「コーヒー豆の産地」と聞いて思い浮かべる国はどこでしょうか。
ブラジル、コロンビア、エチオピアなどが挙がると思いますが、実はベトナムがブラジルに次ぐコーヒー豆の産地であることを知っている人は意外に少ないと思います。
とはいえ、ベトナムといえば、フォーや生春巻きなどと同様にベトナムコーヒーは有名ですよね。
今回は、近年注目されているベトナム産コーヒーの魅力と、おすすめのコーヒー豆を紹介します。
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タップできる目次
- ベトナム産コーヒーとは
- ベトナム産コーヒーの特徴
- ベトナムコーヒーの歴史はロブスタで大きく成長
- ベトナム産コーヒー豆の等級(グレード)
- ベトナム産コーヒー豆の種類・銘柄
- ベトナム産コーヒーの味わい
- ベトナム産コーヒーおすすめ比較一覧表
- ベトナム産コーヒーのおすすめランキング
- 1.Future coffee farm × 8coffee ベトナム トイさんのロブスタ ワイニーハニー
- 2.ベトナム マイ農園×Future coffee farm 160g スペシャルティアラビカ ワイニーハニー
- 3.Trung Nguyen Sang Tao1
- 4.大山珈琲 ベトナム アラビカ グリーンダラット
- 5.大山珈琲 ルビーマウンテン ベトナム アラビカ
- 6.HIGH LANDS COFFEE ベトナムコーヒークリロブスタ
- 7.AKANEYA coffee ベトナムコーヒー(粉)
- 8.銀河コーヒーバレルエイジド
- 9.Trung Nguyen ベトナムG7コーヒー
- 10.ベトナム珈琲豆屋 ロブスタハニー
- 11.KUKU ベトナムブレンド
- 12.京都西陣珈琲 ベトナムロブ 深煎り
- 13.KING COFFEE ベトナムコーヒー エキスパートブレンド2
- 14.有機家ダラットコーヒー
- 15.PhuongVyオリジナルベトナムコーヒー
- 16.VALSE 高級ベトナムコーヒー
- コーヒー豆の売れ筋ランキング
- 本格的なベトナムコーヒーの飲み方
- ベトナム産コーヒーは日本で大きな注目を集めている
- 美味しいベトナム産コーヒーを楽しもう
ベトナム産コーヒーとは
ベトナムはインドシナ半島東部に位置する南北に長い国で、大きく北部・中部・南部に分かれています。
中でも中部地帯は厳しい自然環境で知られていますが、コーヒー豆の約8割はこの中部地帯で栽培されています。
ベトナムには苦難な歴史があり、コーヒー豆の栽培はその渦中の中、フランスによって持ち込まれたといわれています。
さまざまな政治背景を乗り越え、ベトナムで栽培されるコーヒー豆は環境に適しているロブスタ種が主となっています。
ただし、ロブスタ種は個性が強すぎるため、ブレンドに使用されたり缶コーヒーやインスタントコーヒーの加工品に使用されています。
関連→ロブスタ種とは?アラビカ種との違いと見分け方をバリスタが解説
ベトナム産コーヒーの特徴
ベトナムで9割以上の生産割合を占めるロブスタ種の最大の特徴は、力強い「コク」と「苦味」になるでしょう。
この点がマイナスとされることが多いですが、ベトナムは上手く取り入れることで独自の発展をしてきました。
コーヒー生産量世界第2位を誇るベトナム
ベトナムのコーヒー生産量は、世界でブラジルに次いで第2位を誇っており、ロブスタ種においては世界第1位の生産量となっています。
ベトナム政府の政策も影響し、1990年頃からじわじわと伸び始め、約20年の歳月を経て第2位まで躍進したのです。
近年にはベトナム初となる「ファインロブスタ」という高品質なロブスタ種も誕生し、ますます進化しています。
関連→【最新】世界のコーヒー豆生産量ランキング(2023年1月発表)
ベトナム産コーヒーは日本の輸入で2位に躍進
ベトナムのコーヒー豆生産量が世界第2位となる成長を遂げていますが、同時に日本の輸入量も増えています。
財務省の貿易統計*によると、日本のコーヒー豆輸入元は2010年の時点で、
- 1位 ブラジル 123,073トン
- 2位 コロンビア 79,060トン
