本記事では、イタリアでバリスタ経験を持つ筆者がエスプレッソグラインダーおすすめ20機種を紹介します。
定番のMazzerをはじめEureka (エウレカ) 、Niche Zero、Solis (ソリス) など様々なメーカーの機種を紹介しています。
また、初心者の方に向けてグラインダーの選び方やチェックするポイントをまとめています。
著者のプロフィール
山口 誠一郎
焙煎士/バリスタ
TV出演。文藝春秋(文春オンライン)コラム掲載。
タップできる目次
そもそもエスプレッソグラインダーとは
▲Eureka (エウレカ) Mignon Specialita
エスプレッソグラインダーとは、コーヒー豆を挽くための機械の中でも、特にエスプレッソ用の極細挽きができるものを指します。
「ミル」という呼び方もありますが、日本では手動のものをミル、自動のものをグラインダーと呼ぶ傾向があります。
イタリアでは「macinatore」または「macinacaffè」(macinare=挽く)と呼ぶので、本来なら「コーヒーグラインダー」が自然ですね。
しかし「mill(英)/mulino(伊)」は粉を挽くための風車や臼を意味するので、表現として間違っているわけではありません。
エスプレッソグラインダーを使う2つのメリット
エスプレッソ用の「極細挽き」に対応したグラインダーを使うメリットは、「香り高いエスプレッソが楽しめる」この一言に尽きます。
手軽に飲むなら、あらかじめ「極細挽き」にされた粉を購入しても良いわけです。
しかし、挽いてから時間が経ったコーヒーは、豆の内部に内包される二酸化炭素とともに「風味」「香り成分」が揮発します。
エスプレッソを抽出する際には「金属フィルター」を使用し、9気圧をかけて抽出します。
「豆の品質の高さ」など、良い側面がダイレクトに感じられる反面、「豆の品質の低さ」「劣化具合」も露呈される抽出方法です。
そのため、美味しいエスプレッソを淹れるためには豆の品質はもちろん、必要な分のコーヒー豆を必要な時に挽く(新鮮さを重要視する)必要があります。
【1】挽きたての芳醇な香りが楽しめる
コーヒーの香りはフレグランス(豆を挽いたときの香り)とアロマ(抽出後の液体から出る香り)の2つで構成されます。
そして、コーヒー豆が一番強く香るのは豆が挽かれた時です。
挽きたてのコーヒー豆でエスプレッソを手早く作れば、豆を挽いたときのフレグランスと出来上がったエスプレッソからのアロマが同時に感じられます。
さらに、そのコーヒーを口に含めば、味わいと共に口から鼻に抜ける香味を楽しめます。
【2】粒度の調節して好みの味のエスプレッソを淹れることが可能
コーヒーの味は豆の挽き目を調節することで自分好みに近づけることが可能です。
バリスタの上級者は同じ産地・同じメーカーのコーヒー豆でも、その年の気候や焙煎度合いによって味が変わるため、豆の挽き目を変えて、一番その豆のおいしさが活かせる「適正な粉の大きさ」を見つけます。
家庭でも、グラインダーの調節機能を使ってコーヒーの出来上がりの味を変えることができます。
濃いと感じたら挽き目をより粗く、薄ければ細かくしてみるのです。
機械・豆の種類・焙煎・味の好みによって理想の挽き目は変わります。
何度か試して味の違いをチェックしてみましょう。
挽き方は4つのMにも含まれるほど重要
美味しいエスプレッソには、4つのMが必要です。
「4つのM」とは、イタリア語で「Miscela, Macinatura, Macchina, Mano」のことを指します。
これらは、おいしいエスプレッソを淹れるために重要とされる4つのキーワードです。
それぞれの意味は以下の通りです。
4つのMとは
- Miscela(Mistura)(ミシェッラ)
ブレンド - Macinatura(マキナトゥーラ)
挽き方 - Macchina(マッキナ)
機械 - Mano(マーノ)
技術
筆者がイタリアでバリスタを始めた時は、店主からこの4つに「Manutenzione=機械・器具のメンテナンス」を加えた5Mと習いました。
どれも美味しいコーヒーを提供するためには欠かせません。
豆の挽き方は、「4つのM」に数えられるほど、エスプレッソの味に大きな影響を与えます。
適切に挽かれた豆でなければ、均一にエスプレッソマシンからの圧力がかからず、おいしいエスプレッソを抽出することが難しいのです。
エスプレッソグラインダーを選ぶポイント
エスプレッソグラインダーを選ぶ上で、「粉が内部に溜まらないか?」「ダマにならないか?」など、チェックしておきたい点は色々とあります。
ですが、味に最も影響を及ぼす1つに粒度の均一性が挙げられます。
結論から言うと、粒度が安定しないグラインダーでコーヒー豆を挽いた場合、エスプレッソの味は毎回ブレます。
本記事では、あまりに粒が揃わない機種は除外しています。
また、エスプレッソグラインダーについて調べていると「粒度分布」という言葉も出てきます。
粒度分布とは?
コーヒー豆を挽いた際、どのような大きさの粒が、どのような割合で含まれているかを示す指標です。
▲この例では、19.11gのコーヒー豆を中細挽きにしています。
その結果、中細挽き(サイズ400〜600)の粉が合計15g、それより粗い粉と細かい粉が合計4g出ました。
狙ったとおり「中細挽き」になった粉の量がもっとも多く、中細挽きよりも大きい粒、小さい粒もあり散らばっています。
これが粒度分布です。
グラフの山が急になっているほど「粒度の均一性が高いグラインダー」となります。
なぜなら「狙った粒度近辺のコーヒー粉がもっとも多く、狙っていない粒度は少ない」ということを意味するからです。
「グラインダーの値段」と「粒度の均一性」は、ほぼ比例します。
(値段が高い割に粒度が揃わない機種も一部あります)
エスプレッソグラインダーの値段は安いものだと数千円から、高いものだと数十万円と幅があります。
本記事では、
- お手頃価格で粒度が比較的均一に揃うが、挽くのに時間が多少かかる
- お手頃価格で粒度が比較的均一に揃うが、多少うるさい
これらのマシンを紹介しながら、
- 家庭用に比べたら値段は高いが粒度が均一に揃い、挽くのも早く、音も静か
という業務用としても使用できるエスプレッソグラインダーも紹介します。
エスプレッソグラインダーを選ぶ際には、次の4つのポイントもチェックしておきましょう。
- 刃の形状
- 粒度の調節段階
- メンテナンスのしやすさ
- 一度に挽ける量
まずは「刃の形状」について解説します。
家庭用では「コニカル式」、業務用では「フラット式」と呼ばれるタイプが主流です。
ここから、プロペラ式も含めた3つの刃の形状の特徴を解説します。
【1】プロペラ式(カッター式)の特徴・メリット・デメリット
はじめにお伝えしておきますが、エスプレッソ用の極細挽きに対応しているプロペラ式はほとんどありません。
ここでは予備知識として簡単に触れておきます。
コーヒー豆の粉砕の方法
プロペラ式(カッター式)は、フードプロセッサーのようにカッター状の刃が回転し、切り刻むようにコーヒー豆を挽きます。
挽き具合(粗さの調節)
粒度の調節は、スイッチを押している時間(挽いている時間)によって調節可能です。
長い時間スイッチを押し、コーヒー豆を挽けば挽くほど細かくなる仕組みです。
プロペラ式(カッター式)を選ぶメリット
- 価格が安い
安いものだと3,000円程度。高いものでも10,000円前後で購入できます。 - サイズが小型で収納しやすい
ビールジョッキを一回り大きくした程度なので収納場所に困らない。 - 手入れが楽
基本的にはブラシでさっと払えば綺麗になる。水洗いもできます。
プロペラ式(カッター式)のデメリット
- 使い方にコツがある
スイッチを押したまま挽くとムラが生じるため、ミル本体を上下に振りながら挽く必要がある。 - 均一には挽けない
挽いた豆の大きさにムラが生じる。コーヒーの細かい粉『微粉』も出やすい。 - 摩擦熱が大きくコーヒー豆を劣化させやすい
豆に余分な熱を加えて劣化させてしまう。
エスプレッソ用には対応していない製品がほとんど
プロペラ式のグラインダーは、ドリップコーヒー用の中挽きや細挽きまで対応のマシンがほとんどです。
安価なエスプレッソグラインダーを検討している人は、次に紹介する「コニカル式」が候補になるでしょう。
【2】コニカル式(コーン式)の特徴・メリット・デメリット
コニカル式(コーン式)エスプレッソグラインダーの特徴・メリット・デメリットを解説します。
コーヒー豆の粉砕の方法
コニカル式(コーン式)のエスプレッソグラインダーは、円錐型の刃とそれを囲むように固定された刃からなり、円錐型の歯が回転することにより砕くようにコーヒー豆を挽きます。
コニカル式で挽いた豆は多角形で粒が立方体に近く、表面積が多いのが特徴です。
▲コニカル式グラインダーで挽いた豆
コーヒーを抽出する際、お湯は「粉の角の部分」からコーヒーの粒子に入り込むため、水を吸収しやすく抽出効率が良いのがコニカル式の強みです。
ただし、表面積が多いためエイジング(コーヒー粉の劣化)が早く進みます。
つまり「酸化しやすい」ため、コーヒー豆を挽いたらすぐに抽出することが求められます。
将来的にコーヒー豆の「挽き売り」をする予定がある場合は、コニカル式は粉の劣化が早いのでおすすめしません。
挽き具合(粗さの調節)
粒度の調節はダイヤルやボタンで設定できるものが一般的です。
コニカル式(コーン式))を選ぶメリット
- フラット式グラインダーよりも価格がリーズナブル
- 2万円前後のグラインダーでも粒度が揃う機種もある
コニカル式(コーン式)のデメリット
- 安価なマシンだと音がうるさい
- 安価なマシンだと挽くのに時間がかかる
また、安価なコニカル式グラインダーはモーターのパワーが弱い傾向にあり、刃を低速回転させてコーヒー豆を挽きます。
これを逆に長所として「グラインダーがゆっくり回転することで内部の熱の発生を抑え、コーヒーの香り成分の揮発を防ぐ」というメーカーもあります。
しかし、この謳い文句には注意が必要です。
