今回は、実際に飲んだスタバの定番コーヒー豆15種類をランキング形式で紹介します。
結論から言うと
1位は苦味と酸味のバランスが良い「グアテマラアンティグア」でした。スタバのコーヒー豆は苦味が強くて、スモーキーなフレーバーがある商品が多いですが、グアテマラはすっきりした風味で万人受けする味という印象でした。
ブログ管理人:山口 誠一郎
コーヒーの専門家としてTV出演。文藝春秋(文春オンライン)コラム掲載。1,000種以上のコーヒー豆をレビュー。イタリア「Caffè Arena Roma」元バリスタ。
【76種類を飲み比べ】Amazon、楽天などのコーヒー豆を飲んで比較してみた
Amazonや楽天、有名ブランドなどのコーヒー豆76種類を実際に飲み比べて、ランキング形式でおすすめを紹介しています。
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タップできる目次
※値段や一部の写真はスターバックスコーヒージャパン公式サイトより引用しています。※記事中の値段は全て税込です。
スタバのコーヒー豆の特徴
アラビカ種を100%使用
スタバで取り扱うコーヒー豆は、すべて「アラビカ種」と呼ばれる品質の高いコーヒーです。
アラビカ種のコーヒーは冷めても不味くならない、味わいが豊かな、甘みがあることが特徴です。
コーヒー豆は約20種類・値段は1320円〜1960円
スタバでは、「定番コーヒー豆(CORE COFFEE)」と毎月登場する「季節限定コーヒー豆(SEASONAL COFFEE)」あわせて常時20種類ほど取り扱います。
※スターバックスリザーブの豆を除く
値段は1320円〜1960円の間で販売されます。
すべて1袋250g入りで販売されます。
1杯あたり10gのコーヒーを使う場合、1袋で25杯のコーヒーが飲めます。
スタバのコーヒー豆の選び方
ここから、スタバのコーヒー豆の選び方を簡潔に解説します。
焙煎度合いで選ぶ(スタバは深煎りが基本)
コーヒーの苦味と酸味のバランスは、「焙煎」という豆を炒る工程によって決まります。
スタバでは次の3つから焙煎度合いを選べます。
- ブロンドロースト(浅煎り)
- ミディアムロースト(中煎り)
- ダークロースト(深煎り)
それぞれの特徴を簡単に解説します。
1.ブロンドローストは苦味が少ないコーヒーが好きな人向け
苦味が少ないコーヒーが好きならブロンドローストの豆を選びましょう。
代表的な銘柄は「ライトノートブレンド」などが挙げられます。
2.ミディアムローストはバランスが良いコーヒーが好きな人向け
ミディアムローストは、オーソドックスな味のコーヒーが多いです。
酸味は少ないので、どなたにも飲みやすいかと思います。
代表的な銘柄は「グァテマラ アンティグア」などが挙げられます。
3.ダークローストは酸味が少ないコーヒーが好きな人向け
酸味が少ないコーヒーが好きならダークローストを選びましょう。
コクと苦味が強いのが特徴で、カフェオレやラテなどミルク入りのコーヒーと相性が良いです。
代表的な銘柄は「スマトラ」などが挙げられます。
迷ったら一番人気のコーヒー豆「ハウスブレンド」から試す
スタバで一番人気のコーヒー豆は、ミディアムローストの「ハウスブレンド」です。
毎日飲みやすいコスパの良さ(1320円/250g)と、飲みやすい味が特徴です。
深煎りですがほどよく酸味もあり、味のバランスが良いコーヒーです。
ブラック、カフェオレ両方で楽しめるため日本で1番売れているコーヒー豆です。
自分の好みがわからない人は、まずハウスブレンドから試しても良いでしょう。
スタバのコーヒー豆おすすめランキング15選
順位 | 画像 | 商品名(タップして レビューを見る) |
味わい・香りのグラフ |
値段 100gあたり |
合計点数 特徴 |
1位 | グアテマラ アンティグア |
1,540円 616円 |
8.1点 味のバランスが良い。透明感のある味 |
||
2位 | 東京ロースト | 1,440円 576円 |
7.3点 味のバランス、鮮度が良い |
||
3位 | サイレンブレンド | 1,440円 576円 |
7.0点 香りが良い。味のバランスが良い |