- 3位 インドネシア 59,068トン
このときのベトナムは、54,737トンで4位でした。
1990年代から生産量が増えつつある中で2010年、上位に入るものの1位のブラジルと比べるとまだ半分以下の量でした。
その後もベトナムコーヒー豆の成長は止まることなく、2018年にはついに1位のブラジル111,955トンに次いで98,513トンで第2位まで躍進しました。
2022年でも、
- 1位 ブラジル 112,032トン
- 2位 ベトナム 105,728トン
- 3位 コロンビア 47,159トン
かつてブラジルに次いでいたコロンビアからも大きく引き離しているのがわかります。
また、月単位にみれば、ベトナムがブラジルを抑えて1位になる月もありました。
ただ、これには2020年のコロナウィルス感染拡大の影響で、生産のみならずカフェなどのコーヒー需要減少が、アラビカ種の需要や輸入量の減少につながったという背景があります。
しかし、これによりベトナムで栽培しているロブスタ種の「環境や病害虫に左右される恐れが少なく、大量生産が可能」という強みが、安定した生産と供給によって証明されたのではないでしょうか。
関連→ブラジルコーヒーおすすめランキング10選!実際に飲んだおいしい豆を厳選
「ベトナムコーヒー」という特殊な飲み方
フランスによってコーヒーが伝わったベトナム、伝えられたのは栽培だけではありません。「コーヒーを飲む」文化もここから始まります。
ベトナムで栽培されるロブスタ種は、強い苦味とコクによりブラックで飲むには適さないといわれています。
そこで、ミルクの代用(ミルクを使わなかった背景には諸説あります)で「コンデンスミルク(加糖練乳)」を入れ、後に「ベトナムコーヒー」と呼ばれる飲み方が根付いていきました。
独自のフィルターを用いた特殊な淹れ方でコーヒーを濃く抽出し、コンデンスミルクと一緒に飲むことで独特の甘い味わいを楽しむようになったのです。
ベトナムコーヒーとベトナム産コーヒーの違い
「ベトナムコーヒー」とは「特殊なドリッパーで抽出したコーヒーとコンデンスミルクを合わせた飲み物」を指すことが多いです。
ベトナム発祥の飲みものですが、今では日本でも飲むことは可能です。
対してベトナム産コーヒーは、ベトナムで栽培されたコーヒー豆を指し、ベトナムコーヒーはベトナム産コーヒーから誕生したようなものです。
ベトナムコーヒーの歴史はロブスタで大きく成長
ベトナムでコーヒーの栽培が開始されたのは、19世紀にフランスに侵攻されたことがきっかけとされています。
それから100年程過ぎた1980年代、ベトナム政府が介入しロブスタ種に目をつけたことで転換期を迎えます。
ロブスタはラテン語で「力強い」という意味をもち、その言葉通り「気候などの環境」や「病害虫」に強いといわれています。
アラビカ種で求められる厳しい栽培条件と違い、ロブスタ種は低地でも栽培可能で高温多湿にも適応するため、ベトナムの環境にも適していたのでしょう。
さらに、ロブスタ種はアラビカ種より多くのコーヒーの実をつける傾向があるため、多くの収穫量を得ることができます。
さまざまな利点を活かし、コーヒー豆の生産量は世界第2位まで成長したのです。
近年ではアラビカ種を楽しむように
ベトナムのコーヒー豆は大半がロブスタ種が占めているとはいえ、中部高原地帯の標高の高い地域ではアラビカ種も栽培されています。
アラビカ種といえば厳しい栽培条件と生産量から高級なイメージがありますが、ストレートで飲むのに適しています。
ベトナムではコンデンスミルクと一緒に飲むベトナムコーヒーが主流でしたが、近年はストレートスタイルで楽しむコーヒーも注目を集め始めています。
そのため、アラビカ種のコーヒーにも注目が集まり、コーヒー文化に新しい風が吹いています。
時代の流れとともに、今後もベトナムのさらなるコーヒーの進化に期待がもてそうです。
ベトナム産コーヒー豆の等級(グレード)
コーヒー豆には品質をランク付けした「等級(グレード)」というものがあります。
生産した地域や豆の大きさ、欠点豆の割合などの判断基準で決められていますが、その判断基準は国によって異なります。