なぜなら、トルク(回転力)が小さいグラインダーは、豆を挽く時間が長くなるため、結果的には次に紹介する「フラット式」よりも多くの熱を与え、コーヒーの風味を損ねる可能性があります。
実は良いことばかりでもない「コニカル式」ですが、家庭で使うエスプレッソグラインダーなら最初の1台はコニカル式で十分です。
初めてのエスプレッソ用グラインダーなら「コニカル式」がおすすめ
ずばり、初めてエスプレッソ用の電動ミルを購入する方には、コニカル式(コーン式)をおすすめします。
上の写真の「ソリスSK1661」は13,000円というリーズナブルさの割にエスプレッソ用の極細挽きに対応しています。
時間はかかりますが、かなり均一にコーヒー豆を挽くことができます。
まずは、挽きたてのコーヒー豆の香りや美味しさを体験したり、毎回自分で挽いて淹れるという手間を習慣化できるかを確かめるために、安価で場所も取らないコニカル式から初めてみるのが良いかと思います。
コニカル式を使っていくうちに「もっとこだわりたい」と思ったらフラット式の本格的な据置型を買う、という選択肢もありでしょう。
コニカル式グラインダーは、値段が安いものだと一万円前後で購入できますが、高価なものだと数万円するも機種もあります。。
価格に幅があるため、どれを選んで良いか迷いやすいタイプです。
高ければ高いほど性能が良いと一概には言えませんが、価格と性能は比例する傾向にあります。
【3】フラット刃(臼式、カット式)の特徴・メリット・デメリット
最後に紹介するのは、最も高性能なフラット刃(臼式、カット式)を採用したエスプレッソグラインダーです。
業務用として使われることが多いタイプです。
コーヒー豆の粉砕の方法
フラット刃には臼式(グラインド式)とカッティング式の2種類があります。
左の「臼式(うすしき)」は、ゴツゴツとした2枚の円盤型の刃で砕くようにコーヒー豆を挽きます。
▲臼式(グラインド式)
「グラインダー臼」と呼ばれる、この形状の刃は「FUJI ROYAL(フジローヤル)」独自の技術です。
同じ臼式でも「デロンギ」では形状が異なります。
▲臼式(グラインド式)
臼式は豆を挟み砕いて挽くため、粒度はカット式より揃う傾向にあります。
一方、カット式は波のように細かい刃が並んだ2枚の円盤型の刃で切り刻むようにコーヒー豆を挽きます。
▲カット式。業務用としても多く採用されているタイプ。
▲カット式で細かく切り刻んだ豆
フラット式でカットした豆はフレーク状で平べったい為、ドーシング(粉を入れること)した場合にかさが増えず、より多くの粉を盛ることができます。
きれいな味のエスプレッソを淹れる際には、フラット式で挽いた粉を多めに盛った方が狙った味にしやすいです。
逆に、少ない粉で味をしっかりさせたい場合は、抽出効率が良い「コニカル式」が向いています。
フラット式の注意点としては、抽出する人の技術に味が左右されやすいこと。
例えば、タンピング時にかける圧が強すぎると、ツイスト時にクラック(亀裂)が発生し、チャネリングが起こることがあります。
チャネリングとは、コーヒー粉の層の一定箇所から大量にお湯が通り抜けてしまい、抽出が偏ることです。
▲この現象がクラックです。
亀裂が入った箇所からお湯が通り抜けやすく、抽出が偏り、結果的に抽出不足となります。
フラット式のグラインダーで挽いたコーヒー豆は、「使う人を選ぶ」と言える側面もあります。
このような観点からも、初心者の方にはコニカル式をおすすめします。
挽き具合(粗さの調節)
フラット式グラインダーで粒度を調節する場合、ダイヤルやボタンで設定できます。
高価な機種になればなるほど調節できる幅が広くなり、結果的に目的の味のエスプレッソを淹れやすくなります。
フラット刃(臼式、カット式)を選ぶメリット
- 粉の均一性が高い
- 粉質が良い(タンピング時の密度を高めることが可能)
- 豆の劣化がコニカル式より遅い(挽き売りに向いている)
フラット刃(臼式、カット式)のデメリット
- 使う人の技術が求められる場面もある
- コニカル式より高価な機種が多い
フラット式のグラインダーでも安い機種があります。
ただし、実際に使ってみると刃の回転速度が速すぎて微粉が大量に発生するため、雑味が多くなります。
正直、2万円のフラット式でグラインダーを買うなら、2万円のコニカル式グラインダーの方が失敗が少ないです。
フラット式はある程度予算がある方や、業務用の本格的な機種をお探しの方におすすめです。
味にこだわる方には「フラット刃」がおすすめ
先ほど紹介した「みるっこ(カット臼・エスプレッソ対応)」では、30gの豆をおよそ6秒で粉砕します。
非常に強いトルクで高速回転させて瞬時に豆を切り刻むため、豆に余計な熱を与えない利点があります。
結果的に、コニカル式グラインダーよりも豆の個性が出やすくなるため、シングルオリジンを扱う店舗にも向いています。
メンテナンスのしやすさもチェックしておこう
エスプレッソグラインダーに限らず、コーヒーを淹れるための器具はメンテナンスのしやすさも重要です。
- 分解して掃除できるか?
- 部品の交換は可能か?
なども意識して自分に合ったマシンを選びたいところ。
メンテナンスがしにくいと、古いコーヒー豆が残って味に影響したり、詰まりなどの原因にもなります。
こまめに掃除ができるか?購入前にその機種のメンテナンス方法を確認しましょう。
エスプレッソ用に極細挽きにしたコーヒー豆は乾燥した季節には静電気も起こりやすいです。
そのため、刃に粉が付着したり容器にまとわりついて全部出すのに手間が掛かったり、開けた時に粉が飛び散ったりとストレスを感じることもあります。
こういったデメリットを極力排除したい方は、「エウレカ ミニヨンスペシャリタ」など静電気が起こりにくいグラインダーをおすすめします。
コーヒー豆を一度に挽ける量もチェックしておこう
機種によっては1度に1〜2杯分しか挽けない場合があります。
エスプレッソマシンでは一つの抽出口で同時に最大2杯まで作れる機種が多いので、2杯分同時に挽くことができれば問題はないでしょう。
しかし、エスプレッソ以外の抽出方法で一度に2杯分以上のコーヒーを作る場合は注意が必要です。
注意点は、ホッパーの容量 = 一度に挽ける量ではないこと。
例えば、BODUM(ボダム)の「ビストロ」というグラインダーは、ホッパーに220gのコーヒー豆が入ります。
しかし、ビストロの定格時間(連続使用できる時間)は20秒のため、実際に一回で挽ける量は40g程度です。
20秒グラインダーを稼働させたら、モーターの熱を冷ます必要があるため、再び豆を挽くには5分待つ必要があります。
ビストロは安価なので人気ですが、一度に2杯分以上の豆を挽くことがある方は別の機種も検討した方が良いでしょう。
DeLonghi(デロンギ)のおすすめグラインダー
De Longhi(デロンギ)はイタリアで最も普及しているコーヒー機器ブランドのひとつです。
19世紀はじめ、北イタリアのトレヴィーゾで創業しました。
腕の良い職人が集まると評判のトレヴィーゾで、確かな技術と感覚により製造される高い品質のデロンギ製品は、現在イタリアのみならず世界30ヵ国以上で愛されています。
特にコーヒーメーカーの製造過程では全数検査が実施され、創業当時からのものづくりへのこだわりは今も引き継がれています。
デロンギ コーン式(コニカル式) コーヒーグラインダー KG366J
価格 | ¥18,200 |
本体サイズ | 13.5×19.5×29cm |
重さ | 1.6kg |
刃の形状 | コニカル式(コーン式) |
歯の材質 | 記載なし |
粒度の均一性 | 5(10段階中) |
微粉の飛び散りにくさ | 6(10段階中) |
操作性 | 5(10段階中) |
静音性 | 7(10段階中) |
モーターの出力 | 130W |
モーターの回転数 | 記載なし |
粒度段階 | 16 |
粉砕能力 | 記載なし |
定格時間(連続使用時間) | 70秒 |
ホッパー容量 | 310g |
透明のホッパーとタンクで豆の様子が見えるグラインダー
2枚構成のコーン式挽き刃で、豆を挽けるエスプレッソ対応グラインダーです。
粒度は極細~中挽きまで16段階で設定可能。エスプレッソやドリップ用で挽き分けることができます。
この機種のデメリットは挽いてから粉が中々落ちてこないこと。
そのまま使っているとダマになった粉が落ちてくるので、機械を軽く叩いたり傾けたり揺すったりする必要があること。
中にたまった粉を落としながら使わないとBOXを開けた時に粉が大量に落ちてきて掃除が大変です。
ただ、安い割に音が静かで濃いクレマも作れるので、予算を抑えたい方におすすめの機種です。
デロンギ デディカ KG521J-M
価格 | ¥21,933 |
本体サイズ | 15.5×25.5×38.5cm |
重さ | 2.8kg |
刃の形状 | コニカル式(コーン式) |
歯の材質 | ステンレス |
粒度の均一性 | 6(10段階中) |
微粉の飛び散りにくさ | 6(10段階中) |
操作性 | 7(10段階中) |
静音性 | 4(10段階中) |
モーターの出力 | 150W |
モーターの回転数 | 記載なし |
粒度段階 | 18 |
粉砕能力 | 記載なし |
定格時間(連続使用時間) | 40秒 |
ホッパー容量 | 350g |
デロンギのエスプレッソマシン「デロンギ デディカ」をお使いの方におすすめ
極細挽きから粗挽きまでの18段階の調整ができるグラインダーです。
大きなデメリットは、同メーカーから発売しているエスプレッソマシン「デディカ」以外のポルタフィルターがセットできないこと。
つまり、デディカとセットで使いたい方向けのグラインダーといえます。
デディカをお使いでない方は、同梱されている粉受けに一度入れてからポルタフィルターに入れ直す工程が発生します。
エスプレッソマシンと並べると見た目に統一感が出るので、デディカのセットで使いたい方におすすめです。
【番外】デロンギ KG79Jはおすすめできない?
