本記事では、モカの特徴と実際に飲んだコーヒー豆をランキング形式で紹介します。
モカとは、エチオピアとイエメン産コーヒーのことを指します。同じアフリカ産のキリマンジャロなどと異なる点は、ワインのようなフレーバーが非常に強く感じられることです。
まずは、なぜモカがあれだけの気品漂う芳香と優れた酸味、コクを併せ持つのかを解説していきます。
ブログ管理人:山口 誠一郎
コーヒーの専門家としてTV出演。文藝春秋(文春オンライン)コラム掲載。1,000種以上のコーヒー豆をレビュー。イタリア「Caffè Arena Roma」元バリスタ。
タップできる目次
- モカとはエチオピアとイエメン産コーヒーのこと
- モカの特徴
- モカ・イルガチェフェ・ゲイシャの違い
- 実際に飲んだモカのおすすめランキング16選
- 1位:ポストコーヒー エチオピア含む3種セット
- 2位:土居珈琲 エチオピアイルガチェフェ
- 3位.前田珈琲 モカイルガチェフェ弁慶
- 4位:ブルーボトルコーヒー ベラドノヴァン
- 5位:カカシコーヒー エチオピア シダモG1
- 6位:ゴールドキャッスルコーヒー エチオピア ゲイシャ
- 7位:ode エチオピア オーガニック モカ
- 8位:サザコーヒー サザモカ
- 9位:銀河コーヒー モカ イルガチェフ ナチュラル
- 10位:銀河コーヒー ゲイシャ モカ
- 11位:ドトール ゴールデンモカブレンド
- 12位:珈琲問屋 モカシダモG4
- 13位:カルディ モカブレンド
- 14位:キーコーヒー モカブレンド ライブパック
- 15位:AGF ちょっと贅沢な珈琲店 モカブレンド(粉)
- 16位:セブンプレミアム モカブレンド
- モカの淹れ方(抽出のコツ)
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モカとはエチオピアとイエメン産コーヒーのこと
モカとは、エチオピアとイエメン産コーヒーのことです。もともとは、イエメンの「アル・モッカ港」から輸出されたコーヒー豆を「モカ」と呼ぶようになったのが名前の由来です。
イエメンのコーヒー豆だけでなく、対岸のエチオピアのコーヒー豆も一緒に輸出されていたため、どちらもモカと呼ばれています。
他の産地のコーヒー豆に比べると小粒で不揃いなうえ、欠点豆も多いのですが、その見た目からはとても想像できない気品漂う芳香と優れた酸味やコクを併せ持ち、ほかに代わるものがない逸品として扱われています。
モカとカフェモカの違い
「モカ」という名前のついた「カフェモカ」もありますが、両者は違うコーヒーです。モカはエチオピア産やイエメン産のコーヒーなのに対し、カフェモカは、エスプレッソにミルクとチョコレートシロップを加えた飲み物です。
ですが、この飲み物はコーヒー豆の「モカ」にちなんで名付けられたと考えられています。当時はモカがチョコレートのような風味があると言われていたためです。
モカの特徴
1.発酵感を伴うモカ香(モカフレーバー)
モカでしか味わえないフレーバーの特徴として、ワインのような香りに例えられる「モカ香(モカフレーバー)」があります。
イエメンでは、収穫したコーヒーチェリーを自宅の屋根の上に広げて天日干しにします。チェリーを乾燥させた後に果肉を取り除き、コーヒー生豆を取り出します。(この工程をナチュラル精製または乾式精製といいます。)通常はアフリカンベッドなど風通しの良い棚を用いて乾式精製しますが、イエメンはコーヒーの加工設備があまり整っていないため、屋根の上で精製するのです。
▲イエメンでは石畳の屋根の上でコーヒーチェリーを天日乾燥させる
しかし、 屋根の広さが充分でないため、チェリーは何層かに積み重なります。 このため、乾燥に要する時間が長くなり、その間に乾燥ムラが生じたり、層の下のチェリーは過発酵が進みやすくなります。この時に、発酵感を伴うフレーバーが果肉から豆に移り、「モカ香」と呼ばれるフルーティーな香りが飲んだ時に感じられるようになると考えられています。
ちなみに、このフレーバーの正体の一つは「ジアセチル」という香り成分によるものと考えられていて、フルーツやカカオ、乳製品、赤ワインなどにも含まれている成分です。ジアセチルはモカ以外のコーヒーにも含まれていますが、イエメンモカ(モカマタリ)には特に多く含まれていると報告されています。*1