ベトナムの場合は豆の大きさ(スクリーンサイズ)と欠点豆の割合で等級が決められています。(スクリーンサイズとは「ふるい」の網目の大きさです。)
等級 | スクリーンサイズ | 欠点豆比率 |
G1 | 5.6~6.4mm | 5%以下 |
G2 | 4.8~5.6mm | 10%以下 |
G3 | 4.0~4.8mm | 20%以下 |
ベトナム産コーヒー豆の種類・銘柄
ベトナム産コーヒー豆の、銘柄をまとめました。
ベトナムで生産されるほとんどが「ベトナムロブスタ」になります。
その特徴ゆえに、ブレンドに配合されたり加工品での使用に多く利用されています。
コーヒー豆の種類・銘柄 | 特徴 |
ベトナムロブスタ | ベトナム産コーヒー豆の大半を占めるロブスタ種。苦味と渋味が強いためブラックでは飲みにくい。 |
エバーグリーン | ベトナムでは珍しいカティモール種。果実味を感じられる香りとほどよい酸味、しっかりとしたコクが特徴。 |
ルビーマウンテン | ベトナムでは珍しいアラビカ種。バランスのとれたやさしい酸味とコク、苦味が特徴。 |
ベトナム産コーヒーの味わい
ベトナム産コーヒー豆には強いコクと苦味があり、酸味もほとんど感じられない特徴があります。
なかには、麦茶のような香ばしさを強く感じるものもあり、これらが「ストレートでは飲みにくい」という評価につながっているのでしょう。
豆単体としてのストレートには適さなくても、他の豆とのブレンドに配合されることでアクセントや深みをだすのに一役かっています。
ロブスタのスペシャルティコーヒー「ファインロブスタ」とは
Qグレーダーと呼ばれるコーヒーの品質評価を行う専門家に鑑定を受け、厳しい基準をクリアしたものをファインロブスタといいます。
このファインロブスタは世界でわずか2%の流通量しかないことから、ロブスタ種の中でも高品質で希少価値が高いといわれています。
2019年にベトナム初となるファインロブスタが誕生したことで、今までのロブスタ種の概念を覆しただけでなく、ベトナム産コーヒー豆に対してますます注目が集まっています。
ベトナム産コーヒーおすすめ比較一覧表
ベトナム産コーヒーのおすすめランキング
1.Future coffee farm × 8coffee ベトナム トイさんのロブスタ ワイニーハニー
515円 80g
まず最初におすすめするベトナム産コーヒー豆は、世界初の高品質ファインロブスタ「ワイニーハニー(Winey-honey)」です。
ベトナムのロブスタ種は「まずい」「苦い」イメージが強かったですが、それを覆し、「CQI」というコーヒーの品質を判定する評価で100点満点中85点を獲得したコーヒー豆です。
ちなみにCQI85点は、アラビカ種のスペシャルティコーヒーを含め、世界のコーヒー豆の中でもトップ評価となります。
この農園独自の製法「Winny Honey」という、熟成を伴う精製方法によって、豆本来の風味とは異なる別のフレーバーを加えているのが特徴で、本当にワインのような優しい香りと甘みがあります。
ドリップコーヒーはもちろん、エスプレッソにしても非常に美味しいので、デロンギの全自動エスプレッソマシンを使っている人にもおすすめのベトナム産コーヒー豆です。
豆の産地 | ベトナム ラムドン省 バオロク |
焙煎度合い | 浅煎り〜深煎りの間で指定可能 |
品種 | ロブスタ(在来種) |
2.ベトナム マイ農園×Future coffee farm 160g スペシャルティアラビカ ワイニーハニー
1,047円 160g
先ほど紹介したFuture coffee farmと、別の農園がコラボしたコーヒー豆です。
標高の高い農園で育てられた糖度の高い完熟コーヒーチェリーを、一つ一つ手摘で収穫し、丁寧に精製されています。
果実の香りと甘みがしっかり感じられ、まろやかでいてコクもあるカティモール種の新たな味わいが楽しめます。
浅煎りから深煎りまでの指定で焙煎は可能ですが、おすすめは中煎りから中深煎りです。
100gあたり | 654円 |
豆の産地 | ベトナム ラムドン省 ダラット |
焙煎度合い | 浅煎り〜深煎りの間で指定可能 |