価格 | ¥9,299 |
本体サイズ | 13×16×26cm |
重さ | 1.5kg |
刃の形状 | コニカル式(コーン式) |
歯の材質 | 記載なし |
粒度の均一性 | 4(10段階中) |
微粉の飛び散りにくさ | 2(10段階中) |
操作性 | 2(10段階中) |
静音性 | 1(10段階中) |
モーターの出力 | 110W |
モーターの回転数 | 記載なし |
粒度段階 | つまみで調節可 |
粉砕能力 | 記載なし |
定格時間(連続使用時間) | 70秒 |
ホッパー容量 | 120g |
本当に予算を抑えたい方向け
結論から言うと粒度は安定せず音もうるさい、微粉も非常に多く発生します。
また、モーターのパワーもかなり弱いことも大きなデメリットです。
深煎りコーヒー豆よりも硬い「浅煎りコーヒー豆」を挽いた際に、刃が噛んでストップしてしまうことがあります。
本当に予算を抑えたい方には良いかもしれませんが、個人的にはもう数千円払って、 先ほど紹介したソリスSK1661を買うことをおすすめします。
フジローヤルのおすすめグラインダー
FUJI ROYAL(フジローヤル)は日本最大のコーヒー機器製造業者である「富士珈琲機」のブランド名です。
1929年(昭和4年)に大阪で「富士商会」として設立されたのが始まりです。
1965年(昭和40年)には「軽くてモーターが焼けない」と評判になった電動ミル「R-440」の自社製造に成功しました。
「職人が愛情をかけて組み上げた一台を提供する」という信念は現在も貫かれ、使い込んでいくほどに表情が増し、愛着がわく機械を「メイドインジャパン」のものづくりで提供しています。
出典:FUJI ROYAL
R220 みるっこDX(カット臼・エスプレッソ対応)
価格 | ¥55,800 |
本体サイズ | 13×24×36cm |
重さ | 4.6kg |
刃の形状 | フラット式(カット式) |
歯の材質 | ステンレス鋼 |
粒度の均一性 | 9(10段階中) |
微粉の飛び散りにくさ | 3(10段階中) |
操作性 | 9(10段階中) |
静音性 | 5(10段階中) |
モーターの出力 | 130W |
モーターの回転数 | 1600rpm |
粒度段階 | 8 |
粉砕能力 | 4.2g/秒 |
定格時間(連続使用時間) | 10分 |
ホッパー容量 | 200g |
パウダー状のコーヒー粉に仕上がるのが特徴
R220は粉をすりつぶす「臼式」と「カット式」がありますが、こちらはさらさらのパウダー状にできる「カット式」です。
最大のデメリットは微粉が大量に舞うこと。
人によっては非常に大きなストレスになる可能性があります。
付属のプラスチックの容器を使うと微粉が舞って周りが粉だらけになるので、ステンレスの受け缶を使うと良いです。
▲どちらも100円ショップで揃います。茶こしは微粉を取り除くのに役立ちます。
このグラインダーは、吐出口の周りで静電気をわざと発生させ、本体に微粉を付着させる構造になっています。
(敢えてこのような設計になっています)
▲微粉が受け缶に落ちないように、このような設計になっています。
こまめな掃除が必要ではありますが、1分間に1600回転という「家庭用としては規格外」のパワフルなモーターを搭載しています。
そのため、17gのコーヒー豆をたった4秒で挽くことが可能です。
粒度の均一性にも非常に優れており、直感的に操作できるダイヤルを搭載しているため瞬時に挽き目を変えることができます。
そのため、エスプレッソとドリップコーヒーを提供する小規模の店舗にもおすすめです。
(エスプレッソ専用ではないため、ドリップ用の中細挽きにも対応しています)
いいお値段ですが、高い耐久性と性能を誇り、メイドインジャパンという安心感も強みです。
コーヒーミルR440(カット臼・エスプレッソ対応)
価格 | ¥86,000 |
本体サイズ | 20.5×33×53.5cm |
重さ | 15kg |
刃の形状 | フラット式(カット式) |
歯の材質 | ステンレス鋼 |
粒度の均一性 | 9(10段階中) |
微粉の飛び散りにくさ | 4(10段階中) |
操作性 | 10(10段階中) |
静音性 | 7(10段階中) |
モーターの出力 | 360W |
モーターの回転数 | 1700rpm |
粒度段階 | 10 |
粉砕能力 | 8.3g/秒 |
定格時間(連続使用時間) | 15分 |
ホッパー容量 | 900g |
業務用として申し分ないスペックの本格的グラインダー
「R440」は半世紀使っても壊れない頑丈さと粒度の均一性ゆえに、プロも愛して止まないロングセラー商品です。
R220の2倍近い粉砕能力があり、ホッパー容量も200gから900gにアップしています。
挽き売りをする店舗で活躍する業務用のグラインダーです。
Breville(ブレビル)のおすすめグラインダー
Breville(ブレビル)はオーストラリアのシドニーで1932年に設立されたキッチン家電製造業者です。
こちらのブランドは、コーヒー消費量世界第2位の「アメリカ」で特に高い人気を博しており、現在世界70ヵ国以上で販売されています。
コーヒー業界のトレンドを発信してきたアメリカでは、「スタイリッシュで高性能」と評価される定番ブランドです。
家庭用機器ですが、本格的でこだわりのエスプレッソを作ることができ、感覚的に調節が可能です。
出典:Breville
Breville BCG820BSS Smart Grinder Pro
価格 | ¥39,448 |
本体サイズ | 20.3×15.2×34.3cm |
重さ | 2kg |
刃の形状 | コニカル式 |
歯の材質 | ステンレス |
粒度の均一性 | 8(10段階中) |
微粉の飛び散りにくさ | 8(10段階中) |
操作性 | 9(10段階中) |
静音性 | 8(10段階中) |
モーターの出力 | 165W |
モーターの回転数 | 450rpm |
粒度段階 | 60 |
粉砕能力 | 記載なし |
定格時間(連続使用時間) | 記載なし |
ホッパー容量 | 500g |
液晶画面で設定がしやすいグラインダー
ブレビルの「BCG820BSS Smart Grinder Pro」は、エスプレッソからドリップ用の中挽きまで対応している高性能のマシンです。
最初にデメリットをお伝えしておくと、粗挽きには弱く、フレンチプレスには向きません。
また、深煎りの豆を挽くと「コーヒーオイル」がマシン内部に付着しやすく粉が詰まるので、こまめに掃除する必要があります。
つまり、味のブレが生じやすいので業務用には向きません。
ですが、家庭で楽しむ分には十分な性能です。
このグラインダーは均一性に優れていて操作性もよく、微粉も飛び散りにくいのでストレスがありません。
さらにコーヒー豆を挽くときの音がとても静かな点も魅力的です。
現状、30,000円台で購入できるエスプレッソ対応グラインダーの中では最高のコスパと言える1台です。
【番外】Breville Dose Control Pro コーヒーグラインダー
価格 | ¥44,800 |
本体サイズ | 20.3×15.2×34.3cm |
重さ | 2kg |
刃の形状 | コニカル式 |
歯の材質 | ステンレス |
粒度の均一性 | 7(10段階中) |
微粉の飛び散りにくさ | 8(10段階中) |
操作性 | 7(10段階中) |
静音性 | 8(10段階中) |
モーターの出力 | 130W |
モーターの回転数 | 450rpm |
粒度段階 | 60 |
粉砕能力 | 記載なし |
定格時間(連続使用時間) | 記載なし |
ホッパー容量 | 510g |
コンパクトでスタイリッシュなボディが特徴のグラインダー
ブレビルの「Dose Control Pro コーヒーグラインダー」は、見た目もスタイリッシュなので検討している方もいるでしょう。
デメリットとしては、変圧器の使用が必須なこと。
また、エスプレッソ用の極細挽きにするとダマが多いのが個人的には気になりました。
コーヒー粉の「ダマ」が多いとチャネリングが起こりやすい為、業務用には向きません。
静音性と粒度の均一性はSmart Grinder Proと同じように高く、微粉も飛び散りにくいのでストレスなく使用できます。
Melitta(メリタ)のおすすめグラインダー
出典:メリタ公式
Melitta(メリタ)は1908年にドイツのドレスデンで創業しました。
今では定番とも言える「ペーパードリップ」でコーヒーを抽出する方法を世界で初めて考案したコーヒー専業ブランドです。
現在はイングランドのサッカーチームの名門「マンチェスター・ユナイテッド」のオフィシャル珈琲パートナーを務めるなど、世界150ヵ国以上で支持されています。
メリタでは業務用コーヒー機器から家庭用まで、幅広いラインナップが揃います。
Melitta VARIO-E バリオ CG-124
価格 | ¥24,500 |
本体サイズ | 12×16×35cm |
重さ | 3.1kg |
刃の形状 | コニカル式 |
歯の材質 | ステンレス鋼 |
粒度の均一性 | 6(10段階中) |
微粉の飛び散りにくさ | 6(10段階中) |
操作性 | 6(10段階中) |