イエメンと同じ乾式精製を行うブラジルでは、このような乾燥法は生産効率と品質の低下につながるとしてタブー視されていますが、イエメンではこの方法によって生まれる独特のフレーバーが高く評価されてきた歴史があります。
エチオピアは近代化が進んで水洗式精製(ウォッシュド)を導入している地域もありますが、小規模農家の精製方法はイエメンと大きく変わりません。そのため、両者は似たような発酵感を伴う独特のフレーバーを持ちます。
2.深煎りにしてもモカフレーバーが残る
▲チョコレートのような風味が強いフレンチローストのモカ
通常、焙煎が深くなるにつれて、フルーツのような香りは減少していき、スモーキーさを伴う香ばしさが目立ちますが、モカの場合はフレンチローストまで焙煎を進めても、フルーティーな風味が残りやすい特徴があります。
コーヒーのフレーバーの中には、ラズベリー、キウイフルーツ、桃、リンゴなどに含まれる香気成分「ラズベリーケトン」が含まれていますが、特にエチオピアのコーヒーには、他の産地のコーヒーと比較して多量にラズベリーケトンが含まれていることが報告されています。*2
ラズベリーケトンは深煎りまで焙煎を進めても香気成分として残ることが報告されており、これが深煎りのモカの風味の強さに寄与していると考えられています。
モカ・イルガチェフェ・ゲイシャの違い
モカ | エチオピアとイエメン産コーヒー。乾式精製されるのが一般的。フレーバーが非常に強い。 |
イルガチェフェ | エチオピアの「イルガチェフェ地区」で生産される豆を指す。エチオピア国内で最高品質と言われる。モカは基本的に乾式精製だが、イルガチェフェは水洗式精製が一般的。モカよりもクリアな味。 |
ゲイシャ | エチオピア原産のコーヒー。パナマ産とエチオピア産が存在し、両者は遺伝的に異なると報告されている。エチオピア産のゲイシャはモカに近いフレーバー。パナマ産のゲイシャはよりフレーバーが多彩で複雑。 |
実際に飲んだモカのおすすめランキング16選
このランキングでは香り、コク、甘み、苦味、酸味をそれぞれ50段階でスコアリングしています。その中でも、美味しさを決めるうえで重要な「香りの強さ」「甘みの強さ」「コクの深さ」の合計点数で順位を決定しています。(最高15点)
順位 | 商品画像 | 商品名 | 味わい・香り ※タップで拡大 |
値段 内容量 100gあたり |
最安値 | 焙煎度合い 鮮度 香り+甘み+コクの合計 |
1 | ポストコーヒー エチオピア イルガチェフェ コチェレ ウォッシュド |
1,480円 225g 657円(お得) |
公式 | 中煎り ★★★★★(焙煎後7日以内) 14.2点 |
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2 | 土居珈琲 エチオピアイルガチェフェ |
2,484円 200g 1,242円 |
公式 | 中煎り〜深煎りで指定可能 ★★★★★(注文後焙煎) 11.8点 |
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3 | 前田珈琲 モカイルガチェフェ弁慶 |
2,130円 200g 1,065円 |
Amazon |
中煎り ★★★★☆ 11.8点 |
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4 | ブルーボトルコーヒー ベラ ドノヴァン |
1,782円 200g 891円 |
楽天 | 中煎り ★★★★☆ 11.6点 |
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5 | カカシコーヒー エチオピア シダモG1 |
810円 100g |
Amazon | 浅煎り ★★★★☆ 11.1点 |
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6 | ゴールドキャッスルコーヒー エチオピア産ゲイシャ |
1,880円 200g 940円 |
Amazon | 浅煎り ★★★★☆ 11.0点 |