品種 | カティモール種 |
3.Trung Nguyen Sang Tao1
1,350円 340g
ベトナム大手であるTRUNG NGUYEN COFFEEのSANG TAO1は、厳選されたロブスタ種を高い技術で焙煎され、豆の旨味が存分に引き立たせられています。
酸味はなく濃厚なコクと苦味が特徴で、独自のロースト方法で深煎りされたことによるガツンとくる味わいを楽しめますよ。
味がしっかりしているため、アイスコーヒーやカフェオレにしてもおいしくいただけます。
Amazonでも高評価レビューが多い商品です。
100gあたり | 397円 |
豆の産地 | ベトナム |
焙煎度合い | 深煎り |
品種 | ロブスタ種 |
4.大山珈琲 ベトナム アラビカ グリーンダラット
1,566円 400g
ベトナムでは珍しい、ラムドン省で穫れる大粒のカティモール種のコーヒー豆です。
注文時で指定した度合いで焙煎できますが、「浅煎り」でもやわらかい酸味と香ばしさを感じることができます。
また、バランスをもとめるなら「中深煎り」がおすすめです。
香ばしさがある中にも、ビターチョコレートのような苦さと甘さをしっかり感じることができ、心地よく飲むことができます。
100gあたり | 391円 |
豆の産地 | ベトナム ラムドン省 ダラット |
焙煎度合い | 浅煎り〜深煎りの間で指定可能 |
品種 | カティモール種 |
5.大山珈琲 ルビーマウンテン ベトナム アラビカ
1,566円 400g
ベトナム産アラビカ種の中でも、高品質な豆のみを選別したものが「ルビーマウンテン」とよばれています。
ベトナムの中でも生産量が少なく、安定した品質を提供するため、産地は指定されていません。
軽い酸味とほどよい苦味、コクが特徴で口当たりがマイルドなコーヒー豆です。
「優しい酸味で飲みやすい」といった高評価レビューも目立つほど、ストレートで飲むのにおすすめのコーヒー豆です。
100gあたり | 391円 |
豆の産地 | ベトナム ラムドン省、ソンラ省他 |
焙煎度合い | 浅煎り〜深煎りの間で指定可能 |
品種 | アラビカ種 |
6.HIGH LANDS COFFEE ベトナムコーヒークリロブスタ
1,760円 200g
HIGHLANDSCOFFEEはベトナムのホーチミンを中心に、特に若い世代に人気のあるカフェチェーン。
ここではコーヒー農家と連携し、厳選したコーヒーチェリーを商品に使用しています。
なかでも、クリロブスタはロブスタの木から採れる希少なクリ豆(ピーベリー)を贅沢に100%使用された商品です。
コーヒーの実の中に通常2つあるコーヒー豆が、1つしかないコーヒー豆をピーベリーと呼びますが、全体の10%程度しか採れません。
凝縮されてパンチのきいた苦味とコクが際立つコーヒーは、香りも段違いに強く華やかな味わいを楽しめます。
100gあたり | 880円 |
豆の産地 | ベトナム ラムドン省 |
焙煎度合い | 記載なし |
品種 | ロブスタ種 |
7.AKANEYA coffee ベトナムコーヒー(粉)
605円 100g
福井県のアカネヤコーヒーから販売されている、ベトナムコーヒーのためのコーヒー豆です。
ベトナム産ロブスタ種をベースに独自に数種類ブレンド、ベトナムコーヒーに最適な深煎り、中挽きでの提供になります。
酸味は感じず、香り豊かで濃厚ですが、日本人にも飲みやすくクリアな味わいになっており、ベトナムコーヒーを楽しみたい人におすすめです。
すでにコーヒー豆を挽いた状態ですが、酸化を防いで鮮度を保つパッケージになっていますので、贈り物にもぴったりです。
豆の産地 | ベトナム |
焙煎度合い | 深煎り |
品種 | ロブスタ他 |
8.銀河コーヒーバレルエイジド
1,980円 150g
ラムドン省ダラット地区の高原地帯カウダット村農園はベトナムで有数の高級コーヒー栽培地として知られています。
ここで丁寧に手摘みされたアラビカ種を使用し、オーク樽で豆をエイジング(バレルエイジド)、熟成させるという特殊製法によるコーヒー豆です。
コーヒー豆にウィスキーの香りが広がる少量生産の希少なコーヒーは、コーヒー業界を驚かせ、話題になりました。