静音性 | 4(10段階中) |
モーターの出力 | 50W |
モーターの回転数 | 550rpm |
粒度段階 | 40 |
粉砕能力 | 0.8~1.1g/秒 |
定格時間(連続使用時間) | 60秒(使用後は5分以上の休憩が必要) |
ホッパー容量 | 220g |
スマートなボディが特徴のグラインダー
エスプレッソグラインダーの定番ともいえる「Melitta VARIO-E バリオ CG-124」。
弱点は深煎り豆だと落ちていかないことがあることと、モーターが弱いため浅煎りの豆を挽くと歯が噛んでストップすることがあります。
豆を挽く際の音は多少気になるかもしれませんが、個人的には許容範囲だと感じました。
2Lのペットボトル1本分のコンパクトなサイズ感や、導入しやすいコスパの良さが人気の理由です。
(実勢価格も2万円台とお求めやすい)
Melitta VARIO CG-111B
価格 | ¥88,800 |
本体サイズ | 13.5×18×37cm |
重さ | 3.7kg |
刃の形状 | フラット式 |
歯の材質 | ステンレス鋼 |
粒度の均一性 | 7(10段階中) |
微粉の飛び散りにくさ | 7(10段階中) |
操作性 | 7(10段階中) |
静音性 | 7(10段階中) |
モーターの出力 | 160W |
モーターの回転数 | 550rpm |
粒度段階 | 230 |
粉砕能力 | 1.0~2.5g/秒 |
定格時間(連続使用時間) | 100秒(使用後は5分以上の休憩が必要) |
ホッパー容量 | 220g |
細かい設定でこだわりのコーヒー粉が作れるグラインダー
コーヒー愛好家からの人気が高く、海外でも「最高のホームグラインダーの1つ」として絶大な評価を得ている「Melitta VARIO CG-111B」。
2種類のレバーを使って230段階の挽き目を設定できます。
お値段も高いですが、その分粒度の均一性も非常に高く、ダマにならずサラサラのパウダー状に挽くことができます。
縦長のコンパクトボディなので、奥行きがあるエスプレッソグラインダーを設置できない方におすすめです。
BODUMのグラインダー
出典:BODUM
BODUM(ボダム)は1944年デンマークのコペンハーゲンで家庭用品を少量、卸売販売する事業で創業。
「シンプルで美しいデザインと高い機能性」というポリシーに基づき、リーズナブルで優れたデザインのコーヒー器具を提供するブランドです。
愛らしいデザインで機能的なコーヒー道具が揃っています。
【番外】BISTRO ビストロ 10903-01JP-3はモカエキスプレス向き
価格 | ¥8,377 |
本体サイズ | 17.8×16.3×27.5cm |
重さ | 3.7kg |
刃の形状 | コニカル式 |
歯の材質 | ステンレス鋼 |
粒度の均一性 | 5(10段階中) |
微粉の飛び散りにくさ | 4(10段階中) |
操作性 | 6(10段階中) |
静音性 | 4(10段階中) |
モーターの出力 | 160W |
モーターの回転数 | 750rpm |
粒度段階 | 12 |
粉砕能力 | 記載なし |
定格時間(連続使用時間) | 20秒 |
ホッパー容量 | 220g |
安い割に平均以上の均一性でメンテナンスも楽
先ほど軽く紹介した「BISTRO ビストロ 10903-01JP-3」。
デメリットは音がうるさい、粉が飛び散る、極細挽きにしては粒が粗いこと。
ですが、マキネッタ用のコーヒー豆を挽くなら申し分なく、エスプレッソマシンで抽出しても一応クレマはできます。
操作が電源スイッチ、挽き時間のダイヤル、ON・OFFスイッチのみなので簡易的で使いやすいのが特徴です。
今記事で紹介している機種の中でも激安なので、「最初の1台にはとにかくコストを抑えて試したい」という方は候補になるでしょう。
BARATZA(バラッツア)
サードウェーブコーヒーのメッカであるシアトルで企画・設計・デザインされるグラインダーのプレミアムブランド、BARATZA(バラッツア)。
コンパクトなグラインダーの中に最高級エッツィンガー(etzinger)社の刃を搭載した、コストパフォーマンスが高いグラインダーです。
トップバリスタも愛用する「270wi」には、acaia(アカイア)社のデジタルコーヒースケールが搭載されています。
家庭用に最適な「Sette30」でもシャープな粒度分布を実現し、スペシャルティコーヒーが持つ独自の香りと味わいを引き出すことができます。
BARATZA(バラッツア) Sette 270
価格 | ¥45,540 |
本体サイズ | 13x24x38cm |
重さ | 3.2kg |
刃の形状 | コニカル刃(コーン式) |
歯の材質 | 鋼(Etzinger社製エスプレッソ用刃) |
粒度の均一性 | 9(10段階中) |
微粉の飛び散りにくさ | 9(10段階中) |
操作性 | 8(10段階中) |
静音性 | 7(10段階中) |
モーターの出力 | 260W |
モーターの回転数 | 550rpm |
粒度段階 | 270 |
粉砕能力 | 3.5g~5.5g/秒 |
定格時間(連続使用時間) | 150g/回(使用後は1分間以上間をあける) |
ホッパー容量 | 300g |
270段階の粒度調整ができる本格派のエスプレッソ対応グラインダー
個人的には、最強の家庭用グラインダーと言いたい「BARATZA(バラッツア) Sette 270」。
この機種はグラインド毎の粉量のブレが非常に少なく、15回挽いて誤差が最大0.5g(一度だけ)という非常に優れたマシンです。
海外でも最高のホームグラインダーの一つと高い評価を受けており、後に紹介する「エウレカ ミニヨンスペシャリタ」と比較されることが多い機種です。
価格はエウレカの半値以下というコスパの良さも素晴らしいです。
上位機種の「270wi」にはacaiaの電子スケールが搭載されているので粉量の誤差がないのですが、刃がドリップ用なので、こちらの270をおすすめします。
Setteには、いま紹介している270と270wi、30と3機種がラインナップしています。
270はエスプレッソに特化したマシンです。(極細挽きからドリップ用の中挽きまで挽ける)
ホルダーの形状がエスプレッソ用グラインドに最適化され、3機種の中で最もふわふわのパウダー状に挽くことができます。
▲Sette 270で挽いた3種類のサイズ。左の極細挽きではパウダー状に。
極細挽きに特化した40mmスチール製ブレードを採用し、30段階のマクロ調整と9段階のミクロ調整の組み合わせにより、270段階の粒度調整が可能です。
0.1秒単位でグラインドの時間設定ができるので、粒度設定と時間調節を組み合わせて自分の味を追求したい方におすすめです。
スタイリッシュなデザインとコンパクトなサイズ、重量も3.2kgと女性でも扱いやすい点も強みです。
刃の取り外しも簡単でメンテナンスしやすい点もこの機種の強みです。
アフターサポートや交換用の刃の購入も日本正規代理店の「ブルーマチックジャパン」で対応可能なので、この点も安心感につながるかと思います。
なお、交換用の刃は税込5,720円です。
オンラインショップでは販売しておらず、ブルーマチックジャパンのコールセンターに問い合わせて購入する形になります。電話番号:045-947-0804
▲ブレードの取り外しは上記のように回せばOK。
実際に使用している動画はこちらが参考になります。
Sette 270は欠点がなく、これだけの性能で価格も比較的お求めやすいです。
「ちゃんとしたエスプレッソグラインダーを使いたい」という方におすすめの機種です。
MAZZER(マッツァー)
イタリアのヴェネツィアで誕生したエスプレッソグラインダーのトップメーカー「MAZZER(マッツァー)」。
1940年代にコーヒーグラインダーの生産をスタートし、確かな技術と巧の技を精密機械に注ぎ込み、現在ではエスプレッソグラインダーのトップメーカーとして全世界90カ国以上の国々で使用されています。
イタリアの自社工場で職人により製造されるグラインダーは「コーヒーグラインダーのフェラーリ」と言われ、世界中のバリスタから絶大な信頼を得ています。
Mazzerは日本でも大変人気のブランドなので日本語でのレビューも多く、替刃も国内で購入できるため安心感があります。
Mazzer Mini Electronic Type A
価格 | ¥159,485 |
本体サイズ | 16.8x34x47cm(ホッパー含む) |
重さ | 10.2kg |
刃の形状 | フラット刃(カット式) |
歯の材質 | ステンレス鋼 |
粒度の均一性 | 10(10段階中) |
微粉の飛び散りにくさ | 10(10段階中) |
操作性 | 10(10段階中) |
静音性 | 9(10段階中) |
モーターの出力 | 250W |
モーターの回転数 | 1600rpm |
粒度段階 | 無段階 |
粉砕能力 | 1.0g~1.5g/秒 |
定格時間(連続使用時間) | 記載なし |
ホッパー容量 | 600g |
64mmフラットディスクカッターを搭載したMAZZERのコンパクトモデル
家庭用のマッツァーとして、まず候補に上がるのが「Mazzer Mini Electronic Type A」でしょう。