||
4位 | スマトラ | 1,540円 616円 |
6.9点 カフェオレにおすすめ |
||
5位 | ハウスブレンド | 1,320円 528円 |
6.8点 味のバランスが良い |
||
6位 | エスプレッソ ロースト |
1,440円 576円 |
6.8点 キレの良い苦味 |
||
7位 | パイクプレイス ロースト |
1,320円 528円 |
5.9点 ナッツの風味 |
||
8位 | コモドドラゴン | 1,440円 576円 |
5.3点 苦味に特化 |
||
9位 | ライトノート ブレンド |
1,320円 528円 |
5.2点 スモーキーさが控えめ |
||
10位 | エチオピア | 1,540円 616円 |
4.9点 普通。フルーティーさは一切ない |
||
11位 | ブレック ファーストブレンド |
1,320円 528円 |
4.3点 酸味が強い |
||
12位 | コロンビア | 1,440円 576円 |
4.3点 鋭い苦みと強い酸味 |
||
13位 | ケニア | 1,540円 616円 |
3.6点 かなり酸味が強い |
||
14位 | カフェベロナ | 1,440円 576円 |
3.2点 突出したスモーキーな苦味 |
||
15位 | フレンチロースト | 1,320円 528円 |
2.9点 炭のような味 |
1位.グアテマラ アンティグア
1,540円 250g
第1位は、全世界のスタバでも人気のコーヒー豆「グアテマラ アンティグア」です。
冒頭でもお伝えしたように、スタバ特有のスモーキーな風味が少なくて味のバランスがよく、どなたにも飲みやすいコーヒー豆です。
ペーパードリップすると、キャラメルのような甘い香ばしさが漂います。実際に飲むと、透明感のあるすっきりした味で、優しい苦味と程よい酸味のバランスが印象的です。値段的にも100gあたり616円と比較的リーズナブルなので、第1位とさせていただきました。
詳しくはスタバのコーヒー豆「グアテマラ・アンティグア」の感想を正直にレビューをご覧ください。
100gあたり | 616円 |
鮮度 | ★★☆☆☆(焙煎後1ヶ月以上) |
豆の産地 | グアテマラ |
焙煎度合い | スターバックス ミディアムロースト |
2位.東京ロースト
1,440円 250g
東京ローストは、スターバックスリザーブロースタリー東京の誕生とともに生まれた、比較的新しいブレンドコーヒーです。
深みのあるインドネシア産の豆と、飲みやすい中南米産の豆をブレンドしていて、複雑な味わいを目指した商品です。
こちらも、スタバ特有のスモーキーな風味が控えめで、苦味と酸味のバランスがよく飲みやすいです。
優しい酸味があることで後味が爽やかになっていて、つい何度も口をつけてしまいます。
オーソドックスな味のコーヒーが好きな人に向いています。
詳しくはスタバのコーヒー豆「東京ロースト」の感想を正直にレビューをご覧ください。
100gあたり | 576円 |
鮮度 | ★★★☆☆ |
豆の産地 | コロンビア、インドネシア |
焙煎度合い | スターバックス ミディアムロースト |
3位.サイレンブレンド
1,440円 250g
サイレンブレンドは、2021年7月14日より全国の店舗で発売された新しいコーヒー豆です。
ココアやシトラスの風味を表現し、水出しアイスコーヒーにも合うように作られています。
ドリップするとキャラメルのような香りが漂い、実際に飲むと、カカオのようなほろ苦さとやや強めの酸味が口に広がります。
ドトールのブレンドのような一般的な中煎りコーヒーに近い味で、万人受けするタイプです。
比較的しっかりと酸味がありますが、酸っぱくないので、爽やかなコーヒーが好きな人に一番おすすめです。
もっと詳しいレビューは【スタバのコーヒー豆】サイレンブレンドの感想を正直に述べるをご覧ください。
100gあたり | 576円 |
鮮度 | ★★☆☆☆(焙煎後1ヶ月以上) |
豆の産地 | ケニア、コスタリカ、その他 |
焙煎度合い | スターバックスミディアムロースト |
4位.スマトラ
1,540円 250g