淹れる前からウィスキーの香りが漂い、もちろんドリップで淹れたてのコーヒーからも香りを楽しめます。
香りに目がいきがちですが、コーヒー豆としても高品質で、爽やかながらコクのある苦味と酸味を味わえます。
ウィスキーの香りや独特な風味が好きな人には断然おすすめです。
100gあたり | 1,320円 |
豆の産地 | ベトナム ラムドン省 ダラット |
焙煎度合い | 中煎り |
品種 | アラビカ種 |
9.Trung Nguyen ベトナムG7コーヒー
1,869円 200g(2g×100袋)
ベトナムにおいて圧倒的のシェアを誇るTrung Nguyenの G7インスタントコーヒーです。
酸味は弱く、独特の深くて香ばしい香りを楽しめます。
深煎り焙煎のしっかりとした味わいが好みの人におすすめで、Amazonでも「美味しいインスタントコーヒー」という高評価を多く獲得しました。
ブラックコーヒーでも十分楽しめますが、バニラアイスにかけてデザートとして食べるアレンジもおすすめです。
100gあたり | 934円 |
豆の産地 | ベトナム |
焙煎度合い | 記載なし |
品種 | 記載なし |
10.ベトナム珈琲豆屋 ロブスタハニー
1,500円 200g
ロブスタハニーは、ベトナムのFuture Coffee Farmで農園独自のワイニーハニープロセスにより精製されたロブスタ種100%のコーヒーです。
さらに、このロブスタ種はファインロブスタとよばれる高品質なコーヒー豆で、まるでワインのような芳醇な香りが楽しめます。
ロブスタ種の特徴であるしっかりとしたコクや香ばしさに加えて、香りも楽しめるコーヒーは大変珍しくおすすめです。
酸味は少ないですが、苦味もそこまで強くありません。
アラビカ種にはない独特な風味を「飲みやすいロブスタ」で楽しんでみてはいかがでしょうか。
100gあたり | 750円 |
豆の産地 | ベトナム ラムドン省 バオロク |
焙煎度合い | 中煎りやや深め |
品種 | ロブスタ種 |
11.KUKU ベトナムブレンド
864円 250g
チョコレートのような甘い風味が特徴のベトナムコーヒー用のコーヒー粉です。
酸味は弱く、苦味とのバランスがとれており、本場同様にコンデンスミルクを入れるほか、牛乳とあわせるのもおすすめです。
深煎り焙煎により、しっかりとした味わいですので、アイスにしても美味しく楽しめます。
また、通常のレギュラーコーヒーに少量ブレンドすると、アクセントとなってまた違った味わいのコーヒーを楽しめますよ。
100gあたり | 345円 |
豆の産地 | ベトナム ラムドン省 バオロク |
焙煎度合い | 深煎り |
品種 | ロブスタ種 |
12.京都西陣珈琲 ベトナムロブ 深煎り
1,330円 300g
京都西陣珈琲でベトナムコーヒー用に焙煎されたコーヒーです。
カネフォラ種(ロブスタ種はこれに属します)のコーヒーは力強い苦味とコクがあり、ブラックで飲むには強すぎるため、甘みをつけてベトナムコーヒー式で飲むのがおすすめです。
牛乳よりはコンデンスミルクを合わせるほうが、ナッツ系の風味を楽しめます。
甘くすることで美味しくなりますが、コーヒーというより「一つのデザート」として楽しむほうがいいかもしれません。
100gあたり | 443円 |
豆の産地 | ベトナム |
焙煎度合い | 深煎り |
品種 | カネフォラ種 |
京都西陣珈琲 ベトナムロブ 深煎り
13.KING COFFEE ベトナムコーヒー エキスパートブレンド2
3,564円 500g×3袋
ベトナムの大手Trung Nguyenグループのブランド、KINGCOFFEEのフレーバーコーヒーです。
ベトナムダクラク省バンメトートで採れたコーヒー豆を中心に、ベトナム各地のコーヒー豆がブレンドされています。
マイルドな酸味と強い香りが特徴です。独特の苦みとチョコレートのような甘い香りが楽しめます。
しっかりとした味わいを楽しむよりは、香りを楽しみたい人におすすめです。
100gあたり | 237円 |
豆の産地 | ベトナム ダクラク省 バンメトート他 |