電子制御のボタンでワンタッチで挽く量を決めることができる「ELECTRONICタイプ」です。
この機種は、小規模店舗で使うことを想定した小型のモデルです。
とはいえ、コンパクトモデルでありながら高さが47cmあり、実は家庭用としてはかなり大きめのサイズです。
また、刃の掃除をする際は上部のネジを4点も外さなきゃいけません。
もっと手軽に掃除できた機種を使っていた方にとっては「手間がかかる」と感じるかもしれません。
しかし、優れたデザイン性、粒度の均一性、粉質の高さ全てにおいて世界最高峰のスペックを誇る一台と言えるでしょう。
家庭用としてはもちろん小規模の店舗でも使用できる性能と高い耐久性を誇ります。
ブレードの交換は360kgの豆を挽いたタイミングが目安です。
交換用のプレートは安いお店だと8000円台(OEM品)で購入可能です。
MAZZERの替刃は日本でも購入できることがあるので、「長く使用したい」という方にとっても安心感につながるのではないでしょうか。
次の動画でもわかるかと思いますが、静音性も非常に優れており、自宅で使う場合でも時間を気にせず豆を好きなだけ挽くことができます。
一般的な機種は、グラインド時間を0.1秒単位で設定できるものが多いですが、このMazzer Miniは0.05秒単位で設定できます。
この機種の場合、0.05秒で粉量は0.15g変わってきますが、エスプレッソの抽出ではわずかな粉量の差で味の印象がガラッと変わることがあるため、自分が表現したい味をとことん追求できます。
▲Mazzer Miniはシンプルな操作性もポイント。ボタンも直感的に使える。
挽き目を調節できる無段階のダイヤルは重厚感があり、見ているだけで惚れ惚れするビジュアルです。
もし家庭用として使う場合、ホッパーサイズが2/3になった「ショートホッパー」に付け替えることも可能です。
▲DOSER COVER(ドーサーカバー)とショートホッパーを取り付けたMazzer Mini Electronic
▲さらに洗練されたルックスに。
海外のバリスタの方たちは、木目のドーサーカバーに交換するなど、Mazzer Mini Electronicを更に格好良くカスタマイズしています。
▲挽き目を調節するハンドルもウッド仕様に。
▲重厚感のあるポリッシュ仕上げのMazzer Mini Electronic
「Mazzer Mini Electronic」の性能の高さは誰もが認めるところですが、デザイン性も本当に素晴らしい。
家庭用としては正直オーバースペックですが、他社メーカーとは一線を画す「高いデザイン性」に惚れて選ぶ方も多いグラインダーです。
お色はシルバー(ノーマル、ポリッシュ仕上げ)のほかにブラック、ホワイトの3カラー展開となっています。
▲ポリッシュ仕上げ。インテリアに映える重厚な金属ボディが美しい。
Mahlkonig マルケニッヒ(マルクニック)
創業から80年以上の歴史を誇り、業務用グラインダーの代名詞的存在となっているドイツのブランド「MAHLKONIG(マルケニッヒ)」。
ドリップ用からエスプレッソ用まで幅広い粒度に対応し、均一性の高い挽き目を実現します。
ですが、決してシャープな粒度分布ではなく、非常に特異な粒度分布を描くのが特徴。
その結果、スペシャルティコーヒーの味わいに求められる「複雑さ」が感じられるコーヒーになりやすい傾向にあります。
WBC(ワールドバリスタチャンピオンシップ)の公式グラインダーとして認定されるなど、世界中のバリスタが愛用するブランドです。
Mahlkonig マルケニッヒ EK43
価格 | ¥484,000 |
本体サイズ | 22.6×41.1×58.3cm |
重さ | 24kg |
刃の形状 | フラット刃 |
歯の材質 | 金属(鋳鉄カット刃) |
粒度の均一性 | 8(10段階中) |
微粉の飛び散りにくさ | 7(10段階中) |
操作性 | 10(10段階中) |
静音性 | 9(10段階中) |
モーターの出力 | 1300W |
モーターの回転数 | 1740rpm |
粒度段階 | 100 |
粉砕能力 | 15g/秒(900~1000g/1分) |
定格時間(連続使用時間) | 40分 |
ホッパー容量 | 1500g |
98mmの大型フラットディスクブレードを搭載したWBC(ワールドバリスタチャンピオンシップ)公式グラインダー
Mahlkonigを代表するグラインダーが「EK43」です。
2011年に開催されたWBCにて世界トップクラスのバリスタ「Matt Perger」が使用したことをきっかけに、それまでは挽き売り用のショップグラインダーだったEK43が世界的に認知されました。
このグラインダーはエスプレッソ専用ではなく、ペーパードリップ用の中挽きやフレンチプレス用の粗挽きにも対応しているので、シングルオリジンなど多くの豆を扱うお店に最適です。
また、使い方は「あらかじめ計量した豆をホッパーに入れて挽く」という流れになり、Smart GrinderやSetteのように「指定した何秒間だけ豆を挽く」という使い方をしないタイプになります。
※フジローヤルの「みるっこ」などと同じ使い方になります。
▲吐出口の黒いレバーを叩くと、中に残った粉が落ちる仕組みになっています。
デメリットは、ポルタフィルター(粉受け)をセットできないこと。
そのため、ブラインドシェイカーやacaiaのドーシングカップなどに一度粉を移してからポルタフィルターにセットするという工程が必要です。
▲サードパーティ製の「ポルタフィルターホルダー」も2万円ほどで販売されています。
EK43は、素早いオペレーションが求められる店舗での使用には向きませんが、多くのスペシャルティコーヒー専門店で採用されています。
その理由の一つは「粒度分布の異質さ」です。
先ほども紹介しましたが、ek43は粒度がある程度は均一に揃うものの、適度に散らばる特徴があります。
▲青い線がEK43の粒度分布。適度に微粉があることが分かります。
しかも、その分布が特徴的なので非常に複雑で繊細な味のエスプレッソを抽出できます。
EK43が評価されるもう一つの理由は、「規格外のモーターパワー」。
瞬時にコーヒー豆を切り刻むため豆に熱を与えず、風味を劣化させないことも大きな特徴です。
この機種は出力が1300Wと、みるっこの10倍となっています。
これは「刃と豆の接触回数を最小限に抑えて切り刻むことができる」ということを意味し、接触回数が少ないため豆に熱を極力与えず風味の損失を防ぎます。
▲98mmのフラット刃。粉は真下に落ちる構造で粉残りが少ない。
個人的な感想としては、EK43でコーヒー豆を挽くとフレーバーが明確になり、豆に秘められた様々な特徴がしっかり感じられる印象です。
そのため、味の複雑さが重要視されるスペシャルティコーヒーの抽出に最適なグラインダーの1つであると世界的に評価されています。
EK43の基本的な使い方からエスプレッソの抽出までのワークフローはこちらが参考になります。
Mahlkonig マルケニッヒ E65S
価格 | ¥380,000 |
本体サイズ | 19.5×28.3×58.3cm |
重さ | 11.2kg |
刃の形状 | フラット刃 |
歯の材質 | 特殊鋼 |
粒度の均一性 | 9(10段階中) |
微粉の飛び散りにくさ | 10(10段階中) |
操作性 | 10(10段階中) |
静音性 | 10(10段階中) |
モーターの出力 | 550W/700W(50Hz/60Hz) |
モーターの回転数 | 1400rpm/1650rpm(50Hz/60Hz) |
粒度段階 | 80 |
粉砕能力 | 4〜7g/秒(240~300g/分) |
定格時間(連続使用時間) | 40分 |
ホッパー容量 | 1200g |
高次元、高性能のエスプレッソ専用グラインダー
エスプレッソ専用グラインダーの「Mahlkonig E65S」
浅煎りでも深煎りでも本当に粒度が揃いやすく均一に挽けるので、雑味のないエスプレッソを抽出できます。
リアルタイムで粉の重量を検知してグラインドを制御するため、粉量のブレがなくエスプレッソの味を一定に保ちます。
吐出口はポルタフィルターのタイプに合わせて角度調整ができるので、どんなポルタフィルターもセットできます。
家庭用にしては豪華すぎる機種ですが性能、ビジュアル全てにおいて素晴らしいグラインダーの一つです。
その他のおすすめグラインダー
ここまでは代表的なメーカーのエスプレッソグラインダーを紹介しました。
その他にも素晴らしい機種を製造しているメーカーがあります。
特に、海外でも評判が良い代表的なエスプレッソ用グラインダーを紹介します。
ascaso アスカソ i mini grinder
価格 | ¥35,500 |
本体サイズ | 12.5×23×31cm |
重さ | 3.5kg |
刃の形状 | フラット刃 |
歯の材質 | 特殊焼もどし鋼 |
粒度の均一性 | 7(10段階中) |
微粉の飛び散りにくさ | 7(10段階中) |
操作性 | 9(10段階中) |
静音性 | 7(10段階中) |
モーターの出力 | 175W |
モーターの回転数 | 700rpm |
粒度段階 | 無段階 |
粉砕能力 | 記載なし |
定格時間(連続使用時間) | 記載なし |
ホッパー容量 | 250g |
