90%以上のカフェインが取り除かれているデカフェコーヒーは、カフェインが気になる人に人気ですが、「味が物足りない、満足できない」という声も聞こえてきます。そんな方におすすめしたいのが「エスプレッソ」です。エスプレッソはコーヒー豆に圧力をかけて抽出するため、濃厚な味わいで飲みごたえは抜群です。
また、ドリップコーヒーと比べて使用するコーヒー豆の量が少ないため、含まれるカフェインの量も少なくなります。
本記事では、カフェインが気になる方でもコクのある味わいが楽しめるおすすめのエスプレッソ用デカフェコーヒー豆をランキング形式で紹介します。
ブログ管理人:山口 誠一郎
コーヒーの専門家としてTV出演。文藝春秋(文春オンライン)コラム掲載。1,000種以上のコーヒー豆をレビュー。イタリア「Caffè Arena Roma」元バリスタ。
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タップできる目次
- カフェインレスコーヒー(デカフェ)とは
- エスプレッソ用のデカフェコーヒー豆・粉の特徴
- エスプレッソ用のデカフェコーヒー豆の選び方
- エスプレッソ用のデカフェコーヒーおすすめランキング9選
- 1.Caffe Cuore(カフェクオーレ)エスプレッソ用 カフェインレス コロンビア
- 2.LAVAZZA ラバッツァ デック (カフェインレス) (豆)
- 3.LAVAZZA ラバッツァ デカフェ (粉)
- 4.辻本珈琲 カフェインレスコーヒー豆 デカフェ コロンビア アイウ 極細挽き(エスプレッソ向け)
- 5.シアトルエスプレス モーニングディライト ディカフェ(カフェインレス) (粉)
- 6.キンボ(KIMBO)デカフェ(粉)
- 7.イリー(illy)デカフェ(豆・粉)
- 8.ムセッティ(Musetti)デカフェ
- 9.セガフレード・ザネッティ デカ クレム カフェポッド (カフェインレスコーヒー)
- カフェインレスコーヒー豆の売れ筋ランキング
- カフェインレスコーヒーってどうやって作ってるの?
- エスプレッソ用のデカフェコーヒーがおすすめな人
- エスプレッソ用のデカフェコーヒーをおすすめできない方
- 美味しいエスプレッソ用のデカフェコーヒーを楽しもう
- 一番おいしかったデカフェコーヒー豆【初回限定500円OFF】
カフェインレスコーヒー(デカフェ)とは
カフェインレスコーヒーとは、カフェインをほぼすべて取り除いたコーヒーのことです。
「レス(less)」は「より少ない」という意味なので、完全なノンカフェインではありませんが、全日本コーヒー公正取引協議会の定義によると、日本で販売されているカフェインレスコーヒーは必ず90%以上のカフェインが除去されています。
カフェインだけを除去しているので、そのほかのコーヒーの健康成分はそのまま残されているのが特徴です。
カフェイン摂取量を大幅に抑えることができるため、妊娠中や授乳中の方、カフェインによる影響が出やすい人にとっても安全に楽しめるのが魅力です。
近年のカフェインレスコーヒーは味わいが格段に向上している
カフェインレスコーヒーは風味や味が欠けていると言われています。
しかし、近年は脱カフェイン法(カフェインを除去する技術)の進歩のおかげで、多くのカフェインレスコーヒーがカフェイン入りコーヒーと遜色ないほど風味が洗練され、味わい豊かで、満足度が高いものが増えています。
脱カフェイン法については、以下で詳しく解説しています。
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カフェインレスコーヒーとデカフェは同じもの
カフェインレスコーヒーは「デカフェ」と呼ばれることもあります。
デカフェとは、英語でカフェインを含まないという意味の「decaffeinated(ディーキャフェネイティド。略してdecaf(ディーキャフ))という言葉に由来する呼び方です。
ノンカフェインコーヒーとカフェインレスコーヒーは別のもの
カフェインレスコーヒーは、カフェインをまったく含まない「ノンカフェインコーヒー」(たとえば、チコリを使用して生成された穀物コーヒーなど)とは異なります。
ノンカフェインコーヒーは原材料にコーヒーを使用していないため、コーヒー特有の苦味やコクが控えめです。ノンカフェインコーヒーとカフェインレスコーヒーは別のものと捉えるのが良いでしょう。