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7 | ode エチオピア オーガニック モカ |
1,640円 200g 820円 |
Amazon | 深煎り ★★★★☆ 10.5点 |
||
8 | サザコーヒー サザモカ |
1,800円 200g 900円 |
Amazon | 中煎り ★★☆☆☆ 10.1点 |
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9 | 銀河コーヒー モカ イルガチェフ ナチュラル |
1,180円 150g 787円 |
Amazon | 中煎り ★★★★★(注文後焙煎) 8.3点 |
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10 | 銀河コーヒー ゲイシャ モカ |
1880円 150g 1253円 |
Amazon | 中煎り ★★★★★(注文後焙煎) 7.7点 |
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11 | ドトール ゴールデン モカブレンド |
2,400円 500g 480円 |
公式 | 中煎り ★★☆☆☆ 6.8点 |
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12 | 珈琲問屋 モカシダモG4 |
450円 100g |
Yahoo | ★★★★★(注文後焙煎) 浅煎り〜深煎りまで8段階から指定可能 6.5点 |
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13 | カルディ モカブレンド |
896円 200g 448円 |
公式 | ★☆☆☆☆ 中煎り 5.8点 |
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14 | キーコーヒー モカブレンド |
714円 200g 357円 |
Amazon | ★★☆☆☆ 深煎り 5.5点 |
||
15 | AGF ちょっと贅沢な珈琲店 モカブレンド(粉) |
1,492円 1kg 149円 |
Amazon | ★☆☆☆☆ 中煎り 5.2点 |
||
16 | セブンプレミアム モカブレンド |
538円 300g 179円 |
店舗のみ | ★☆☆☆☆ 中煎り 3.3点 |
1位:ポストコーヒー エチオピア含む3種セット
1,480円 225g(75g×3種)
価格 | 2回目以降 1,980円 |
100gあたり | 657円(コスパかなり良い) |
鮮度 | ★★★★★(焙煎後7日以内) |
豆の種類 | 75g×3種類 |
焙煎度合い | 浅煎り・中煎り・深煎りお好みで |
ポストコーヒーは、全国の専門店(提携している国内外の自家焙煎店)から、好みにマッチしたコーヒーが3つ届くのが特徴です。
ずばり、好みの範囲内(苦すぎない、酸っぱくない)でフルーティーなコーヒーを飲みたい人に一番おすすめのサービスです。(会員数6万人超)
フルーティーなコーヒーというと、酸っぱくて飲みにくいものもあります。しかし、この店には品質を管理する有資格者(コーヒーカッパー)を中心に複数人でカッピングを行い、顧客に提供できる味かどうかを確認しているため、酸っぱくて飲めないような豆は基本的にありません。
ここで取り扱うコーヒー豆は「スペシャルティコーヒー」と呼ばれ、100g1,000円以上で販売されることもありますが、ポストコーヒーでは600円台と比較的リーズナブルに販売しています。Amazonで高評価を得ている浅煎り〜中煎りコーヒーと比較しても優れている印象を受けました。
▼Amazonの浅煎り、中煎りと比較
商品画像 |
商品名 | 味わい・香り ※タップで拡大 |
100gあたり | 鮮度 |
ポストコーヒー 3種お試しBOX |
657円 (最安値) |
★★★★★(焙煎後7日以内) |
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カカシコーヒー エチオピア モカシダモ |
768円 | ★★★★☆ |