54mmブレードディスクを搭載したハイスペックマシン
1962年にスペイン・バルセロナしてJesus Asucaso氏がエスプレッソパーツメーカーとして設立したブランド「ascaso(アスカソ)」。
信頼のおけるパーツを数多く提供する事で事業を拡大し、現在では多くの著名な業務用エスプレッソマシンにascasoのパーツが使われています。
デメリットはマシンの内部に粉が残りやすい点と、粉の排出が遅いこと。
上記のようなデメリットはありますが、3万円台のフラット式グラインダーとしては非常にコスパが良いです。
刃は「焼もどし」という焼き入れから、さらに加熱する工程を踏むことで強靭性を高めています。
また、高いデザイン性から、エスプレッソマシンの「La Pavoni(ラ・パボーニ)」とあわせて使用する方も多いです。
▲「ascaso i-mini」と「La Pavoni」。
実際に使用している動画はこちらが参考になります。
Eureka (エウレカ) Mignon Specialita (ミニヨン スペシャリタ)
価格 | ¥114,400 |
本体サイズ | 12×18×39.5cm(ホッパー含む) |
重さ | 5.6kg |
刃の形状 | フラット刃 |
歯の材質 | 特殊鋼 |
粒度の均一性 | 10(10段階中) |
微粉の飛び散りにくさ | 10(10段階中) |
操作性 | 8(10段階中) |
静音性 | 10(10段階中) |
モーターの出力 | 310W |
モーターの回転数 | 1350rpm |
粒度段階 | 無段階 |
粉砕能力 | エスプレッソ:1.4g-1.8g/1秒、ドリップ:1.9g-2.5g/1秒 |
定格時間(連続使用時間) | 記載なし |
ホッパー容量 | 300g |
直径55mmの鋼製フラットブレードを搭載した高性能グラインダー
「Eureka(エウレカ)(Conti valerio Srl / コンティ バレリオ)」は、1920年にイタリア・フィレンツェで誕生したコーヒーグラインダー専門のブランドです。
100年以上の歴史を誇り、イタリアで長年愛され続ける非常に高品質なグラインダーを製造するメーカーです。
日本ではあまりメジャーではありませんが、マシンの内部に粉が詰まりにくいモデル「Mignon Specialita」「Mignon Single Dose」などが世界中で話題になっています。
エウレカのエスプレッソグラインダーの特徴を一言でいうと「味のブレが少ない」こと。
ちなみに、この機種はエスプレッソ用だけでなくドリップ用の中挽きなどにも対応しています。
この機種の特徴は、特許を取得しているSMRシステム(Stepless Micrometric Regulation System)を搭載していること。
このシステムによって、ブレードをクリーニングなどで外しても挽き目が変わることがありません。
一般的なグラインダーの構造は「上段のブレード」が上下する事によって挽き目が調節できる仕組みです。
この仕組みのデメリットは、掃除する際にブレードを取り外すと、調節した挽き目が解除されてしまうこと。
いざブレードを取り付けても挽き目は元の位置には戻っていません。
そこで、エウレカでは「下段のブレード」を上下させることで挽き目を調節できるようにしました。
掃除の際にブレードを外しても、挽き目を再設定する必要がありません。
もう一つの大きな特徴は、グラインド直後のパウダーの凝集(ダマ)と静電気を防止するACEシステム(Anti-Clumps & Electrostaticity)を搭載していること。
ACEシステムによりドーシング時に粉量のブレが生じず、一貫性が保証されます。
ダイイチアカデミーの検証動画では、エウレカ3機種の中でMignon Specialitaが一番粉量の誤差が少なく、平均値が0.01g未満でした。
▲こちらの動画で粉量の誤差を検証しています。
エスプレッソグラインダー本体のメンテナンスですが、掃除をする際はネジをはずし、プレートごと上部のブレードを外してブラシを入れる形になります。
Mignon Specialitaは家庭用として文句なしの性能で、静音性も非常に優れ、排出する粉の誤差がほとんどありません。
コンパクトなサイズにもかかわらず直径55mmの鋼製フラットブレードを搭載し、サラサラのパウダーに挽くことができます。
さらに、どんなインテリアともマッチする優れたデザイン性も秀逸です。
Eureka (エウレカ) ORO MIGNON SINGLE DOSE
価格 | ¥114,400 |
本体サイズ | 12.8×26×32.1cm(ホッパー含む) |
重さ | 7.2kg |
刃の形状 | フラット刃 |
歯の材質 | 特殊鋼 |
粒度の均一性 | 10(10段階中) |
微粉の飛び散りにくさ | 10(10段階中) |
操作性 | 9(10段階中) |
静音性 | 6(10段階中) |
モーターの出力 | 320W |
モーターの回転数 | 1650rpm |
粒度段階 | 無段階 |
粉砕能力 | エスプレッソ:2.3g-2.8g/1秒、ドリップ:2.8g-3.3g/1秒 |
定格時間(連続使用時間) | 記載なし |
ホッパー容量 | 45g |
直径65mmの鋼製フラットブレードを搭載した高性能グラインダー
エウレカのプレミアムブランド「ORO(オロ)」から登場しているシングルドースに特化した「MIGNON SINGLE DOSE」。
つまり、一杯ごとにコーヒー豆を挽くために生まれたグラインダーです。
まず欠点からお伝えすると、Mignon Specialitaよりパワーも回転数も上がったことから、モーターがうるさい。
また、モーターが傾いていることが原因で振動します。
海外のレビューを見ていると、改造して中に振動防止のクッションを仕込む方もいるほど。
こちらもMignon Specialitaと同様、ACEシステム(グラインド直後のパウダーの凝集(ダマ)と静電気を防止する機能)やSMRシステム(刃を外した際に挽き目が変わらない仕組み)を搭載しています。
また、内部に粉が残らないように本体は傾斜をつけた形状になっています。
さらに、ホッパー部分に「ブローアップ クリーニングシステム」という、粉を排出するシステムを搭載しています。
▲ゴム製の「ベローズパーツ」をバフバフと上から押すことで粉を排出します。
ラバーの部分がバネのように押すことができ、空気圧を利用して内部に粉が残らない仕組みになっています。
刃は、ミニオンスペシャリタより13mm大きい「65mmの鋼製フラットブレード」を採用。
▲大型の65mmの鋼製フラットブレードを採用
家庭で使うことを考えると「音がうるさい」点はデメリットになり得ますが、小規模店舗で使う分には気にならないでしょう。
そして、この機種を使って入れたエスプレッソは非常にクリーンな味わいで美味しいと海外でも高い評価を得ています。
また、先ほど紹介したスペシャリタと同じく、インテリアに映える優れたデザイン性も魅力的です。
▼MIGNON SINGLE DOSEのレビューはこちらが参考になります。
Niche Zero(ニーシュゼロ コーヒーグラインダー)
価格 | ¥157,732 |
本体サイズ | 12×21×31cm |
重さ | 4.1kg |
刃の形状 | コニカル刃 |
歯の材質 | 特殊鋼 |
粒度の均一性 | 10(10段階中) |
微粉の飛び散りにくさ | 8(10段階中) |
操作性 | 4(10段階中) |
静音性 | 9(10段階中) |
モーターの出力 | 170W |
モーターの回転数 | 330rpm |
粒度段階 | 無段階 |
粉砕能力 | 1.0g/秒 |
定格時間(連続使用時間) | 記載なし |
ホッパー容量 | 50g |
63mm特殊鋼コニカル刃を搭載した小型グラインダー
「Niche Coffee/ニッチ・ニッシュ」は、イギリスのコーヒー愛好家が集って誕生した小さなチームです。
2017年に「Indigogo」というクラウドファンディングを行った際には17億円もの出資を集め、世界各国で大きな話題となりました。
Niche Zeroという名前から想像できるかもしれませんが、この機種はゼロリテンション(グラインダー内に粉が残らない)が特徴です。
この機種のデメリットからお伝えすると挽くスピードが遅いことと、リテンションがゼロではないこと。
このグラインダーは挽いた粉が直接吐出口へ落ちる構造のため、挽いた粉量の誤差が少ない仕組みになっています。
実際に検証したレビュー動画では0.2g程度の差が生じています。
ゼロではありませんが、先ほど紹介したMignon Specialitaと同じくらい粉残りは非常に少ないです。
▲実際に使用している動画はこちらが参考になります。
ただ、挽き目の設定がわかりづらい点が人によってはマイナスポイントになるかも知れません。
(設定についても動画が参考になります)
ちなみに、ブレードの清掃後は挽き目の再調整が必要です。
Niche Zeroは世界中で品薄となっているため、入手しにくい1台です。
どんなインテリアも素敵に彩る優れたデザイン性は大変魅力的です。
本体にはオーク無垢材を使用し、スタイリッシュなデザインになっています。
デザイン性のみならず、ブレードも「焼き入れ」という特殊加工を施した63mmのコニカル刃を採用。