焙煎度合い | 独自焙煎 |
品種 | アラビカ種他 |
KING COFFEE ベトナムコーヒー エキスパートブレンド 2 (アラビカ豆30%使用のフレーバーコーヒー) 500g (3袋セット)
14.有機家ダラットコーヒー
3,893円 200g
ベトナムのコーヒー文化の発祥地ともいわれるダラット高原産コーヒーです。
アラビカ種、ロブスタ種、ピーベリーを独自にブレンドし、秘伝の技術を受けつがれた職人によって焙煎されたコーヒーは希少といわれています。
甘い香りと濃厚な味わいが特徴ですが、ベトナム産コーヒー特有の雑味が少ない苦味を堪能でき、高評価レビューを獲得しています。
また、化学農薬を使用しない有機栽培でつくられているため、安心なコーヒーとしてもおすすめです。
100gあたり | 1,946円 |
豆の産地 | ベトナム ラムドン省 ダラット |
焙煎度合い | 中浅煎り |
品種 | アラビカ種、ロブスタ種 |
15.PhuongVyオリジナルベトナムコーヒー
971円 200g
50年以上の歴史をもつPhuong Vy社では生産から焙煎までを一貫生産体制を築いており、その品質はベトナム国内で高く評価されています。
こちらの商品は、選びぬかれた上質なコーヒー豆を使用し、日本人の嗜好に合わせてブレンドされたベトナムコーヒーになります。
ベトナムコーヒー特有の濃厚なコクをもちながら、チョコレートのような甘さを感じられる風味が特徴です。
また、エスニックを感じさせるような上品な香りも漂よわせているため、少し背のびして大人の雰囲気で味わってみるのもおすすめです。
100gあたり | 485円 |
豆の産地 | ベトナム ダクラク省 バンメトート |
焙煎度合い | 記載なし |
品種 | 記載なし |
16.VALSE 高級ベトナムコーヒー
700円 250g
ピーベリーとして知られている「クリ豆」は、かつては欠点豆として廃棄されていたといわれております。
しかし、その品質が見直され、生産量も少ないことから今では希少価値の高いコーヒー豆として知られています。
アラビカ種由来かロブスタ種由来かで特徴は異なりますが、通常のコーヒー豆よりも凝縮されたイメージでしょう。
この商品は、アラビカ種とロブスタ種に加えてこの「クリ豆」を独自にミックスされた贅沢なベトナムコーヒーです。
ほどよい酸味でクセは少なく、苦味とコク、香りのバランスがいいので、飲みやすくクリアな味わいが堪能できます。
100gあたり | 280円 |
豆の産地 | ベトナム |
焙煎度合い | 独自焙煎 |
品種 | アラビカ種、ロブスタ種他 |
コーヒー豆の売れ筋ランキング
Amazonや楽天で売れ筋のコーヒー豆ランキングを各サイトにて確認できます。
本格的なベトナムコーヒーの飲み方
ベトナムコーヒーを本格的に飲むときのポイントは、次の3つを使用することです。
- ロブスタ種のコーヒー豆
- カフェ・フィン
- コンデンスミルク(加糖練乳)
独特の強い苦味とコクが特徴のロブスタ種を使用し、カフェ・フィンという特殊なドリッパーを使って抽出します。
ドリッパーには小さな穴のあいた下皿と中蓋がついており、コーヒー豆を中蓋で挟むように入れてお湯を注ぎます。
カフェ・フィンの構造と仕組みによって、コーヒーはゆっくり抽出され濃厚な味わいとなります。
あらかじめコンデンスミルクを入れておいたグラスに、この抽出したコーヒーを注いだら出来上がりです。
キレイな二層が魅力ですが、飲むときはしっかり混ぜましょう。
極端に甘いのと濃いのが混ざり合う飲み物ですので、慣れないうちはコンデンスミルクの量を調整しながら試すことをおすすめします。
ベトナムではアイスで飲むのが人気
よく見かけるベトナムコーヒーはホットのイメージがありますが、アイスで楽しむのもおすすめです。
アイスで飲む場合はグラスに氷をいれて、その上から直接ドリップしてください。
コンデンスミルクを入れる場合は、ドリップしたコーヒーに溶かしてから注いだほうがよいでしょう。
もともと濃いコーヒーですので、氷が溶けてもそこまで薄くならず、ベトナムでは人気の飲み方です。
通常のドリッパーを使ったベトナムコーヒーの淹れ方
