エルサルバドルコーヒー豆の概要をまとめました。
地域 | 中央アメリカ ・アロテペックメタパン、エルバルサモ、アパネカイラマテペックなど |
味わい・香り | はちみつ、チョコレート、オレンジ、チェリーなど |
コーヒー生産量 | 世界第26位(約33900トン) ※2021年のデータ |
栽培品種 | アラビカ種100%:ロブスタ種0% ブルボン、パーカス、パカマラなど |
精製方法 | ハニープロセス、ウォッシュド、ナチュラル |
ブログ管理人:山口 誠一郎
コーヒーの専門家としてTV出演。文藝春秋(文春オンライン)コラム掲載。1,000種以上のコーヒー豆をレビュー。イタリア「Caffè Arena Roma」元バリスタ。
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エルサルバドルコーヒー豆の特徴
エルサルバドルのコーヒーは、浅煎りや中煎りだと柑橘系フルーツのような酸味と甘みが感じられます。
深煎りではビターチョコレート、カカオを思わせる甘みを含んだほろ苦さが味わえます。
エルサルバドルのコーヒー品種
エルサルバドルで栽培されるコーヒーの60%以上が「ブルボン種」で、次にパーカス種とパカマラ種が多く栽培されています。
ブルボン | 濃厚なコクと甘味。世界中で人気の品種。 |
パーカス | 濃厚なコクと甘味。ブルボンとカトゥーラ種から生まれた突然変異種。 |
パカマラ | フルーティーな甘みと酸味、香り。パーカスとマラゴジッペの交配種。 世界屈指の品質といわれる。 |
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エルサルバドルコーヒー豆の等級(グレード)
エルサルバドルでは、コーヒーが栽培された場所の「標高の高さ」で等級(グレード)が決まります。
等級 | 標高 |
SHG(最上級) ストリクトリー・ハイグロウン |
1200m以上 |
HG ハイグロウン |
900〜1200m |
CS セントラルスタンダード |
900〜500m未満 |
「HG」ではチョコレートやナッツなどの個性があらわれ、その上の「SHG」では、フルーティーな風味が生まれます。
標高が高い場所で栽培すると、コーヒー成長速度がゆっくりと進むなどの理由で、結果的に熟度の高い「甘いコーヒー」になります。
エルサルバドルコーヒーの栽培環境
エルサルバドルのコーヒーが美味しい理由として、4つの栽培環境が関係していると考えられています。
ミネラルと腐植を含んだ火山灰性の土壌でコーヒーを栽培 | 脂質に関係していると考えられている |
国土のほとんどが高地 | 昼夜の寒暖差がある |
手摘みで収穫 | 糖度の高い完熟コーヒーだけを選別 |
雨季と乾季がある | コーヒーの成長期には雨が必要。収穫期には乾燥していることが望ましい |
寒暖差がある高地で栽培されたコーヒーは、寒さから身を守るために水分を減らし、かわりに糖分を増やそうとします。
冬野菜が寒さで凍らないよう、細胞に糖を蓄積するため甘くなるのと同じ原理です。
コーヒー豆の生産量
2021年のコーヒー生産量は33900トンで世界第26位です。
生産年度 | 生産量(t) |
2021年 | 33900 |
2020年 | 36000 |
2019年 | 39660 |
2018年 | 45660 |
2017年 | 45600 |
2016年 | 36600 |
エルサルバドルなど76種類のコーヒー豆を比較
次の記事では、実際に飲んだエルサルバドルコーヒー豆など76種類のレビューをまとめています。
詳しくは【2024年版】本当に美味しいコーヒー豆おすすめランキング20選をご覧ください。
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