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ブルーボトルコーヒー ベラ・ドノヴァン |
891円 | ★★★★☆ |
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ゴールドキャッスル エチオピア ゲイシャ |
940円 | ★★★★☆ |
||
LBO パナマ |
950円 | ★★★★☆ |
ポストコーヒーの豆は全体的にどれも糖度が高いため、甘みによって酸味がマイルドになっているのがポイントです。突出した酸味、苦味を感じず、フルボディのコクも特徴的です。
実際に飲んでみると、パッケージを開けた瞬間に甘い香りが強く感じられます。また、デカフェも非常にクオリティが高く、コーヒーの風味がほとんど損なわれていないことには驚きました。
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2位:土居珈琲 エチオピアイルガチェフェ
2,484円 200g
土居珈琲は創業から40年間、コーヒーの甘みを引き出す焙煎にこだわり続けるロースターです。
高級自動車ブランドの「レクサス」や「ヤナセ」の会員誌にて「伝説の珈琲」として紹介されるほど、上質な美味しさが高く評価されています。
レクサス会員誌で「伝説の珈琲」として紹介
モカブレンドは、花やフルーツのような香りが複雑に絡み合っていて、ハチミツのような濃厚な甘みとマイルドな苦味が感じられます。
土居珈琲では焙煎度(酸味の強さ)を好みに指定できますが、レビュー通りの味を楽しむなら深煎り(フルシティロースト)で注文してください。深煎りにすると全体のバランスが良くなるので、どなたにも飲みやすいと思います。高級品なのでコーヒーギフトや、来客用のコーヒー豆にも向いています。
100gあたり | 1,242円 |
鮮度 | ★★★★★(注文後焙煎) |
焙煎度合い | 中煎り〜深煎りで指定可能 |
3位.前田珈琲 モカイルガチェフェ弁慶
2,130円 200g
前田珈琲は、京都で自家焙煎コーヒーを販売する老舗ですが、最近Amazonでも豆の販売をスタートしました。
ドリップすると、チョコレートやぶどうのような香りが感じられます。実際に飲むと、チョコやキャラメルのような甘みとコクが強くて、全体的に濃厚な味です。苦味がマイルドで、酸味も少ないので、かなり飲みやすいエチオピアだと思います。
ポストコーヒーほどインパクトのある香りではありませんが、誰もが「飲みやすくて美味しい」と感じそうなコーヒーです。
100gあたり | 1,065円 |
鮮度 | ★★★★☆ |
焙煎度合い | 中煎り |
4位:ブルーボトルコーヒー ベラドノヴァン
1,782円 200g
「ベラ・ドノヴァン」はブルーボトルコーヒーで一番人気のコーヒー豆です。エチオピアのコーヒーがベースになっているブレンドですが、柑橘系フルーツの香りと、オレンジのようなジューシーさが非常に強く感じられます。チェーン店の味とは思えないほど香りが強く、甘みも強いので酸味がマイルドになっています。そのため酸っぱさを感じません。
100gあたり | 891円 |
鮮度 | ★★★★☆ |
焙煎度合い | 浅煎り |
5位:カカシコーヒー エチオピア シダモG1
810円 100g
Amazonで購入できるカカシコーヒーの「エチオピア シダモG1」は花のような香りが特徴で、モカらしいワインのようなフレーバーもかなり強いです。苦味はほとんどなく、ほどよいコクとはちみつのような甘みが少し感じられます。Amazonで買える浅煎りのモカでは最強クラスの品質ですが、酸味がやや強めなので好みはちょっと分かれるかもしれません。
鮮度 | ★★★★☆ |
焙煎度合い | 浅煎り |
6位:ゴールドキャッスルコーヒー エチオピア ゲイシャ
1,880円 200g
大阪の専門店「ゴールドキャッスルコーヒー」のエチオピア産コーヒー豆です。ゲイシャという名前がついていますが、フレーバーはモカなのでランキングに加えました。実際に飲むと、オレンジのような甘みと香りが強く、コクも深くてどっしりとした味わいです。後味にはストロベリーのような甘い余韻を感じます。
100gあたり | 940円 |
鮮度 | ★★★★☆ |
焙煎度合い | 浅煎り |
