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コーヒーの豆知識

マンデリンとは?コーヒーの特徴や種類をバリスタが解説

2023年6月27日

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マンデリンとは?コーヒーの特徴や種類をバリスタが解説

2023年6月27日

世界第4位のコーヒー生産国「インドネシア」の人気コーヒー「マンデリン」は、独特の苦味とインパクトのある香りが特徴です。

酸味が少なく、深いコクがあるため、ブラックはもちろんカフェオレとの相性も抜群です。

本記事では、マンデリンの特徴や種類、美味しい飲み方などを紹介します。

ブログ管理人:山口 誠一郎

コーヒーの専門家としてTV出演文藝春秋(文春オンライン)コラム掲載。1,000種以上のコーヒー豆をレビュー。イタリア「Caffè Arena Roma」元バリスタ。

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マンデリンとは

インドネシア産のアラビカ種のコーヒーのこと

マンデリンとは,マンデリンの特徴や種類

マンデリンとは、インドネシアのスマトラ島で栽培されるアラビカ種のコーヒーの総称です。

インドネシアのスマトラ島で「マンダリン族」がコーヒー豆の栽培を始めたのが起源と言われています。

深いコクと上品な味わいで、高級コーヒー銘柄として世界中に知られ、日本でも根強い人気があります。

スマトラ島で栽培されていることから、スターバックスのように「スマトラ」という商品名で販売されることもあります。

徹底した品質管理のもと生産される

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マンデリンは昼夜の寒暖差が大きい標高1,800~1,900mの高地で栽培され、甘味が潤沢なコーヒーになります。

ミネラルが豊富で栄養価の高いコーヒーが育つ「火山灰土壌」で栽培されるなど、コーヒー栽培に最適な環境で生育されます。

収穫したコーヒー豆に含まれる「欠点豆」は、1粒ずつ手作業で取り除かれるなど、徹底した品質管理のもと生産されます。

希少価値が高い

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インドネシア産コーヒーのほとんどは、安価な「ロブスタ種」というコーヒーです。

高品質な「アラビカ種」に属するマンデリンは、インドネシア産コーヒー全体の5%ほどしかありません。

その品質の高さと希少性から、マンデリンは最高級銘柄の1つとされています。

関連→ロブスタ種とは?アラビカ種との違いと見分け方をバリスタが解説

関連→アラビカ種とは?有名な16種類の品種の特徴を解説|味や香りが分かる

マンデリンの特徴

力強いコクとハーブのような風味

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マンデリンの特徴は、重量感のあるどっしりした苦味、力強いコクです。

味がしっかりしたコーヒーが多いため、カフェオレやアイスコーヒーにも適しています。

マンデリンはハーブ、タバコ、土のようなフレーバーがあり、これは「スマトラ式」というインドネシア独自の加工法が作り出しているものと考えられています。

スマトラ式精製による特徴的なフレーバー

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精製とは、赤いコーヒーチェリーから、コーヒー生豆を取り出すこと

コーヒー豆を取り出す過程で、水につけて発酵させたり、天日干しで発酵させたりしますが、発酵方法によってフレーバーや香りの強さが変わります。

マンデリン独自の「スマトラ式」という精製方法は、他のコーヒーにはないハーブのような風味と重厚なコクを有する特徴があります。

スマトラ式とは
生産国 インドネシア、アジアの一部地域
味の特徴 ハーブ、土のような風味、深いコク
メリット 乾燥が短時間で済む
デメリット 虫食い豆、カビ豆などの混入率が高い。これらを取り除く手間がかかる

スマトラ式精製を行う地域は、アジアの一部を除き、世界中でインドネシアだけです。

インドネシアは湿度が高いため、コーヒーを水洗いした後、できるだけ早く乾燥させてカビが生えないように工夫した結果、独自の精製方法が生まれました。

関連→コーヒーの精製方法とは?ナチュラル、ハニーなど発酵で変わる味の特徴を解説

マンデリンの生産地

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マンデリンは、インドネシアの北スマトラ州と、アチェ州で生産されます。

アチェ州は世界でも数少ない「熟成コーヒー」を生産しているエリアです。

ここで収穫されたマンデリンはすぐに出荷されず、風味を変化させるために数か月〜数年にわたって倉庫に保管されます。

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3〜5年ほどかけてマンデリンを樽熟成させる

アチェ州の熟成コーヒーは、年代物のウイスキーを思わせる風味が楽しめる商品もあります。

生産コストがかかるため、値段が高くなることもありますが、独特の「複雑な風味」がファンに高く評価されています。

マンデリンの種類

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マンデリンの種類と特徴を簡単にまとめました。

種類 特徴
北スマトラ産

  • マンデリン リントンニフタ
  • バタックブルー
  • トゥルーブルー
  • ブルーリントン
  • リントン ビートル
  • リントンミトラ
  • ブルーリントン バタク
  • マンデリン シナール
  • マンデリン トバコ
  • マンデリン シボルガ
  • マンデリン タノバタック
  • マンデリン ドロサングル
  • マンデリン ビンタンリマ
ワイルドな風味。
ハーブ、土のようなフレーバー
アチェ産

  • インドネシア アチェ ポンドック
  • マンデリン ブルーアチェ
  • マンデリン アチェ ディープグリーン
  • スマトラ アチェ
  • レッドガヨ ベンゲンダール
  • マンデリン アチェ アルールバダ
  • マンデリン アチェ ガヨ
  • マンデリン アチェ ガルーダ
  • ゴールドトップ マンデリン
  • ゴールデンマンデリン
チョコレートのような、まろやかな味わい。
コーヒー豆を数年間熟成させているため、
刺激が少ない。
年代物のウイスキーを思わせる風味の
コーヒー豆もある