スタバのスマトラはカフェオレ、ブラックどちらでも楽しめるコーヒー豆です。
スタバ特有の強いビターな味があり酸味はグッと抑えられています。
ガツンとくる苦味があり、ミルクとの相性が抜群に良いです。
また、スマトラはアイスコーヒーにも向いています。
コーヒーの味が強いので、氷が溶けても苦味がしっかり残ります。
詳しくはスタバのコーヒー豆「スマトラ」の感想を正直にレビューをご覧ください。
100gあたり | 616円 |
鮮度 | ★★☆☆☆(焙煎後1ヶ月以上) |
豆の産地 | インドネシア |
焙煎度合い | スターバックス ダークロースト |
5位.ハウスブレンド
1,320円 250g
スターバックスの創業当初から販売されているコーヒー豆で、ナッツのような風味を表現した商品です。
毎日飲んでも飽きない味と、デイリーコーヒーとして購入しやすいコスパの良さが特徴です。
ドリップすると、ナッツやキャラメルのような香りが感じられます。
やや苦味が前面に出ていますが、全体的にバランスの良い味で飲みやすいです。
スタバのコーヒー豆の中でも非常にリーズナブルなので、 コスパ重視の人に一番おすすめのコーヒー豆です。
詳しくはスタバのコーヒー豆「ハウスブレンド」の感想を正直にレビューをご覧ください。
100gあたり | 528円 |
鮮度 | ★★☆☆☆(焙煎後1ヶ月以上) |
豆の産地 | ラテンアメリカ |
焙煎度合い | スターバックス ミディアムロースト |
6位.エスプレッソロースト
1,440円 250g
エスプレッソローストは、力強い味とキャラメルのような甘みを目指した商品です。
お店ではスターバックスラテを作るときや、キャラメルマキアートなど全てのエスプレッソドリンクに使われています。
実際に飲むと、ちょっと焦げたような苦味がありますが、後味は意外とすっきりしていて飲みやすいです。
ブラックでも飲めますが、ミルクを入れた方が断然飲みやすくなります。
4位のスマトラよりお手頃価格なので、コスパの良いカフェオレ用コーヒー豆を探している人に向いています。
詳しくはスタバのコーヒー豆「エスプレッソロースト」の感想を正直にレビューをご覧ください。
100gあたり | 576円 |
鮮度 | ★★☆☆☆(焙煎後1ヶ月以上) |
豆の産地 | インドネシア、コスタリカ |
焙煎度合い | スターバックス ダークロースト |
7位.パイクプレイスロースト
1,320円 250g
スターバックス発祥の地名を冠した、お店を代表するブレンドコーヒーです。
飲みやすさを重視し、 飲み飽きない美味しさを味わえるように作られています。
1位のグァテマラと同じ焙煎度合いですが、こちらは苦味が強く、ナッツやアーモンドのような風味が感じられます。
全体的に味がちょっと軽いので、カフェオレよりもブラックで飲むのに向いている印象を受けました。
詳しくはスタバのコーヒー豆「パイクプレイスロースト」の感想を正直にレビューをご覧ください。
100gあたり | 528円 |
鮮度 | ★★☆☆☆(焙煎後1ヶ月以上) |
豆の産地 | コロンビア、ブラジル |
焙煎度合い | スターバックス ミディアムロースト |
8位.コモドドラゴン
1,440円 250g
インドネシアとパプアニューギニアの豆をブレンドして、大地のような風味を表現した商品です。
スコーンやパウンドケーキとのフードペアリングを重視して作られていて、強い苦味が特徴です。
苦味に特化したコーヒーなので、人によっては飲みにくいと感じる可能性があるため、8位とさせていただきました。
ミルクやアーモンドミルクと合わせると非常に飲みやすくなります。
詳しくはスタバのコーヒー豆「コモドドラゴン」の感想を正直にレビューをご覧ください。
100gあたり | 576円 |
鮮度 | ★★☆☆☆(焙煎後1ヶ月以上) |
豆の産地 | インドネシア、パプワニューギニア |
焙煎度合い | スターバックス ダークロースト |
9位.ライトノートブレンド
1,320円 250g
「ライトノートブレンド」という商品名の通り、軽やかな味が特徴です。
ちょっと焦げたような苦味があり、ほどほどに酸味もあるので、やや飲みにくい印象を受けました。
