今回は、ノルウェーのオスロにある「Tim Wendelboe(ティム・ウェンデルボー)」というスペシャルティコーヒー専門店のコーヒー豆を3種類を通販でお取り寄せして飲んだので、おすすめのコーヒー豆をランキング形式で紹介します。
ブログ管理人:山口 誠一郎
コーヒーの専門家としてTV出演。文藝春秋(文春オンライン)コラム掲載。1,000種以上のコーヒー豆をレビュー。イタリア「Caffè Arena Roma」元バリスタ。
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Tim Wendelboe(ティム・ウェンデルボー)とは
Tim Wendelboe(ティム・ウェンデルボー)とは、2004年に開催されたワールドバリスタ・チャンピオンシップの優勝者です。
自分の名前をそのまま店名にした「Tim Wendelboe」というお店はノルウェーの首都オスロにあり、彼が焙煎・抽出したコーヒーを飲むために海外からノルウェーまで旅行する人もいます。それくらい世界的に影響力のあるトップバリスタです。
彼はコーヒー豆を栽培する「土壌」に強いこだわりがあります。美味しいコーヒー豆を育てるには「まず土壌」から、と考えた彼はコロンビアの農園を購入します。自社農園でコーヒー栽培に適した土壌を育て、唯一無二のコーヒー豆を栽培することに力を入れています。
とはいえ、まだ納得のいくコーヒー豆は作れていないようで、現在は自分で世界中から買い付けたスペシャルティーコーヒーの生豆を焙煎して販売しています。
Tim Wendelboeはフルーティーな浅煎りコーヒー豆をメインに販売しています。果実味をはっきりと感じられる高品質なスペシャルティコーヒーが好きな方におすすめのショップです。
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Tim Wendelboeの通販コーヒー豆おすすめランキング3選
今回通販でお取り寄せして飲んだコーヒー豆は次の3種類です。
- Fahem ファヘム(エチオピア産コーヒー豆)
- Caballero カバジェロ(ホンジュラス産コーヒー豆)
- Karogoto カロゴト(ケニア産コーヒー豆)
1位.Tim Wendelboe Caballero カバジェロ
2,262円 250g
Caballeroは、丸山珈琲のパートナー農園でもある「マリサベル・カバジェロ」のことです。このコーヒー豆の生産者はカップ・オブ・エクセレンス(COE)(コーヒーの国際品評会)にて、2005年に2位、2006年に8位の成績を残しています。そして2016年に参加したCOEではゲイシャを出品して1位に輝きました。
そんなCaballeroをペーパードリップして飲んでみると、チェリーのような甘みとチョコレートのような甘い香りが絶妙に絡み合っています。
フルーツ感のある酸味が効いた味なので、爽やかかと思いきや、コッテリとしたコクと濃厚な甘みを感じます。酸っぱさがなくて非常に飲みやすい浅煎りコーヒー豆です。
苦味はほとんどなく、酸味と甘み、コクが強い。しかし後味は爽やかで、舌にへばりつくようなしつこさが無い。
冷めても美味しさは変わらず、あっという間に飲み干してしまう。しっかりとフレーバーが感じられるが、後味がすっきりしているのでカップに何度も口をつけてしまいます。
浅煎りコーヒーとは思えない重量感のある濃厚な美味しさが印象的でした。チェリーのような甘酸っぱさとチョコレートのような甘い香りとコクが飲んだ瞬間、口いっぱいに広がります。お世辞抜きで本当におすすめできるコーヒー豆です。
値段は100gあたり905円、送料は約1600円かかりますが、値段に見合ったクオリティを感じられると思います。Tim Wendelboeで豆を買うなら、まずはCaballeroがおすすめ。
*Tim Wendelboeの通販サイトでは、同じ名前でゲイシャ種のコーヒー豆も販売されていますが、今回飲んだCaballeroは「カトゥーラ」という品種になります。
100gあたり | 905円 |
鮮度 | ★★☆☆☆(到着まで1ヶ月ほど) |
