本記事では、 実際に飲んだキリマンジャロのコーヒー豆をランキング形式で紹介します。 日本で人気のキリマンジャロは、もともと強い酸味を含むコーヒーのため、商品によっては飲みにくいコーヒー豆もあります。 そこで今回は、苦味と酸味のバランスが良くて飲みやすい「東京コーヒーのキリマンジャロ」や、コスパの良い「成城石井のキリマンジャロ」など通販で気軽に買える豆でおいしい商品を厳選しました。
ブログ管理人:山口 誠一郎
コーヒーの専門家としてTV出演。文藝春秋(文春オンライン)コラム掲載。1,000種以上のコーヒー豆をレビュー。イタリア「Caffè Arena Roma」元バリスタ。
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キリマンジャロコーヒーの基本情報
キリマンジャロコーヒーの基本情報を簡単にまとめました。
地域 | タンザニア(中央アフリカ) |
味わい・香り | オレンジなど柑橘系フルーツの味わいと香りが特徴 |
酸味の強さ | ★★★★★(最高レベル) |
キリマンジャロとは、中央アフリカにある「タンザニア」のキリマンジャロ山域で栽培されたコーヒー豆のことです。
昼夜の寒暖差が大きい標高1400m〜2000mの高地で栽培されるキリマンジャロは良質な酸味を含み、オレンジのようなフルーツに例えられるフレーバーを有しています。
キリマンジャロコーヒーの特徴
1.柑橘系フルーツのような酸味がある
キリマンジャロの特徴は、苦味が少なくてオレンジなど柑橘系フルーツの酸味があることです。
エチオピアなど、同じアフリカ産のコーヒーも柑橘系の酸味を含むため、両者は比較されることもしばしばあります。
実際に飲み比べると、キリマンジャロの方が味にキレがあり、後味が爽やかな印象のものが多いです。また、キリマンジャロはモカより甘みが少ないことが多く、全体的にキリッとした味のコーヒーが多いです。
キリマンジャロは、フルーティーさとキレの良さを求める人におすすめのコーヒー豆です。
2.水洗式加工によるクリアな味わいが特徴
キリマンジャロは、「ウォッシュド」と呼ばれる水洗式加工によって作られます。
この工程を「精製(せいせい)」といい、雑味のないクリアなコーヒーになりやすいのが特徴です。キリマンジャロのほかに、グァテマラやブルーマウンテンも同じ方法で加工されます。
精製についてはコーヒーの精製方法とは?ナチュラル、ハニーなど発酵で変わる味の特徴を解説もご覧ください。
キリマンジャロコーヒーの選び方
焙煎度合いで選ぶ
冒頭でもお伝えしたように、キリマンジャロは元々しっかりした酸味があるコーヒーです。
そのため「浅煎り」「中煎り」と記載されたコーヒー豆を購入すると、思ったよりも酸味が強いことがあります。酸味が苦手な人は「深煎り(フルシティロースト、フレンチローストなど)」のキリマンジャロを選びましょう。
「酸味がちょっと欲しい」「フルーティーさが欲しい」という人でも、「中煎り(ハイロースト、シティロースト)」を選ぶのがおすすめです。
キリマンジャロブレンドかストレートか
キリマンジャロブレンドと記載されたコーヒー豆は、ブラジルやコロンビアなど他の産地の豆もブレンドされているため、味全体のバランスがよく飲みやすいものが多いです。
一方、キリマンジャロのコーヒー豆だけを100%使用した「ストレート」は、柑橘系のフレーバーをダイレクトに味わえる特徴があります。
飲みやすさを重視するか、その産地でしか味わえない個性的なおいしさを重視するか、好みで選ぶと良いでしょう。
豆・粉かで選ぶ(豆なら新鮮な状態で香り高いコーヒーが楽しめる)
新鮮な中煎り〜深煎りのコーヒーはドリップ時に膨らみます
キリマンジャロを購入する際は、なるべく焙煎日が記載されたコーヒー豆を選ぶことをおすすめします。
コーヒー豆は焙煎直後から「香り成分」が徐々に揮発するため、 時間が経ったキリマンジャロは柑橘系のフレーバーを感じにくくなります。
香りがなくなれば、口に含んだときに感じる「風味」も控えめになるため、どこか抜けたような味気ないコーヒーになります。そのため、できれば焙煎後10日以内のコーヒー豆が手に入る専門店での購入をおすすめします。
キリマンジャロのコーヒー豆おすすめランキング7選
1位.カカシコーヒー タンザニア キリマンジャロ
