます。
先述の通りコーヒー豆の酸化は風味や香りが悪くなる原因ですので、酸素に触れないためにも密閉できる容器での保存が大切です。
2.紫外線から守る
直射日光や、蛍光灯の光には紫外線が含まれています。
紫外線は『活性酸素』を生み出し、酸化を進める原因となりますので、直射日光が当たらない場所での保存、及び遮光性の容器での保存が重要です。
3.高温多湿を避ける
高温多湿もコーヒー豆の品質を低下させる原因になります。
保存温度が高いほど酸化が進みますし、湿気を吸収したコーヒー豆は風味が悪くなるだけでなく雑菌の繁殖やカビの原因にもなります。
【2】コーヒー豆の保存には密閉容器を使用する
コーヒー豆の鮮度を保つには、劣化の原因になる酸素や湿気などから守るため密閉容器での保存が大切です。
コーヒー豆用の密閉容器には「キャニスター」がありますが、長期保存には向いていません。
理由としては、豆の残量が少なくなってくると容器に空気の層が出来てしまい、その分酸素に触れて酸化が進んでしまうからです。
常に容器いっぱいにコーヒー豆を補充するようにすれば、キャニスターでも酸素に触れずに保存が出来ますが、あまり現実的ではありません。
また素材によっては遮光性が劣ったり、落下の衝撃で割れてしまうなどのデメリットがあります。
その点、「アルミバック」はキャニスターよりも密閉保存に優れているのでおすすめです。
アルミバックはジップ付きの密閉容器で、空気をできるだけ抜いて密閉することでコーヒー豆の残量に関らず酸素に触れにくくしてくれます。
また、アルミ製で遮光性や断熱性に優れ、軽量で保管もしやすく、冷蔵庫に入れても場所を取りません。
コーヒー豆の保存場所
コーヒー豆の保存には、劣化の原因になる直射日光、高温多湿を避けた場所が適しています。
ご家庭で保存する場合は、直射日光が防げて温度を一定に保つことができる冷蔵庫や冷凍庫で保存するのがおすすめです。
また未開封のコーヒーであれば、常温での保存が可能です。
すぐに飲み切れる量なら直射日光、高温多湿を避け、風通しの良い場所で保存しましょう。
しかしすぐに飲まずに長期間保存しておきたい場合は、冷蔵庫や冷凍庫で保存しておいたほうが風味や香りが長持ちします。
冷蔵、冷凍保存の注意点としては、庫内のニオイ移りがしやすいということがありますので、必ず密閉できる容器に入れましょう。
コーヒー豆を冷凍庫で保存しても良い?
ずばりコーヒー豆は冷凍庫で保存しても問題ありません。
冷凍保存したコーヒー豆を挽いてコーヒーを入れても、温度がぬるくなったり味が劣化したりすることはありません。
むしろ冷凍することで、豆の嫌う高温多湿を避け、鮮度を長持ちさせてくれます。
長期間コーヒー豆を保存しておきたい場合は、冷凍保存しておくことをおすすめします。
ただし基本的に冷凍された食品は、一度解凍してしまうと味や風味が落ちたり雑菌が繁殖したりするので再度の冷凍はできません。
コーヒー豆も冷凍庫から何度も出し入れしていると、表面に結露ができてしまい品質低下につながってしまいます。
もしコーヒー豆を大量にまとめ買いし、すぐには飲まないという場合は200gずつなど小分けにして密閉容器に入れて冷凍保存するようにして、使う分を解凍したらそれ以降は冷蔵保存するのが良いでしょう。
冷凍保存の際に使用する密閉容器はジップ付きの容器が良いですが、ジップロックだとニオイを通すので庫内のニオイが豆に移ってしまい、コーヒー豆の保存には適していません。
冷凍保存に向いていてニオイも通さないので、先述したアルミバックを使用しましょう。
粉ではなく「豆のまま」で保存する
コーヒーは豆の状態に比べ、挽いて粉にした状態の方が表面積が非常に大きくなります。
表面積が大きいほど、空気に触れる面積が増えて酸化が早く進んでしまいますし、「風味」や「香り成分」も空気中にどんどん揮発していきます。
開封後のコーヒーを美味しく飲める目安は、豆の状態で30日程度、粉の状態で10日程度とされており、それだけ粉のコーヒーは劣化が早く鮮度が長持ちしないと言えます。
なのでコーヒーを購入する際はできるだけ豆を選び、コーヒーを淹れる直前に挽いて粉にするのが良いでしょう。
コーヒー豆の保存方法おすすめは?キャニスター、ジップロック、ビニール袋で検証
キャニスターで常温保存
焙煎したばかりのコーヒー豆をダイソーなどの百均(100円ショップ)で買えるガラス製の保存容器、カルディの遮光性があるキャニスター(保存缶)に入れて、食器棚の中に暗所保存しました。
遮光性の有無はありますが、どちらも完全密閉できる容器です。
- 焙煎後7日目:どちらも味に大きな違いなし。