詳しくはスタバのコーヒー豆「ライトノートブレンド」の感想を正直にレビューをご覧ください。
100gあたり | 528円 |
鮮度 | ★★☆☆☆(焙煎後1ヶ月以上) |
豆の産地 | コロンビア、ブラジル |
焙煎度合い | スターバックス ブロンドロースト |
10位.エチオピア
1,540円 250g
フルーティーなコーヒーの代表ともいえる、エチオピアの豆を2種類ブレンドした商品です。
公式サイトで紹介されているように、ビターチョコレートのようなコクがありますが、シトラス(柑橘系)の風味はないと感じました。
焙煎度合いがかなり深めなので、エチオピア特有の華やかさが消えている印象でした。
詳しくはスタバのコーヒー豆「エチオピア」の感想を正直にレビューをご覧ください。
100gあたり | 616円 |
鮮度 | ★★☆☆☆(焙煎後1ヶ月以上) |
豆の産地 | エチオピア |
焙煎度合い | スターバックス ミディアムロースト |
11位.ブレックファーストブレンド
1,320円 250g
スタバのトップバリスタであるブラックエプロンの頂点「コーヒーアンバサダー」が推薦する商品です。
1日の始まりに飲んで欲しいという思いが込められていて、飲みやすさに定評のあるコロンビア産の豆をブレンドしています。
かなり酸味が強いので、好みは分かれそうです。
詳しくはスタバのコーヒー豆「ブレックファーストブレンド」の感想を正直にレビューをご覧ください。
100gあたり | 528円 |
鮮度 | ★★☆☆☆(焙煎後1ヶ月以上) |
豆の産地 | コロンビア |
焙煎度合い | スターバックス ミディアムロースト |
12位.コロンビア
1,440円 250g
コロンビアは、ジューシーな酸味とナッツのような風味を目指した商品です。
実際に飲むと、ちょっと焦げたような苦味があり、ほどほどに酸味もあります。
そのため、人によっては飲みにくいと感じる可能性があるので、この順位とさせていただきました。
詳しくはスタバのコーヒー豆「コロンビア」の感想を正直にレビューをご覧ください。
100gあたり | 576円 |
鮮度 | ★★☆☆☆(焙煎後1ヶ月以上) |
豆の産地 | コロンビア |
焙煎度合い | スターバックス ミディアムロースト |
13位.ケニア
1,540円 250g
スタバのケニアは、刺激的でエキゾチックな風味を目指して作られた商品です。
スタバのコーヒー豆の中でも非常に酸味が強く、グレープフルーツのような苦くて酸っぱい味がします。
本当に刺激的な味なので、いつもと違うコーヒーを飲みたい場面でチョイスしたい商品です。
詳しくはスタバのコーヒー豆「ケニア」の感想を正直にレビューをご覧ください。
100gあたり | 616円 |
鮮度 | ★★☆☆☆(焙煎後1ヶ月以上) |
豆の産地 | ケニア |
焙煎度合い | スターバックス ミディアムロースト |
14位.カフェベロナ
1,440円 250g
カフェベロナは、深い味わいとコクのある「ココアのような味」をイメージして作られたブレンドコーヒーです。
突出したスモーキーな苦味が印象的で、好みは分かれる味という印象を抱きました。
ネットでは「ローストがきつい」「苦みオンリー」などの口コミも見られますが、チョコレートケーキなど濃厚で味の濃いスイーツとの相性は本当に良いです。
デザートの甘みをコーヒーが流してくれてさっぱりします。
詳しくはスタバのコーヒー豆「カフェベロナ」を飲んだ感想を正直に述べるをご覧ください。
100gあたり | 576円 |
鮮度 | ★★☆☆☆(焙煎後1ヶ月以上) |
豆の産地 | インドネシア、ラテンアメリカ |
焙煎度合い | スターバックスダークロースト |
15位.フレンチロースト
1,320円 250g
フレンチローストは、スタバのコーヒー豆の中で一番深煎りの商品です。
実際に飲むと、あまりに苦味が強すぎて炭のような味がすると正直に感じました。
また、甘みなどの要素が苦味とスモーキーさによってかき消されている印象を受けました。
詳しくはスタバのコーヒー豆【フレンチロースト】の感想を正直にレビューをご覧ください。
100gあたり | 528円 |