粒度の均一性が非常に高く、ダマになって粉が吐出されることがない点もポイントです。
Cores(コレス)コーングラインダー シルバー C330
価格 | ¥19,800 |
本体サイズ | 12x23x34.5cm |
重さ | 2.5kg |
刃の形状 | コニカル刃(コーン式) |
歯の材質 | ステンレス |
粒度の均一性 | 6(10段階中) |
微粉の飛び散りにくさ | 5(10段階中) |
操作性 | 6(10段階中) |
静音性 | 6(10段階中) |
モーターの出力 | 150W |
モーターの回転数 | 420rpm |
粒度段階 | 無段階設定 |
粉砕能力 | 3.5g~5.5g/秒 |
定格時間(連続使用時間) | 90秒 |
ホッパー容量 | 240g |
平均以上の粒度とメンテナンスのしやすさが秀逸
豆の粒度が均一で美味しさを損なわない、スペシャルティコーヒーに最適なグラインダーです。
粒度は極細挽きから粗挽きまで無段階で調節ができます。
Coresのグラインダーは微粉が本体に残りにくい直下型構造になっていますが、実際は大量の微粉が残ります。
ですが、粒度は平均以上の均一性で、かつシンプルな構造でメンテナンスしやすいのが最大の特徴です。
見た目もスタイリッシュなので、平均以上の性能でおしゃれなエスプレッソ対応グラインダーが欲しい方におすすめです。
OXO タイマー式コーヒーグラインダー
価格 | ¥16,800 |
本体サイズ | 13.5x19.7x32.5cm |
重さ | 2kg |
刃の形状 | コニカル刃(コーン式) |
歯の材質 | ステンレス |
粒度の均一性 | 6(10段階中) |
微粉の飛び散りにくさ | 4(10段階中) |
操作性 | 7(10段階中) |
静音性 | 4(10段階中) |
モーターの出力 | 100W |
モーターの回転数 | 400rpm |
粒度段階 | 43段階 |
粉砕能力 | 記載なし |
定格時間(連続使用時間) | 30秒 |
ホッパー容量 | 340g |
平均以上の均一性と操作性が特徴。かつ価格がそこそこ安い
OXO タイマー式コーヒーグラインダーは、細挽きから粗挽きまで43段階の挽き目に設定できる機種です。
お手頃価格のわりに粒度の均一性が平均以上で、「音がうるさい」「中に粉が残る」以外に大きなデメリットがないのが特徴。
さらに、刃はハンドルを持ち上げて回転させるだけで外せるので掃除がしやすいのもポイント。
ステンレスボディとシンプルなフォルムなので、インテリアをおしゃれに演出してくれます。
アマゾンでは約10,000件のレビューがあり、購入者の90%が満足しているという優れた商品です。
【番外】OXO バリスタブレイン
価格 | ¥36,728 |
本体サイズ | 13.6x23x36.3cm |
重さ | 2.4kg |
刃の形状 | コニカル刃(コーン式) |
歯の材質 | ステンレス |
粒度の均一性 | 7(10段階中) |
微粉の飛び散りにくさ | 4(10段階中) |
操作性 | 8(10段階中) |
静音性 | 4(10段階中) |
モーターの出力 | 150W |
モーターの回転数 | 400rpm |
粒度段階 | 38段階 |
粉砕能力 | 記載なし |
定格時間(連続使用時間) | 記載なし |
ホッパー容量 | 340g |
電子スケールを内蔵。均一性の高い粉を正確な量挽けるのが特徴
「OXO バリスタブレイン」は、細挽きから粗挽きまで38段階の挽き目の調整できるエスプレッソ対応グラインダーです。
電子スケールを内蔵していて、「グラムモード」を選択すれば1g単位で出来上がりの粉の重さを量れます。
ポルタフィルターモード(マニュアルモード)もあるので、必要な分の豆だけを入れて都度挽くこともできます。
こちらも掃除のしやすさが特徴ですが、中に粉が大量に残ってしまう欠点もあります。
スケール機能が不要という方は、先ほど紹介したOXO タイマー式コーヒーグラインダーで良いでしょう。
※ポルタフィルターに直接粉を投入する場合、内臓スケールは機能しません。
Gaggia(ガジア)WPMグラインダー ZD-17N
価格 | ¥51,480 |
本体サイズ | 15x24x42cm |
重さ | 3.3kg |
刃の形状 | コニカル刃(コーン式) |
歯の材質 | ステンレススチール |
粒度の均一性 | 8(10段階中) |
微粉の飛び散りにくさ | 8(10段階中) |
操作性 | 9(10段階中) |
静音性 | 4(10段階中) |
モーターの出力 | 120W |
モーターの回転数 | 1260rpm |
粒度段階 | 30段階 |
粉砕能力 | 記載なし |
定格時間(連続使用時間) | 記載なし |
ホッパー容量 | 450g |
LEDライト付きで使いやすいエスプレッソ対応グラインダー
Gaggia(ガジア)のWPMは香港発のブランドです。
このブランドは「ミルクピッチャー」が特に有名ですが、このマシンは頑張れば買える値段でありながら性能が非常に高いです。
グラインドエリアにはLED照明がついており、グラインド中の粉の量の確認ができます。
エスプレッソ用として使用する際は、ポルタフィルターをセットして軽く下げるだけで豆を挽いてくれます。
個人的には、setteと同じくらいおすすめのエスプレッソグラインダーです。
【番外】wilfa(ウィルファ) スヴァート アロマ CGWS-130B
価格 | ¥22,900 |
本体サイズ | 12.6x17.2x28.5cm |
重さ | 1.9kg |
刃の形状 | コニカル刃(コーン式) |
歯の材質 | ステンレススチール |
粒度の均一性 | 7(10段階中) |
微粉の飛び散りにくさ | 6(10段階中) |
操作性 | 9(10段階中) |
静音性 | 4(10段階中) |
モーターの出力 | 130W |
モーターの回転数 | 500/650rpm(50/60Hz) |
粒度段階 | 17段階 |
粉砕能力 | 記載なし |
定格時間(連続使用時間) | 30秒 |
ホッパー容量 | 250g |
マキネッタのビアレッティを使用したモカエキスプレス用なら十分な性能
「Wilfa SVART Aroma」は、ノルウェーのキッチン家電ブランドのコーヒーグラインダーです。
この機種は世界的に有名なトップバリスタ「Tim Wendelboe(ティム ウェンデルボー)」氏も開発に携わっており、日本でも様々な有名バリスタやコーヒーショップがこぞって褒めています。
関連記事:Tim Wendelboeの通販コーヒー豆おすすめランキング3選【レビュー】
本格的なエスプレッソを楽しむには一番細い挽き目でもやや粗く、クレマも微妙です。
モカエキスプレス用のコーヒー豆を挽くなら申し分ない性能です。
デザイン性と操作性が高く、値段も比較的お求めやすいため、ドリップコーヒーやビアレッティを楽しむ方におすすめです。
Solis (ソリス) スカラプラス コーヒーグラインダー SK1661
価格 | ¥12,672 |
本体サイズ | 13.5x17.0x28.5cm |
重さ | 1.5kg |
刃の形状 | コニカル刃(コーン式) |
歯の材質 | 硬化ステンレス鋼 |
粒度の均一性 | 7(10段階中) |
微粉の飛び散りにくさ | 7(10段階中) |
操作性 | 4(10段階中) |
静音性 | 6(10段階中) |
モーターの出力 | 135W |
モーターの回転数 | 記載なし |
粒度段階 | 21段階 |
粉砕能力 | 記載なし |
定格時間(連続使用時間) | 60秒 |
ホッパー容量 | 300g |
コストパフォーマンスが非常に高いエスプレッソ対応グラインダー
ソリスは100年以上の歴史を誇るスイスの家電ブランドです。
SK1661は値段が非常に安い割に粒度の均一性が高く、エスプレッソマシン用の極細挽きにもしっかり対応しています。
十分に厚いクレマもできるので、初めの1台として自信を持っておすすめできるグラインダーです。
弱点は豆を入れるホッパーと粒度調整のダイヤルが一体型になっている点。
つまり、ホッパーを回して粒度調整をするのですが、操作性がイマイチよくないのが残念な点。
また、マシン内部に詰まった粉がダマになって落ちてくることがあるので、頻繁に掃除する必要はあります。
ですが、この値段を考えたら十分なパフォーマンスと言えるでしょう。
▼実際の使用感はこちらの動画が参考になります。
ランキング一覧まとめ
最後にランキングを一覧表にまとめます。
まず、予算別のおすすめグラインダーを紹介します。
予算別おすすめ機種をまとめ
- とにかく安い機種:Solis SK1661
- 5万円以内:BARATZA Sette 270
- 10万円以内:BARATZA Sette 270
- 20万円以内:Eureka Mignon Specialita
ある程度しっかりした家庭用グラインダーを購入したい方にはBARATZA Sette 270がおすすめです。
先ほども解説しましたが、Sette 270は海外でも最高のホームグラインダーとして高く評価されています。
他のグラインダーと比べてデザインが特徴的なので好みが分かれるかもしれませんが、内部に粉が残りにくく味がブレず、清掃もしやすく文句なしの1台です。