ここではカフェフィンを持っていなくてもできる、通常のドリッパーを使って手軽に楽しめる淹れ方を紹介します。
- 温めたカップにコンデンスミルク(加糖練乳)を入れておく
- ドリッパーにコーヒー粉を入れ、お湯を30mlゆっくり注ぐ(蒸らし)
- お湯を50~60mlゆっくり、出来るだけ細く注ぐ
- 抽出したコーヒーをコンデンスミルクの上に注ぐ
蒸らす時間は、後に注ぐ時間も合わせて2、3分程度にしてください。
お湯をゆっくり注いでコーヒー豆との接触時間を増やし、苦味とコクを引き出しましょう。
ドリッパーは出来るだけ金属製のものをおすすめします。
ペーパー製も使用できますが、コーヒーオイルを吸収するため本場よりもあっさりとした味に仕上がります。
関連→ベトナムコーヒーの特徴や入れ方を紹介!練乳やインスタントで楽しもう
ベトナム産コーヒーは日本で大きな注目を集めている
コーヒーといえば、今でもブラジルを筆頭にコロンビアやエチオピアなど、中南米やアフリカ産が有名です。
コーヒー栽培の適地とされるコーヒーベルトには、ベトナムやインドネシアなどのアジアも含まれていますが、あまり脚光を浴びてきませんでした。
ベトナムのコーヒー豆生産量はブラジルに次いでいるのに評価されてこなかったのは、一般的なイメージがあまりにも悪かったからでしょう。
ベトナム産のコーヒー豆はロブスタ種が主で「格安」「缶コーヒーなどの加工用」といったイメージが、「苦くて美味しくない」という固定評価につながっていました。
しかし、この低評価のベトナムコーヒー豆の品質向上に力を注いだのがFuture Coffee Farmのトイ・グエン氏です。
ファインロブスタを生み出したToi Nguyen(トイ グエン)氏
彼はロブスタ版のスペシャルティコーヒーともいわれる「ファインロブスタ」の開発を成功させ、ベトナム産コーヒー豆のクオリティとイメージを高めたのです。
SCAJ(一般社団法人 日本スペシャルティコーヒー協会)が主催するイベントに「SCAJ ワールドスペシャルティコーヒー カンファレンス アンド エキシビション(以下SCAJエキシビジョン)」があります。
年に一度開催され、コーヒー業界の関係者が世界中からあつまるアジア最大のコーヒーイベントです。
多くの生産国が参加し、各国の高品質なコーヒー豆が紹介される他、生産者に直接話を聞けるなど貴重な体験もできます。
そのイベントでは、トイ・グエン氏のFutureCoffeeFarmのコーヒー豆を中心に、ベトナムからの出店もありました。
ブースを訪れる人はすでに、トイ・グエン氏やFutureCoffeeFarmの名前を知っている人が多く、注目を集めていたのは一目瞭然です。
「ベトナム産コーヒーの存在感が増している」と感じると同時に、世界的にこれまでの常識がくつがえされるのではないかと期待せずにはいられません。
関連→スペシャルティコーヒーとは?基準や定義を簡単にわかりやすく解説
ロブスタ種では異例の高得点を獲得
高品質コーヒーを証明するために、世界規模で活動しているコーヒー品質協会(CQI)のコーヒー鑑定というのがあります。
100点中80点以上のスコア獲得でスペシャルティコーヒーと認められますが、トイ氏の栽培したファインロブスタは
- ワイニー・ハニー 85点
- ワイニー・ナチュラル 84.25点
という、ロブスタ種では異例の高得点を獲得したのです。
ちなみに、85点という成績はアラビカ種全体でも5%程しかいないと言われるほどのトップ成績です。
彼が栽培するファインロブスタは、完熟状態のコーヒーチェリーのみを採取しているため、チェリー由来の甘味をしっかり感じることができ、赤ワインのような香りも楽しめます。
そんなトイ氏の経営しているコーヒー農場の名前はFuture coffee farm、これだけの偉業を達成しても彼の挑戦はベトナムの未来のために続いています。
美味しいベトナム産コーヒーを楽しもう
あまり表舞台に出ていなくても、世界のコーヒーを支えているといっても過言ではないベトナム産のコーヒーはまだまだ可能性を秘めています。
今後の進化に期待ができるベトナム産コーヒーをぜひ楽しんでください。