鮮度 | ★★☆☆☆(焙煎後1ヶ月以上) |
豆の産地 | ブラジル、コロンビア、他 |
焙煎度合い | スターバックスダークロースト |
【スタバ】季節限定や店舗限定コーヒー豆のレビュー
全国のスタバで販売される季節限定コーヒー豆と、ロースタリー東京の人気商品を一部紹介します。
スターバックス カティ カティ ブレンド 2023年6月1日発売
1,780円 250g
「スターバックス カティ カティ ブレンド」は、2013年の初登場以降、毎年5月から6月ごろから約2ヶ月間にわたって販売されます。(2021年は販売されませんでした。)
KATI KATIという名前は、スワヒリ語で「間」を意味するkati katiに由来し、ケニアとエチオピアの間で収穫されるコーヒーへの賛辞が込められています。
オレンジのような爽やかさと黒糖のような甘さ、ほのかにスパイシーな余韻があり、夏にぴったりの華やかな味わいが楽しめます。ホットはもちろん、 アイスコーヒーにしても美味しく飲めるようにブレンドされています。さっぱりとした味が好きな人におすすめのコーヒー豆です。
100gあたり | 712円 |
鮮度 | ★★☆☆☆(焙煎後1ヶ月以上) |
豆の産地 | エチオピア、ケニア |
焙煎度合い | スターバックス ミディアムロースト |
スターバックス ケニア キリンヤガ 2023年6月1日発売
1,780円 250g
このコーヒーに使われているキリニャガ(Kirinyaga)は、ケニア中部の地域名のことで、キクユ語で「ケニア山」を意味します。標高の高い場所で栽培されたキリニャガ産コーヒーは、気温が低いためゆっくりと熟し、ほのかな甘みと酸味のある複雑なフレーバーが生まれます。
実際に飲むと、グレープフルーツのようなジューシーな酸味があり、夏場でも爽やかに飲める「軽めの味わい」が印象的です。スタバ特有のスミーキーなフレーバーは控えめです。
100gあたり | 712円 |
鮮度 | ★★☆☆☆(焙煎後1ヶ月以上) |
豆の産地 | ケニア |
焙煎度合い | スターバックス ミディアムロースト |
エチオピア サンドライドエチオピアシダマ 2023年2月15日発売
1,960円 250g
全国のスタバから定期的に発売される、特別なエチオピアコーヒーです。
実際に飲むと、大根おろしのような苦味と、ほのかな甘味という面白いフレーバーに仕上がっています。
かなり深く焙煎されているため、エチオピア特有のフルーティーさよりも苦味が目立っています。
100gあたり | 784円 |
鮮度 | ★★☆☆☆(焙煎後1ヶ月以上) |
豆の産地 | エチオピア |
焙煎度合い | スターバックス ミディアムロースト |
グアテマラ カシ シエロ2023 2022年12月26日発売
1,960円 250g
フローラルの香りやレモン、カカオニブを思わせる風味を目指して焙煎した「グアテマラ カシ シエロ」。
毎年登場する、スタバで人気のシングルオリジンです。
実際に飲むと、野生的な風味が印象的でフルーティーさはほとんどなく、どっしりとした味わいです。
ブラック、カフェオレどちらとも相性が良いです。
合計点数8.6ポイント。
1位のグァテマラ アンティグア(合計点数8.1ポイント)より美味しいと個人的には感じました。
100gあたり | 784円 |
鮮度 | ★★☆☆☆(焙煎後1ヶ月以上) |
豆の産地 | グァテマラ |
焙煎度合い | スターバックス ミディアムロースト |
スターバックス エルサルバドル アウアチャパン 2022年12月26日発売
1,780円 250g
エルサルバドル アウアチャパンは、甘みのあるカシューナッツやシトラスの風味を目指した商品です。
チェリーのようなフルーティーな香りがほんのり感じられ、後味がすっきりしていて飲みやすいです。
スタバの定番コーヒー豆にはない「華やかさ」があります。
合計点数8.9ポイント。
1位のグァテマラ アンティグア(合計点数8.1ポイント)より美味しいと個人的には感じました。
100gあたり | 712円 |
鮮度 | ★★☆☆☆(焙煎後1ヶ月以上) |
豆の産地 | エルサルバドル |