小規模店舗(業務用)で使用する機種なら、エウレカの「Mignon Specialita」がおすすめです。
マシンの中に粉が残ることがほぼ無い上、刃をメンテナンスした際に粒度設定をやり直す必要がないのが最大の強みです。
こちらもSette 270と同じく海外で高い評価を受けていますが、毎日のメンテナンスが必要な店舗で活躍する1台と言えます。
機種名 | デロンギ KG366J |
デロンギ KG521J-M |
フジローヤル R220 |
フジローヤル R440 |
Breville BCG820BSS |
Melitta CG-124 |
Melitta CG-111B |
BARATZA Sette 270 |
Mazzer Mini Electronic Type A |
Mahlkonig EK43 |
Mahlkonig E65S |
ascaso i mini |
Eureka Mignon Specialita |
Eureka ORO MIGNON SINGLE DOSE |
Niche Zero | Cores C330 |
OXO |
WPM ZD-17N |
Solis SK1661 |
機種 | |||||||||||||||||||
リンク | |||||||||||||||||||
価格 | ¥18,200 | ¥21,933 | ¥55,800 | ¥86,000 | ¥39,448 | ¥24,500 | ¥88,800 | ¥45,540 | ¥159,485 | ¥484,000 | ¥380,000 | ¥35,500 | ¥114,400 | ¥114,400 | ¥157,732 | ¥19,800 | ¥16,800 | ¥51,480 | ¥12,672 |
本体サイズ | 13.5×19.5×29cm | 15.5×25.5×38.5cm | 13×24×36cm | 20.5×33×53.5cm | 20.3×15.2×34.3cm | 12×16×35cm | 13.5×18×37cm | 13x24x38cm | 16.8x34x47cm | 22.6×41.1×58.3cm | 19.5×28.3×58.3cm | 12.5×23×31cm | 12×18×39.5cm | 12.8×26×32.1cm | 12×21×31cm | 12x23x34.5cm | 13.5x19.7x32.5cm | 15x24x42cm | 13.5x17.0x28.5cm |
重さ | 1.6kg | 2.8kg | 4.6kg | 15kg | 2kg | 3.1kg | 3.7kg | 3.2kg | 10.2kg | 24kg | 11.2kg | 3.5kg | 5.6kg | 7.2kg | 4.1kg | 2.5kg | 2kg | 3.3kg | 1.5kg |
刃の形状 | コニカル式 | コニカル式 | フラット式 (カット式) |
フラット式 (カット式) |
コニカル式 | コニカル式 | フラット式 | コニカル刃 | フラット刃 | フラット刃 | フラット刃 | フラット刃 | フラット刃 | フラット刃 | コニカル刃 | コニカル刃 | コニカル刃 | コニカル刃 | コニカル刃 |
歯の材質 | 記載なし | ステンレス | ステンレス鋼 | ステンレス鋼 | ステンレス | ステンレス鋼 | ステンレス鋼 | 鋼 (エスプレッソ用刃) |
ステンレス鋼 | 金属 (鋳鉄カット刃) |
特殊鋼 | 特殊焼もどし鋼 | 特殊鋼 | 特殊鋼 | 特殊鋼 | ステンレス | ステンレス | ステンレス鋼 | 硬化ステンレス鋼 |
機種名 | デロンギ KG366J |
デロンギ KG521J-M |
フジローヤル R220 |
フジローヤル R440 |
Breville BCG820BSS |
Melitta CG-124 |
Melitta CG-111B |
BARATZA Sette 270 |
Mazzer Mini Electronic Type A |
Mahlkonig EK43 |
Mahlkonig E65S |
ascaso i mini |
Eureka Mignon Specialita |
Eureka ORO MIGNON SINGLE DOSE |
Niche Zero | Cores C330 |
OXO |
WPM ZD-17N |
Solis SK1661 |
粒度の均一性 | 5 | 6 | 9 | 9 | 8 | 6 | 7 | 9 | 10 | 8 | 9 | 7 | 10 | 10 | 10 | 6 | 6 | 8 | 7 |
微粉の飛び散りにくさ | 6 | 6 | 3 | 4 | 8 | 6 | 7 | 9 | 10 | 7 | 10 | 7 | 10 | 10 | 8 | 5 | 4 | 8 | 7 |
操作性 | 5 | 7 | 9 | 10 | 9 | 6 | 7 | 8 | 10 | 10 | 10 | 9 | 8 | 9 | 4 | 6 | 7 | 9 | 4 |
静音性 | 7 | 4 | 5 | 7 | 8 | 4 | 7 | 7 | 9 | 9 | 10 | 7 | 10 | 6 | 9 | 6 | 4 | 4 | 6 |
モーターの出力 | 130W | 150W | 130W | 360W | 165W | 50W | 160W | 260W | 250W | 1300W | 550W/700W (50Hz/60Hz) |
175W | 310W | 320W | 170W | 150W | 100W | 120W | 135W |
モーターの回転数 | 記載なし | 記載なし | 1600rpm | 1700rpm | 450rpm | 550rpm | 550rpm | 550rpm | 1600rpm | 1740rpm | 1400rpm/1650rpm (50Hz/60Hz) |
700rpm | 1350rpm | 1650rpm | 330rpm | 420rpm | 400rpm | 1260rpm | 記載なし |
粒度段階 | 16 | 18 | 8 | 10 | 60 | 40 | 230 | 270 | 無段階 | 100 | 80 | 無段階 | 無段階 | 無段階 | 無段階 | 無段階設定 | 43段階 | 30段階 | 21段階 |
粉砕能力 | 記載なし | 記載なし | 4.2g/秒 | 8.3g/秒 | 記載なし | 0.8~1.1g/秒 | 1.0~2.5g/秒 | 3.5g~5.5g/秒 | 1.0g~1.5g/秒 | 15g/秒 | 4〜7g/秒 | 記載なし | 1.4g-1.8g/秒 | 2.3g-2.8g/秒 | 1.0g/秒 | 3.5g~5.5g/秒 | 記載なし | 記載なし | 記載なし |
定格時間(連続使用時間) | 70秒 | 40秒 | 10分 | 15分 | 記載なし | 60秒 | 100秒 | 150g/回 | 記載なし | 40分 | 40分 | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 90秒 | 30秒 | 記載なし | 60秒 |
ホッパー容量 | 310g | 350g | 200g | 900g | 500g | 220g | 220g | 300g | 600g | 1500g | 1200g | 250g | 300g | 45g | 50g | 240g | 340g | 450g | 300g |
FAQ(よくある質問)
Q:手動でエスプレッソの豆は挽けますか?
A:もちろん挽けます。
近年はハイスペックな手動ミルも多数発売されており、コーヒーを作る過程をゆっくりと楽しみたい人や、アウトドアで挽きたてのコーヒー豆を楽しみたい人にも人気です。
しかし、そのほかのコーヒーファンには圧倒的に電動のコーヒーグラインダーをお勧めします。
コーヒーは挽きたての豆で淹れるだけでも、挽いてから時間が経って酸化が進んだコーヒー豆より味・香りがはるかに良くなります。
電動グラインダーがあれば、労力と時間を節約しつつ、手軽に挽きたてのコーヒー豆でコーヒーを作ることができます。
Q:エスプレッソ用のおすすめコーヒー豆はありますか?
A:エスプレッソ用コーヒー豆おすすめ20選|豆の選び方を専門家が解説でイタリアのバリスタが紹介しています。
Q:グラインダーとエスプレッソマシンは同じメーカーの方が良いですか?
A:それぞれ別のメーカーの機種で問題ありません。
エスプレッソマシンもコーヒーグラインダーもさまざまなメーカーから価格・機能・操作性・大きさ・デザインの違った機器が販売されています。
同じメーカーにこだわる必要は特になく、自分のコーヒースタイルに合ったものをそれぞれに選ぶことをお勧めします。
Q:粗挽き豆をエスプレッソ用にもう一度挽くことはできますか?
A:手挽きのミルなら問題ありませんが、電動グラインダーで挽き直すのはおすすめしません。
2度挽くことで豆に熱を与えすぎるため香りが飛びます。
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