豆の産地 | ホンジュラス(El Puente農園) |
焙煎度合い | 浅煎り |
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2位.Tim Wendelboe Karogoto カロゴト
2,262円 250g
ケニア産のコーヒー豆「Karogoto」はストロベリーのような甘酸っぱさと、濃厚なコクが感じられる浅煎りのコーヒー豆です。浅煎りながらもコーヒーらしい香ばしさもしっかりと感じられ、フルーティーさもあって、味に奥行きを感じます。
「Caballero」と同じく、1杯で満足できる重量感のある濃厚な味わいで旨味に満ちています。
酸味は強いのですが、甘みとコクも強いので、不思議と酸っぱさを感じません。最初は強い酸味を感じるのですが、次第に舌にどっしりと残る甘みが残るのです。口に含んだ瞬間から飲み込むまでの間で味が変わっていくようなイメージで、飲んでいて面白いです。
ケニアのコーヒーの中でもKarogotoの味は「完璧」とまで言われますが、これはおそらくケニアらしい「ジューシーさ」と「甘み」を余すことなく楽しめる、ということかも知れません。
Karogotoは本気でフルーティーなフレーバーが前面にガッツリと出ていて、「ほんのり感じられる」なんて生温い味ではありません。
ただ人を選ぶコーヒーだと思います。Tim Wendelboeに興味がある人は、浅煎りか中煎りが好きな人だと思うので、酸味が苦手な方は少ないと思いますが、いつも深煎りしか飲んでいない人だと、飲んだ瞬間に驚くくらいのジューシーな酸味を感じます。
本当に美味しいフルーティーなコーヒーが好きな人におすすめの豆です。
100gあたり | 905円 |
鮮度 | ★★☆☆☆(到着まで1ヶ月ほど) |
豆の産地 | ケニア(ニエリ地区カロゴト) |
焙煎度合い | 浅煎り |
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3位.Tim Wendelboe Fahem ファヘム
2,262円 250g
Tim WendelboeのFahemは正直、普通のエチオピアのウォッシュドという印象です。日本で販売されている100g 1,000円前後のイルガチェフェとフレーバーの印象は似たような感じです。
モカフレーバーは控えめです。特有の華やかさが控えめな印象ですが、特徴的なのは苦味、酸味のキレが良いこと。
浅煎りコーヒーにありがちな「苦くて酸っぱい味」が一口目からガツンと来ますが、舌の上でスっと消えてなくなるのが特徴的です。すっきりした後味を好む人におすすめの浅煎りコーヒー豆です。
100gあたり | 905円 |
鮮度 | ★★☆☆☆(到着まで1ヶ月ほど) |
豆の産地 | エチオピア(ファヘム農園) |
焙煎度合い | 浅煎り |
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Tim Wendelboeのコーヒー豆がおすすめな人・おすすめしない人
こんな方におすすめです。
- フルーティーなコーヒーが好きな方
- 世界的に有名なバリスタが焙煎したコーヒー豆を試してみたい方
おすすめしない人
- 酸味のあるコーヒーが苦手な人
- 苦いコーヒーが好きな方
- ミルクを入れて飲みたい方
Tim Wendelboeのコーヒー豆を忖度なしで評価
「Tim Wendelboe」というお店のコーヒー豆3種類を飲んだ正直な感想をレビューしました。
- 1位.Caballero(ホンジュラス)
- 2位.Karogoto(ケニア)
- 3位.Fahem(エチオピア)
総評すると、どのコーヒー豆を飲んでもフルーティーな味わいが感じられますが、1位のCaballero(ホンジュラス)は、COE優勝農園らしい「ワンランク上のおいしさ」がありました。
酸味もありフルーティーですが、旨味が強く、味のバランスが良いです。今回飲んだ3つの中では頭1つ抜けています。
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