焙煎度合い | スターバックスブロンドロースト |
ウイスキーバレルエイジドコーヒー 通年販売
1,720円 100g
ウイスキーバレルエイジドコーヒーは、 スターバックスリザーブロースタリー東京の店舗限定で通年販売されています。
サントリーのウイスキーと、グァテマラのスペシャルティコーヒーを使った商品です。
豆の品質(欠点豆の少なさ)はグラビタスブレンドよりも高く、スタバで最高レベルの品質です。
ペーパードリップすると、酔っ払ってしまいそうなほどの強いウイスキーの香りが漂います。
実際に飲むと、ウイスキーの味とコーヒーの味が口の中で複雑に絡みあい、奥行きを感じます。
コーヒーをごくんと飲み込むと、ウイスキーの甘い風味が鼻腔を抜け、口の中にもウイスキーの甘い余韻が残ります。
スタバ特有の力強い味とスモーキーな味とウイスキーが絶妙にマッチしています。
変化球的な商品ですが、スターバックスが誇る最高傑作の一つでしょう。
(一時期は完売して入手できなくなりました)
詳しくはスタバの高級コーヒー豆「ウイスキーバレルエイジドコーヒー」正直な感想を述べるをご覧ください。
100gあたり | 1,720円 |
鮮度 | ★★☆☆☆(焙煎後1ヶ月以上) |
豆の産地 | グァテマラ |
焙煎度合い | スターバックス ミディアムロースト |
スタバのコーヒー豆を美味しく入れる方法
スタバのコーヒー豆を美味しく入れるレシピを紹介します。
レシピ
- 計量スプーン1杯分の豆を用意
- 中挽き(あっさり) or 中細挽きにする(濃い)
- 蒸らし1分、抽出1分、合計2分で150mlを抽出
- 完成
必要なもの
- 必ず用意したい道具:白いペーパーフィルター
- あればもっと美味しくなる:茶漉し
白いペーパーフィルターを使う
白いフィルターを使う理由は、紙の匂いがコーヒーに付着しないためです。
(茶色いフィルターは紙の匂いが移ります。)
茶漉しで微粉を取り除くと飲みやすくなる
どんなに高性能なグラインダーやミルを使っても必ず「コーヒーの微粉」が出ます。
微粉は刺さるような苦味や渋味など「雑味」の原因です。
そこで、「茶漉し」を使って微粉を取り除くと、コーヒーが本当に飲みやすくなります。
茶漉しは100均で買えるもので問題ありません。
スタバのコーヒーを抽出する時は85℃前後のお湯がおすすめ
スタバのコーヒー豆は苦味が強いものが多いです。
実は、コーヒーを淹れるときにお湯の温度が高いと苦味が強くなります。
逆に、お湯の温度が低いと苦味を抑えることができます。
スタバのコーヒー豆を飲みやすくするなら、85℃前後のお湯を使うのがおすすめです。
お湯の温度を85℃前後まで一気に下げる方法
沸騰させたお湯を水通ししたコーヒーポットに移せば一気に85℃前後まで下がります。
▲この方法なら、瞬時に約85℃まで下げることができるので、冷めるのを待つ時間が省けます。
スタバで引換券を使う際のおすすめコーヒー豆は?
コーヒー豆引き換えチケットを使う場合
飲みやすさ、香り高さを重視するなら「グアテマラ アンティグア」。
ミルクと相性が良いカフェオレ用の豆なら「スマトラ」がおすすめです。
コーヒー豆引き換えチケットとは
福袋に入っているコーヒー豆引き換えチケット。
赤い部分のバーコードを店員さんに提示すれば、好きなコーヒー豆250gと引き換えられます。
ただし、季節限定で販売されているブレンドや、シングルオリジンとは引き換えできません。
リワードチケット
700円分の商品と交換できる「リワードチケット」は、すべてのコーヒー豆と引き換え可能です。
おすすめ商品は、毎月登場する季節限定のブレンドやシングルオリジンです。
100グラムの「量り売り」で購入すれば、季節限定のコーヒー豆やシングルオリジンでも700円前後なので、リワードチケットを上限金額700円をほぼ使い切ることができます。
ちなみに、スターバックスリザーブやロースタリー東京で販売される「高級コーヒー豆」も、リワードチケットと引換可能です。
関連→【スターバックスリワード】スタバのポイント制度「Starbucks Rewards」でスターを貯めて特典をもらおう!
プレゼントにおすすめのスタバコーヒー豆は?