コーヒーは好きだけどカフェインの摂取量は控えたいという方は、カフェインレスのコーヒーを選ぶことをおすすめします。
-
デカフェ・カフェインレス・ノンカフェインの違いをわかりやすく解説
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エスプレッソ用のデカフェコーヒー豆・粉の特徴
エスプレッソに使用されるコーヒー豆は、酸味が少ない中深煎り(ミディアムと記載されたコーヒー豆)~深煎り(ダーク、Darkと記載されたコーヒー豆)で焙煎されていることが多く、中には酸味が全くない「極深煎り」のものもあります。
イリー(illy)のように、アラビカ種のコーヒー豆のみを使用するブランドもありますが、伝統的なイタリアのエスプレッソは通常20%~30%の割合でロブスタ種のコーヒー豆をブレンドします。
アラビカ種とロブスタ種の違いを以下にまとめました。
コーヒー豆の種類 | 特徴 |
アラビカ種 | ロブスタ種より風味に優れるが栽培が困難な品種。フルーツ由来の綺麗な酸味。爽やかな後味。雑味が少なく、味わいが洗練されている。ロブスタ種より高価。クレマは出にくい |
ロブスタ種 | 強い苦味とコクが特徴。フルーティーさは少なく、チョコレートのような味わい。病気に強い。栽培しやすい。収量も多い。低コストで栽培できる。インスタントコーヒーや缶コーヒー、栄養ドリンクのカフェインなど加工に用いられる。アラビカ種の2倍のカフェインが含まれる。クレマが出やすい |
なぜエスプレッソ用のコーヒー豆にロブスタ種をブレンドするの?
なぜエスプレッソ用のコーヒー豆には、アラビカ種より品質が劣ると言われるロブスタ種をブレンドするのか?
理由は、アラビカ種100%のコーヒーとは異なる「力強いコク、質感、コーヒーを飲み込んだ後に感じられる余韻を作るため」です。
アラビカ種100%のエスプレッソ用のデカフェコーヒー豆は、綺麗な酸味と爽やかな後味が感じられますが、逆にいうと余韻は少なく、さっぱりとしたアフターテイストになります。
アフターテイストとは
コーヒーを飲んだ後に口の中に残る味わい。コーヒー豆の特徴はアフターテイストに表れやすく、後味の持続時間は豆の力強さを示す。ボディ(コク)とも強い相関関係がある。
一方、ロブスタ種をブレンドすることでアラビカ種100%のエスプレッソでは感じられない「力強いコク」「ワイルドな風味」「インパクトのある苦味」「トロリとした質感(クリーミーさ)」が増します。
イタリアで人気のコーヒーブランド「キンボ(KIMBO)」や、「ムセッティ(Musetti)」のデカフェには、ロブスタ種のコーヒー豆が含まれます。
どちらも100g750円ほどで購入できるので、本場イタリアのエスプレッソを飲みたい方にはKIMBOやMusettiのデカフェコーヒー豆をおすすめします。
エスプレッソ用のミルがない人のために「粉」も販売されている
美味しいデカフェエスプレッソを抽出するには、専用のミル(エスプレッソグラインダー)でコーヒー豆を細挽き~極細挽きにする必要がありますが、ご家庭のミルでは対応できない場合などに、極細挽きの「粉」も販売されています。
後ほど解説しますが、デロンギ(DeLonghi)のミル付き全自動エスプレッソマシン「マグニフィカS」などで抽出するなら、粉の方が濃厚なエスプレッソになりやすく、クレマも綺麗に出ます。
エスプレッソ用のデカフェコーヒー豆の選び方
豆か粉か?(クレマを出すなら粉がおすすめ)
基本的にコーヒー豆は「豆の状態」での購入をおすすめしますが、エスプレッソ用のコーヒー豆の購入には一概に言い切れません。
その理由は以下の2点です。
- 家庭用ミルではエスプレッソ用の挽き目に対応していないことが多い
- ミル付きエスプレッソマシンとの相性次第
エスプレッソは圧力をかけてコーヒーを抽出する特性上、細挽き以上に細かく砕いた「極細挽き」にする必要がありますが、家庭用のミルでエスプレッソ用に細かく砕けるものは多くありません。
また、ミル付きのエスプレッソマシンでも、豆ではなく粉の方が良い場合もあります。
その例がこちらです。
豆の状態から抽出したエスプレッソ。サラッとしていて水っぽい。
粉の状態から抽出したエスプレッソ。豆よりトロッとしていて濃厚。
日本でおそらく一番普及しているデロンギ(DeLonghi)のミル付き全自動エスプレッソマシン「マグニフィカS」。