- 焙煎後10日目:どちらも多少香りが薄くなった印象をうけるも、味に大きな変化は感じられません。
- 焙煎後15日目:香り・風味が薄くなるが、味に大きな変化はない。ペーパードリップする時も豆が多少膨らむ
- 焙煎後20日目:ドリップ時に豆がほとんど膨らまない。香り・風味に加えて甘味が薄くなる。多少酸味も出てくる。
- 焙煎後30日目:豆は膨らまないが、味や香りは20日目と大きく変わらない印象。全然普通においしく飲める。
焙煎後1ヶ月までの味の変化を記録してきましたが、どちらの容器も直射日光が当たらない暗所で保存していたので、容器による味の変化はないように感じました。
コーヒー豆を取り出したら、すぐにフタをして元の場所に仕舞っていたため、酸化がそこまで進まなかったように思います。
個人的には、焙煎してから1ヶ月経過したコーヒー豆でも十分に美味しいと感じました。
ビニール袋(常温)
今度は、コーヒー豆を密閉できないビニール袋に入れて、食器棚の中に暗所保存しました。
- 焙煎後7日目:香り・風味が薄くなるが、味に大きな変化はない。ペーパードリップする時も豆が多少膨らむ
- 焙煎後10日目:ドリップ時に豆がほとんど膨らまない。香り・風味に加えて甘味が薄くなる。多少酸味が出てくる。
- 焙煎後15日目:コーヒー豆が完全に膨らまくなる。酸味がより強くなる
- 焙煎後20日目:酸敗が始まる。飲めない程ではない。
- 焙煎後30日目:酸敗しきったのか、20日目と大きく味は変わらない。
酸っぱくて飲めない、ということはない。
正直、慣れれば普通に飲めてしまうレベル。
コーヒー生豆の品質にも依るが、たとえカルディやスーパーなどの安価なコーヒーでも「酸化しきって飲めなくなる」ということはない。
ただ、キャニスター保存に比べて明らかに香り、風味が早く薄くなる。
今回の検証では、最も劣化のスピードが早く、もっとも酸味が強くなりました。
ジップロック(常温、冷蔵庫、冷凍庫)
今度は、コーヒー豆をジップロックに入れて、食器棚の中に暗所保存、冷蔵庫、冷凍庫に保存しました。
暗所保存
- 焙煎後7日目:多少香りが薄くなった印象をうけるも、味に大きな変化は感じられません。
- 焙煎後10日目:香り・風味が薄くなるが、味に大きな変化はない。ペーパードリップする時も豆が多少膨らむ
- 焙煎後15日目:ドリップ時に豆がほとんど膨らまない。香り・風味に加えて甘味が薄くなる。多少酸味が出てくる。
- 焙煎後20日目:コーヒー豆が完全に膨らまくなる。酸味がより感じられるが、普通に飲める。
- 焙煎後30日目:普通に飲めるが20日目よりも酸味が感じられ、香りも風味も飛ぶ。
香りも風味も飛んでいましたが、30日経過しても酸敗している印象はなかったです。
ビニール袋で検証した時の方が、はるかにインパクトが強い味わいでした。
「キャニスターは場所を取るし、ジップロックの方がかさばらない」という方は正直、ジップロックでコーヒー豆を保存しても良いかと思います。※中の空気をしっかり抜くことが条件。
1ヶ月程度かけてじっくり飲むなら、キャニスターの方がより長い期間、香りと風味を持続できる印象でした。
どちらも、1ヶ月では酸敗したように感じませんでした。
ジップロックに入れて冷蔵庫に保存
- 焙煎後7日目:多少香りが薄くなった印象をうけるも、味に大きな変化は感じられません。
- 焙煎後10日目:ドリップ時に豆がほとんど膨らまない。香り・風味が薄くなり、冷蔵庫特有の匂いがコーヒー豆に移っている印象を受けます。味も多少変化しているように感じます。
- 焙煎後15日目:コーヒー豆が完全に膨らまくなる。香り・風味に加えて甘味が薄くなる。酸味も出てくる。冷蔵庫の匂いがより強く感じられます。
- 焙煎後20日目:香り、風味、甘味が喪失した印象。酸味も感じられます。
- 焙煎後30日目:20日目よりも酸味が感じられ、冷蔵庫の匂いが気になる。香味や甘味も薄い。
あくまで個人的な感想ですが、常温保存の方が長期間おいしく飲めると感じました。
とにかく冷蔵庫特有の匂いが気になったのと、常温保存よりも劣化が早い印象を受けました。
また、庫内に匂いが強いものを置かないなどの配慮が必要な点が面倒に感じました。
コーヒー豆には「脱臭効果」があるため、庫内の臭いを吸ってしまい、その臭いが豆に移ることがあります。
また、冷蔵庫の開閉によりコーヒー豆が結露しやすくなり、劣化が早まったことも考えられます。
コーヒー豆の保存方法は諸説ありますが、個人的には冷蔵庫には保存したくないと感じました。
ジップロックに入れるなら、たとえ1ヶ月間でも常温で暗所保存が無難です。