飲みやすさ重視なら「グァテマラ アンティグア」
万人受けする「飲みやすさ」を重視するなら、グアテマラ アンティグアがおすすめです。
珍しいコーヒー豆をプレゼントするなら、ロースタリー東京限定で販売されている「ウイスキーバレルエイジド コーヒー」がおすすめです。
関連→スタバのコーヒー豆「ウイスキーバレルエイジドコーヒー」の感想を正直にレビュー
ギフト用のラッピングにも対応
スタバでは、コーヒー豆のギフトラッピングにも対応しています。
店舗ならサイズ別で3種類のコットンバックから選べます。
値段はSサイズ250円、Mサイズ350円、Lサイズ500円です。
オンラインストアのコットンバックは一律500円です。
バッグのほかに、メッセージを書き込めるペーパーカップ型のタグが無料で付属します。
スタバのギフトバッグはコーヒー豆だけ入れるには大きい
スタバのギフトバッグは、コーヒー豆だけを入れるにはサイズが大きすぎてスペースが余ります。
コーヒー豆の他に、タンブラーやマグカップなどのグッズも一緒に入れることをおすすめします。
スタバのコーヒー豆はコストコやスーパーでも買える
ハウスブレンドやパイクプレイスローストなどの一部商品は、全国のスーパーマーケットやコストコ、Amazonでも購入できます。
肝心の味ですが、結論から言うと店頭品と大差ないので、コスパ重視なら店舗以外で買った方がお得です。
使っている豆は店頭品と同じ、高品質の「アラビカ種」です。
店頭品との違いは「焙煎元」です。
スーパーマーケットやコストコのコーヒー豆は、「ハマヤ」という会社が焙煎しています。
ハマヤは、スタバと同じシアトル生まれの「シアトルズベストコーヒー」を運営している会社です。
実際に両者を飲み比べましたが、大きな違いはないです。
安くておいしいカフェオレ用のコーヒー豆を買うなら、コストコやAmazonで購入するのがおすすめです。
スタバのコーヒー豆の歴史
アメリカにおけるスペシャルティコーヒーの始祖
スターバックスは、アメリカにおけるスペシャルティコーヒーの始祖とも言える存在です。
厳密には、スターバックスの前身「Peet’s Coffee & Tea(ピーツコーヒー&ティー)」がそのきっかけになっています。
この企業は、当時のアメリカに高品質なアラビカ種を調達し、スペシャルティコーヒーという概念が世界に広めるきっかけを作りました。
Peet’s Coffee & Teaとは
「Peet’s Coffee & Tea」とは、浅煎りコーヒーが主流だった当時のアメリカに、エスプレッソや深煎りなどヨーロッパのコーヒー文化を持ち込んだシアトルのロースターです。
創業者はオランダ系アメリカ人のアルフレッド・ピート。
当時、高品質なアラビカ種の多くはヨーロッパで消費され、アメリカでは主に低品質なアラビカ種が流通していました。
そんな中、ピートはヨーロッパのような質の高い豆を調達し、甘くて美味しい深煎りコーヒーの存在をアメリカに広めるきっかけを作ります。
※実際に広めたのがスターバックスです。
深煎りへの強いこだわり
ピートには「コーヒーの風味を完全に引き出すには深煎り以外にない」という強い信念がありました。
※低品質な豆は深煎りに向かず、ただ焦げるだけ。深煎りに耐えうる高品質の豆をダークローストにすることで最高の風味になる、という意味。
スタバの創業者の一人「ジェラルドジェリー・ボールドウィン」は、ピートにこの信念を叩き込まれました。
その後、「スターバックスロースト(フルシティロースト)」という焙煎度合いが生まれ、浅煎りが主流だったアメリカのコーヒー文化に大きなムーブメントを起こします。
アルフレッド・ピートはスタバの祖父のような存在
スタバを急成長させた、現在のCEO「ハワードシュルツ(2022年4月4日に復帰)」は、 アルフレッド・ピートを「スターバックスを精神的に支えてきた祖父のような存在」と語っています。
実際、スタバが開業した1971年から1年間は、Peet’s Coffee & Teaから質の高いアラビカ種のコーヒー豆を仕入れていました。
質の高い豆を現地で買い付け
▲2022年5月にオープンしたグアテマラ アンティグアの店舗
その後、スタバは高品質な豆の発掘に力を注ぎます。
まだ世に知られていない「隠れた名品」を顧客に提供するため、コーヒー豆の現地買い付けを行います。中でも代表的なコーヒーが「グアテマラ アンティグア」や、インドネシアの「スマトラ」です。
グアテマラ アンティグアは、スタバが追い求めた理想のコーヒー
グァテマラ国内の他の産地に比べ、アンティグア地方の豆は深いローストに耐え、香味を発揮する特徴があります。
まさに、スターバックスが求めるコーヒーそのものが「グアテマラ アンティグア」だったのです。
ちなみに、アンティグア地方のコーヒーは「世界最高品質」と言われ、偽物が出回るほど人気です。
2011年にStarbucks Coffeeから「Starbucks」に。コーヒーへのこだわりは無くなった?