非常に人気がありますが、こちらのグラインダーは性能上、極細挽きは困難です。
エスプレッソ用の豆を投入し抽出しても、サラッとした(水っぽい)エスプレッソになりやすく、クレマも薄くてクリーミーさも控えめになってしまいます。
ですがこの場合、粉を用いて抽出すると、トロッとした濃厚なエスプレッソが作れます。そのため、マグニフィカSでエスプレッソを楽しむなら、粉での購入をおすすめします。
ただし、前述の通り粉は豆と比べて酸化しやすい状態です。酸化はエスプレッソの味わいの品質低下に繋がる上、クレマがきれいに出来ない原因にもなるため、光を通さず、密閉できるアルミバッグなどに保管することをおすすめします。
こちらは僕が実際に使用している「コーヒー豆専用の保存容器」です。250gの豆や粉を密閉保存できるので、イリーやラバッツァなどイタリアのメーカーのコーヒー豆(粉)が全量入ります。
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エスプレッソ用のデカフェコーヒー豆(粉)でラテアートをする場合
なお、ラテアートをするときは、「新鮮なコーヒー豆を抽出直前に挽く」のが望ましいですが、粉の状態からでもラテアートは描けます。
以下の動画ではデロンギのスティローザを使用して、イリー缶の粉コーヒー(クラシコ)で素敵なラテアートを描いています。
焙煎度合いで選ぶ
基本的に浅煎りは酸味が強くて苦味が弱く、深煎りになるほど酸味が弱くなり苦味が強くなります。
エスプレッソの場合、中煎りから深煎りの豆を使用するのが一般的ですが、酸味のあるコーヒーが好みの方なら中煎りの「ミディアムロースト」と記載されたコーヒーをおすすめします。
酸味は少なく、上質な苦味を堪能したいなら深煎りの「フルシティロースト(Darkと記載されたもの)」をおすすめします。
豆の品種で選ぶ
先述の通り、エスプレッソで使用されるコーヒー豆にはアラビカ種とロブスタ種のブレンドが主ですが、その配合バランスによって味が大きく変わります。
- アラビカ種100%→キレがよくクリアな味わい。クレマは出にくい。
- アラビカ種85% ロブスタ種15%→ほどよく刺激の効いた味わい。ほのかなチョコレート感がある。バランスが良く、北イタリアでは一般的な配合。
- アラビカ種55% ロブスタ種45%→ロブスタ種特有の風味が出ており、チョコレートのような風味が非常に強い。美しいクレマが出やすい。ラテアートにもおすすめ。
エスプレッソ用のデカフェコーヒーおすすめランキング9選
1.Caffe Cuore(カフェクオーレ)エスプレッソ用 カフェインレス コロンビア
1,680円 310g
「Caffe Cuore(カフェクオーレ)」は、岩手にある自家焙煎店で、リーズナブルに新鮮なエスプレッソ用のカフェインレスコーヒー豆を販売しています。
イリーやラバッツァの豆と比較して鮮度が非常に良いため、綺麗なクレマが出来やすく、香り高いエスプレッソを楽しめます。
コロンビアの最高級豆「スプレモ」というグレードを使用していて、苦味と酸味のバランスが良いのが特徴です。アラビカ種だけを使っているので、イタリアのメーカー品のような「濃厚さ」「チョコレート感」は控えめですが、すっきりとした後味で飲みやすいです。
エスプレッソ用のデカフェコーヒー豆は、注文後に焙煎してくれるショップが少ないので、このようなショップは貴重です。コーヒーの美味しさと香り高さに関しての評判がよく、楽天では70人が高評価の口コミをしています。
焙煎したばかりの新鮮な豆で、かつ安いエスプレッソ用のデカフェコーヒーを探している人におすすめです。
100gあたり | 542円 |
鮮度 | ★★★★★(注文後焙煎) |
豆の産地 | コロンビア |
焙煎度合い | 中深煎り〜深煎りの4段階から選べる |
豆の品種 | アラビカ種100% |
カフェイン残留率 | 記載なし |
カフェイン除去方法 | スイスウォータープロセス |
2.LAVAZZA ラバッツァ デック (カフェインレス) (豆)
2,620円 500g
イタリアのコーヒーシェアNo.1のLAVAZZA(ラバッツァ)からは「デック」というデカフェのコーヒー豆も発売されています。エスプレッソ用のグラインダーを持っている人にとっては、非常に鮮度の良い状態で抽出できるので、綺麗なクレマが出来やすいです。
