ニカラグアのコーヒーは見かける機会が少ないので、 飲んだことが無いかもしれませんが、甘みとコクのある味わいが世界的にとても高く評価されています。
本記事では、ニカラグアコーヒーの特徴とおすすめを紹介します。
ブログ管理人:山口 誠一郎
コーヒーの専門家としてTV出演。文藝春秋(文春オンライン)コラム掲載。1,000種以上のコーヒー豆をレビュー。イタリア「Caffè Arena Roma」元バリスタ。
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ニカラグアコーヒーの基本情報
ニカラグアコーヒーの基本情報を簡単にまとめました。
地域 | 中央アメリカ ・マナグア、マタガルパ、ヌエバセゴビアなど |
味わい・香り | チョコレート、ベリーなど |
酸味の強さ | ★★★☆☆ |
コーヒー生産量 | 世界第11位 |
栽培品種 | アラビカ種98%:ロブスタ種2% ・ブルボン、カトゥーラ、カトゥアイなど |
精製方法 | ウォッシュド、ナチュラル、ハニープロセス |
ニカラグアでは、品質の高いアラビカ種のコーヒー栽培が全体の98%を占めていて、ロブスタ種の栽培はわずか2%です。
多くのコーヒーは水を使った「水洗式加工」が行われるため、どのコーヒー豆もクリアな味わいを楽しみやすいです。
ニカラグアコーヒーの特徴
ニカラグアはコーヒー栽培に適した土壌と気候に恵まれています。
昼夜の寒暖差がある標高1500m~2000mの場所で栽培されるため、高い糖度と良質な酸味をもつコーヒーになります。
その結果、チョコレートやキャラメルのような甘みと優しい酸味を含んだコーヒーが生まれます。
1.チョコレートやキャラメルのような甘み
ニカラグアのコーヒーは、全体的にチョコレートやキャラメルのような優しい甘さが特徴です。
突出した苦味がなく、マイルドな甘みが味全体をまろやかにしているような印象を受けるコーヒーが多いです。
全体的にバランスが良いので、どなたも飲みやすいクセのないコーヒーだと思います。
2.ブルーベリーのような甘い酸味
また、ニカラグアの浅煎り、中煎りコーヒーはブルーベリーのような甘みと酸味を感じるものもあります。
コーヒーの加工方法によっても、フルーツ感の度合いが変わってきますが、水洗処理されるニカラグアコーヒーは、酸味がマイルドで飲みやすいものが多いです。
3.ほとんどのコーヒーがオーガニック栽培される
ニカラグアコーヒーの95%は農薬や肥料を使用しないオーガニック栽培が行われています。
食品というカテゴリの中では、コーヒーは世界で一番農薬の使用量が多い作物なので、健康的にコーヒーを楽しみたい人にも適しています。
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品種(種類)によって異なる味が楽しめる
基本的に、ニカラグアのコーヒーは1つの商品に複数の品種をブレンドします。
しかし、最近では1つの品種だけを使ったコーヒーも販売されているので、品種ごとの特徴を簡単にまとめておきます。
品種 | 美味しさ | 特徴 |
ブルボン | ★★★★☆ | 濃厚な甘みとコク。 |
カトゥーラ | ★★★☆☆ | 酸味と独特の渋み。 |
カトゥアイ | ★★★☆☆ | チョコレートのような甘み。 加工方法(精製・精選)によって度合いが変わる |
マラジゴッペ | ★★★★☆ | マイルドなコクと酸味、甘み。 |
パカマラ | ★★★★★ | 非常に優れた風味。 フルーティーな酸味と甘み。 |
カティモール | ★★☆☆☆ | 病気に強いハイブリッド品種。 |
コーヒーの品種については以下で詳しく紹介しています。
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ニカラグアコーヒーの等級(格付け)
ニカラグアコーヒーの等級は、栽培される標高によって決まります。
- 標高2000m〜1500m:ストリクトリー・ハイ・グロウン(SHG)
- 標高1500m〜1300m:ハイ・グロウン(HG)
- 標高1300m〜1000m:ミディアム・グロウン(MG)
- 標高1000m以下:ロー・グロウン(LG)
ニカラグアでは6つのエリアでコーヒーが栽培される