関連→マンデリンのコーヒー豆おすすめ10選!実際に飲んだおいしい豆だけを厳選

マンデリンの等級(グレード)

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マンデリンは、豆300gの中に「欠点豆」という不良豆の混入数で等級が決まります。

欠点豆0〜3個のロットが最高等級の「G1」に分類され、以降欠点豆が増えるごとに「G2」から「G5」に分類されます。

日本で流通するマンデリンのほとんどはG1です。

関連→コーヒーの欠点豆とは?種類と見分け方、どんな味か実際に飲んでみた

マンデリンに最適な焙煎方法

マンデリンに最適な焙煎度合い

コーヒー豆は焙煎によって酸味、苦味のバランスが決まります。

焙煎度合いは浅煎りから深煎りまで8段階に分けられます。

マンデリンは中煎りの「シティロースト」または深煎りの「フルシティロースト」「フレンチロースト」が適しています。

焙煎度合い おすすめな人
極深煎り
・フレンチロースト
コクと苦味が強い。酸味ない

・苦味が強いコーヒーが好き
・酸味が苦手
・ミルクを入れて飲む
・アイスにも使えるコーヒー豆だと嬉しい
深煎り
・フルシティロースト
苦味と甘味のバランスが良い。酸味少ない
・苦味、コクのあるコーヒーが好き
・酸味が少ないコーヒーが好き
中煎り
・シティロースト
苦味と酸味、甘味のバランスが良い
・ブラックで飲む人
・爽やかな後味が好きな人

関連→コーヒー豆のローストや焙煎度合い・焙煎方式ごとの味の違いを解説

マンデリンの特徴的な風味が楽しめるコーヒー

1.成城石井 マンデリンブレンド

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2,363円 500g

成城石井のマンデリンブレンドは、マンデリンらしい独特のフレーバーは控えめで、チョコレートのような味わいが特徴です。

バランスの良いマンデリンを飲みたい人に向いているコーヒー豆で、完成度が高い一品です。

アラビカ種のコーヒー豆だけをブレンドしているので、冷めても風味が落ちません。

100gあたり 473円
鮮度 ★★★☆☆
焙煎度合い 深煎り(フルシティロースト)
成城石井
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2.大山珈琲 マンデリン G1 アチェ

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1,599円 400g

最高等級のG1グレードの豆だけを使った「マンデリンG1アチェ」。

チョコレートのような味わいと、黒蜜のような甘味が特徴です。

注文後に焙煎するため鮮度がよく、香りが強いのがポイント。

このコーヒー豆は、雑味を極限まで減らすため、手作業で欠点豆を取り除く「ハンドピッキング」を2回にわたって行っています。

100gあたり 400円
鮮度 ★★★★★
焙煎度合い 3つから選べる

3.TOKYO COFFEE 東京コーヒー 高級マンデリン

マンデリンとは,マンデリンの特徴,種類

1,750円 200g

マンダリン特有のハーブのような香りと、力強いボディが存分に味わえるコーヒー豆です。

土や草を思わせる風味の中に、ビターチョコレートのような味わいとスパイスのような味わいも感じられます。

「マンデリンらしさ」をしっかりと味わいたい人に向いているコーヒー豆です。

100gあたり 875円
鮮度 ★★★★☆
焙煎度合い 深煎り(フルシティロースト)

マンデリンの美味しい飲み方・入れ方

豊かな味わいと香りを持つマンデリンを美味しく飲むには、3つの方法があります。

おすすめの入れ方と、マンデリンのおいしさを引き出す飲み方を紹介します。

ペーパードリップ

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コーヒーのスタンダードな入れ方の「ペーパードリップ」は、マンデリンのポピュラーな飲み方です。

淹れ方もとても簡単。コーヒードリッパーにペーパーフィルターをセットしたら、フィルターの中にコーヒー粉を8~12gほど入れます。

このとき、フィルターを軽く振ってコーヒー粉を平らにするとよいでしょう。

準備ができたら、沸騰したお湯を少し多めに入れて蒸らします。その後、お湯を3回ほど注げば完成です。

カフェオレ

マンデリンはカフェオレと相性が良い

マンデリンの苦味はミルクとよく合います。そのため、カフェオレにして飲むのもおすすめ。

まず、マグカップに熱湯を注いでカップを温めます。

ドリッパーにフィルターをセットしたら、コーヒー粉を入れ、ドリップコーヒーと同じ要領でお湯を注ぎます。

最後に約60℃に温めたコーヒーとミルクを同量マグカップに注いで完成。

関連→カフェオレ向きのコーヒー豆おすすめ5選|スタバ・カルディなど紹介

アイスコーヒー

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マンデリンの力強いコクと苦味は、アイスコーヒーとの相性が良いです。

アイスコーヒーを淹れる際は、サーバーに氷を入れて、その上からドリップする「急冷式アイスコーヒー」が手軽です。

関連→アイスコーヒー用の豆と粉おすすめ9選!実際に飲んで美味しかったのはこれ

希少価値の高いマンデリンを楽しもう!

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世界で最も有名なコーヒー銘柄の「マンデリン」は、スマトラ独自の製法により独特の濃厚な味わいが楽しめます。

希少価値の高いマンデリンですが、日本でもG1グレードの高品質な豆が購入できます。

以下では、実際に飲んだおすすめマンデリンをランキング形式で紹介しています。

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