実際に飲むとヘーゼルナッツのような甘い香りとチョコレートのような味わいが感じられます。100gあたり500円台というコスパの良さですが、 カフェインが入っているコーヒー豆と変わらない香りの強さで、デカフェとは思えない深いコクが印象的です。
イリーのデカフェコーヒー豆と比較して、個人的には本品の方が香り高くて美味しいと感じました。イリーは缶を開封すると劣化が一気に進んで香りが飛びやすいですが、ラバッツァのデックは香りの劣化がゆっくり進む印象です。とはいえ常温で保存すると風味が飛ぶので、すぐに飲まない分は小分けして、アルミバッグなどの密閉容器に保存するのがおすすめです。
デロンギの全自動エスプレッソマシン「マグニフィカS」はもちろん、細めに挽いてマキネッタで抽出することも可能です。いろんな抽出器具でデカフェのエスプレッソを飲みたい人におすすめのコーヒー豆です。
100gあたり | 524円 |
鮮度 | ★★★☆☆ |
豆の産地 | ブラジル、ベトナム |
焙煎度合い | 中深煎り(シティロースト) |
豆の品種 | 記載なし |
カフェイン残留率 | 10%以下 |
カフェイン除去方法 | 超臨界二酸化炭素抽出 |
3.LAVAZZA ラバッツァ デカフェ (粉)
1,650円 250g
先ほど紹介したLAVAZZAのデカフェのエスプレッソ用コーヒー粉です。
こちらもヘーゼルナッツのような甘い香りとチョコレートのような味が感じられます。デロンギの全自動マシンで抽出しても旨みとコクが凝縮されたような味わいになります。本当にカフェイン入りのコーヒーとほとんど変わらない風味で、時間が経っても不味くならず、風味が保たれているのが素晴らしいです。
クレマもでやすいので、本場イタリアで飲むようなフルボディのエスプレッソを飲みたい人におすすめのカフェインレスコーヒー豆です。
100gあたり | 660円 |
鮮度 | ★★☆☆☆ |
豆の産地 | ブラジル、ベトナム他 |
焙煎度合い | 中深煎り |
豆の品種 | 記載なし |
カフェイン残留率 | 10%以下 |
カフェイン除去方法 | 超臨界CO2抽出 |
4.辻本珈琲 カフェインレスコーヒー豆 デカフェ コロンビア アイウ 極細挽き(エスプレッソ向け)
4,989円 1kg(200g×5袋)
辻本珈琲はデカフェコーヒーの先駆者といえる会社です。このお店のデカフェコーヒーはしっかりとした味わいが特徴で、妊娠中の女性やカフェインに敏感な方に人気です。
また、カフェインの除去や残留率にもこだわり、安心して飲めるデカフェコーヒーを提供しています。化学物質を一切使用せず、身体に安全なカフェイン除去法を採用し、カフェイン残留量が0.1%未満のコーヒー豆を製造しています。
そんな辻本珈琲で人気の「デカフェ コロンビア アイウ」は、「コロンビアマイルド」と呼ばれる高品質のコーヒー豆だけを使用し、ミルクチョコレートのような甘みと苦みが感じられます。その美味しさから、楽天では300件以上の高評価レビューがされています。
100gあたり500円とデカフェの中でもお手頃なので、コスパ重視の方におすすめのエスプレッソ用デカフェコーヒー豆です。
100gあたり | 499円 |
鮮度 | ★★★☆☆ |
豆の産地 | コロンビア |
焙煎度合い | 深煎り |
豆の品種 | アラビカ種100% |
カフェイン残留率 | 0.1%以下 |
カフェイン除去方法 | マウンテンウォータープロセス |
5.シアトルエスプレス モーニングディライト ディカフェ(カフェインレス) (粉)
1,080円 200g
スタバでお馴染みのアメリカ シアトルで焙煎された「シアトルエスプレス モーニングディライト ディカフェ」は、酸味が苦手な人におすすめのエスプレッソ用カフェインレスコーヒー豆です。
苦味コクが強い「深煎り」にローストされていて、しっかりした味わいです。ミルクとの相性も良いです。ただ、ラバッツァやイリーなど本場イタリアのメーカー品と比較すると、豆の挽き具合がちょっと粗めなので、 デロンギの全自動エスプレッソマシン「マグニフィカS」で抽出すると、あっさりした味になりやすいです。
マキネッタ(ビアレッティ)で抽出する分には全然問題なく美味しく飲めます。
100gあたり | 540円 |
鮮度 | ★★☆☆☆ |
豆の産地 | コスタリカ、グアテマラ |
焙煎度合い | 深煎り(フルシティロースト) |