7位:ode エチオピア オーガニック モカ
1,640円 200g
odeは、Amazonで人気の「東京コーヒー」が手がけるブランドです。モカらしいワインのような芳香と、バランスの良い味わいが印象的です。飲みやすいモカを求める人におすすめです。
100gあたり | 820円 |
鮮度 | ★★★★☆ |
焙煎度合い | 深煎り |
8位:サザコーヒー サザモカ
1,800円 200g
茨城発の人気コーヒーチェーン「サザコーヒー」のモカは、オレンジのような甘みと、ぶどうのような香りが特徴です。やや深めの焙煎(シティロースト)で仕上げているため、酸味が控えめで甘味とコクが強いです。値段的にも比較的お求めやすく、モカフレーバーを存分に楽しめます。酸味が苦手な人におすすめのコーヒー豆です。
100gあたり | 900円 |
鮮度 | ★★☆☆☆ |
焙煎度合い | 中煎り |
9位:銀河コーヒー モカ イルガチェフ ナチュラル
1,180円 150g
銀河コーヒー「モカ イルガチェフ」は、オレンジやピーチを思わせるフルーティーさが特徴です。苦味がほとんどなく、まるで紅茶を思わせる優しい味わいです。酸味はほどほどにありますが、酸っぱいと感じるほどではありません。
100gあたり | 787円 |
鮮度 | ★★★★★(注文後焙煎) |
焙煎度合い | 中煎り |
10位:銀河コーヒー ゲイシャ モカ
1,880円 150g
銀河コーヒーのゲイシャ モカは、花のようなフレーバーがかすかに感じられます。パンチのあるフレーバーではないですが、何杯でも飲めるさっぱりした味です。品質は悪くないですが、値段が高いのがネックです。
100gあたり | 1253円 |
鮮度 | ★★★★★(注文後焙煎) |
焙煎度合い | 中煎り |
11位:ドトール ゴールデンモカブレンド
2,400円 500g
ドトールのゴールデンモカブレンドは、酸味と苦味のバランスが絶妙です。ただしモカらしいフルーティーさは控えめで、苦味がしっかりと感じられます。良くも悪くもモカらしさは控えめ(クセが少ない)なので、モカの入門として良いかもしれません。
100gあたり | 480円 |
鮮度 | ★★☆☆☆ |
焙煎度合い | 中煎り |
12位:珈琲問屋 モカシダモG4
450円 100g
コーヒー豆販売の老舗「珈琲問屋」のモカシダモG4は、ストロベリーのような風味が特徴です。嫌味がなく、スッキリとした味わいで飲みやすいです。やや酸味が強く、苦味は控えめ。コクや甘みも控えめです。
鮮度 | ★★★★★(注文後焙煎) |
焙煎度合い | 浅煎り〜深煎りまで8段階から指定可能 |
13位:カルディ モカブレンド
896円 200g
カルディのモカブレンドは、モカ特有の華やかな香りがほんのり感じられます。香ばしさとフルーティーな香りのバランスが良いです。酸味はドトールのブレンドより強い印象ですが、酸っぱくはないです。時間が経つとレモンティーのような渋みを含んだ酸味が目立ちます。
100gあたり | 448円 |
鮮度 | ★☆☆☆☆ |
焙煎度合い | 中煎り |
14位:キーコーヒー モカブレンド ライブパック
714円 200g
市販の「KEY COFFEE モカブレンド(粉)」は、モカ特有の華やかなフレーバーが感じられます。渋みはありますが、値段を考えると許容範囲かと思います。ほどよくフルーティーさも感じられます。ただし冷めてくると強烈な渋みが出てくるので、ゆっくり飲みたいような場面には不向きかもしれません。
100gあたり | 357円 |
鮮度 | ★★☆☆☆ |
焙煎度合い | 深煎り |
15位:AGF ちょっと贅沢な珈琲店 モカブレンド(粉)
1,492円 1kg
「AGF ちょっと贅沢な珈琲店 モカブレンド」は、スーパーなどで購入できるコーヒーです。雑味が少なく、クセも少ないので飲みやすいですが、正直モカらしさは皆無です。また、温度が冷めると「缶コーヒーの味」になるので、ゆっくり飲むようなシーンには向かないかもしれません。
100gあたり | 149円 |
鮮度 | ★☆☆☆☆ |
焙煎度合い | 中深煎り |
16位:セブンプレミアム モカブレンド
538円 300g
100gあたり | 179円 |
鮮度 | ★☆☆☆☆ |