990円 150g
カカシコーヒーは、Amazonで自家焙煎コーヒー豆を販売する人気ショップです。深煎りに焙煎されたキリマンジャロは、カカオのような苦味とはちみつのような甘みが感じられます。キリマンジャロらしいキレのある味わいと柑橘系のフルーツを思わせる爽やかな後味も印象的です。苦味と酸味のバランスが良いので、どなたにも飲みやすいおすすめのコーヒー豆です。
100gあたり | 660円 |
鮮度 | ★★★★☆ |
豆の産地 | タンザニア |
焙煎度合い | 中深煎り(シティロースト) |
2位.東京コーヒー キリマンジャロ ピーベリー オーガニックコーヒー
2,300円 200g
東京コーヒーは、Amazonで1200人以上が高評価レビューをしている人気のショップです。この店では、「何杯飲んでも気持ち悪くならないコーヒー」だけを取り扱い、そのほとんどが有機栽培された「オーガニックコーヒー」です。このキリマンジャロは「ピーベリー」という希少な丸い豆だけを使っているのが特徴で、グレープフルーツのような爽やかな酸味と完熟みかんのようなコクのある甘みが楽しめます。 あまり出回らない希少なコーヒー豆を試したい人におすすめのキリマンジャロです。
100gあたり | 1,150円 |
鮮度 | ★★★☆☆ |
豆の産地 | タンザニア |
焙煎度合い | 中深煎り(シティロースト) |
3位.自家焙煎珈琲やすらぎ キリマンジャロ
1,120円 200g
自家焙煎珈琲やすらぎは、受注後に焙煎することで人気のコーヒー豆通販サイトです。こちらはタンザニアの「エーデルワイス農園」の豆だけを100%使用したストレートのキリマンジャロで、 ナッツのような風味とオレンジのような甘味が楽しめます。 苦味と酸味のバランスが良く、オーソドックスな味わいを好む人におすすめのコーヒー豆です。100g 560円というリーズナブルな値段も魅力的です。
100gあたり | 560円 |
鮮度 | ★★★★★(注文後焙煎) |
豆の産地 | タンザニア |
焙煎度合い | 中深煎り(シティロースト) |
4位.成城石井 モカ&キリマンジャロブレンド
1,502円 500g
成城石井の「モカ&キリマンジャロブレンド」は、エチオピア産のモカコーヒーのフルーティーな香りと甘み、キリマンジャロコーヒーの強い酸味をバランスよくブレンドしています。実際に飲むと酸味はかなり抑えられていて、しっかりした苦味とほどよいコクがあり、値段のわりに十分おいしくいただけるクオリティです。コスパの良さと味のバランスに優れたおすすめのキリマンジャロです。
100gあたり | 300円 |
鮮度 | ★★★☆☆ |
豆の産地 | エチオピア、タンザニア |
焙煎度合い | 深煎り(フレンチロースト) |
5位.神戸ファクトリーナコーヒー ロイヤルキリマンジャロ
1,786円 260g(130g×2袋 )
神戸ファクトリーナコーヒーは、 実店舗とネット通販で自家焙煎コーヒー豆を販売するショップです。焙煎後3日目から10日目程度の新鮮なコーヒーを届けるのが特徴です。ドリップするとクルミやナッツのような香りが漂います。 実際に飲むとミディアムボディのワインのようなコクと、ほのかな甘みがあります。軽めの味なので、カフェオレよりもブラックで飲むのに向いていると思います。苦味よりも酸味が前面に出ている印象で、後味がとても爽やかです。コーヒーが冷めてくると、レモンティーのような渋みと柑橘系のような酸味がちょっと目立つので、さっと抽出するのがおすすめです。
100gあたり | 687円 |
鮮度 | ★★★★☆ |
豆の産地 | タンザニア |
焙煎度合い | 中深煎り(シティロースト) |
6位.ジュピターコーヒー キリマンジャロ
745円 200g
ジュピターコーヒーのキリマンジャロは、豆を加工する途中で過発酵が進んでしまった「欠点豆」などが混じっていました。(渋みと酸っぱい味のもとです。)とりあえず、赤枠の欠点豆だけでも取り除けば飲みやすくなります。いざ飲んでみると、値段のわりに透明感のあるクリアな旨みが感じられます。苦味が少なくて酸味もマイルドなので、クセのないコーヒーが好きな人におすすめのキリマンジャロです。 同じような値段で購入できるカルディのキリマンジャロと比較して、ジュピターの方が甘みが強くて酸味も少ないので飲みやすいと感じました。