豆の品種 | アラビカ種100% |
カフェイン残留率 | 0.03% |
カフェイン除去方法 | スイスウォータープロセス |
6.キンボ(KIMBO)デカフェ(粉)
1,890円 250g
キンボ(KIMBO)はエスプレッソの聖地と言われる、イタリア南部の都市「ナポリ」に誕生したコーヒーブランドです。
50年以上にわたり、エスプレッソを愛する人々にナポリの伝統的な味わいを提供することに情熱を注いだ結果、現在ではイタリアのコーヒー小売市場No.2に成長しました。
キンボのエスプレッソは、香り高いことに加えて力強いコクと味わいが特徴です。イタリア南部で好まれるワイルドな風味と長い余韻のあるエスプレッソが楽しめます。デカフェながらもコーヒーらしいコクや香ばしさ、ドライフルーツのような甘みが感じられ、非常に美味しいです。
身体に安全な二酸化炭素を使用した方法でカフェインを除去しています。力強いエスプレッソを楽しみたい人におすすめのカフェインレスコーヒー豆です。
100gあたり | 756円 |
鮮度 | ★★☆☆☆ |
豆の産地 | ブラジル、ペルー、他 |
焙煎度合い | 中深煎り |
豆の品種 | アラビカ種85%、ロブスタ種15% |
カフェイン残留率 | 記載なし |
カフェイン除去方法 | 二酸化炭素使用法 |
7.イリー(illy)デカフェ(豆・粉)
1,211円 250g(豆)
1,482円 250g(粉)
イタリアのプレミアムコーヒーブランド「イリー」のデカフェです。イリーではアラビカ種のコーヒー豆を100%使用しており、綺麗な味わいが特徴的です。
カフェイン含有率は0.1%未満です。実際に飲むと、ナッツやカカオのような香りがあり、ミディアムボディのワインを思わせるコクがあります。苦味が中心の味わいで、酸味は少ないので、どなたにも飲みやすいコーヒーです。
味の方向性は、同じくアラビカ種を100%使用しているスタバのデカフェに似ていますが、本品はよりすっきりとした苦味でスモーキーさを感じません。
クリーンな後味のエスプレッソを楽しみたい人におすすめのカフェインレスコーヒー豆です。
100gあたり | 484円(豆)、593円(粉) |
鮮度 | ★★★☆☆ |
豆の産地 | ブラジル・エチオピア 他 |
焙煎度合い | 深煎り |
豆の品種 | アラビカ種100% |
カフェイン残留率 | 0.1%以下 |
カフェイン除去方法 | 超臨界二酸化炭素抽出法 |
8.ムセッティ(Musetti)デカフェ
1,800円 250g
ムセッティ(Musetti)は、1934年にルイジ・ムセッティがイタリア中北部の「ピアチェンツァ」という地域で創業したコーヒーショップ「La Casa del Caffè」からスタートしたブランドです。
ルイジ・ムセッティは小さな焙煎機で豆をローストし、毎日オリジナルのブレンドコーヒーを作って販売していました。その味わいをイタリア人は気に入り、現在の知名度と人気につながりました。(今では日本を含む世界60カ国で輸入販売されています。)
そんなムセッティのデカフェは、全体の45%もロブスタ種をブレンドしており、ビターチョコレートのような味わいと香り、非常に長く続く余韻が特徴的です。
コーヒー豆に含まれるカフェインを0.1%未満に除去しているので、寝る前や妊娠・授乳中の方、カフェインを控えている方など、誰でも気軽に飲めます。
強い味わいのコーヒーに仕上がるので、ラテやカプチーノなどのミルクメニューやお砂糖を入れて飲む人におすすめのカフェインレスコーヒー豆です。
100gあたり | 720円 |
鮮度 | ★★★☆☆ |
豆の産地 | ブラジル、インド 他 |
焙煎度合い | 中深煎り(ミディアムロースト) |
豆の品種 | アラビカ種55%、ロブスタ種45% |
カフェイン残留率 | 0.1%以下 |
カフェイン除去方法 | 記載なし |
9.セガフレード・ザネッティ デカ クレム カフェポッド (カフェインレスコーヒー)
1,605円 7g×18袋
日本にも店舗を構えるイタリア生まれの「セガフレード・ザネッティ」は、イタリア北部に位置する「ボローニャ」に本店を持つ人気のカフェチェーンです。
セガフレードは、コーヒーの栽培から最終的な販売に至るまで、すべての工程を一貫して自社で行っています。ブラジル最大級のコーヒー農園を所有し、そこで栽培した豆をイタリアの工場で焙煎し、全世界のカフェで提供しています。