2011年にスターバックスは、フラペチーノなど「コーヒーを使わないメニュー」を拡大することを決めます。
それに伴い、ブランド名をStarbucks Coffeeから「Starbucks」に変更し「Coffee」を削除しました。
この変更によってアメリカの顧客は激怒しましたが、ブランド名の変更には次の理由があります。
- 干ばつと気温の上昇により、コーヒー豆の価格が大幅に高騰
- これによって将来、従来のような質の高いコーヒーが供給できなくなる可能性がある
- そのような未来を見据えて、フラペチーノなどコーヒー以外のメニューを拡充
- これらに伴って社名をStarbucksに変更
世界的な気候変動により、従来のような質の高いコーヒーの供給が難しくなる可能性があることを2018年にハワードシュルツ氏が示唆しています。
ロゴや社名の変更に伴って、「コーヒーへのこだわりがなくなった」とも言われますが、「こだわりたくてもこだわれない状況になる可能性があるから変更した」とも解釈できます。
ハイグレードな生豆の買い付けが難しくなっている
事実、ブランド名を変更した2011年に、コーヒー生豆の価格が大幅に高騰しました。
スターバックスの創業から間もない1975年にも生豆の価格が大幅に高騰しましたが、この時期は店舗数が少なかったため品質を維持できたのだろうと推測できます。
2000年以前までは約1,000だった店舗数も、現在は32,600店舗あります。(2020年時点)
このように世界的に出店数が増加し、豆の使用量も増えたことで、従来のようなハイグレードな豆を買い付けできなくなっています。
実際、2000年代前半までは、グァテマラ屈指のクオリティと言われる「サンタカタリーナ農園」の豆をスターバックスとPeet’s Coffeeで全量買い付けていましたが、現在スタバはサンタカタリーナ農園とは取引を停止しています。
2013年にコスタリカの自社農園「ハシエンダ アルサシア」が誕生
2013年には、中米コスタリカにて自社農園の「ハシエンダ アルサシア農園」が誕生しました。
しかし、ここはコーヒーを生産する場所ではなく、コーヒーの未来を守るために作られた研究施設です。
先ほどもお伝えしたように、近年の気候変動による異常気象や、コーヒーの天敵とも言える「さび病」などが原因で、コーヒーの栽培が世界的に難しくなっています。
このような課題の解決方法を模索する場所が、ハシエンダ アルサシア農園です。
具体的には、耐病性の高いコーヒー品種の開発や、小規模農家が効率よく栽培できる品種の開発などの研究に取り組んでいます。
ここで得られた研究の成果を世界中のコーヒー生産者に無償で公開しており、コーヒーの未来を守ることに貢献しています。
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スタバの自社農園「ハシエンダアルサシア農園」とは?
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2025年までに1億本のコーヒーノキを提供
スターバックスは、独自の基準を満たしたコーヒー農家に特別報酬を上乗せして支払うなど、契約農園に対してコーヒー生産をはじめ、様々なサポートを行っています。
また、さび病などの影響でコーヒー生産量が低下している国に対して、2025年までに1億本のコーヒーノキを提供すると発表しています。
この取り組みを「Starbucks One Tree for Every Bag」といい、実際に2016年までに2,500万本以上の木が寄付されています。
その後1年間で1,000万本の樹木を寄付するとし、取り組み開始から10年後の2025年までに1億本のコーヒーノキを寄付する見通しです。
この取り組みによって6,200以上の農家が新しいコーヒーの木を受け取ることができ、2,500ヘクタール以上の農地が再生される見通しです。