ニカラグアでは、主に6つのエリアでコーヒーが栽培されています。
- マナグア
- マタガルパ
- ディリアンバ
- サンマルコス
- ヒノテペ
- ヌエバ・セゴビア
2022年に開催されたコーヒーの品評会「カップオブエクセレンス」では、ヌエバ・セゴビア産のコーヒーが上位を独占しました。
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ニカラグアコーヒーの歴史
ニカラグアのコーヒー栽培の始まりは、次の2つの説があります。
- カトリックの宣教師が1790年代にコーヒーを持ち込んだという説
- 1850年代にヨーロッパからの移民がコーヒーを持ち込んだという説
いずれにせよ、1870年までにニカラグアのコーヒー産業は大きな発展を遂げます。
政府はコーヒー農園の建設を奨励、補助し、コーヒーはニカラグアの経済を支える主要輸出品に成長しました。
現在、33万人以上のニカラグア人がコーヒー産業に従事していて、国の農業労働力の半分を占めています。
コーヒー生産量は約140トンと言われており、その多くはヨーロッパに輸出されています。
ニカラグアコーヒーのおすすめ4選
ここから、実際に飲んだニカラグアのコーヒーを4つだけ紹介します。
1.ode ニカラグアオーガニックコーヒー豆
3,320円 400g
まず最初に紹介するのは、オーガニックコーヒーを専門に取り扱うodeというブランドのニカラグアです。
キャラメルのようなコクのある甘さと、ナッツのような香ばしさが特徴です。
酸味が少ないので、どなたも飲みやすいオーソドックスな商品です。
2.レガロロースターズコーヒー ニカラグア
1,300円 200g
次に紹介するのは、100種類以上のコーヒー豆を取り扱う「レガロロースターズ」のニカラグアです。
糖度の高い完熟コーヒー豆だけを手摘みで収穫していて、甘さが強いです。
酸味は少なく、万人受けする飲みやすさがあります。
3.キャラバンコーヒー スペシャルティ カサブランカ
1,684円 200g
次に紹介するのは、1928年創業の老舗コーヒーショップのニカラグアです。
ベリー系の酸味と、チョコレートのような風味が特徴です。酸味があるので、爽やかなコーヒーが好きな人に向いています。
4.ポストコーヒー ニカラグア カサブランカ
1,480円 225g(75g×3種)
価格 | 2回目以降 1,980円/月 |
内容量 | 225g |
焙煎度合い | 中煎り |
最後は、コーヒーのサブスク「ポストコーヒー」のニカラグアです。
オレンジのような香りとナッツのような香ばしさ、チェリーのような甘酸っぱさが特徴で、今回紹介した4種類の中で最も香りが強く、複雑な味わいです。
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ニカラグアコーヒーの美味しい飲み方・淹れ方
中煎りがおすすめ
ニカラグアのコーヒーは酸味が少ない「深煎り」を選ぶと、あまり特徴がない味だと感じるかもしれません。
個人的には、ニカラグアの特徴的な甘みと酸味を楽しめる中煎り(ハイロースト〜シティロースト)がおすすめです。
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ペーパードリップかフレンチプレスがおすすめ
ニカラグアのコーヒーは突出した味がなく、基本的にバランスの良いコーヒーが多いです。
そのため、ペーパードリップでも美味しく飲めますし、焙煎後1週間以内の新鮮なコーヒー豆なら、「フレンチプレス」で抽出するのもおすすめです。
フレンチプレスは、高品質かつ鮮度の良いコーヒーを味わうのに最適な方法で、その豆の個性的な味をペーパードリップより強く感じられる特徴があります。
金属フィルターでも同様の味が楽しめるので、ぜひお試しください。
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参考文献
mtpak.coffee.projectbarista.portfoliocoffee.enjoyjava.coffeespecies.coffeeofthenorth.homegrounds.espressocoffeeguide