「ローストマスター」と呼ばれる焙煎の専門家が40年以上にわたって、アラビカ種とロブスタ種をブレンドしたコーヒー豆を提供しており、強くて滑らかな味わいが評価されています。
日本で流通しているセガフレードのデカフェは「デカ クレム(DECACREM)」というカフェポッドのみで、44mmカフェポッド対応のエスプレッソエスプレッソマシンで使えます。ポッドは中のコーヒー粉が劣化しにくいため、綺麗なクレマが出やすいのが特徴です。
実際に飲むとどっしりとした苦味とコクがあり、パンチが効いた味わいが楽しめます。ブラックで飲むと苦味が強いので、お砂糖やミルクを入れて「ラテ」「カプチーノ」を楽しむのがおすすめです。
日本で人気のエスプレッソマシン「デロンギ スティローザ」や「デロンギ デディカ(アルテも)」などで抽出できます。
1杯あたり | 89円 |
鮮度 | ★★★★☆ |
豆の産地 | ブラジル他 |
焙煎度合い | 深煎り(フルシティロースト) |
豆の品種 | 記載なし |
カフェイン残留率 | 0.1%以下 |
カフェイン除去方法 | 記載なし |
カフェインレスコーヒー豆の売れ筋ランキング
Amazonや楽天で売れ筋のカフェインレス(デカフェ)コーヒー豆ランキングを各サイトにて確認できます。
カフェインレスコーヒーってどうやって作ってるの?
コーヒーの場合、カフェインはコーヒー豆に含まれるため、ここから取り除くことになります。
主な方法は以下の3つです。
- 有機溶媒を使用して除去
- 水を使用して除去
- 二酸化炭素を使用して除去
有機溶媒を使用する除去では、発がん性などの健康リスクがあるジクロロメタンが多く使われています。そのため、この方法で除去されたコーヒー豆の輸入は日本の法律で禁止されています。
これまでは水を使用してカフェインを除去するのが主流でしたが、近年では「有機溶媒を使用しない」「コーヒーの旨味成分をほとんど失うことなくカフェインのみを除去できる」という特徴をもつ「二酸化炭素抽出法」が注目されています。
脱カフェイン法については、以下で詳しく解説しています。
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エスプレッソ用のデカフェコーヒーがおすすめな人
妊娠中や授乳中の方
コーヒーが好きなら、妊娠中や授乳中でも飲みたくなりますよね。
しかしカフェインには効能効果がある反面、過剰摂取による問題も指摘されています。
日本では厚生労働省や農林水産省が過剰摂取に対する注意喚起をしており、国際機関などでも指摘しています。
なかでも妊婦に対しては、胎児の発育阻害リスクが懸念されています。
許容範囲が設定されているため、絶対飲んではいけないというわけではありませんが、大切な子供のためにも妊娠中に飲むならデカフェコーヒーをおすすめします。
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コーヒーを飲むと眠れなくなる方
カフェインがもつ効果の一つに覚醒作用があります。
中枢神経に刺激を与えることで目が覚めるといわれており、眠気覚ましにはいいのですが、眠りたい人には少々迷惑ですよね。
また、その効果は数時間持続するため、寝る直前に摂取すると眠りが浅くなってしまう恐れもあります。
効果の現れ方は人それぞれですが、眠れなくなった経験がある人や、睡眠前でも飲みたいという人にはデカフェコーヒーをおすすめします。
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エスプレッソ用のデカフェコーヒーをおすすめできない方
妊娠中や授乳中でどうしてもカフェインが気になる方
デカフェコーヒーは妊娠中や授乳中のかたにおすすめですが、カフェインが取り除かれているとはいえ、ゼロではありません。
日本では「カフェインを90%以上除去したコーヒー」に対してデカフェコーヒーなどの表示が認められています。
見方を変えれば最大10%のカフェインが残っている可能性があるということです。
カフェイン残留率が少しでも気になる方は、カフェインが全く含まれないノンカフェインのコーヒーをおすすめします。
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カフェインに過敏な方