焙煎度合い | 中煎り |
セブンプレミアムの「モカブレンド」は、大手コーヒーメーカーの「キーコーヒー」が手がけています。ほんのりとモカの風味が感じられ、香りは良いのですが、コクや旨味はほとんど感じられません。ほどよい苦味が感じられ、酸味は強めです。冷めてくると渋みが非常に強くなります。
モカの淹れ方(抽出のコツ)
モカは浅煎り〜中煎りで飲む機会が多いコーヒーです。ここでは、浅煎りに適したコーヒーの抽出方法を紹介します。
浅煎りは極論、「上からお湯をぶっかけるだけ」くらいの感覚でOKです。浅煎りは深煎りよりも太めにお湯を注いで、サッと抽出することで渋みがなくなり、甘みが引き立ちます。甘みが引き立つことで、酸味がマイルドに感じられて、結果的に美味しいモカになります。
やること | やる理由 |
沸騰させたお湯を常温のドリップ用ケトルに移し替える | 湯温を90℃前後まで一気に下げる。沸騰直後のお湯を使うと刺さるような苦味が出る |
ケトル内のお湯は満水にする | お湯の温度が下がりにくくなる。ケトル内のお湯が少ないと冷めやすい |
サーバーとカップを湯通しして温めておく | 冷めたままドリップするとコーヒーがぬるくなる。コーヒーは熱い方が香りが立ちやすい |
コーヒー豆を中細挽きにする | 中挽きだと若干あっさり目になる。浅煎りは中細挽きの方が甘みが出やすい |
粉全体が湿る程度のお湯を注ぎ、30秒蒸らす | 蒸らさないと抽出不足になって甘みが弱くなる |
抽出量に達するまでドリップする | カップ1杯分150ccなら1分(抽出1分+蒸らし30秒=計1分30秒) |
抽出時間は最長で1分30秒(150cc抽出の場合)。これより長くすると過抽出気味になって渋みが強く感じられます。とはいえ、家庭で楽しむコーヒーなので、厳密に時間通りに抽出を終える必要はなく、1分〜1分30秒の間に抽出を終える、くらいの感覚でOKです。
豆の品質が高い場合、豆の分量で味の濃さを調節するだけで十分おいしく飲めるため、抽出に技術をほとんど要しません。
コツ
浅煎りのコーヒー豆は深煎りよりも水分が多いため重く、粉がドリッパーの下部に沈み込みやすいです。沈み込むと湯だまりができやすくなり、「過抽出」という状態になって渋みが出ます。
▲浅煎りはこのように湯だまりができるのが普通
この状態でも構わず上からドバドバと、粉が暴れるくらいの勢いで注湯します。
こうすると比重が軽い微粉が上がってきて、ペーパーの淵にたまります。微粉は表面積が多いため、内部に留まったままだと成分が出過ぎて「過抽出」になります。すると渋みが出てしまい、甘みが阻害されるので、淵にいてもらった方が実は好都合なのです。お湯をドバドバと注ぐのには、こういった理由もあります。
浅煎りは湯だまりができる前の前半でおいしさを抽出するので、序盤からお湯を太めに注ぎ、酸味と甘みを抽出します。(コーヒーの酸味と甘みは抽出の前半で、コク、渋みは後半で出てきます。)後半の時間を長く取ればコクと雑味による「複雑さ」が増し、短くすればフルーティーさが強くなります。
▲お湯の太さはこれくらいでOK。
- 浅煎りは一気にドバドバとお湯を注いでOK
- 攪拌した方が良いとも言われていますが、やっても味はほとんど変わりません(上からお湯を注ぐだけで十分抽出できる)
- 粉は細挽きが良いとも言われますが、渋みが出やすくなるので中細挽きがベター
湯だまりができて時間内に抽出できない場合、そのまま放置していても渋みが出るだけなのでドリッパーをはずします。足りない分は加水して補います。抽出前半で甘みと酸味を落としているので、ただのお湯を加えても十分美味しくなります。
フレンチプレスで抽出するのもおすすめ
細かいことを気にせず浅煎りコーヒーを楽しむなら、フレンチプレスで4分抽出して入れる方法も非常におすすめです。フレンチプレスなら、ペーパードリップではほとんど落ちないコーヒーオイル(脂質)も抽出できるため、こってりした口当たりになります。
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フレンチプレスの入れ方・分量・挽き方・抽出時間・洗い方まとめ
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