ジップロックに入れて冷凍庫に保存
- 焙煎後7日目:香りが多少薄くなる。冷凍庫の匂いが若干付着している印象。豆は膨らむ。
- 焙煎後10日目:豆は膨らむ。7日目のコーヒー豆と味、香りは変わらない印象。
- 焙煎後15日目:豆は膨らむ。冷凍庫の匂いがより強く感じられます。
- 焙煎後20日目:豆は膨らむ。15日目のコーヒー豆と変わらない印象。
- 焙煎後30日目:豆は膨らむ。15日目のコーヒー豆と変わらない印象。
冷凍庫保存の凄いところは30日経過しても豆が膨らんだこと。
庫内の匂いが気になりましたが、鮮度のキープ力はずば抜けて1位でした。
コーヒー豆を冷凍保存する場合、匂いを完全にシャットアウトできるアルミバッグが良いです。
アルミバッグなら匂い移りを防ぎながら、鮮度もキープできます。
ちなみに、アルミホイルも匂いを通しません。
ただし、ニンニクやキムチなどの臭いの強すぎるものが一緒に入っていると、ほんの僅かな隙間があるとコーヒー豆がその匂いを吸収します。
そのため、確実に完全密閉できるアルミバッグがコーヒー豆の冷凍保存には一番適しています。
▼実際に使っている方の口コミ・評判・レビュー
焙煎済みのコーヒー豆を保管するのに使用しています。200gの豆を100gに2分割して、ひとつを冷凍保存、もうひとつを常温(夏は冷蔵)。複数種の豆を同時に購入するので、ラベルを張り付けて区別してます。
引用:Amazonレビュー
紅茶のティーパックを小分保管するために購入しました。
ビニール製の袋では他の匂いが移ったり、紅茶自体の香りが薄れてしまうので、香りが飛ばないアルミ製の袋を探していたところ、大きさ、量、価格ともに満足できるものを見つけ、購入しました。
今後はコーヒー豆の保管や、匂いの強い食材の保管にも使用したいと思っています。引用:Amazonレビュー
▼冷凍保存したコーヒー豆の解凍方法は?
冷凍したコーヒー豆は、凍ったまますぐに使用できます。
コーヒー豆は焙煎で水分が1%以下になるので解凍の必要がなく、そのまま挽いて抽出できます。
ただし、冷凍したコーヒー豆は常温で放置せず、すぐに使うことをおすすめします。
放置すると温度差で結露し劣化する可能性があります。
【検証】匂いを通してしまう容器、匂いを通さない保存容器まとめ
参考までに僕がこれまで検証した「匂いを通さないコーヒー豆の保存容器」を書き残しておきます。
- ナイロン袋(臭いを通す)
- ポリ袋(臭いを通す)
- ジップロック(臭いを通す)
- 軟質タッパー(臭いを通す)
- 硬質タッパー(蓋も硬質な弁当箱のようなもの)
- 蓋がアルミの瓶
- 蓋がプラスチックの瓶
まず、ポリ袋、ナイロン袋、ジップロックは匂いを通します。
あまり知られていないことですが、軟質のプラスチックは普通に匂いを通すので、コーヒー豆の保存にそもそも不向きです。
同じ要領で軟質のタッパーも匂いを通します。
また、素材自体はステンレスやホーローなどの臭いを通さないものでも、フタが軟質のプラスチックだと臭いを通します。
硬質のタッパーはものにもよりますが匂いを遮断します。
ゴムパッキンが付いているものはほぼ臭いを通しません。コーヒーキャニスターにはゴムパッキンが付いているのが一般的です。
蓋がアルミの瓶も匂いを通しません。
また、蓋がプラスチックの瓶も蓋が固くて分厚ければ匂いを通しません。
また、サランラップやクレラップも匂いを通しません。完全に遮断します。
ただし、匂いを通さないのはサランラップやクレラップ(ポリ塩化ビニリデン)のラップに限ります。
その他のポリラップやビニールラップは普通に匂いを通すので、コーヒー豆の保存には適していません。
コーヒー豆を保存する際、シリカゲルなどの乾燥剤は効果あり
コーヒー豆は焙煎によって水分が飛ばされ、含有水分量3%と非常に乾燥した状態になっています。
しかしコーヒー豆の表面上には無数の小さい穴が空いているので、空気中の湿気をその穴が吸収してしまい、コーヒー豆が湿気て鮮度が落ちてしまいます。
湿気対策として、コーヒー豆の保存容器の中にシリカゲルなどの乾燥剤を一緒に入れることはとても効果的です。
乾燥剤には優れた湿気吸収効果があり、保存容器の中の湿気も吸収してくれるのでコーヒー豆の品質を長持ちさせることができます。
コーヒー豆を保存する際、珪藻土は効果なし
ソーシャルメディアでは、コーヒー豆の湿気取りに珪藻土を入れると効果があるという情報もありますが、こちらは効果がないということが判明しています。
珪藻土はバスマットなどによく使用されていることもあり、水をよく吸収するイメージですが、コーヒー豆が湿気るのを防ぐのには向いていません。