カフェインに対して摂取量に関係なく過敏に反応し、心拍数の増加などの作用が引き起こされる体質の人もいます。
今までの説明通り、デカフェコーヒーのカフェインは取り除かれていても決して「ゼロではありません」。
体に不調をきたす恐れがありますので、おすすめできません。
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美味しいエスプレッソ用のデカフェコーヒーを楽しもう
デカフェコーヒーには摂取カフェインを抑えるには最適ですが、すっきりとした味わいが多く、しっかりとした味が好きな人には物足りなさを感じさせてしまうかもしれません。
ですが、「エスプレッソ」という飲み方を選択すればその物足りなさを補えるのではないでしょうか。
「さすがにエスプレッソは濃い」と感じても、お湯を足してアメリカーノにしたり、ミルクとの相性も抜群ですのでカフェラテにするのもおすすめです。
色んなアレンジもできるエスプレッソ用のデカフェコーヒーを楽しみましょう。
今回紹介したコーヒー豆は以下の通りです。
- 1位.Caffe Cuore(カフェクオーレ)エスプレッソ用 カフェインレス コロンビア
- 2位.ラバッツァ デック(カフェインレス)(豆)
- 3位.ラバッツァ デカフェ(粉)
- 3位.辻本珈琲 カフェインレスコーヒー豆 デカフェ コロンビア アイウ 極細挽き(エスプレッソ向け)
- 5位.シアトルエスプレス モーニングディライト デカフェ(カフェインレス)(粉)
- 6位.キンボ(KIMBO)デカフェ(粉)
- 7位.イリー(illy)デカフェ(豆・粉)
- 7位.ムセッティ デカフェ
- 7位.セガフレード・ザネッティ デカ クレム カフェポッド(カフェインレスコーヒー)
以下では、カフェイン入りのエスプレッソ用コーヒー豆もランキング形式で紹介しています。
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また、 イタリアのエスプレッソマシンに興味がある方に向けて、おすすめの機種を紹介しています。
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一番おいしかったデカフェコーヒー豆【初回限定500円OFF】
1,480円 225g(75g×3種)
ポストコーヒーは、全国の専門店(提携している国内外の自家焙煎店)から、好みにマッチしたコーヒーが3つ届くのが特徴です。
ずばり、コスパが良くて美味しいデカフェを飲みたい人に一番おすすめのサービスです。(会員数6万人超)
このお店では、「液体二酸化炭素抽出法」という最新製法でカフェインを除去しています。
この製法は、大手コーヒー会社で導入されている「超臨界二酸化炭素抽出法」よりも豆に負担がかからない方法でカフェインを除去するため、味・香り・クロロゲン酸(ポリフェノール)が通常のコーヒーにかなり近くなる特徴があります。
実際に飲むと「これ本当にデカフェ?」と思うくらい非常に強いフレーバーが感じられ、コーヒーの風味がほとんど損なわれていないことに驚きました。
ポストコーヒー デカフェ エチオピアのレビュー
— 山口誠一郎/山口的おいしいコーヒーブログ管理人 (@ycoffee_review) April 26, 2023
・初回500円/135g
・鮮度★★★★☆
・浅煎り
・オレンジ、ピーチの香り
今まで飲んだデカフェの中で香り最強レベル。流石に時間が経つと風味薄れますが淹れたてはカフェイン入りのエチオピアと変わらない華やかさ。デカフェの進化すごい#コーヒー豆 pic.twitter.com/E4rAH3KrYe
クーポンを使えば500円割引になる
クーポンコードをコピペ
500円割引される
500円割引クーポン
coffee-t7yp9w
上記のクーポンを利用すれば、高品質なスペシャルティコーヒーを使ったデカフェ豆が100gあたり657円で購入できます。
デカフェのコーヒー豆で人気の「スターバックス ディカフェ ハウスブレンド(100g 694円)」よりも香り高く、コクと甘みが強いです。
100gあたり | 657円 |
鮮度 | ★★★★★(焙煎後7日以内) |
豆の種類 | 75g×3種類(22杯分) |
焙煎度合い | 浅煎り・中煎り・深煎りから選べる |
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