100gあたり | 373円 |
鮮度 | ★★☆☆☆ |
豆の産地 | タンザニア |
焙煎度合い | 中煎り(ハイロースト) |
7位.カルディ キリマンジャロ
950円 200g
カルディのキリマンジャロは、酸味がやや強めで苦味はほとんどありません。キレの良い後味で酸っぱいと感じません。アメリカンコーヒーのようなさっぱりした味わいで、ボディ感(味の強さ)や甘みは控えめです。そのため、カフェオレよりもブラックで飲むのに適しています。値段がリーズナブルな分、コーヒーが冷めてくると渋みを感じるようになります。決して飲みやすいとは言えませんが、この安さを考えれば許容範囲だと思います。コスパ重視の方におすすめのキリマンジャロです。
100gあたり | 475円 |
鮮度 | ★★☆☆☆ |
豆の産地 | タンザニア |
焙煎度合い | 浅煎り |
番外.ポストコーヒー3種お試しBOX【初回限定500円OFF】
1,480円 225g(75g×3種)
ポストコーヒーは、全国の専門店(提携している国内外の自家焙煎店)から、好みにマッチしたコーヒーが3つ届くのが特徴です。ずばり、好みの範囲内(苦すぎない、酸っぱくない)で美味しいキリマンジャロを飲みたい人に一番おすすめのサービスです。(会員数6万人超)
実際に飲むと、チョコレートやキャラメルのような香りが強く感じられ、苦味と酸味のバランスが非常に良いです。深煎りですが苦味が思いのほかマイルドで、ほどよくオレンジのような酸味も感じます。お袈裟に聞こえるかもしれませんが、人生で飲んだキリマンジャロの中でこれが一番おいしいと感じました。濃厚な甘みがありますが、後味のキレは良くて口に残る嫌味が全くありません。
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価格 | 2回目以降 1,980円 |
100gあたり | 657円(コスパかなり良い) |
鮮度 | ★★★★★(焙煎後7日以内) |
焙煎度合い | 浅煎り・中煎り・深煎りお好みで |
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キリマンジャロの美味しい飲み方
キリマンジャロは中煎り〜深煎りにしているお店が多いので、今回は中煎り〜深煎りの抽出方法を紹介します。抽出方法はペーパードリップです。まず、味の決め手となるのは抽出時間とお湯の温度の2つです。
抽出時間は2分を目安に
150mlを抽出する場合は、2分を目安にすることをおすすめします。(そのうち蒸1分は蒸らしです)
2分以上かけて入れると渋みが強くなりやすいので、できれば2分ジャストで抽出を終えたいところです。もし時間をオーバーして、コーヒーの味が渋くなったら加水して味を整えると良いです。これだけで後味がスッキリして、キリマンジャロらしい酸味とフルーティーさを楽しめます。
お湯の温度は90℃以上がおすすめ
コーヒーを入れる際、お湯の温度が90度以下だと酸味が強くなりやすいです。
これは、コーヒーの苦味成分が低温だと溶けにくいため、相対的に酸味を強く感じやすくなるためです。
酸味をなるべく少なくするなら、90℃以上のお湯で淹れると苦味と酸味のバランスが整って飲みやすくなります。
本当においしいキリマンジャロコーヒーを楽しもう!
今回は、Amazonなどの通販サイトで実際に購入したキリマンジャロコーヒーを7つ紹介しました。 味の好みは、人それぞれだと思うので、このランキングが絶対ではありませんが、1位のカカシコーヒーのキリマンジャロは苦味と酸味のバランスが良くて飲みやすく、特有のオレンジのようなフレーバーも感じられて美味しかったです。
値段も100gあたり600円とそこまで高くないので、どれか迷ったらまず最初におすすめしたいキリマンジャロコーヒーです。
また、最後に紹介したポストコーヒーも本当に美味しかったです。こちらではキリマンジャロを通年扱っているわけではないので、飲めるタイミングは限られますが、年に数回は飲めるチャンスがあるので、ぜひおすすめしたいサービスです。
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